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お気に入りの額を作例とともにを紹介します!

今回はご質問があった額について、作例とともにご紹介します!

額縁メーカーと額縁店のシステム

額についてご質問いただいたので、ご紹介します。

というご質問でした〜!

こういうツイートですかね。

まず、額縁屋さんのシステムをご紹介しますと、額縁屋さんは額縁メーカーさんから額を仕入れて販売しています。

額縁には規定のサイズで出来上がっている「規格額」と「オーダー額」というもの2種類があります。

「規格額」は、規格のサイズで作られた額縁です。あまり種類がありません。こちらはメーカーさんが作ったサイズの額をそのまま額縁店で購入することになります。

「オーダー」の方は、デザインの施されている長い板(モールディング)を絵のサイズに合わせて切って額の形に組んでくれます。

日本で扱われている額縁メーカーは限られているため、大体どこの額縁店でも同じような額が扱われていて、同じような額を買うことができます。ですが、額縁店によって、店頭に並べられている額はちょっとずつ違っていて個性があります。

取り寄せなどで、対応してくれるお店もあります。

なぜか、店頭で額を買う時には額にメーカー名が書いていないので、どこのメーカーの額なのか知る機会がありません。(特にタブーではないと思うのですが…)

個人的なおすすめはメーカーのwebカタログをチェックしてみることです。

主な額縁メーカー

日本で買える額縁メーカーはこんな感じです。私個人の勝手な印象を書いているのであくまでご参考までに(私も全貌は認識できていませんので、的外れだったらごめんなさい💦)リンクを貼っているのでカタログをチェックしてみてくださいね。

ラーソンジュール(圧倒的大手。正統派かつエレガントなデザインが多い。種類も多い)

大額(水彩、デッサン額はお手頃なものが多い。油彩額はなぜかいかめしいデザインのものが多い)

アルフレーム(樹脂製の軽量額やアルミ製の額が多め。コスパのいいデザイン額も多い。)

サムトレーディング(規格額の種類は少ないけど、デザインと価格のバランスがいい。)

K-primoケイプリモ(オーダーモールディングのみ。ヨーロッパからの取り寄せているそう。個性的でデザイン性の高い額が多い)

同志舎(シンプルなデザインの額が多い。木製額が多めな気がする)

この中で規格額があるのはラーソンジュールと大額、サムトレーディング、アルフレーム、同志舎で、枯葉もよくお世話になっています。規格額は種類こそ少ないものの、メリットは価格で、圧倒的に安いです。同じくらいのサイズでオーダーモールディングでお願いすると3〜4倍くらいお値段します(もっとすることも)

そのため「額装してみたいな♪」と初心者が思った場合、まずお世話になるのが規格額となります。

ひよこ
ひよこ

まずは規格額だね!

ここからは枯葉がこれまでに額装した作品と使用額縁についてご紹介します。

ご紹介するのは全て規格額となります。大体どの額縁店にもある定番のデザインの額なので、気になった方は額屋さんに相談してみてください。マットのバリエーションやセンスについては、額縁店で大きく差が出るところです。マットが分厚く豪華な店、特殊なカットワークが得意な店、とにかくマットやフィレライナーの種類が多い店、その場でマットカットをしてくれる店、などさまざまです。

これについてはまた記事を書きたいと思っています。

マジョルカ(ラーソンジュール)

これはよく枯葉が使用している額縁になるので、何だか見たことあるぞ、という方も多いかも。装飾がややフェミニンなので、エレガントな雰囲気の絵によく合います。

あまりにあっさりした絵だと額縁の細かい装飾に絵が負けてしまうので、ややしっかりした色合いの絵に合わせています。コミックイラストとも相性がいいと思いますよ。

アイボリーははっきりした青や紫色の絵とマッチしやすいですね。

こちらはグリーンを使用しています。絵の内容がグリーン系だったのでぴったりでした。

他にもカラーバリエーションとして、ピンクとブルーがありますが、それはシルバー系の色でさらに甘い雰囲気です。可愛い感じの絵が合いそうです。

これがブルーですね↓

ベルリン(ラーソンジュール)

ベルリンも枯葉がよく使う額です。個人的に夜の風景の絵とぴったりなので重宝しています。ゴールドとシルバーがあります。豪華な雰囲気がありながら、全面がメタリックカラーではないので、適度に落ち着いた感じで絵を引き立ててくれます。少し長めにマットがあった方がいいと思います(絵と額の距離が長めの方がいい)

豪華に見えるダブルマットとの相性もいいです。この額はダブルマットにしている率が高いですね。ゴールドの額は絵の中の金色ともマッチしやすいですね。

こちらはシルバー。シルバーといってもあまりグレーがかった銀色ではないので、あまり冷たい印象をあたえません。

こちらもダブルマットがよく合いますね。

シャルム(ラーソンジュール)

シャルムは比較的細めの額なので、サイズの大きい額装よりも小さめの額装に映えやすいです。少し豪華さが欲しいけど、軽やかな雰囲気にしたいときに。

ゴールドはこんな感じ。金が強くて、細くても豪華な感じです。くすみのない鮮やかな金色。

マットを紺色やスエードマットにしたものを見たことがあるのですが、とても素敵でした。

シルバーは枯葉のお気に入りです。こちらは白っぽい銀なので明るくモダンな印象です。実際に飾ってみて日本の一般的なインテリアにも馴染む感じがします。

こちらはインチ額↓

こちらは八切り。マットをキラキラの光沢のあるマットにしています(オリオンのマット”しろがね”を使っています)シャルムのシルバーと光沢マット、組み合わせ最高ですね!

こちらは黒です。ゴールドとシルバーとはうってかわってちょっと掠れた感じのアンティーク風の黒です。こちらも枯葉のお気に入り。

黒い額は無機質に印象になってしまうことも多いのですが、適度にデザインが入っているため、雰囲気があります。

こちらはマットに切り口が黒いものを使ったのですが、額ともぴったりでした!

ロミオ、ジュリエット(ラーソンジュール)

ロミオとジュリエットはそれぞれ別のシリーズですが、すごく似ていて混同するので一緒にご紹介します。

ロミオはこちら。褐色がかった燻銀と黒が基調の額です。マジョルカなどは甘い雰囲気の額ですが、ロミオはシックで暗い雰囲気の額です。あまり甘くしたくない時にはこの額がおすすめ。モノトーンや低彩度の絵ともよく合います。

ジュリエットは同じような色味なのですが、もう少し装飾的な額です。こちらもやや暗い雰囲気の額なのですが、わりと額の装飾が強いです。

こちらはブラック。

規格額はブラックのみなのですが、実はオーダーフレームだとアイボリーとペールブルーのカラーバリエーションも存在します。

こちらは限定販売されていた(らしい)ものを購入したもの。ペールブルー。色が明るいとかなり印象が変わりますね。

ラ・メール(ラーソンジュール)

こちらも枯葉のお気に入り。なのですが、デザインが強く、作品を選ぶ額のため、あまり使用したことはありません。

こちらは一番お気に入りのグレー。この作品にはこの波模様の額がぴったりだと思うのですがいかがでしょうか。

波模様がかなり主張してくるデザインなので、使い回しの難しい額だと感じます。でも絵の雰囲気とぴったり合うと、とても素敵な額!

この他に、白、緑、赤のカラーバリエーションがあります。

マンテーニャ(ラーソンジュール)

マンテーニャもとても好きな額ですが、ちょっとお値段が高いのがネックです。

とはいえ、この額にはなんともいえない高級感があり、絵を引き立ててくれますね。

額の幅も広めなので大きめのサイズでも映えやすいです。

こちらはシルバー↑ シルバーといってもアンティークゴールドのような色です。

こちらの2023年個展のメインビジュアルの作品もマンティーヤのシルバーで↓

こちらがゴールド↓温かみのある色合いです。深い紺や赤っぽい色とも合います。

こちらはブラックです↓写真だと真っ黒に見えてしまいますが、よく見ると唐草模様があり、色も焦茶の部分があったりして単調ではありません。素敵な額です。

予算に余裕がある時にはこれもおすすめの額です。

オーダーモールディングにはもうすこし太めの豪華バージョンも存在します。

アイリス(ラーソンジュール)

アイリスは装飾が細かく、エレガントな印象の額です。金、銀、白とカラーバリエーションがありますが、銀色が圧倒的に人気な印象です。

こちらが銀↓

イーリス(サムトレーディング)

イーリスはサムトレーディングの規格フレームですが、正統派でかつ汎用性の高いデザインが優秀です。

お値段も見た目もわりにお手頃です。

ブランク前の作品展ではイーリスとロッサがとても活躍していました。

こちらが去年の個展のメインビジュアルの額装です。あまり大きなサイズに対応している額縁が少なく、見つけるのに苦労しましたが、こちらは作品にもぴったりで大満足でした。

適度にシンプルであまり中の作品を選ばないので、合わせやすいも魅力です。

こちらは15年前に購入したイーリス。縁が黒っぽいデザインなのが、現行のものと違います。

ゴールドの他にシルバー、白、黒があります。

シルバー見つけました!ミニ額ですが。

ロッサ(サムトレーディング)

こちらもイーリスと似たような価格感の額縁です。

イーリスよりも細く、より曲線的で装飾的なデザインです。こちらはややクラシックな雰囲気ですが、合わせられる作品は多いと思います(手持ちの写真で、ロッサを使っているものが少なかったので、また追記しようと思います)

唯一見つかったのが、ロッサの黒を使ったATCの作品でした。

小さいサイズでも存在感を感じます。とてもよいデザインだと思います。

作例増えましたので追記。

黒の正方形のロッサを使ったものがこちら。

こちらの黒ロッサ。何気にかっこよさがあって選びがちですね。

白はこちらです。白は本当に真っ白なので、作品を選ぶとは思いますが、この作品にはぴったりでした。マットはコントラストをつけてグレーに↓

カラーバリエーションは金、銀、白、黒です。金と銀の作例もできたら足します!

Tフレーム(サムトレーディング)

こちらも価格とクオリティのバランスがよく、愛用しているシリーズなのでご紹介します。サムトレーディングのページではT-フレームという名前です。

イーリスやロッサよりももっとシンプルなデザインですが、くすんだ金と銀であるため、よりマイルドな印象です。何にでも合う額です。

サイズが大きいとこのような感じになります。金だけど華やかになりすぎないですね。

本当に何にでも合います。迷ってしまったら、アサールおすすめですよ〜。

アルフレームあれこれ

最近悪くない、と見直しているのがアルフレームの額です。

額縁というものは大抵木材で作られているのですが、アルフレームの額は合成樹脂製の額が多いです。そのため、木目風や金属風のデザインであっても大変軽いのです。

見た目は少し重厚感に欠けるものもありますが、絵によっては悪くないと感じるものも多いです。

こちらはアルフレーム、MH-E40J。このデザインは好きなので、今度はシルバーを使ってみたいなと思ったりしてます。

こちらはMH-E42J↓優しい色味が絵にはマッチしていると思います。

MH-E44J 優しい木目の色合いが、絵の雰囲気を引き立てています。

MH-E10J これもおすすめですね。こちらは↓銀です。

MH-E10J  同じ額の色違い、こちらはゴールドです。他にグリーンがあります。

梅小紋(同志舎)

この額もたびたび見かけるのにも関わらず、どこのメーカーのものか分かりませんでしたが、今回この記事を作るにあたって調べていたら同志舎さんの額だと分かりました!

よかった!

デザインはややアンティーク風のかすれたような塗装の額です。こちらはアイボリー。

あまり主張が強くないので、ソフトな雰囲気の絵に合わせていますね。サイズもミニ額やポストカードサイズ額、正方形額など展開が豊富でかゆいところに手がとどきます。

マットがなくてもそこそこ映えますね。

こちらはゴールド。光沢がするので、それなりに主張はしますが、アンティーク風のデザインが素敵です。こちらは10cm角のミニ額で、このサイズの額は少ないので重宝しています。

これも同じサイズの10cm角ですが、スエードのマットを挟んでいるので雰囲気が違いますね。

他にはシルバーがあります。シルバーも温かみのある色で素敵です。

大額

大額はリーズナブルで、軽やかなデザインの額が多いので、イラスト作家さんもよく使っています。枯葉は滅多に使わないのですが、その中で1つだけよく使っている額があります。

それが7512(大額カタログP.50)

大額の中ではちょっとお高いのですが、すごく良いデザインです。

7512ホワイトゴールド

7512アンティークゴールド

大額カタログ

また作例が増えたら追記します。

野望

枯葉の個人的な野望は、規格額だけではなくオーダーフレームを利用した額装をすることです。規格額にも十分素敵なデザインのものがたくさんありますが、オーダーはもっと種類も多く絵にぴったりの額装をすることができるのではないかと思っています。

かれは
かれは

オーダーも気になる!

とはいえ、問題は価格!

なので、オーダーフレームの価格を作品の価格に上乗せしてもお迎えしてもらえるような、つよつよの作家になりたいと思っています。

オーダーフレームも使えれば、さらに皆さんにお伝えできることが増えると思います。いずれ!