今回はアクリルガッシュの一種、リキテックスのガッシュ アクリリックプラス+についてご紹介します。
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ガッシュ アクリリックプラス+とは?
皆さんは、ガッシュ アクリリックプラス+をご存じですか?
こちらのブログは水彩ユーザーが多いので、水彩絵具についてのレビューが主になりますが、私自身はアクリル絵具やアクリルガッシュ、不透明水彩なども使うので、日々色々な種類の画材を研究しています。

昨年アクリルガッシュの記事を書いたことをきっかけに、リキテックスのガッシュ アクリリックプラス+も本格的に使ってみたいなあと思っていました。先日、文房堂で7色ほど買い足ししてきたので、レビューを書いてみることにしました。まだまだ作例などができていないので、完全なレビューにはなっていませんが、気になっている人のきっかけになりますように!
↑の記事では、アクリルガッシュに焦点をあてて、その弱点やよいところについてまとめています。
そもそもアクリルガッシュって何?
おさらいになりますが…
アクリルガッシュとは、通常のアクリル絵具よりも顔料の濃度を高くして、不透明にした絵具です。大きな特徴は
・不透明(隠蔽力が高い)
・マットでツヤなし
・ムラなく塗れる
このような感じです。

が、同時に弱点もあり、アクリル絵具とはちがってアクリルガッシュは
・厚く塗るとひび割れを起こしやすい
という特徴もあります。これは、アクリル絵具に比べて顔料の割合が高いためです。
ですが、そもそもアクリルガッシュは、厚塗りを想定している絵具ではありません。平滑にぺたっと塗る絵具なので、厚塗りして盛り上げることは基本的にはしません。

不透明水彩やポスターカラーのように、ぺたーっと塗る厚みなら問題はありません。また、支持体も紙に描いている分には、支持体のほうが絵具に合わせて収縮するので、まずひび割れは起こすことはないです。つまり通常の使用であればそんなに怖いわけではありません。(上の記事で詳しく検証しているので、合わせて読んでもらえたらと思います。記事の最後にもリンク🔗を貼ります)
でもやっぱり不安になっちゃうな…
ひび割れしないアクリルガッシュの選択肢もあったら嬉しいよね!
が、アクリルガッシュ使うのが不安だなと思う方もいると思います。
そんなわけで今回紹介するのが、リキテックスのガッシュ アクリリックプラス+です。
こちらは今までアクリルガッシュの弱点であった、ひび割れを克服した商品です。つまりひび割れしにくいアクリルガッシュ。
はじめは「今までのアクリルガッシュの上位互換じゃん!」と思ったのですが、使ってみるとそういったことでもなくて、それぞれ違った特徴の絵具だと感じました。なのでターナー、ホルベインのアクリルガッシュとの違いもお伝えしたいと思います。
ガッシュ アクリリックプラス+の特徴
①とろっとした感触
まず思ったより、柔らかい!アクリルガッシュは大体柔らかめではありますが、ターナーやホルベインのと比べても柔らかめ。柔らかめというのがちょっとイメージしにくいと思うのですが、粘度が低くさらさらした感じです。

なので、水彩に近い感覚で水に溶けて、紙に塗れます。この粘度だと厚塗りは難しいので、意図的に柔らかくしているのだと思います。
アクリルガッシュの初心者にも扱いやすい柔らかさで使いやすいです。
学生さんにもおすすめ!
②乾くとマット
通常のアクリル絵具は乾くと、ツヤが出ます。このツヤはメーカーによっても度合いが違うのですが、個人的にはあまりこのツヤは好きではありません。乾くとツヤなくはマットになるので、色もはっきり見えやすいし、黒や紺など暗めの色は暗さを感じやすくてよい感じ!

乾くとマットになるのはターナーやホルベインのアリルガッシュも共通です。
③ひび割れしにくい
こちらも厚塗りすることはまずない(というかよほど意識的に重ねない限りは厚塗りにならない)と思いますが、パレットに残った絵具の塊をみてみても、ひび割れすることはありませんでした。アクリルガッシュの場合、ひび割れしやすい色、しにくい色と分かれたのですが、ガッシュ アクリリックプラス+は全色大丈夫なのがありがたいですね!

ちなみに、こちらがターナーのアクリルガッシュと、ホルベインのアクリリックガッシュ↓
ひび割れやすさは色によって違いますが、全体として厚みがあると柔軟性はなくなるようでした。

④隠蔽力は中程度
こちらは意外でしたが、ターナーやホルベインのアクリルガッシュと比べると、隠蔽力(不透明度)がイマイチでした。色によっては透け透けです。アクリリックガッシュも何度か重ねることができるので、水で薄めないで何度か重ねれば、下の色もしっかり覆えそうです。このあたりはひび割れしにくさとトレードオフになっているのかな、と感じました。

比較して、ターナーのアクリルガッシュのベリルグリーン。薄めに塗ってますが、隠蔽力は段違いですね↓

⑤塗りムラはやや出やすい
こちらは同じ色で試してみましたが、塗りムラは出やすいです。ターナーのアクリルガッシュは塗ってみるとどの色もムラなく平滑に塗ることができますが、リキテックスのアクリリックガッシュプラスは塗りムラはやや出やすいです。通常の絵を描いているときに、この塗りムラはあまり気にならないと思いますが、背景をムラなくペタッと塗りたいとき、同じ色で平滑に塗りたい時なんかは、物足りなさを感じるかも。

このあたりはやりたい技法によって最適解が変わってくる感じですね。
日本のアクリルガッシュとガッシュ アクリリックプラス+の比較
アクリルガッシュを比較してみるとこんな感じです💡

ガッシュ アクリリックプラス+の色見本
私が購入した色の色見本を載せておきます。残念ながら全色ではありませんが、色数が増えたらまた足していきますね。

アクリリックガッシュプラスは全50色。色数が少ないのが難点でしょうか。混色できるので、そこまで困らないとは思いますが、やっぱりターナーの色数を見てしまうとややコンパクトな印象です。ホルベインも使いやすい色がそろっていますし!
個人的にはアクアグリーンの色味がとてもお気に入りです。
ガッシュ アクリリックプラス+の技法
思ったより透明水彩や不透明水彩に近い使い方ができるのが、この絵具の特徴かもしれません。なので水彩ユーザーもあまり違和感なく使えると思います。水を足してにじませていく使い方もできます。少し薄めに使ってみても良いかなと。粒子が荒い絵具(この中だとウルトラマリンやマルスブラック)は結構粒状化して面白かったです。

また水彩と違うのは、紙にしっかり定着し、重ね塗りができること。なので、安めの水彩紙にも描けますし、水彩の重ね塗りがうまくいかなくて苦戦している人も使ってみてほしいです。上から重ねて修正もできますし。透明水彩っぽい薄塗りから、しっかり不透明な塗りまで一つの画面に無理なく入れることができます。

まだ途中ですが、なかなか使い心地がよくて気に入りました!
チューブが可愛い
気づかれましたでしょうか?アクリリックガッシュプラス+のチューブのデザイン。この絵具がとろっと垂れている部分のデザインが1本1本違うんです。地味に凝っていますね。つい他の色のチューブも欲しくなってしまいますねえ。

似たような絵具、So Flat
こちらのアクリルガッシュは、ゴールデンの絵具、ひび割れしない、不透明、マットなアクリル絵具となっていて、アクリリックガッシュプラスと同じような特徴を持っています。こちらも3色購入しているのですが、なんと瓶タイプ。大容量でありがたいのですが、すごく使いにくいんですよ…なので使うのが億劫。量が多い分値段も高いし、嵩張るので色数増やしにくいので、少し時間を置いてからまたレビューしたいと思います。

最後に
というわけでガッシュ アクリリックプラス+を紹介しました!私の場合人物は透明水彩を使って塗り、背景をアクリルガッシュや不透明水彩、アクリルインクを使って塗ることが多かったのですが、ガッシュ アクリリックプラス+なら人物も同じ絵具で塗れるなあ、と感じました。実際に塗ってみるとほとんどの場面で塗りムラは気にならないし、低粘度なのは水彩ユーザーからすると使いやすいです。
あと、アクリルガッシュに比べると乾くのが遅いので、焦らずに作業ができました(それでも透明水彩に比べれはかなり早い)

ひび割れしにくいのが売りのようでしたが、この絵具はそもそも厚塗りが難しいこともあって、そこまで?と思いました。「少し盛り上げて塗りたいけど、表面はマットなのがいいな✨」というときにはよさそうですね。
といいつつ、やっぱりターナーやホルベインのアクリルガッシュの平滑性や隠蔽力も素晴らしいな✨と改めて思いました。
どちらの絵具も素晴らしいのは間違い無いので、目的に応じて使い分けできたらよいですね。
ターナーのアクリルガッシュ、ジャパネスクシリーズ























