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ウィンザー&ニュートンの三原色を試してみた!三原色の色の混ぜかた

今回は透明水彩のウィンザー&ニュートンの三原色を試してみました!

ウィンザー&ニュートンの公式の三原色は、パーマネントローズ、ウィンザーレモン、ウィンザーブルー(レッドシェード)です。

ウィンザー&ニュートンの三原色はこれ!

ウィンザー&ニュートンの公式の三原色は

  • 502 パーマネントローズ
  • 722 ウィンザーレモン
  • 709 ウィンザーブルー(レッドシェード)

です。

色はこのような感じです。

パーマネントローズはとても鮮やかなローズレッドですが、赤というより、もはやピンクに近いかもしれません。やや紫がかった赤です。透明感があり、発色も強めです。あまり深みはなく、明るい色です。

ウィンザーレモンは、レモン色の黄色です。澄んだレモンイエローですが、色味はあまり強くありません。鮮やかなので、混色した時も鮮やかな色を保てそうです。透明感があります。

ウィンザーブルー(レッドシェード)はフタロブルー(レッドシェード)PB15のことでした。粒子が細かく、滑らかな色ですが、かなり発色が強く、色も深みがあり、着色力も強いです。滑らかで透明感があります。

三原色の色の混ぜ方

三原色で色を作っていくのは、割と難しいです。色の混ぜ方の例をご紹介します。参考になれば^^

黄色と青 [ウィンザーレモンとウィンザーブルー (レッドシェード)]

黄色と青を混ぜると緑になりますよね。ウィンザーレモンとウィンザーブルー(レッドシェード)を混ぜると、鮮やかな緑を作ることができます。

黄色がレモン色なので、かなり明るい黄緑も作ることができます。ウィンザーブルー はとても強い色味の青なので、混色する時は、青は少しずつにします。ウィンザーレモンはあまり強い黄色ではないので、すぐに色がウィンザーブルー に染まってしまいます。色の濁りはなく、わりと鮮やかになりました。ただ、顔料同士の相性がよくないのか、あまりしっくり混ざっていない感じがします。

この鮮やかな緑に、少しだけ赤を混ぜて、渋い緑を作ってみました。

植物に使えそうな、いい感じの緑ができました!

加える赤の量で、渋さを調節できます。たくさん赤を入れると、茶色になります。

サップグリーンやフーカースグリーンのような色味もできました。

三原色では、欲しい色を狙って作るのは、とても難しいです。慣れが必要だと思います。

赤と黄色 [パーマネントローズとウィンザーレモン]

赤と黄色を混ぜるとオレンジ色になります。パーマネントローズとウィンザーレモンを混色すると、明るいオレンジができます。

明るめのオレンジができる

パーマネントローズもウィンザーレモンも明るい色なので、できたオレンジにも深みはなく、濃く塗ることはできません。ただ、透明感があって、鮮やかです。

パーマネントローズに少しだけウィンザーレモンを加えることで、真っ赤も作ることができます。

パーマンネントローズは、少し紫よりの赤なので、水で薄めるだけで綺麗なピンクを作ることができます。

このグラデーションに少しずつ青を加えてみると…

色々な茶色を作ることができます。ただ、茶色を作るのはかなり難しかったです。

コツは少し赤よりのオレンジに青を加えていくと、茶色やベージュになります。(ただ、ちょっと色が薄め^^;)

紫から茶色を作る方が易しいかな。青と赤で紫を作り、そこに黄色を加えていくと、バーントアンバーのような茶色を作ることができました。(上の写真の、下から2段目を参考にしてみてください^^)

三原色で茶色を作るのが、一番思うようにいかず、難しかったです。

青と赤 [ウィンザーブルー(レッドシェード)とパーマネントローズ]

青と赤を混色すると紫になります。ウィンザーブルー(レッドシェード)とパーマネントローズを混ぜると、深みのある紫を作ることができます。

一般的に、混色で鮮やかな紫を作るのは難しいのですが、ウィンザーブルーとパーマネントローズは、かなり鮮やかな紫を作ることができる組み合わせだと思いました。

パーマネントローズの、鮮やかな色味が効いていると思います。ウィンザーブルー (レッドシェード)もニュートラルな青なので、クセがなく、赤との混色も黄色との混色もいい感じです。

上の画像の葉っぱを見ると、紫もとてもいいのですが、青紫やインダンスレンブルーのような深い青の色味も、素敵です。

ちなみに、パーマネントローズとウィンザーブルー はどちらも発色が強い色なので、混ぜるとかなり濃厚な紫になります。黒に近い、濃い色です(左側参照)薄めると右のように明るい色になります。

右のグレーがおすすめです!

グレーは、紫から作ると作りやすいです。ウィンザーブルーとパーマネントローズを混ぜて、紫を作り、そこにウィンザーレモンを少しずつ混ぜていくとグレーを作ることができます。配分によってさまざまなグレーを作ることができます。

グレーは、アイボリーブラックでは鈍くなりすぎるので、混色で作った色味のあるグレーがとても使いやすく、おすすめです。

特におすすめのグレーは、上の写真↑の右部分に塗ったグレーです。ウィンザーブルーとパーマンネントローズを混ぜて青紫を作り(ウィンザーブルー の色味が強すぎるので、やや少なめに)そこに黄色を加えると、とても使いやすいグレーができます。

他メーカーでも同じ三原色、買える?

今回のウィンザー&ニュートンの公式の三原色は、珍しい色ではないので、他のメーカーでもそろえることができます。他のメーカーの色で、三原色の絵具を揃えてみたい場合は、参考にしてみてください。

(ホルベイン、シュミンケもそれぞれ、公式三原色が公開されているのですが、これから紹介するものとは違う絵具です。あくまで、ウィンザー&ニュートンの三原色を他メーカーでそろえてみるとしたら、同じ顔料の絵具はこれだよ、ということです^^)

ホルベイン

  • キナクリドンレッド
  • イミダゾロンレモン
  • フタロブルー(レッドシェード)

シュミンケホラダム

  • ルビーレッド
  • クロミウムヒューレモン
  • フタロサファイアブルー

余談

フタロブルー(レッドシェード)の代わりに、フタロブルー(イエローシェード)を使っても問題ありません。赤+青の混色の紫は、レッドシェードを使った時より、少し渋い紫になりますが、緑は逆に鮮やかです。

黄色は、レモン色であれば、どの色も似たような感じなので、カドミウムレモンやカドミウムイエローペールなどのカドミウム系でも大丈夫です。カドミウム系のイエローは不透明ですが、混色したときに負けにくいので、私は使いやすさを感じています。

三原色で描くということ、難易度について

「三原色で、全ての色を作れる」という技法書も見かけたことがあるのですが、実際には全ての色を三色で作ることは不可能です。作れない色味も多く存在します。

実際には三原色だけで、色作りをするのは、かなり難しいです。3色混色がメインになるからです。2色混色に比べると、3色混色は難易度がグッと上がります

初心者であれば、もう少し色数があった方が分かりやすいです。特に、よく使う緑と茶色は、一回一回作るのは大変で、気に入った色をもう一度作るのが大変なので、持っていた方がいいと思います。個人的には7色くらいがおすすめです↓

初心者必見 透明水彩のおすすめ7色

逆に、絵をある程度描いてきた人にとっては、挑戦しがいがあると思います。いつも使っている色を、三原色で作ろうと思うと、意外と難しいのですが、色作りはかなり上達すると思います。色合いがマンネリ化してしまうという人にもおすすめです。

この3色でなくても、赤、黄、青であれば、絵は描けるので、色々試してみてもいいかもしれません。

下の記事はホルベインの三原色についてまとめた記事ですが、赤が公式のものとは違います💦ですが、これでも色を濁らせることなく絵が描けるので、よかったら参考にしてみてください↓

ホルベインの三原色で絵を描いてみよう

終わりに

いかがでしたか。ウィンザー&ニュートンの三原色は、とても使い勝手がよく、色々な色が作れました。練習にもよいですし、とりあえず、ウィンザー&ニュートンの絵具を試してみたいという場合にも、おすすめです。もちろん作れない色もあるし、混色は難しくもあるので、実際に絵を描くときはもう少し色があった方が、描きやすいですが、3本は手軽で手に取りやすいですよね。混色の練習にもなります。

Amazon でウィンザー&ニュートンのものが見つからず、楽天のリンクを貼っておきます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

パーマネントローズ(502) 2号5ml W&N水彩絵具
価格:583円(税込、送料別) (2020/12/25時点)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ウィンザーレモン(722) 2号5ml W&N水彩絵具
価格:484円(税込、送料別) (2020/12/25時点)



ホルベインのものであれば、Amazonでもありました。色名は違いますが、同じ色です。