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水彩の混色見本を作ってみよう

透明水彩で、色見本は作る方が多いと思うのですが、混色見本を作る方は少ないかもしれません。

今回は、色見本だけではなく、混色見本もつくってみるととても便利!という話をしてみたいと思います。

混色見本とは

混色見本は、2色の絵具を、混ぜたときにできる色を並べて塗ったものです。

例えば、赤と黄色を混ぜてみることにします。

ひよこ
ひよこ

赤と黄色を混ぜて、オレンジを作ってみよう

赤と黄色を混ぜればオレンジになりますが…

かれは
かれは

赤が多い場合と、黄色が多い場合で、オレンジの色は変わってくるよね。

赤が多ければ、朱色のようなオレンジ。

黄色が多ければ、みかん色のオレンジ。

また、透明水彩では、一般的な絵具と違い、淡い色を作るために「白の絵具」は混ぜません。

水で薄めたものを、淡い色として使います

加える水の量を変えることで、様々なトーンの淡いオレンジを作ることができます。

このように赤と黄色の混色からできる色は1種類のオレンジではないんです!

上の表だと、黄色と赤の混色で、9種類のオレンジが作れていますね。

これはざっくりなので、もう少し細かく絵具の量を変えて、調節すれば、もっとたくさんのオレンジが作れますよ〜。上手な方なら20種類くらい作れると思います。

かれは
かれは

混色で作れた色を、塗っておくのが「混色見本」です♪

混色見本を作るメリット

混色見本を作る最大のメリットは、

  • 混色が上達する
  • 使える色の幅が広がる

という事だと思います。

長く絵を描いていると、習慣やクセで、混色する組み合わせなども決まってきます。なので、いつも同じような配色の絵ばかり。個性といえば聞こえはいいですが、これはマンネリやスランプにも繋がります(何度も経験済み)

混色見本を作ると、いつも混ぜない絵具の組み合わせも試すので、驚きや発見も多いんです。

かれは
かれは

ウルトラマリンバイオレットとフタログリーンの
組み合わせ、めっちゃキレイ!!

「この色はこういう風に使うもの」という思い込みが、どうしてもあるので、普段使う組み合わせも決まってきちゃんですよね。混色を試していくと、「キレイなグレーが作れる組み合わせ」とか、「力強い茶色ができる組み合わせ」や「鮮やかなオレンジができる組み合わせ」など、意外だけど魅力的な色の組み合わせがたくさん見つかるんです!

また、絵具には、色だけではなく、透明度や粒子の荒さという要素もあるので、顔料同士の相性みたいなものも分かったりします。分離してしまったり、ざらざらしてうまく混ざらない組み合わせもあります。

そして、だんだん混色が上達してきます。

どの色とどの色を混ぜるとどんな色ができる、というのを覚えてきます。

以前は、狙って色づくり、というのはかなりハードルが高かったのですが、今ではだいぶ慣れて、欲しい色を2〜3色で混色できるようになってきました。

大体100パターンほど、混色見本を作りました。

混色見本を作ってみると、1つ1つの色について、とてもよくわかります。

とはいえ、全ての色の組み合わせで作るのは、とても大変…

12色だとしても、全ての組み合わせを試すと66通りもあるので…

66通りはちょっと大変かも…

なので、よく使う組み合わせだけでもいいと思います。

7色だと楽ですね。7色だと21通りなので、試せる数だと思います。

だいたい、赤、黄色、緑、水色、青、黄土色、茶色の7色あたりを試しておけば、分かりやすいと思います。

7色の基本色を選んだ記事も参考になるかもしれません。同じ色でなくても大丈夫です。

混色見本の作り方

いくつか混色見本の作り方をご紹介しますね。

マスキングテープで仕切る

この混色見本は、マスキングテープを貼って、格子状に色をのせていますが、かな〜り面倒です。

見返したとき、とてもきれいです。色も均一にのってます。ただ…時間がかかります。マスキングテープを等間隔に貼っていくのが大変…

几帳面な作業が苦にならない場合、時間がある場合はおすすめです。

私はブログに載せようと思っていたので、がんばりました。でも結局この色見本は、ブログにあまり載せていません(笑)

丸く塗る

こちらは、丸く塗っているだけでシンプルです。

自分で活用するためのものなので、こちらの方法が手間がかからず良いと思います。

やっていることはマスキングテープで仕切る方法と同じです。

横軸は色の変化です。

縦軸は水で薄めた明度の変化を3段階にしています。

水で薄めたものもかいておくと、この色はこういうところに使えそう、という時に参考にすることができます。

グラデーションで塗る

このようにグラデーションで色を変化させていく方法も試しました。

これが参考になることもあるのですが、どんな色が作れるのか、今一つはっきりしません。どちらかというと、ウェットインウェットやグラデーションのテクニックを使う時、参考にしやすそうです。

シンプルな模様や絵を描く

あとは、2色混色で軽く単純な絵、模様を描いてみることもあります。

たとえば、カドミウムイエローとフタロブルーの混色だけで、葉っぱを描いていく。実際のにじみやグラデーションの様子が分かるので、参考になります。何より視覚的な楽しさがあります。

色々な組み合わせで描いてみると、比べることができますね!どの混色も気に入ってます。

最初はただの遊びだったんです。ただひたすら葉っぱを描いていると、落ち着くので。

ですが、ブログにのせる混色見本は、四角のタイプよりも、こちらの葉っぱのものの方が好評だったので、こちらを載せることにしました。意外と色の変化も分かりやすいんですよね。

自分でも気に入って、最近の記事は葉っぱの混色見本ばかりです。

色々な組み合わせを試そう

思わぬ組み合わせが気に入ることもあります。

渋い色と鮮やかな色の組み合わせが、結構使えそうだったり。

あるいは、混色して渋い色になったけれど、白い服の影の色にぴったりだな、とか。

結構、売られている絵具の色を作り出すこともできます。混ぜてみたら、「オリーブグリーン」にそっくりの色できた、とか。

逆に、混ぜて作れない色もはっきりします。色々試したけれど、「この色味は作れない色味だな」というような。そういう色はパレットに入れておいた方がいいですよね。それもまた発見です。

あとは混ざりきらず、分離してしまう組み合わせもあります。粒子の大きさや重さが違うので、このような現象が起こるようです。分離をよしとするか、なしとするかは描き手次第だと思います^^

混色パターンがわかってくると、配色なども上達します。

私も今までマンネリがちだった色づかいでしたが、様々な色を使えるようになりました。やはり一度見本で作った色は再現しやすいので。

知っているようで、知らない色のこと。もっと勉強したいな、と思っています^^

ぜひ「色見本」と一緒に「混色見本」も作ってみると、役立てることができると思います。

今日は絵を描く気が起こらない。。そんな日に是非!

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