個展をします!10月28日(月)〜11月2日(土)銀座での開催になります。まず1回目のお知らせになります。
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個展のお知らせ
枯葉庭園の個展をします。今年は春にも個展をしたので、2回目の秋個展です。
「星空の旋律」
期間:10月28日(月)〜11月2日(土)
時間:12:00〜19:00(最終日17時まで)
会場:銀座中央ギャラリー(銀座奥野ビル411号室)https://chuogallery.com/
水彩で描いた作品を約20点出展します。
DMについて
DMはこちらになります。
いまのところ、世界堂と文房堂に置かせていただいてます。お茶の水のToolsにも置かせていただく予定。あとは郵送でお渡しにしようと思っています。
送って欲しいという方はこちらのフォームからどうぞ、記念に欲しい方にもお送りしてます↓
「音楽」というテーマについて
今回の個展のテーマは「音楽」
もともと音楽をテーマにした作品は、好きでとてもたくさん描いてきました。なので、「音楽」をテーマにした個展はもずっと前からやってみたいと思っていて(10年以上前から!)頭の中に構想はあったのですが、なかなか実現しませんでした。
というのも、「音楽」というテーマになると、「楽器」というモチーフと取り組まないといけなくなります。「楽器」って描くのに資料もたくさんいるし、形を正確に描くのがとっても難しい。また形だけでなく、楽器を奏でる姿勢、指の形、表情などどれをとっても作画カロリーが高いんです。なので、作品の全てを「音楽」にするのには、かなり気力が必要だろうと思っていました。でも同じような制作を繰り返していても、自分としても新鮮味がない。ここで「新しいテーマにチャレンジする」ということを課したい気持ちもありまして。(お客様に楽しみにしてもらいたい気持ちもあります)
ですが、ここ数年積極的なペースで作品作りをしてきたせいか、制作ペースも上がったし、力もついてきたように思うので、ここで1度「音楽」テーマで個展を組んでみたいという気持ちになりました。展示コンセプトを書きました↓
出品作品
今回の出品予定なのは額装作品20点(もうちょい増えるかも…)それとお持ち帰り可能なドローイングか小作品を用意したいと思っています。
その20点のうち楽器が描かれたのは12点、残りの8点は歌や音楽にまつわる作品にしようと思っています。
会期の1週間前(10月20日)に通販可能な作品の鮮明な画像、サイズ、画材、価格などの情報を公開致します。そして、個展の作品の購入ルールも改めて後日に公開します。
今回は出展が決まっている作品の中からを少しだけご紹介します。
こちらはメインビジュアル「星空の旋律」
バイオリンの作品です。バイオリンは最も絵画映えする楽器だと思うのですが、弾く姿勢も、楽器の形もすごく難しい!星が渦巻きになっていますが、こちらはフィボナッチ数列を視覚化したもの。なんのこっちゃ、という感じですが、簡単にいうと黄金比の渦巻ですね(貝殻の比率にも見られる)美しい旋律や響きを視覚化したらこんな感じかなと思っています。バイオリンの音色は華やかで豊かな響きだと思いましたので。
「永遠への響き」
フルートの作品。木枯らしが吹く情景です。葉っぱはリアルな感じにしようと思っていましたが、色見本で描いている透け感の葉っぱがとても好評なので、今回は作品に取り入れてみました。背景には箔も貼られています。銀色ですが、銀箔ではなくて錫(すず)の箔です。こちらも直にご覧いただけたら!フルートは音域が広く、澄んだ音色なので、私はこの音色に純粋さや普遍的な美を感じます。フォーレの「シチリアーノ」が好きなので、それをイメージしました。
「時めぐりの練習曲(エチュード)」
こちらは楽しみにして欲しいので、チラッと。F10の大作です。額も三々の額に入れるのでかなり大きいです!大きなグランドピアノを描きました。あとは古代魚も。古代魚は進化せず今にも生きる魚ということで「時間が経っても変わらないもの」のメタファーとして描きました。ピアニストの女性のドレスがとても綺麗にできました。ふわっとした生地の上に編み目レースが重ねられています。細かいところも見ていただけたら。額も届いたので額装するのが楽しみです。
「深海のセレナーデ」
久しぶりの人魚の作品。1回の個展に1つは人魚の作品を入れたいと思っているのですが、約1年ぶりとなりました。人魚は最も好きで得意としているテーマなので、積極的に描いていきたいと思っているのですが、しょっちゅう描けない理由はサイズです。人魚の下半身をゆったりと画面に収めようとすると、それなりに紙の大きさが必要となります。A4でもギリギリ、できればF4は欲しい、という感じです。そのため小作品がメインとなるグループ展では人魚を描くことはありません。
私は初期から人魚を描き続けていて、熱中し続けるモチーフの一つです。海の底で光を受けてキラキラ光る鱗、水中に揺蕩う豊かな髪、物憂げな表情。藤城清治氏が「人魚が出てくる物語はみんな結末が悲しい。美しい海の底に住む人魚は人間の世界に馴染めないのかもしれない」と言っていて、私もそれに共感しています。人間の目の届かない美しい世界に住んでいる人魚の姿を追っていきたいと思います。
他にも色々なサイズ、形の作品を出していく予定ですので、お楽しみに!!
また詳しい作品紹介はのせていきたいと思います。10月20日に!
「音楽」は私たちにとって最も身近な芸術の形です。
カフェやレストラン、店には何かしらのBGMが流れ、何気なく見る動画にもちょっとした音楽がつけられていて、私たちはいつでも何かしらの音楽に囲まれています。
だれもが気軽に歌を口ずさみ、鼻歌を歌います。または、じっくり音楽鑑賞をしたり、コンサートで生演奏を聴く、という楽しみもあります。
私は音楽は「まったく別の世界に連れて行ってくれる乗り物」のようだと思っています。絵画は興味がないと共感できませんが、音楽はひとたび流れれば、誰であっても強制的に共感させられてしまう、そんな力があるように思います。
今回は絵の中から音楽が流れてくるような表現を試みました。絵画には音は流れることはないので、見る人一人一人が違う音楽を想像するかもしれません。どんな音楽が流れてくるのか、想像しながらお楽しみください。