2024年個展「星空の旋律」の振り返り

個展の振り返りです。

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個展の振り返り

いつもだと詳細に１作ずつ振り返るのですが、今回は後に続く展示や準備、その他とても忙しいので、写真風景だけ残しておきたいと思います。

枯葉庭園の個展としては7回目でした。銀座中央ギャラリーでの個展は去年に続いて2回目でした。このような展示空間になりました。

個展「星空の旋律」の作品解説（展示に来る人は後で読んだほうがいいかも）

大きな作品を描くということ

去年と少し違うのは正面に、F12号という私にしては大きめの作品を飾ったことです。

「時めぐりのエチュード」という作品です。もともと私は大きめのサイズの作品を得意としていて、定期的にこのサイズの作品を描いています。自分としても過去を振り返ってみると、このサイズの作品に「自分の本当に描きたいものが描けた」と納得するものが多いです。このところ販売のことばかり考えていたので、あまり大きい作品は制作していなかったので（むしろ小さな作品ばかり描いていた）この作品を通して「やっぱり大きい作品を定期的に描いていきたい」という思いを強くしました。

この作品はとても会期中とても感想をいただくことが多く、「サイズと価格の問題さえなければこの作品をお迎えしたい」という方が多かったものの、成約にはいたりませんでした。そうしたら、会期後にご縁がありお迎えしていただけることが決まりました。

大きめ作品といってもF50やF100とは違って、家庭にギリギリ飾れるサイズ感を意識しましたし、ちゃんと額装もしました。（でも横の長さが60cmになるので、やっぱり大きいです）

実は2022年の個展でも一番大きなF10号の作品お迎えしていただいているので…

チャンスは少ないけれど、全く希望がないわけではないと思いました。「大作を描くチャレンジをしてもよい」と背中を押していただけた気がいたしました。ありがとうございました。

（個展後、大きな作品を描くためにイーゼルを購入しました）

展示空間

入り口の近くから。こんな感じです。この壁、気に入ってました。ちょっぴりレトロ。「真夜中の動物園」は3回目の出展。さすがに少しずつ描き方が変わってきているので、「ちょっとこの作品雰囲気ちがうね」と気づかれた方も。そう、3年前だから…

白と黒の額で統一した壁。本当は白黒白黒と交互にしたかったのですが。

この中では左から２番目の「雨上がりの音楽」という作品が好評でした！自分としては新しい描き方を試した作品だったので、嬉しいです。虹をテーマにした作品は今まで３作品目。これで全てお迎えされたことになるので、こちらも自分と相性の良いテーマかもと思ったりしました。ありがとうございました🙏額装も美しくできましたし！また機会があったらオーダー額を使っていきたいです。

メインビジュアルも天使の作品も画像やDMではなかなか色彩のよさが伝わらなくて。色合いに驚かれる方も多かったです。これもやっぱり原画じゃないと、なんですよね。

お気に入りの壁。正方形の作品が得意なのでまた描きたいです。

いつもだと大きめ額装と小さい額装と、バラバラのタイミングで満遍なくお迎えされていくのですが、今回はSMサイズ以下の小さな作品が集中的にお迎えされる個展となりました（理由はよく分からない…）何度やっていても毎回違うことが起こるので、びっくりしています。作品お迎えくださった方、ありがとうございます！！お家で楽しんでいただけると嬉しいです。

テーマについて

あとは音楽テーマは、いつも枯葉の作品を見てくださっている方には楽しんでいただけた感触があったのですが、初見でフラッとギャラリーに立ち寄る方には少し伝わりづらいものがあったなとも思いました。自分は自分の作品を見慣れているので、新しい表現やテーマに挑戦したくなってしまうのですが、思った以上に自分の伝えたい解像度で伝えるのは難しい！

かれは

初見の人にもパッと分かりやすい
のも大事かもしれない！

音楽テーマで絞ることで統一感は出たけど、逆に構図にバリエーションを出すのが難しかったです。始まる前は、いいところしか見えてなかったのですが、いざ作品を並べてみると、デメリットもあることが分かりました。でも長年やりたかったテーマで個展がやれたので、やり切ったという感じはありました。

作品解説を読んでから、もう一度ギャラリーに足を運んでくださる方が多かったのも印象的でした。1度でも来ていただくのは大変なことだと理解しているので、もう1度作品を見に行きたいと思っていただけるのはすごいことだと思います。本当に感謝いたします。数字では測れない「何か心に残るもの」というのもあると思うので、これもブレずに大切にしていきたいです。