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チャコペーパーで下書きを写す方法 水彩画での使い方とメリットデメリット

今回は水彩画の下書きの作り方について。一番王道な方法、「チャコペーパーを使って写すやり方と注意点を紹介します。

下書きを水彩紙に写す方法

水彩画で下書きの描き方は大きく分けて3つあります。

①水彩紙に直接下書きを描く

②チャコペーパーを使って写す

③トレース台を使って写す

私は今まで①が多かったのですが、ここ1年で②も増え、③もトレース台を購入したのでこれから増えていきそうです。
今回ご紹介するのは②のチャコペーパーや念紙を使って下絵を写す方法です。

この方法はとくに大きなデメリットもないため、めちゃくちゃおすすめの方法です。水彩だけでなく、色鉛筆や日本画、アクリル画にも使えます。トレス台と違って支持体を選ばないのが特徴です。この方法を導入してから、少し複雑な絵も楽に描けるようになりました。

どういう方法なのか簡単に説明すると、水彩紙とラフ画の間にチャコペーパーをはさんで、ラフ画の上からボールペンなどでなぞっていくと、水彩紙に絵が転写される仕組みです。(後で詳しく使い方を解説します)

ひよこ
ひよこ

なんか難しそう…

かれは
かれは

大丈夫✨チャコペーパーだけ買えば誰でもできるよ!

チャコペーパーを使って下絵を作るメリットデメリット

メリット

ラフの段階で何度も練り直しができる

当然と言えば当然ですが、ラフの段階でものすごく練ったものをそのまま写せるので、どう考えても直接描くよりも楽です。直接描く時には、一から描き直しになり(それが結果的によいこともありますが)少しラフと雰囲気が変わってしまうこともあります。そして直接描くのでは、描けるものの複雑さに限界があります。転写をすることにより、複雑な構図の絵を描くことができます。

拡大・縮小、反転、配置の変更が簡単

ラフ画を拡大・縮小コピーすれば簡単にサイズ変更できますし、配置も一番バランスのよい位置にすることができます。また、人物と背景のラフを別々に描いて、本番の紙で組み合わせることも可能。

ラフが残っているのでリトライできる

これは意外と大きなポイントです。ラフ画が残っていることで万一着彩に失敗しても線画を新しい紙に写し直せばもう一度同じ絵を描くことができます。気楽!

パネル貼り、色紙、ブロック水彩紙に写せる

これはトレース台との違いになりますが、すでに水張りした水彩紙や色紙など厚みのあるものにも写せるという点です。ブロックタイプの水彩紙にも写せます。トレース台は光をあてて写すため、紙一枚ペラっとしたものしか写せませんが、チャコペーパーを使った転写は、平たければどこにでも転写できます。

デメリット

下絵を作るのに時間がかかる。

ラフ画を描いてから、改めて転写、となるので工程数が多く、どうしても時間がかかります。小作品やシンプルな作品なら、直接描く方が速いです。これがどうしても直書きから離れられない理由でもあります。

線に勢いが減る

これはチャコペーパーを使った転写、トレース台を使った転写、どちらにも言えることなのですが、なぞって写すと線が固くなる。ラフの方が勢いがあってよかったな、というパターンも多いです。直接下書きを描くのと比べても、線がおとなしく整った感じに収まりやすいです

直接描く方が線が柔らかい

写しそびれがある

これはトレース台との比較になりますが、転写された紙が下に来るため、転写中は、写ったものを確認しにくいです。そのため、写しそびれがあったり、間違えた線を描いてしまうことがあります。そういう意味ではトレース台の転写の方が、簡単に感じるかもしれません。私はチャコペーパーで写すのは目印程度、と割り切って、転写した後に描き直しをしています。

チャコペーパーを使った転写のやり方

おすすめのチャコペーパーについて

チャコペーパーは、ラフを描いた紙と水彩紙の間に挟んで使います。

挟むのはチャコペーパーでなければいけないこともなく、カーボン紙や念紙なども使えます。ただカーボン紙は紙が黒く汚れやすいので、おすすめなのがデザイン用のチャコペーパー

そこでおすすめなのがこれ。デザイン用のチャコペーパーです。

こちらは水色で、ラフ紙と水彩紙の間に挟み、上から線をなぞるとキレイに水彩紙に線を写せます。写したものをキレイに描き起こしした後に、水をかけるとチャコペーパーの水色の線は消すことができます。ここが気に入りました。

かれは
かれは

私は水色愛用です!

青とグレーがあります。どっちでも良さそう。

私は水色が便利に感じているのですが、グレーを愛用する人も✨この他に白もあります!

転写のやり方

1.水彩紙の上にチャコペーパーをのせ、上にラフを描いた紙を載せます。(①水彩紙、②チャコペーパー、③ラフを描いた紙の順で)

2.ラフの線をボールペンなどやや硬いものでなぞっていく。そのときどこをなぞったか分からなくなってしまうので、赤など色の違うものでなぞる方がよいです。鉛筆など先端が柔らかいものでなぞっても、きれいに写せません。先が硬いペンが鉄筆を使ってみてください。

3.このチャコペーパーなら、さほど強い筆圧でなぞらなくても楽にキレイに写りました↑(こんな感じに写りました。私はあまり細かく転写はしません。)

4.水色で線が写ったのを確認したら、茶色の色鉛筆(水彩画の下絵として馴染みやすいような色)で下書き線を描き起こしていく。ここでは少し詳しく描いていきます。顔のラインや、洋服の装飾、髪の毛の細かい線など。

5.その後、水だけ含ませた筆で、なぞっていくと水色のチャコペーパーの線は消えます。

6.その後は普段通りの制作ができます。いつもより線が少ないので、色も塗りやすくなっています。

この作品は手前の人物とユニコーンだけ転写し、背景の廃墟は直に色鉛筆で描いています。

枯葉的にチャコペーパーで写してみてよかったこと

このような方法で丁寧に下絵を写す習慣がなかった私にとっては、この作業はとても新鮮です。

先ほどメリットについてはご紹介していますが、実際にやってみて、枯葉が個人的によいなと思った点を書いていきます。

①ノートに描いたラフ画を直接紙に写せる

よくアイディアラフをノートに走り書きするのですが、リラックスした気持ちでザクザクペンを走らせるせいか、細部は雑でも勢いがあって良いなと思うことがあります。それを本番の紙に、改めて描き直すとどうもおとなしくなってしまいます。

ノートの落書きを拡大コピーして、水彩紙にそのまま写したら、イメージ通りのバランスになってとても良かったです。

↑左がノートに描いたもの、右は拡大コピーをしています

ラフを描く手間が省けて、アイディアがそのまま絵になっている手軽さがとてもよいです。

②拡大縮小、回転、位置の移動が簡単

一発で描くのとは違って、ラフを拡大縮小コピーしたりすることもできますし、位置もちょうどいい場所に調整できます。特に大きい画面に、人物を配置するときは、場所のバランスがとても難しいので、じっくり調整できるのはいいなと改めて思いました。

回転したり、場所をずらしたり、微調整ができるのはとても便利!

特に大きな画面では、人物、背景などパーツごとにラフを用意して、バランス見ながら配置して転写するとイメージ通りになりやすく便利でした。

③下絵が残っているので、何度かチャレンジできる

ラフや下絵が残っているので、失敗しても何度かやり直せるのも良いですね。同じ下絵を描き直すのは手間なのですが、ラフが残っているので、やり直ししよう!と思えます。写すだけなら楽です。表情や髪の毛の流れなど細部は違う感じになりますが、でもやり直しが効くのは思い切って塗れていいです。

また失敗ではなく、ポジティブなチャレンジですが、同じ構図の作品を描くことができます。こちらはニッカーさんに招かれてライブペイントで描いた作品なのですが、1時間という短い時間で仕上げたあと、すぐにお迎えされたこともあって、「付き合いの短い作品」となり少し寂しかったので、もう一度同じ構図で描いてみることにしました。

全く同じではつまらないので、反転させて、使う絵具や色合いも変えてみました。下絵があれば(なくても完成品をコピーすることもできる)似た構図で描ける、という一つの発見になりました(描きたいと思うかは作品にもよりますが…)

2026年、さらに同じ線画を使ってライブペイントしました。使っている水彩紙と配色が違うため、また別の作品になりました。転写を使えば一つの線画から色々な作品を生み出すことができます。これがアナログのよさ✨

チャコペーパーがない場合

チャコペーパーがない場合は、裏を鉛筆で黒く塗ったあとに、表からなぞれば同じように転写することができます。

ただ、どうしても均一に塗りつぶせないので、線の強弱がついてしまったり、きれいに写せないことも多いです。

高いものではないですし、裏を塗りつぶす手間も省けるので、チャコペーパーもぜひ買ってみてください。

ひよこ
ひよこ

うん、買ってみようかな!

終わりに

ということで、チャコペーパーを使った下書きの転写方法について紹介してみました。人によってはトレース台の方が断然便利という場合もあると思うので、こちらもぜひ読んでみてください。

初期投資はまあまあかかりますが、ラフ画からかならず転写して下絵を作る人には便利だと思います。

noteはじめてみました!

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ブログでは話せない裏話、制作過程、日々気づき、読書メモ、展覧会や旅の記録などを気ままに記していくつもりです。

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