私は普段は透明水彩で、空想的な絵を描くこと多く、内容はファンタジーやおとぎ話が多いです。
ですが、空想の絵にはアイディア、構想が必要なものもあります。もっと気楽に取り組めるものを描きたいこともあります。
現実のモチーフを描くことも好きなので、時々身近なモチーフを描きます。
透明水彩始めてみたけど、まだ描きたいものが思い浮かばないなーという方は、参考にしてみてください。
とにかく絵を描くモチーフはもどこにでも転がっているのですが、初心者におすすめのものもあります。おすすめなのは…
・透明水彩で描きやすいもの
・身近で調達に手間がかからない
・形はシンプルだけど、色が複雑なもの
まず、初めて絵を描く方におすすめしたいのが、
りんご です。
りんご。私は大好きなモチーフです。
一口にリンゴと言っても色々あります。フジ、つがる、ジョナゴールド、紅玉。。赤いリンゴだけとっても色々種類があります。大きさや色が違うだけでなく、ツヤなども違います。

また青いりんごや黄色いりんごもあります。
なぜりんごがおすすめなのかというと、
- 形が単純。比較的とらえやすい
- 色が複雑
- 調達が簡単。スーパーで年中売られてる
比較的形はシンプルです。もちろん。油断は禁物ですが。基本、球なので、分かりやすいです。どこに光があたってるか、見やすいです。暗くなっているところもよく観察!です。
同じ果物でも、ぶどうとかになると形が複雑です。少し観察することに目が慣れてきてからの方がいいかもしれません。
形がシンプルな割に色が複雑です。りんごって赤だと思い込んでいませんか?
よく見てください。りんごは真っ赤ではありません。
もちろん種類にもよりますが。
重ね塗りで描くとうまくいきますが、何色をベースにしたらうまくいくか考えてみます。
みかんも形はシンプルですが、色は単純ですね。一方りんごはとても色が複雑なので、色をつくるよい練習になります!
あとは調達は超簡単ですね。
スーパーに行って買ってくればOKです。できれば違う種類のりんごが3個くらいあると面白いです。ふじ、ジョナゴールド、王林のように。

りんごは一年中買えますね。描いたら食べてしまえばいいですしね。無駄になりません。美味しいです。
結構奥が深いです。何個も描いてますが。。何個目でも、それらしく描くのは難しいです。
りんごに慣れてきたら。他の果物も買ってきて組み合わせてみましょう。
りんごとみかん。

りんごとバナナとみかん、


りんごとぶどうとか。

りんごとぶどうとプルーン

りんごとりんごとチューリップ

とにかく対比ということを意識してみる。
りんごとみかんだったら、りんごとみかんはどんなところが違うのかな?
味や食感が違うのは知ってる。でも見た目は?
色は違う。表面の凹凸とかは?光の当たり方は?
りんごとトマトは?
色は両方赤だし、丸いし、似てる感じもするけど。よくよく観察してみると全然違います。
絵を描くというのは、ものすごくそのモチーフのことを観察して、知らないと描けないと思います。
ほとんどの人は、りんごが本当にどんな姿をしているか、覚えていないと思います。何となく赤い丸い果物っていうざっくりした記号的イメージで捉えているのではないでしょうか。

りんごの絵を描けば、本当のりんごの姿が分かります。絵を描くには本当によく見ないと描けないからです。
私はりんごの絵を描いていると、何だかりんごと自分の境界があいまいになって、自分がりんごみたいな気分になってきます。笑
現実のモチーフを、描くというのは空想の絵を描くというのとは違いますが、空想の絵も現実の世界が下敷きになっているので、無関係ではありません。むしろとても関係があると思っています。

身近なモチーフと取っ組み合ってみるというのはとても面白いことです。
もちろん。うまく描けたとか、描けなかったとかあまり気にする必要はなく、取り組んだ時間に価値があります。
私は何か一つ描くたびに、描いたものと深いつながりができたような感じがしています。
りんごを描けば、りんごと深い付き合いになったような感じです。
一枚描いてみてあまり面白くなかったという人はまた別のモチーフを探してみてもいいと思います。
簡単なようで、奥が深いりんご。
是非試してみてください❗️