個展のことに興味がある、近いうちに個展を開いてみたい、という方は意外といらっしゃると思います。初めての個展はハードルが高いので、個展に関するノウハウをマニュアルとしてまとめてみました。今回は、途中までは全員読めますが、途中から有料講座となっていますので、知りたいことがある方はぜひ、検討してみてください。
一度はやってみたい個展
作家さんならば「一度は個展をやってみたい!」と思う方、多いのではないでしょうか?
私も子供のときから「一生に一度は自分の作品の個展を開いてみたい!」と思い、ずっと個展への憧れを持っていました。そして23歳のとき、思いきって個展を開催してみました。それまでは、「個展は、選ばれし者しか開けない特別なイベント」だと思いこんでいましたが、「個展を開くだけならば簡単にできる」ということが分かりました。(難しいのが、集客と販売です。)
私は今まで個展を8回開きました(ミニ個展含む)
その経験からして思うのは、個展をやってみたいなら、できる時にやった方がいいということです。中にはあまり上手くいかない個展もありましたが「それでもやってみてよかった」と心から思えます。個展をやるメリットは主に3つです。
①作品に対する感想、フィードバックをもらいやすい。
作家さんは誰でも自分の作品の感想を聞きたいのではないでしょうか。SNSで感想もらえるととても嬉しいですが、なかなか感想ってもらえないですよね。個展は、在廊すれば、お客様からたくさんの反応をいただくことになります。これはものすごく貴重な機会。作品を見て感じたこと、疑問に思ったこと、作品への解釈など…いろいろ聞けると、やる気へと繋がりますし、これからの制作に活かしていこうという気持ちになります。

②ファンを増やすことができる
1年で一番個展が作品が多くお迎えされてます。その理由は自分1人の展覧会なので、他の作家と比較されないこと。あとはたくさん作品が並ぶことで世界観を伝えやすいことだと思っています。なので、個展をきっかけに作品を見てくださるようになった方も多いです。自分としても作品の解説をして、作品をより知ってもらう機会になります。もちろん売れることが全てではないですし、売れなくてもいいのですが、個展だと作品をじっくりみてもらえたり、覚えてくれる方も多いです。グループ展には足を運ばないけれど、個展には来てくださる方、とても多いです。長期的に自分の作品のファンを増やしたい人は個展開催おすすめです!

③展覧会開催の経験値が貯まる
後で詳しくお話ししますが、個展を開催するにあたって、作品を描くことだけでなく、集客やPR、設営、接客、販売などさまざまな準備と運営力が必要になります。それなりに大変なんですが、これを全部経験できると、力がつきます!絵を描く力もつくのですが、それ以上に企画力もつきます。展示会を開催するという経験値が貯まると、「また個展をやってみよう」と、次回へのハードルもグッと下がりますし、それを自分の履歴に加えることができます。

④自分の作品を深く知ることができる
普段作家さんは自分の作品をたくさん同時に見る機会はないと思います。(作品は1枚ずつ描くし)個展だと20枚近くの作品がずらっと並びます。四方を自分の作品に囲まれていると、自分が積み上げてきたものを実感するのと同時に、自分の作品とじっくり向き合う機会となります。描いた時には分からない粗(あら)に気づいたり、長いこと見ていると我ながら良い作品もあります。1週間在廊すると、自分の作品を深く知ることができます。なので、個展は、私の中で次のステップに進むための区切りとなっている面があります。

いかがでしょうか?「個展いつかやってみたいんだよな〜」と思う方も多いのではないでしょうか。でも、「いつか、いつか」と思っていても、なかなか実現しません。やりたいと思っていても、体調を崩したり、忙しくなるとなかなかできません。
なので、やれそうだったら、今がそのときです!
個人的には最初の個展は採算が取れなくていいと思います。(枯葉も初個展は取れてません)なので「個展をやってみたいという人がいたら背中を押したい!」というのが、今回の記事の趣旨です。
個展の準備、何をしたらいいか分からない
とはいうものの、個展の準備って何をしたらいいのか分からないですよね。私はすべての個展を手探りでやってきましたが、「こういう準備をしておけばよかった」とか「もっとこういう作品を用意すればよかった」という経験を積み重ねて、少しずつブラッシュアップしています。
時代の変化で少しずつ変わってきている部分もありますが、やはり経験に勝るものなし。
個展の具体的なノウハウって、世の中にほぼ出回っていないので、今回まとめてみることにしました。でもすべての方に読んでいただきたいわけじゃなくて、「個展をする予定」または「これから個展をしてみたい」という方だけにお伝えしたいと思っています。販売やお金のことなどデリケートは話題も多いので、今回は有料記事とさせていただいています。
ただ、これだけのノウハウを自力で収集するのには、色々なギャラリーで個展の経験を積まないと難しいと思いますので、知りたいことがある方はぜひご検討ください。
また、今後グループ展を主催してみたい、という方にも参考になる話がてんこ盛りかと思います。
内容はこんな感じです↓
・個展をするタイミング、目的を明らかにしよう
・準備にかかる時間、スケジュール(どれくらい前から準備すればいい?)
・個展の種類(企画、半企画、自主企画、それぞれの特性とメリット)
・個展会場のおさえ方(ギャラリーの種類、レンタル料の相場、時期、おすすめできない会場)
・作品のそろえ方(どんな作品を何点くらい?バリエーションの持たせ方)
・DMの作り方(デザイン、注意点、送る時期、配布方法、使ったことのある印刷所について)
・額装について(する時期、額装なしで飾る方法)
・販売のルールを決める(先着か、抽選か、気をつけること、販売スケジュールの例)
・PRをする(SNSなどの活用法、成約率を上げる工夫)
・接客の仕方、話題
・芳名について
・設営(搬入)について(作業の流れや時短のために準備しておけること)
・作品が売れたら(支払い方法を事前に決めておくことや配送について)
・赤丸シール、青丸シールの意味について
・ネットショップを開く時の注意点
・搬出(自宅から作品を発送する時の注意点)
・個展が終わったら
私が分かること、ほぼ全て書きました。なんと約30000字!(少し削りました)もはや記事というより、本?というボリュームのため、全部読むのにかなり時間がかかりそうです。いつかのために、事前に何が必要なのか知りたい方にもおすすめです。
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