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天使・悪魔展2024 展示告知、お品書き(製作過程、メイキングあり)

2024年最後の展示告知になります。

天使・悪魔展2024

展示の告知になります。

ARTs*LABo 天使・悪魔展2024

◆会場 : Gallery CORSO             
https://www.lithmatic.net/lithApCorso/index.html
・アクセスhttps://www.lithmatic.net/lithApCorso/statics/access.html

◆開催期間 : 2024年12月18日(水) ~ 12月21日(土)     

◆時間 : 13:00~19:00
・初日16:00スタート

販売は2日めの12月19日(木)の13:00〜

天使と悪魔、というテーマについて

ARTs*LABo の展示自体とても久しぶり(1年ぶり?)になります。こちらの展示「天使と悪魔」という、なかなか組まれない珍しいテーマだと思うのですが(天使は時々あるけど、悪魔が珍しい感じ)どうしても描きたいテーマだったので、参加を決めました。何年か前に、どなたか忘れてしまったけど「枯葉さん解釈の天使と悪魔が見てみたい」というリクエストをいただいていて、頭の中でなんとなく考えていたのですが、「これ」というイメージが固まってきたので、なんとか描く機会がないかと探っていました。

ひよこ
ひよこ

イラスト展ならではのテーマだね

かれは
かれは

このテーマはカジュアルな感じにも、怪しい感じにも、シリアスな感じもできる、なかなか面白いテーマだと思います!

ここ1年くらい、何か対立したものを連作として描く、ということに惹かれていたのですが、

(例えば「光と闇」「過去と未来」みたいな)

その中でも「善と悪」というテーマで描きたいと思っていました。

「善と悪」といっても一人の人間の中にある「良心」と「悪心」の対立を、天使と悪魔の姿に見立ることはできないかな、と考えていました。

はじめは天使で1枚、悪魔で1枚という、2枚で組み作品を考えていましたが、今回は1枚で2人がいる構図を考えたいなと思いました。1枚に2人いる作品ってあまり描いたことがなかったですし!

メイン作品、製作過程

このアイディアラフがとても気に入ったので、こちらでいくことにしました。(他に2案あった)

今回は「良心」と「悪心」の対立がテーマですが、対立といっても、それは概念の話なので、天使と悪魔の2人は寄り添って一緒に生きていくというイメージも添えたいです。寄り添ってはいますが、お互いの姿が見えないのかもしれません。

透明水彩で人物を塗っていきます。色彩の話でいうと「白」と「黒」のコントラストを見せる作品になります。白も黒も透明水彩ではとても難しい色です。白は紙の色を生かすため、物足りなくなりがちで、黒は透明水彩だと淡くなってしまいがちだからです。そして白と黒だけでは単調です。

ではどうするか。

描き始めの感じは、いつも好きです。黒はちょっと粒子感のある絵具で、質感も加えていきます。黒い羽から、黒い絵具が肌部分ににじみ出してしまいましたが、これはこれで、元は白い天使だったのが、黒い心に支配されていく感じが出た感じがしたので、修正はせず、生かしていきます。

表情ができてきました。今回天使の方は、あまり表情がないです。何かに耳を澄ませているのか、物思いにふけっているのか。表情があるのは悪魔の方にしました。私は「悪い心」の底には孤独が隠れているような気がしているので、少し寂しそうな表情にしたいと思いました。ふと思いついて首に鎖もかけました。

レース模様を描いていきます。悪魔の服のレース模様は筆では無理で、ミリペンを使って細かい模様を描きました。天使の方は筆で白い模様を塗っていきました。どちらも葉っぱの模様です。

黒は真っ黒だと画面の中で強すぎるので、少し明るめの色にして、白と釣り合うようにしています。その塩梅はかなり難しい。

白は紙の色を生かしていきますが、それだけでは物足りないので、あえて色を加えていくことで、白が際立つようにしていきます。

背景を塗っていきます。どの画材にするか迷いましたが、今回はターナーのジャパネスクカラーの淡い色(淡水色、露草色、薄紅藤など)を使用。同じ色を塗り広げるだけでは単調なので、複数の色を使っています。ジャパネスクカラーはアクリルガッシュですが、平滑に塗りやすく、質感もマットで、少しザラザラしています。今回は背景の色にキラキラも混ぜてます。

最後に雪のように白を散らし、天使の輪を描いて完成です。二人が対の存在であることが分かるように、髪の毛の色はあえて逆にしました。

どんな人にでも「良心」と「悪心」は同時に存在しているものだと思います。そして、悪心というのも妙に人間的だなあと思ったりします。お互いが寄り添って共存していくイメージです。

額装

ということで額装した姿も。ラーソンジュールのベルリンのシルバーにしました。マットは真っ白に溝が1本入っています。

タイトル:告解(罪と赦し、二人で一つ)

サイズ:205×285mm

額サイズ:太子サイズ

画材:透明水彩、アクリルガッシュ、ストーンヘンジアクア紙

価格:35,000円

ATC作品

ATC作品6作品で申し込んだので、今回は数が多いです。こちらは配信しながら、着彩したり、動画も撮っているので、合わせて見ていただけたら(配信長いので、作業のお供にどうぞ)

天使3点に悪魔3点。

いつもと違うのは、線画をペンで描いたところですかね!着彩すごく早く終わってびっくりしました。

それぞれタイトルもつけました。色合い揃えたので、どの組み合わせでも対のようになります。

こちらはARTs*LABo全体で価格が決まっていて、一律3600円となっています。

個人的には「天使と悪魔」ってちょっと絵のテーマとしては際どい感じもするんですが、イラスト系の作家さんはうまく自分のものにしたりしますよね。イラスト系の展示ならではだなあと思いました。

カジュアルな感じの絵も見てみたいな〜。自分のは妙にシリアスになってしまいましたが。

どんな作品が揃うのか、とても楽しみな展示です。今回、交流会も参加する予定です。会える方いらしたらよろしくお願いいたします🙏