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秋の味覚、柿を描いてみた!

今回は製作過程を撮ったので、のせてみます。

柿を描いてみます。

今回使った紙はキャンソンヘリテージ。表紙の気球柄が目印です。価格はアルシュよりも高価です。

この紙は色が白く、発色が素晴らしいです。特に赤や黄色の色がとても鮮やかに出ます。余白を生かしたような絵にも映えます。割とあっさりした感じに仕上がる紙だと思います。

モチーフ並べ

ではまずモチーフを並べるとことから。見て描く絵のときは、この作業がとても大事です。今回並べたのは、柿と柿の葉、アイビー、百日紅の花などです。毎日通る道に、夏中、白い花を咲かせる木があります。名前がずっと分からないでいたのですが、百日紅だということが分かりました。植木屋さんが、切ったものを一つだけ拾ってきました。

並べるコツは、ななめの線を作ることです。柿も角が4つあるのですが、角がこちらを向くように並べています。百日紅の枝もななめに置いて、画面に流れを作ります。

下書き。今回は、茶色の色鉛筆で描きました。ほんとに形がわかる程度にざっと。下書きに色鉛筆を使うと、水彩で塗った色と馴染みやすくおすすめです。特に黄色いものや白いものを表現するときは、鉛筆で濃く下書きしてしまうと色がきれいに見えません。

下塗り

下塗りをします。

今回は、カドミウムイエローで濃いめに塗りました。特に柿の味部分は濃いめに塗っています。植物や果物の下塗りは、黄色か、イエローオーカー、オレンジ、黄緑が多いです。

着彩

次の着彩。

今回使った色は、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、フタロブルー、イエローオーカー、バーントアンバーです。

柿の部分は、カドミウムイエロー+カドミウムレッドでオレンジにしました。この2つの絵具は、似たような特性なので、とても相性がいいです。色味も濁らず、濃厚なオレンジになります。柿の実もよくみると赤みがかった部分、黄色が強い部分、黄緑の部分、など色の変化があるのでよく見ます。

葉は、シュミンケホラダムのフタロブルーとカドミウムイエローの混色で塗ってみました。シュミンケホラダムのフタロブルーは、色々種類がありますが、中でもこのフタロブルーという名前がついた青は、落ち着いブルーでとても使い勝手が良いです。(ちょっと珍しい色味だと思います^^)

葉は緑で塗ってもいいのですが、ちょうどよく調整された便利なグリーン(サップグリーンやフッカースグリーン)だと単調になりやすいです。黄色と青の混色で、緑を作ると幅を出すことができます。影になっているところは、カドミウムレッドを足したりしています。

茎やヘタの部分には、バーントアンバー、イエローオーカーも使っています。

バーントアンバー、カドミウムレッドの混色で、とても濃い焦げ茶を作ることができるので、ポイントポイントで色を入れていきます。

リフティングでハイライトが入れられるかな、と心配しましたが、完全に乾く前であればできました。

完成!!

柿の難易度は?

柿は色も形もシンプルで取り組みやすいモチーフでした!初心者の方にもおすすめです。ただ柿だけだと少し寂しいので、他にも色の違う果物がいくつかあるといいかもしれません。あるいは、色の違う柿が3つくらいあると映えるかも。

柿は上から見ると四角いので、角をこちらに向けるように置くと、きれいです。

使った紙について

キャンソンヘリテージはちょっと乾くのが早い紙です。手早く塗る必要があります。私はせっかちなので、すぐに乾く紙も好きです!紙の凹凸も、規則正しく並んでいるタイプですね。ウォーターフォードのように、紙の凹凸が目立ちます。発色はとても鮮やかで、赤、黄色系の発色が特に際立っているように感じました。重ね塗りもしやすかったです。

イラスト作成にもおすすめです。ちょっと高価なのが難点ですが、使いやすいコットン紙のうちの一つです。