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[ホルベイン固形水彩]アーチストパンカラーの全48色レビュー(全色色見本つき)

ホルベインのアーチストパンカラーのレビューのレビューをしてみようと思います。こちらはとても良い商品なのにも関わらず、あまり知名度が高くないので、もっと皆さんに知って欲しい気持ちで書きました。

ホルベイン アーチストパンカラーとは?

ホルベインアーチストパンカラーを知ったきっかけ

透明水彩といえばホルベイン。水彩ユーザーなら誰もが使ったことがあるのが、ホルベインの透明水彩絵具だと思います。同じホルベインの「固形水彩のシリーズ」があるのはご存知でしょうか?

それが「ホルベイン アーチストパンカラー」です。チューブとは全く別の独立したシリーズとなっています。

こちら、枯葉の大のお気に入りの絵具。わざわざパン(固形のケース)から絵具を出して、パレットに貼りつけて使うくらい気に入っています。

こちらのホルベインアーチストパンカラーを知るきっかけになったのは、ブログの読者さんからの情報でした。「ホルベインのアーチストパンカラーはクオリティは高いのに、知名度が低くて残念」、「ぜひアーチストパンカラーのレビューをして欲しい」と複数名からリクエストを頂いたこともあり、14色購入して最初のレビュー記事を書きました。(2021年3月17日)

その後、とても気に入ったこともあり、さらに買い足しして、メインパレットにも入れて愛用していました。価格がさほど高くないのにとてもクオリティが高いので、もっともっと色々な人に知ってほしいな〜という気持ちに。

「いつかホルベインアーチストパンカラーの全色レビューをしたい!」と思っていましたが、2025年4月Amazonのタイムセールで安くなっていたのを見て、全色セットを購入。

記事の内容も全色レビューに書き換えることにしました。

ホルベインの透明水彩は3種類

ホルベインアーチストパンカラーとは、ホルベインで売っている透明水彩の固形タイプのシリーズです。

ホルベイン透明水彩には、3種類の水彩絵具が売っています。

  • チューブタイプ
  • アーチストパンカラー(ハーフパン)
  • ケーキカラー

の3種類です。

この中で最もメジャーなのはチューブのタイプでしょう。ホルベイン透明水彩絵具として、愛用されています。水彩ユーザーならば、一度は使ったことがあるはず。

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こちらが今回紹介するのがこちらの固形水彩。名前はホルベインアーティストパンカラー

検索するときにはこの名前で検索して探してみてください。

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実はもう1種類固形水彩がありまして、それがこの「ケーキカラー」こちらは丸く平べったい形(珍しい!)の固形水彩です。ハーフパンではないので、絵具が取りやすいという特徴もあるそうです。これなら大きな筆も使えます。アーティストパンカラーやチューブよりも、シンプルな作りのようですが、一般的な絵を描く分には必要十分とのこと。価格も安いです。

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アーティストパンカラーは高級ライン

ほとんどのメーカーでは「チューブと固形」は形状が違うだけで、同じ色数、同じラインナップの絵具が売られています(シュミンケホラダム、マイメリなどはチューブ、固形で、同じラインナップの絵具が売られていて、色名、色番号も対応しています)

ですが、ホルベインではチューブの水彩絵具とハーフパンの水彩絵具は全く別の独立したシリーズとして売られています。同じメーカーの商品ではありますが、絵具の製法やバインダー、使われている顔料、色数、ラインナップは全く違います。

また、ホルベインの方と直接お会いしたときにも、「パンカラーの秘話」を伺いました。わざわざホルベインアーチストパンカラーを作るためだけに特別な機械を購入したそうです。開発者が「自分で使いたい最強の絵具」を目指したとのことで、チューブより高級ラインなのだそうです。なので、チューブの水彩絵具よりも高いです。まさにこだわりの絵具だそうですよ。

ホルベイン アーチスパンカラーの特徴

使い心地の特徴

ホルベインさんによると「アーチストパンカラーは、チューブの絵具より純粋なので、理論上は発色が良い」とのことでした。

チューブの絵具は中身が固まってしまったり、偏ったりしないように、分散剤などの添加剤が必要になります。ですが、固形水彩にはそれが必要ないので、より混じり気のない絵具にできるのだとか。なのでより純粋な顔料の色を楽しめるそうです。

かれは
かれは

澄んだ発色のような感じ!

ひよこ
ひよこ

伸びがいいのもそのせいかな?

発色:全体的に鮮やかです。ものすごく濃く色がつくというより、滑らかで平滑な塗りがしやすいです。

溶け方:スッと溶けます。チューブの絵具は乾燥させてしまうと、溶けにくくなる色も多いのですが、アーチストパンカラーはどの色もスッと溶ける感じでとても使いやすいです。とくに、コバルト系は何かと溶けにくい色が多いので、アーティストパンの方が断然溶けやすいです。

劣化:あとはチューブの絵具は出してから時間が経つと乾燥してひび割れたり、劣化しやすいのですが、アーチストパンカラーは、1年くらい経ってもひび割れもしないし、溶けやすい状態をキープできています。パレット上で劣化しにくいのは嬉しいですね!

伸び伸びがよいです。全体的にチューブのものより、色は強くなくて均一にのるかんじです。(シュミンケホラダムの色ののり方に近い)濃淡を効かせるより、均一にきれいに塗りたいときにいい感じ。弾きの強い水彩紙にもきれいに塗れます(チューブの方は白い点々が見えていますが、おそらく少し弾いています。アーチストパンカラーの方が紙にしっかり食いついている感じ)

顔料:チューブと同じ色名が採用されている色でも、使用されている顔料が違う絵具も多いです。割と高価な顔料もふんだんに使われている印象でした。国産メーカーであまり売られていない顔料の絵具も多く、全体的にお得だと感じましたね。

色数:色数は48色で少なめです。ここが唯一の難点です。なので、あまり変わった色とかはなくて、スタンダードな色がメインです。逆にいうと基本色ばかりなので、ハズレがなくて選びやすいです。

ハーフパンの形状とパームケースについて

ちゃんとハーフパンに色名が印字されているので、どの色だったか迷子になりにくいですね!

ハーフパンに色名表示があるのはとてもいい

またこちらのハーフパン、裏にマグネットがついています。これがすごくありがたい!!

磁石が裏についている

金属製のケースにピタッとくっつけられるようになっています。なので、ハーフパンをしきつめなくても安定感があるんです。

こちらのパームケースがホルベインアーチストパンカラー用のケースとして別売りしています。こちらは磁石がくっつけられるケースなので、ハーフパンがピタッとくっついて安定感があります。とっても優秀。なんと全48色入れることができます(他のハーフパンも入ります)

使いやすいので、こちらケース単品でもおすすめ✨

48色全色セット(漆CUBE)について

購入した48色全色セット(漆CUBE)について解説します。こちらはこのような黒い漆の箱に収められています。パンフレットで初めて見たときにはびっくりしました。海外向けだったということだったので、和のテイストを全面に押し出しているんでしょうね。

ただ、こちらパンフレットの写真で見るより、割と高級感があります。蓋はちゃんと漆。手触りもツルッとしているのですが、指紋やよごれなどつきにくいです。底の部分は漆ではなく、ウレタンのようです。

このふたを開けていくと、木製のケース3段重ねになっています。一番上のケースには折りたためる筆、陶器製のパレットです。このパレットの模様も波の模様になっていて、とっても素敵。

下2段に固形水彩が入っています。みっちりではなくて少し隙間があるので、指が入りやすく、取り出しやすいです。木のケースですが、底面の白い部分はマグネットがくっつくようになっているので、傾けても落っこちません。優秀!

包み紙を全部解くと、このような感じ!

コンパクトに収納できるので、案外かさばりません。誕生日プレゼントや自分へのご褒美にもよさそう。実際に手に取ってみると高級感があって素敵でした。色数が少ないからこそのコンパクト感。汚れないように大切に使いたいと思います。

Amazonで購入すると結構安い!

価格、コスパは?

ホルベインアーティストパンカラーの1色の価格は、通常のチューブ1色のちょうど倍くらい。

チューブに比べると高価ですが、使用感は海外の高級メーカーに劣らない発色や滑らかさですし、少しの量でかなり伸びることもあって長持ちです。なので、個人的にはかなりコスパがいいと感じています!

なので最近、「おすすめの絵具メーカーは?」と聞かれたら「ホルベインアーチストパンカラー」と答えていますね。特にどのメーカーでも売っているような基本色の買い足しはアーチストパンカラーですることが増えてきました。

全48色、1色ずつレビュー

ホルベインアーチストパンカラーって店頭に色見本がないんですよね〜!なので買ってみるまでどんな色なのか分からない…

なので、こちらの色見本を参考にしていただけたらと思います!まずは一覧。

赤系

PN501 パーマネント アリザリン クリムソン (PV19,PBr25) 対光性と発色に優れたPV19にイミダゾロンブラウンが加えられている赤。伸びがよく、発色もよく、透明感もある。深みのある赤で、少し落ち着いたトーンに調整されていて、とても使いやすい基本の赤。おすすめ色。

PN502 カーマイン (PR83) ホルベインチューブのカーマインやローズマダーと同じ色。落ち着いた赤で、発色はあまり強くないので色はやや薄め。この色も定番ですが、少し対光性に難ありなので、特別なこだわりがなければ他の赤を選んでもいいかも。

PN503 オペラ (PR122,BV10) とても鮮やかなピンク。蛍光顔料が入っているので、抜群に彩度が高いが、耐光性は弱めなので、作品を展示・販売する人は気をつけて。

PN504 カドミウムレッドライト (PR108)伸びがよく、発色の強い朱色。不透明。カドミウムレッドも色調が色々あるが、カドミウムレッドライトは、オレンジがかった鮮やかな赤。

PN505 カドミウムレッドディープ (PR108) 伸びがよく発色の強い赤。不透明。少し渋みと深みのあ赤。単色だとそこそこに鮮やかだけど、混色すると色が落ち着きがち。

PN506 バーミリオンヒュー (PR188、PY154)チューブのバーミリオンヒューよりも鮮やかで伸びがいい。オレンジがかった朱色系。かなり鮮やかで明るい。差し色にも。

PN507 ピロールレッド (PR254)真っ赤が定番のピロールレッド。伸びがよくかなり鮮やか。色も黄色にも青にも寄っていない、ちょうど真ん中の赤。基本色としても。おすすめ色。

PN508 ナフトールレッド(PR170)少し青みがかった赤で、鮮やか。伸びがよく発色も強い。こちらも基本の赤として使えそう。おすすめ色。

黄色オレンジ系

PN521 ブリリアントオレンジ (PO73,62)鮮やかなオレンジ。ムラなくきれいに塗れる。やや透明感があって伸びもよい。

PN522 ジョーンブリヤン(PR108,PO20,PW6)赤、オレンジに白が混ざったペールオレンジの色味。チューブのものと色は似ている。イラストで肌色系に使う人におすすめ。色もしっかり濃いめで、オレンジや黄色のように使うことも。

PN523 レモンイエロー(PY3,111)発色のしっかりしたレモン色。澄んだ色で、かなり鮮やか。混色で鮮やかな色が作りやすい。ムラなく塗れるのが特徴。基本の黄色としても。

PN524 イミダゾロンイエロー(PY154)定番の黄色。澄んだ黄色だが、少し透明感があるためか、濃淡がつきやすい。レモンイエローほど発色は強くない。

PN525 イエローオーカー(PY42)定番の黄土色。基本色。すっと伸びて滑らかなイエローオーカー。下地色、緑や青との混色、赤との混色、色々な使い方ができる色。

PN526 ネイプルスイエロー(PY35,42,PW6)淡い黄色で、まろかやな発色。カドミウムイエローとイエローオーカー、白の混合色。伸びが良く塗り伸ばしやすい。混色にもおすすめ。

PN527 カドミウムイエローレモン(PY35)定番のカドミウム系黄色。不透明で発色の強いレモン色。ムラなくマットに塗れる。

PN528 カドミウムイエローディープ(PY53)定番のカドミウム系黄色。暖かい色みで、少しオレンジかかった色。カドミウムレモンに比べると濃淡がつきやすい。自然のものを表現するのに適する。下地色や混色でも便利。

PN529 インデアンイエロー(PY95,PBr23)比較的透明感の強い、濃いめの黄色。絵具自体は黄土色のような濃い色だが、水で伸ばすと鮮やかな黄色になる。あえて渋めの黄色を使いたい人へ。

緑系

PN541 リーフグリーン(PY154,PG7)かなり黄色に近い黄緑。黄緑としても活躍するが、黄色系の下地色にも。チューブのリーフグリーンより緑が強い。

PN542 バンブーグリーン(PG36)フタログリーン系(黄色より)混色にもよい。鮮やかな緑で、透明感や発色に優れる。ビリジャンヒューより少し色が明るめ。

PN543 ビリジャンヒュー(PG7)フタログリーン系(青より)混色に適した色。鮮やかな緑で、透明感と発色に優れる。深い色味も持ち、かなり発色が強め。

PN544 エメラルドグリーンノーバ(PY3,111,PG7,PW6)混合色、白も少し入るので不透明で伸びがよい。鮮やかな緑。

PN545 カドミウムグリーンペール(PY35,PG18)カドミウムイエローとビリジャン(水酸化クロム)の混合。そのせいか少しもったりする。このシリーズでは一番鮮やかな黄緑。

PN547 サップグリーン(PG7,PY180)こちらも定番の黄緑色。ほどよく渋みがあり、でも渋すぎなくて絶妙に使い勝手に優れた黄緑。黄緑どれか1色迷う場合はこの色がおすすめ。

PN546 オリーブグリーン(PY180,PG7,PR122)しぶみの強い黄緑色。黄色が強め。下地色にもよいが、鮮やかな緑と混ぜて調色するのもよい。

PN548 シャドーグリーン(PBk31)単一顔料。深く、黒っぽい緑。黒やグレーとして使うこともある。

青系

PN561 コバルトブルーペール(PB28)明るく鮮やかな青。コバルト系の青は乾燥すると溶けづらくなる色が多いが、こちらのコバルトブルーは柔らかくスッと溶けて、しっかり塗れる。おすすめ。

PN562 マリンブルー(PB16)鮮やかな青緑。粒子が細かいので、にじみが大きく広がる色。案外深みもあるので、混色して濃い色を作るのにもよい。使い勝手の幅が広い色。

PN563 セルリアンブルー(PB35)粒子の荒い水色。明るく美しい色。コバルト系なので乾燥すると硬くなりがちな色だが、こちらのセルリアンブルーは比較的溶ける。

PN564 フタロシアニンブルー(PB15)フタロブルーのイエローシェードの方の色味。濃いめの水色。黄色よりの青で、鮮やかで粒子も細かい。基本色の1つ。

PN565 ウルトラマリンライト(PB29)定番のウルトラマリンブルー。2色あるが、色が明るい方のルトらマリンブルー。青の中では赤よりの青、色は深みもあるがとても鮮やかな色でもある。どちらか選ぶなら最初はこっち。

PN566 ウルトラマリンディープ(PB29)同じウルトラマリンでもこちらの方が粒子が粗く、ざらざらしたテクスチャーがある。チューブのものよりさらに粒子が荒め。色は赤よりで青紫っぽい。色をつけるだけでなく、質感を加えるのにも重宝。

PN567 コバルトターコイズ(PB28)鮮やかなミント色。コバルト系の色にしては粒子感を感じさせず伸びもいい。とてもおすすめな色の一つ。どうやら 顔料は(PG50)に変更されているそう、色味は同じ。

PN568 プルシャンブルー(PB27)深い色味の青。濃淡の幅が広く、1色でも色々な表現ができる。あえて薄めずに、紺色のようにして使っても。

PN569 ロイヤルブルー(PB60)紺色。かなり深い色みを持つ青。適度に渋みもあり、混色せずそのまま使っても他の色となじみやすい。メーカーによってもわりと色が違う。

紫系

PN581 コバルトバイオレットライト(PV47)コバルト系の淡い紫色。ライラックに近い。粒子がとても粗くざらざらするが逆手にとって分離色にも。かなり溶けづらい顔料だが、この色はわりと溶ける。チューブで買うよりおすすめ。赤みの強い色。

PN582 ジオキサジンバイオレット(PV23)定番の紫。鮮やかで深い色み。ごそっと取るとかなり濃い色も取れる。紫色をよく使うなら、とりあえず入れておくといい。

PN583 キナクリドンマゼンタ(PR122)定番の赤紫。赤紫として、というよりピンクとして利用価値の高い色。青みのピンクが好きならこの色。対光性も高いので、オペラの代用品としても優秀。

茶色系

PN591 ローアンバー(PBr7)粒子感が強く、彩度の低い茶色。色はあまり濃くないので、重ね塗りにも。

PN592 ローシェンナ(PY43)イエローオーカーと似たような色の黄土色。こちらは透明感があり、粒子感も強い。発色も弱め。

PN593 バーントアンバー(PBr7)色が明るめのバーントアンバー。あまり粒子感はないけれど、色の深みはあまりないので、しっかり塗りたいときはセピアもセットで買うといいかも。

PN594 バーントシェンナ(PBr7)明るめの赤よりの茶色。オレンジかかった色み。半透明。

PN595 インディアンレッド(PR101) 定番の酸化鉄の赤茶色。赤(紫)が強く渋みも強い。発色が強く、しっかり色を載せたい部分に。淡く溶いてもしっかり色が残る。あえて濃く載せたい部分や混色にも重宝。

PN596 セピア(PBr7,PBk6) 茶色+黒の顔料でいわゆる焦茶色。彩度の低い茶色。色が暗すぎないので、薄めて下地のように使っても。

PN597 イミダゾロンブラウン(PBr25)透明感の強いイミダゾロン系のブラウン。茶色系の顔料にありがちな粒子感がない。濃く塗ると結構しっかり発色。インデアンレッドの代わりとしても。

黒グレー系

PN611 ピーチブラック(PBk1)青みがかった強めの黒。不透明で発色も強い。真っ黒が欲しいならこちらの色がおすすめ。

PN612 アイボリブラック(PBk9) やや黄色がかった半透明の黒。あまり発色は強くないので、混色や重ね塗りに向いている。若干のもけもけ感があって、ムラになりやすい。

PN621 ペインズグレイ (PR122,PB15,PBk6)赤と青と黒の混合色で、青みがかったグレー。濃く塗れば黒。少し色味があることで馴染みやすい黒となっている。

PN631 チャイニーズホワイト(PW6) 不透明の白(半透明くらい)伸びがよく、溶けやすい。ただ固形の白なので、そこまで濃く載せることはできない。混色向き。

アーチストパンカラーのおすすめ色

とにかく色数が少ないため、流石に厳選されている!と感じました。

48色無駄のない色ばかりで、どれを買っても使いやすいと思います。定番の色ばかりなので、初心者さんが「どれ買ったらいいか分からない」と迷ってしまった場合は、とりあえずこの48色の中から選んでみるといいと思います。特に青は定番の色だけがあります。

ひよこ
ひよこ

多すぎて選べないよ〜

かれは
かれは

…って人には、アーチストパンカラー
から選んでみるのがおすすめ!

逆にこのシリーズでしか買えない珍しい色というのはあまりないです。むしろ定番の色だけど、クオリティが高いのに、お値段もそこそこで使えるのが強みです。

この中からいくつか試してみたい人におすすめなのは…

コバルトターコイズ(4回ほどリピートしてます。そのくらい気に入っている。チューブの同じ色と比べても段違いに色が鮮やかだし、滑らかで色も濃い。色々なメーカーで売っているけど、このクオリティのものがこの値段で買えちゃうの?という感じ。惜しみなくガンガン使えます。)

コバルトブルーペール(溶けやすくて感動、加えてかなり滑らかで色のノリもよいです。ウルトラマリンとちょっと似ているけど、コバルトブルーの明るいブルーもまたよきですね。コスパ良好、これも去年に続いてパレット入り2回目)

コバルトバイオレットライト(溶けやすくて感動。元々溶けにくい顔料なのですが、これは唯一ちゃんと塗れる!チューブのコバルトバイオレットライトは発色弱く粒子感も強いので、ハーフパンの方がおすすめです。どちらも粒子が粗くてざらざらですが、色はとても鮮やかで綺麗です)

ウルトラマリンディープ(粒子がかなり荒めのウルトラマリンが好きなので推しておきます。チューブのものと比較してもザラザラした感じ。色も少し紫っぽくていいです。)

ジオキサジンバイオレット(めっちゃ濃く塗れる。色が深い。薄めればやさしい紫にも。チューブのパーマネントバイオレットでは発色が物足りない人におすすめ)

バーミリオンヒュー(かなり鮮やかめで、透明感もある。にじみの広がり方もいい。発色はそこまで強くないので、がっつり赤を塗るというより、少し赤みを加えるとか、重ねるとかそういう使い方。イラスト、人物画向き)

レモンイエロー(アーチストパンカラーのレモンイエローはとても色が鮮やかで発色もいいです。チューブの方は少し白が入ることもあって、色が淡いです。)

混色してみると、ハーフパンのレモンの方が
しっかり黄色の色味が残っていることがわかる

かれは
かれは

本格的な使用感で、コスパはいいかも!

ひよこ
ひよこ

値段もそんなに高くないし

最後に

全色レビューにできてよかった!念願でしたので🙏

画材屋さんでは色見本もついていなくて、地味な感じで置かれているので、ほとんど見過ごされてしまっているホルベインアーチストパンカラー。

枯葉も水彩歴が長いのに、つい最近までスルーしてしまっていて、良さに気づいていませんでした。それがお試ししたら一気に虜に✨

「固形水彩は使わない、チューブ派なんだけど…」という方!私もパレットで使うことが多いので、チューブ派なんですけど、固形水彩を出して、パレットにくっつけて使っています。ものすごく快適なので、ぜひ試してもらいたいです。やり方はこちらの記事で…↓

ホルベインのチューブの方の全色レビューはこちら、こちらは色数が108色でたっぷりなので、お買い物の前によさそうな色を探してみてください。1色ずつ解説つけてます↓

固形水彩とチューブの水彩の違いを知りたい方はこちら↓

6件のコメント

初めまして!
最近水彩にハマり、よく枯葉庭園さんの記事を読ませていただいております!
今回は私も最初に購入したアーチストパンカラーが紹介されていて思わずコメントしちゃいました!
Twitterはやっていないので、フォローなど出来ないのですが、今後もこちらのサイトをチェックして勉強していきたいなと思っております
突然のコメント失礼いたしました。

はじめまして。
アーチストパンカラーお使いなのですね。嬉しいです!
使用感が高級水彩なみなのに、お値段が比較的お手頃で素晴らしい絵具だと思っています。
ぜひぜひ、またサイトに遊びに来てくださいませ^^

こんにちは!大変遅ればせながら、冒頭の質問箱に投稿させて頂いた者です。
早くもこんな詳細な記事を書いていただいていて驚きました!ありがとうございます!
本当に、それそれそうなのってガクンガクン頷きながら読ませていただきました。
使用感はとても良いのに、色見本が無かったり、使用顔料の情報がフワフワしてたり、なんとなく信頼感に欠けるところが本当にもったいなくて。
コバルトターコイズも、今HPではPG50になってますしね…。
お忙しい中時間とお金を割いて記事にしてくださり、本当にありがとうございました!

こんにちは!
記事を読んでくださりありがとうございました。
アーチストパンカラー、とても使用感よくて驚きました。
魅力的な商品なので、色々な方に試していただきたいな、と思って記事書きました☺️

コバルトターコイズ、HPではPG50になっているんですね。
HPの表示が最新、とのことでした。
この色は他のメーカーでもPB28になってることがあるので、何か理由があるのかもしれません。
メーカーさんとお話しする機会があったら伺ってみますね。

記事にするネタは常に探しているので、リクエストを頂けてとても助かっています。
ありがとうございました。
(コメントが承認制になっているので、混乱させてしまったらごめんなさい💦)

ホルベインのハーフパン好きです。
カドミウム系とコバルト系が非常に溶けやすくて好きです。
他のメーカーだと固い色が柔らかいのが特徴だと思います。

ホルベインのハーフパンは、チューブよりも溶けやすく伸びもよかったです。
確かに、コバルトターコイズ柔らかめでした!
中々ネットに情報が少ないので記事にしてみました^^

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