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[2025年]枯葉のパレット 全26色を詳しく解説

2025年のメインパレット入りした色を詳しく解説します。ちょっと長くなりますが、お時間ある時に少しずつ楽しんでいただければ✨

2025年のパレットの傾向

メインパレットに作っていたルールとしては、

①限定色と廃盤色を入れないこと

②国内の画材店で手に入れられる絵具

③対光性の高い絵具

④分離色を入れない

だったのですが、今年は「④の分離色を入れない」は崩すことにして、何色か入れてみることにしました。ここ1年間色々な絵に使ってみて、あまりこだわらなくてもいいかなと思ったことが大きいです。やっぱり新しいチャレンジをしたいですしね!ということで、2色入れてみました。

①、②、③は例年と同じで、この記事を読んで絵具を買い足してくださる方がいるようなので、参考にしやすい絵具を選ぼうと意識しています。

で、こんな感じになりました。

傾向としては、緑系の絵具を減らして、黄色、紫系を増やしてます。

分離する色は3色あって、マースブラウン(この色は単色で分離)、ハシビロコウ、ダスクスカイです。

暗色もシャドーグリーン(ペリレングリーン)が入っているところが、新しいチャレンジです。

では1色ずつご紹介します!

黄色系

今年は黄色を増やしました。

スピナルブラウン

スピナルブラウン(シュミンケホラダム)PY119

去年使い切った、と思っていたのですが、わずかにチューブに残っていたので、捻り出しました。これでいったんおしまいになります。少ししか残っていないので、すぐに使い切ると思います。使い切ったら、同じくシュミンケホラダムの「マルーンブラウン」に置き換える予定。

動物や、食べ物、下地の色など、使い道が多くとても大活躍の色でした。何かと使ってしまうので少々依存気味。リピートしたいのですが、来年以降はまた別の色にもチャレンジしたいです。記事も読んで欲しいです。

場所は茶色のゾーンから、黄色のゾーンにお引越ししました。

チューブの絵具は、乾燥しやすくボロボロになりやすい色なので、ハーフパンの方がいいみたいですよ!

イエローオーカー

イエローオーカー(ターナー)PY42

定番の黄土色!今年は外そうかと迷ったのですが、やっぱり必要だと思って入れました。なかなか使い道が見つからなく、「仲良くなれない」という声も聞くのですが、ぜひ黄色だと思って混色してみてください。

黄色だと思って、

イエローオーカー+青や緑

イエローオーカー+赤

という混色をしてみると、自然な色調を作ることができます。ぜひお試しを!どのメーカーのものでも大丈夫です。ターナーはとにかく安いので、定番色の入手にはおすすめです。

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ネイプルスイエローレッド

ネイプルスイエローレッド(レンブラント)PY42,PO43,PW6

また改めて告知する予定ですが、レンブラントの全色色見本記事を依頼していただいています。その中から、何色かピックアップしておすすめ色をご紹介する予定ですが、その中の1色となります。

ペールオレンジの色味です。肌色っぽい色ですが、ちょっと荒っぽい質感なので、肌色ではなく下地色や混色して使ってみたいと思います!

はじめてパレットに入れる色味なので楽しみです。また詳しく紹介しますね!

カドミウムイエローミドル

カドミウムイエローミドル(シュミンケホラダム)PY35

こちらも定番色(基本7色の1つ)なので、どのメーカーのものもいいのですが、シュミンケホラダムのカドミウム系の色が好きなのでこちらを選びました。しっかり不透明で塗りやすいです。

カドミウムイエローはかなり鮮やかで、発色も強めです。なので「黄色をしっかり効かせたいとき」おすすめの色です。混色でも黄色がしっかり残るので、初心者にも使いやすいと思います。

ルチルイエロー

ルチルイエロー(シュミンケホラダム)PY53

こちらははじめて使う色です。ネイプルスイエロー系の柔らかいクリームイエローです。この手の色に弱いので、使ってみたいと思います。ちょうどひよこのような色です。

混色で淡い色をつくったりするのに便利です。

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グリーンゴールド

グリーンゴールド(マイメリブルー)PY129

こちらは1度だけパレットに入れたことがあるのですが、あまり仲良くなりきれないで終わってしまったので、リベンジです!今回はパレットに黄緑がないので、活躍すると思います。

チューブから出したところはオリーブ色なので、緑っぽく感じますが、塗ってみると渋みのあるレモン色という感じです。好みは分かれそうです。ほどよく透明感もあるので、下塗りや重ね塗りにもよさそうです。

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緑系

今年は黄緑は入れませんでした!混色を頑張る予定です。

ビリジャンヒュー

ビリジャンヒュー(ホルベインアーティストパン)PG7

絶対に欠かすことのできない定番色なので、今年も入れました。今年はハーフパンにしてみました。鮮やかで、透明感のある、滑らかな緑で、主に混色で使います。この色がないと作れない色は多いので、多方面で活躍しています。

こちらはメーカー差は特にないので、どこのでも大丈夫です!名前はビリジャンヒューだったり、フタログリーンなど違っていてややこしいですが…

まだ読んでいない方はこの記事を読んでみてくださいね。

コバルトターコイズ

コバルトターコイズ(ホルベインアーティストパン)PB28

こちらは基本7色ではないですが、毎年パレットに入れている色です。明るいミント色がとても好みです。とても鮮やかな色のため、この色がないと作れない色もたくさんあります。

色々なメーカーで売っていますが、私のお気に入りはホルベインのアーティストパンカラーですね。たくさんまとめ買いしてキープしています。1年に半分〜1個くらいは使います。とても溶けやすくて、あまり粒状化しにくいです。

ターコイズグリーン

ターコイズグリーン(マイメリブルー)PB16

こちらは透明感のある青緑で、ホルベインだとマリンブルーとして親しまれている色です。去年のマイメリブルーの企業案件でおすすめの5色の中に入れた色です。個人的にかなり気に入っている色なので、パレットに入れました!

濃く塗るとかなり色が深くなるのは、マイメリならではかもしれません。

意外と黄色と混色するのが気に入ったので、今年もこの組み合わせを試してみたいです。

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青系

青系は去年とほぼ同じですが、プルシャンブルーを外しました。

ピーコックブルー

ピーコックブルー(ホルベイン)PB15,PG7,PW6

久しぶりにホルベインのピーコックブルーを。鮮やかな水色です。フタルブルー顔料が主体となっていますが、なぜかフタログリーンと白も少し混ざっていて、より鮮やかで明るい色味となってます。乾いても色が沈みにくく、ホルベインの絵具の中でも特に気に入っている青の一つです。はっきり色を効かせたいときに。

コバルトブルーペール

コバルトブルーペール(ホルベインアーティストパン)PB28

去年1年コバルトブルーを使ってみて、とても気に入ってしまいました。基本色にするなら、ウルトラマリンの方かなと思うのですが(価格も安いし、しっかり色がのる)コバルトブルーの明るい青も捨てがたいですね。

コバルトブルーはパレットで乾燥させると固くなって、溶かしにくいという先入観があったのですが、ホルベインアーティストパン(固形水彩)だと溶かしやすく、色も濃いめに塗れてよかったです。コバルト系の色は、ホルベインアーティストパンおすすめです!!

ウルトラマリンディープ

ウルトラマリンディープ(マイメリブルー)PB29

ウルトラマリンも基本色ですね。粒子が荒い絵具なので、なるべく滑らかなものが使いやすいのですが(ウルトラマリンライトの方)私はあえて、粒子が荒めのウルトラマリンディープを愛用しています。色々な色と混色して質感のある色を作ったりしてます。くせはあるのですが、この粒子感がとても効果的なんです。

マイメリのウルトラマリンディープを推し続けていたのが、効いたのか?去年の人気ランキングも10位に入賞してました!

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インダンスレンブルー

インダンスレンブルー(レンブラント)PB60

こちらもメーカーを変えてパレットに入れている色ですが、今年はレンブラントにしました。また詳しく記事でお伝えする予定ですが、色がかなり濃いめの紺色です。使うのが楽しみです。

紫系

紫系は今年増やしてみました!

ウルトラマリンバイオレット

ウルトラマリンバイオレット(シュミンケホラダム)PV15,PB29

こちらも5年ぶりくらいでしょうか!すごく久しぶりに買いました。何度もリピートするほどのお気に入りの色です。ウルトラマリンバイオレットというとPV16の顔料の単一顔料が多いのですが、こちらはウルトラマリンブルーも混合されているので、色がしっかりつきます。唯一無二の青紫です。

青紫は、とても実用的な色味です。影の色に活躍します。

カルバゾールバイオレット

カルバゾールバイオレット(ダニエルスミス)PV23

ディオキサジンバイオレットです。鮮やかな紫の色が特徴なのですが、ダニエルスミスのものはかなり発色も強めで、濃く塗ると紫っぽくなるくらい色が濃いめでした。もちろん、水で溶けば淡い色も出ます。私は紫を単色で塗ることは少なくて、青と混ぜて使うことが多いです。

この色も使うのが楽しみですね!

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モーブ

モーブ(レンブラント)PV19,PB15

レンブラントの紫です。紫色の顔料ではなくて、青と赤の顔料の混合になります。ディオキサジンバイオレットよりも赤みが強い感じ。どんな風に使うかはまだ考え中ですが、紫系の花を描きたいですね。

赤系

赤系は4色で、今年はオレンジは外しています。

ローズ

ローズ(レンブラント)PR122,PW6

青みのピンクです。とても鮮やかで明るさのある色です。ピンクといってもかなり色の濃さがあるので、使いでがありそうです。花をよく描く人にぴったりではないでしょうか?

この色はキナクリドンマゼンタPR122の色が主体となっていますが、少し淡い色に調整されています。この色がオペラみたいで素敵だなと思ってパレットに入れてみました。またレンブラント紹介記事で詳しく書きますね。

お楽しみに!

ルビーレッド

ルビーレッド(シュミンケホラダム)PV19

こちらも基本7色のうちの基本の赤として紹介している色です。明るく鮮やかな赤です。適度に透明感もあり、発色も強めで、伸びもいいです。なんだかんだで一番使いやすいと感じます。真っ赤ではないのですが、赤を混色して使うことが多いならこの色がおすすめです。基本の赤としてピッタリです。

シュミンケホラダム以外でも同じ色が買えるのでこちらの記事も読んでみてくださいね。

バーミリオンヒュー

バーミリオンヒュー(ホルベインアーティストパン)

ホルベインチューブのバーミリオンヒューと使用顔料が違うので別の色です。ホルベインアーティストパンカラーの方が、より鮮やかで透明感があります。色はあまり濃くならないです。

朱色はとてもよく使う色です。たぶん人物を描く人は、必須ではないでしょうか。朱色の色味自体は、珍しい色ではないのですが、どの色が定番かと言われると少し難しいですね。今回の色は適度に透明感があり、伸びのいい色なので、にじみの技法にも活躍しそうです。

茶色

いつも使っている酸化鉄系の赤茶色を外してみました。ちょっと変わった色も入れています。

ブラウンマダー(アリザリン)

ブラウンマダー(アリザリン)(マイメリブルー)PR206

こちらははじめてパレットに入れる色です。赤茶色というと、ベネチアンレッドやインディアンレッドのようなPR101酸化鉄カラーが定番で、ほぼ毎年パレットに入れていたのですが、今回は外して、代わりにブラウンマダーを入れてみました。

色自体は似ていますが、もっと透明感があり、色も鮮やかな感じです。発色や着色力は、酸化鉄PR101に比べると、穏やかな感じなので、より使いやすいかもしれません。とても華やかな印象✨

マイメリ塗り絵企画で紹介した色の1つですが、とても気に入ったのでパレットに入れました。

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お時間ある時にこちらの記事も!塗り絵の着彩メイキングを載せているので、何かの参考になるかもしれません。

マルスブラウン

マルスブラウン(マイメリブルー)PR101

こちらもはじめてパレットに入れる色。ブラウンマダーと同じように、マイメリ塗り絵企画で紹介した色の一つです。

「面白い色があるよ」と色々な人におすすめしておきながら、自分ではあまり使ったことのない色なので、今年はパレットに入れてみます。

単一顔料なのですが、黒と赤茶色に分離する面白い色です。発色もかなり強めで、着色力も強いです。それもそのはず、これはPR101なので酸化鉄カラーなんですよね。こんな黒っぽい色もあるとは驚きです。

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バーントアンバー

バーントアンバー(シュミンケホラダム)PBr7

茶色の中で一番好きな色です。何度も言ってますが、シュミンケホラダムのバーントアンバーが一番好きです。色に深みがありますが、セピアほど黒っぽくないので、使いやすいです。去年は外していたのですが、今年は入れました。バーントアンバーは基本7色にも入れている茶色です。絵では茶色は使う機会の多い色ですが、この色を基本にすると絵が締まります。

グレー系

グレー系の分離色と2色と黒、黒緑を入れました!とても新鮮。

シャドーグリーン

シャドーグリーン(ホルベイン)PBk31

こちらもはじめて入れる色!ペリレングリーンの名前で親しまれている色です。黒っぽい緑色なので、緑の場所に入れてもよかったかもしれません。最初はインジゴの隣に並べるつもりだったのでこの場所になりました。この色は対光性に優れていて、発色も強いので、色々な形で使えそうなのですが、絵の中でどんな感じになるかは、これからのお楽しみです。

いままであまり使わなかった色が使えそうな感じがします。

ペインズグレー

ペインズグレー(ホルベインアーティストパンカラー)

ペリレングリーンが緑系のグレー、ペインズグレーは青っぽいグレーです。かなり黒に近い濃さなので、黒としても使う予定です。黒はあってもなくてもよい絵具だと思いますが、どうしても欲しい場面があるので、黒に近い絵具は入れています。

ハシビロコウ

ハシビロコウ(ホルベイン分離色)

こちらはインジゴの代わりに入れた分離色です。なんとなくですが、ブルーグレーの色をパレットに入れてみたかったので、こちらを選びました。色は黒っぽくはなく、あくまでグレーなので、インジゴの代わりにはならなそうですが…。

こちらの分離色は、青とグレーの分離です。あまり水加減などを意識しなくても、乾くとふわっと色が分かれます。使ってみて実用的な分離色だと感じました。(ホルベイン分離色の記事も書いているので少し待っててね。)

ダスクスカイ

ダスクスカイ(クサカベ)

こちらも分離色です。こちらは赤みのグレーから、緑や青が浮き上がります。ちょっと分離には水加減や色ののせ方にコツが入ります。が、そのままでもそれなりに使えそうな色なので選んでみました。

最後に

アクシデントもありましたが、今年のパレットが完成しました。変わらず定番色も入れましたが、はじめて使う色や久しぶりの色も多いので、どんな感じになるかとても楽しみです。不思議なもので、ちょっと色の組み合わせを変えるだけで、作れる色合いもガラッと変わってきます。なので、パレットに入れる色はとても大事だと思ってます。

持っている色を無制限に使うより、決まった色から工夫して使う方が、新しい発見をできるし、1色1色と仲良くなれる感じがします。

また、今年も気になる色がありましたら調べてみてください。レンブラントに関しては1月、2月にまた詳しくご紹介する予定です。

今年の抱負

2024年は企業依頼をたくさんいただいた年でした。PR記事だけでなく、パンフレット用の作例や制作動画の依頼、コラボ商品など、画材関連の依頼がとても多かったです。今年は少し落ち着くかと思いますが、引き続き企業案件がいくつかあるので、頑張りたいです。

制作では大きな作品に挑戦できたので、また今年も頑張りたいです。

今年は画集を1冊作りたいと思ってます。2022年の作品を中心に40ページくらいを予定してます。いま、紙面のデザインを作っているので、2月くらいには完成できるといいなと思ってます。

あとは3月に、自分が主催するグループ展があります。とっても素敵な作家さんにお集まりいただけなので、こちらもお楽しみに!!

11月には文房堂カフェギャラリーで個展も予定してます。

今年は予定表をこまめに出そうと思っています。

色々詰め込み過ぎてしまうのですが、今年はマイペースで頑張りたいです。

では今年もよろしくお願いいたします!!