今回の展示ではATCサイズ(64mm×89mm)の作品をハガキサイズの額に額装して展示しますが、いくつかの額装方法のアイディアをお伝えしますね。
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ATCボードでなくてもOK
今回の展示では「額装されたATCサイズの作品」なので、必ずしもATCボードを使う必要はありません。普通の水彩紙に描き、カットして額装する方がサイズギリギリまで絵を見せることができるかと思います。購入する方の中にはATCボードの作品をトレーディングカードファイルに保存している方もいるのですが、今回の作品は額からATCボードだけ取り出すことはできない、とお伝えするつもりです(額装込みで作品というイメージです)

ちなみにATCボードはAmazonでも購入可能です。
額装のアイディア
額装のアイディアが色々あるのでまとめてご紹介します。
①ATCサイズのマットを敷く
これが最も定番かと思います。ハガキサイズの額にATCサイズのマットを敷くとこんな感じになります。





マットの入手方法ですが、意外と小さいマットを切ってくれる店舗が少なく、都内ですと銀座伊東屋の額縁フロア、神保町の文房堂では可能でした(世界堂は不可でした)上の写真は銀座の伊東屋でお願いしたものです。
ネット通販の場合、ARTs*LABoの通販ではカットされたマットが販売されています。
https://artslabo.thebase.in/categories/4899900/2
青葉画荘でも販売がありますが、少し種類少ないかな。分かりにくいのですが、「青葉画荘オリジナル」のカテゴリから出てきます。面金加工してあるATCマットはここでしか見たことがないです。
あとはオリオンのマットショップではA4以下のマットのオーダーができます。全種類のマットからオーダーができるので、微妙な色や珍しい質感のマットを探すことができます。切り口に色が付いているものや、キラキラマット、布マット、スエードも豊富。
https://kkorion.official.ec/items/98561941
他にも見つけたら追記します。
ハガキサイズの紙に、ATCのサイズで区切って絵を描く
マットを敷きたくない場合は、ハガキサイズにカットした紙の真ん中にマスキングテープでATCサイズのスペースを区切って絵を描くこともできます。

ただ、きれいに仕上げるのが難しく、マットをひいた方が楽やん…となりました。ただマットのような厚みのあるボードを入れられない薄い額や、支持体自体が分厚いという場合に。
ATCボードや厚みのあるキャンバスを前に出す
こちらは展示会で見てなるほど、と思った展示方法です。台紙に小さく切ったスチレンボードを貼り、その上にATCボードを貼って浮かせています。それをボックスフレームに入れています。ATCボードは少し厚みがあるので、浮かせてもへにゃっとなりません。浮かせずにそのまま台紙に貼り付けてもいいかもしれません。

背景の紙?(ボードなのか分かりませんが)に布を貼ったり、綺麗な紙を貼っても面白いかも…
額の調達場所
ハガキサイズ額はよく見かける規格なので、割と入手はしやすいかと思います。私がよく見るサイトをご紹介します。
ラーソンジュールのフォトフレーム。見栄えするけど高い!amazonでも売っていますが、価格が不安定。安かったり高かったり。定価よりは安いです。届くのが早い。
まつえだはハガキ用額カテゴリにまとまってます。その他にラーソンジュールカテゴリから探していくといくつかフォトフレームを展開している額が見つかります。全種網羅していそうな感じ。種類が多い。
https://www.matueda.com/?mode=cate&csid=0&cbid=2319231
なぜかマルニはラーソン、安めですが探しにくい。写真額→フォトスタンドカテゴリの後ろの方のページにあります。種類少なめ。配達にちょい時間かかる。
サムトレーディング額はなかなか見つけにくいのですが、横浜アート、yahooショッピングで購入可能です。ATCマットつきもありました。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokohama-art/atca5d5a5e.html
新宿世界堂で、4階エスカレーター近くにハガキサイズの端材額のコーナーがあり、私はハガキ額はほとんどここで購入してます。値上げがなければ一律1430円です。
ハガキサイズはフォトフレームで販売していることが多く、もっと安い額もたくさんあるので、予算に応じて探してみてください。「ハガキ フォトフレーム」で検索
100均額に問い合わせが来てましたが、利用OKです。ただ100均については、メーカーの方で商用利用不可となっているものがあるらしく、以前DMで作家さんより長文で注意が来たことがあります。なので、使うなら100均だと特定できないようなシンプルなデザインのものでお願いします。
価格について
価格は、展示概要と変更があります。
価格は5000円以上にすることにしました。
上限は15000円としてましたが、15000円以上の値付けにしたいという問い合わせを数名からいただいたので、上限は設けないことにしました。
ただグループ展では、多数作品がそろい、価格含め比べられてしまうため、やや価格の安い作品に引っ張られる傾向があります。その辺りを念頭に入れていただければと思います。
額はハガキサイズでも安くはならないし、販売手数料もあるので、しっかりと額装費は上乗せしていただいて大丈夫です。
価格についてもし不明点があればご相談ください。
ATCサイズはコレクターにとっては、トレカ感覚で安く手軽に買える作品という感覚が強く、飾るよりファイルにコレクションする作品になりがちです。それはそれとして魅力があるのですが、今回の展示ではしっかり額装して、「小さくても作品の価値を伝えられる」「ATC規格の可能性を広げる」展示にできたらと思っています。
展示用のフックをつけることを忘れずに
ハガキサイズ額はフォトフレームとして販売していることが多いため、壁掛けに必要な三角吊りカンやフックがついていないことが多いです。
なので、発送する前に、裏を見て金具や紐がついているかチェックをしてください。
・吊りカン2個つけて、紐をかける
・上部に吊りカンを1つつける(表から金具が見える)
どちらでも大丈夫ですが、上部に吊りカンの場合は、カンに虫ピンを入れる時に額に傷がついてしまうことがあるので、もし余裕があれば2点つけて紐がけにしてください。
こちらの記事に吊りカンの付け方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。どうしてもできない場合は、額縁店でつけてもらえます。
共シールについて
これも購入したお客様が重要視するケースが多く、「共シールは?」と聞かれることが多いので、必ず額の裏にシールを貼ってください。キャプションと対応させて飾る際にも助かります。
こちらも記事を読んで参考にしていただけたらと思います。
額箱について
小さい額だと額箱がないこともあります。額箱はあってもなくてもOKです。
ただ、箱がない場合、梱包材に1つずつくるんでください。2、3個まとめて一つの梱包材にくるんであると、お客様にお渡しする際に、ギャラリーの梱包材で包み直しになります。(前回ギャラリーの梱包材を使いすぎて買い取りになりました💦)

直接お持ち帰りになるお客様もいるので、そのままお渡しできるような形にしていただけると手間が少なく助かります。
さいごに
と、ここまで。よく作家さんにお会いした時に、額の調達場所など聞かれることがありましたので、まとめてみました。店舗の話は東京限定でローカルになってしまいますが、通販などは参考にしていただけるかと思います。
追加情報があれば追記していきます。その時はタイトルに更新日付をいれていきます。ぜひこのページをブックマークしておいてください。
質問は個人的なものでなければコメントに入れていただいても大丈夫です。また、ここでこんな額見つけたよ、など共有したい情報があればお願いします。
こちらの記事は、展示参加者さん以外には公開しておりませんので、外部には伝えないようにお願いします。展示が終わり次第、一旦非公開にします。
分かりにくい部分もあったかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。













