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ブックorブロック

売っている水彩紙には、本型のスパイラル綴じのブックタイプと、四方がのりづけされているブロックタイプがあります。水彩紙の種類によっては、どちらのタイプも売っていることもあるし、ブロックタイプしかないものもあります。それぞれの良い点を書いてみたいと思います。

ブック

ブックは、くるくるしたバネで20枚ほどの水彩紙がとめられています。これはスパイラル綴じというようです。一般的なスケッチブックの形です。本のようにパラパラめくることができ、好きなページから描くことができます。好きなところから描くことができるので、何枚か絵を同時進行させることもできます。少しだけ手直ししたり、ということもしやすいです。私のように、完成後もちょこちょこ手直しするタイプの人は、ブックタイプは使いやすいです。あとは完成したものもバラバラにならないので、探しやすいです。あとで見返す時も見やすいし、何だか、絵本のようで楽しいです。

ただ、紙が薄いと、絵具で塗った時、紙がボコボコ波打ってしまいます。そういう場合は、紙を切り離して、水張りする方が快適です。ブックタイプは、紙が分厚くてしっかりしている場合や、あまり、画面全体を水で濡らさずに描く場合は使いやすいです。

全ての紙を書き終えたら、バネのはじっこをペンチで切り、クルクル回していくとバネは外れます。そうすると紙がバラバラになりますので、作品をスケッチブックから外すことができます。作品はファイルに綴じておくと探しやすいです。一枚ずつカッターで切っていくより楽ですし、金属バネと表紙を分けることができるので、ゴミも捨てやすいです。(表紙は固いので、水張りするのに使っても良いですよ)

ブロック

ブロックは、四方がのりづけされているタイプの水彩紙です。上から順番に使っていきます。一枚描き終えたら、カッターで外します。ので、一回に一枚しか描けません。

このタイプのいいところは、水張りをしなくても、絵を描くことができるところです。とはいえ、パネルに水張りをした時ほど、完璧ではなくて、少したわみます。乾くと真っ直ぐになります。でも四方がしっかりとまっているので、ボコボコにはなりません。だいぶ描きやすさはあります。画面全体を、水で濡らして描くような場合には重宝します。一枚一枚水張りをするのは手間もかかりますし、やはりブロックタイプは便利です。

高級な水彩紙ほど、ブロックタイプのみ、というものが多いです。アルシュ、セザンヌ、ファブリアーノ、ラングトンプレステージ、キャンソンヘリテージなどはブロックタイプのみ、もしくはブロックタイプがメインです。

一枚づつしか描けないのが、ちょっと不便に感じます。描いた絵を一回一回外さなくてはいけないのです。外したものがバラバラになるので、ファイルに入れるなど整理しないと絵が迷子になります。

どちらがいいかは場合による

どちらがいいかは、制作スタイルにもよります。必ず水張りが必要なほど、紙に水や絵具を塗るタイプの人なら、ブロックが便利と思いますし、私のように、絵を同時進行させたいタイプの人はブックの方が合うかもしれません。

私はどちらのタイプも使っています。ブロックしか選択肢のない紙も多いのです。一枚一枚完成させてから、外していく、というのが苦手なので、中々外すタイミングがつかめず、そのままになっていることもあります(笑)ブロックタイプは、使い切るのに時間がかかります。水張りをしなくていいので、そこは便利ですね。

ちなみにブックとブロック両方ある場合だと、ブロックの方が安いことが多いです。

ブロックタイプを使ったことがなく、使ってみたいと思っている方には、ランプライトのブロックタイプがおすすめです。コットン紙で厚みも300gとしっかりしているにも関わらず、ワトソンのブロックタイプとあまり値段が変わりません。コットン紙って何ぞや?という場合→コットン紙とは?