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クサカベ透明水彩のおすすめ色!全90色カラーチャートもあり。

クサカベ透明水彩のレビューを書きます。特徴やおすすめの色も紹介!

クサカベ透明水彩とは

全色ドットカード

皆さんはクサカベ透明水彩の絵具使っていらっしゃるでしょうか。クサカベは日本の絵具メーカーです。画材店での取り扱いも多く、明るい色が多いので、愛用していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

他のメーカーと比べてもクサカベのラインナップは華やかです。今回はその理由とともに、どんな色が売られているのか徹底検証してみたいと思います。

ひよこ
ひよこ

クサカベ透明水彩も日本では人気があるよね!
どんな色があるか楽しみ〜〜✨

今回、クサカベ透明水彩の全色ドットカードを買うことができたので、全色のレビューをします。

クサカベの全色ドットシート

このサイトではクサカベ透明水彩の情報を、あまり載せることができていません。なぜかというと、他の絵具メーカーの絵具と比べて、単一顔料の絵具が少なく、使用されている顔料も他の違うものが多いからです。なので、どうしても各メーカーに必ずあるような色がクサカベにはなかったり、使用されている顔料が違うので、比較がしづらかったのです。

かれは
かれは

他のメーカーと比べにくかったの💧

ただ、その分、クサカベには、他のメーカにはないような個性的な色が多いです。

今まで、クサカベの絵具をあまり使ったことがなかったのですが、今回ドットカードの販売により、実際に塗ることができたので、レビューを書いてみようと思います。

クサカベ透明水彩の特徴

混合色が多い

単一顔料はわずか90色中24色。

ひよこ
ひよこ

ほとんどが混合色!

混合色が多いということは、個性的な色が多いということでもあります。

私は、単一顔料の絵具はあまり、どのメーカーで買ってもあまり違いがないけれど、混合顔料はメーカーの個性が出ていて面白いなと思っています。

ただ、混合色が多いのは、他のメーカーと色を比較したり、同じ色を他のメーカーでも買ってみようと思う時は、選びにくかったりします。

単一顔料の絵具は、混色のときにも色が沈みにくいとされていたりするので(もちろん例外もあります)、欧州のメーカーの中には単一顔料がメインのメーカーもあります。

ただ、気に入った色味であれば、顔料など、中身のことはあまり気にしなくてもいいと思います。

かれは
かれは

大事なことは「絵に生かせそうな色なのか?」ということだと思います!

有毒な顔料の使用がない 

絵具の中には有毒なものもあります。代表的なものが「カドミウム系」と「コバルト系」だと思います。どちらの色も発色に優れ、美しい色味が特徴ですが、有毒です。絵具の場合の有毒は、もちろん猛毒ではないので、普通に使用する分にはそこまで怖がらなくて大丈夫です。

ひよこ
ひよこ

これは安心♪

ただ、クサカベ透明水彩の場合は、「カドミウム系」「コバルト系」の使用をしていないので、安心して絵具を使うことができます。それにかわる代替の絵具がありました。

パステルカラーと蛍光色が多い。

混合色が多いということとも被りますが、特に白が混ざっている混合カラー(パステルカラー)が多いです。こちらは用途が限られるものの、色味自体が可愛いですし、キャラクターの固有色にしたいという用途がある時などには便利だと思います。

ひよこ
ひよこ

クサカベのパステルカラーはかわいい✨

単純に可愛い色が好き、という人にも嬉しいと思います。

蛍光色についても同様で、オペラピンクは比較的どのメーカーにもあるのですが、オレンジ色の蛍光色や紫の蛍光色は珍しいです。このような色も、刺激的で面白いと思いました。全体として、華やかな色が多いラインナップです。

個人的にはクサカベの落ち着いたカラーも好きです。

絵具の感触が硬め

乾くと、カチカチになります。絵具の感触は硬めなので、その辺りは好みが出るかもしれません。筆で溶かすとき、時間がかかる色もあります。

12色セットに入っている色は、どの色も濃厚で、溶け方も良かったです。これは顔料にもよるので色によって違いがあったりします。

ただ、全体の傾向は硬めです。

パレットに入れておくと、ポロッと取れてしまう色もあるようです。

使う前にスポイトなどで、絵具を湿らせておくと使いやすいと思います。

全色レビュー

ここからは、色別に並べて、気になった色をレビューしていきます。

紫・青系

どの色も個性的でびっくりです。

まず紫

パーマネントバイオレット(PV15,PV23,N/A) 基本の紫に良さそう。蛍光顔料が入っているためか、かなり鮮やかです。

マゼンタ(N/A,R122) とても鮮やかな赤紫です。蛍光顔料が入っているので、とても鮮やかです。青系と混色して、鮮やかな紫を作ることができます。(耐光性は厳しそうな感じがします)

モーブ(PR122) 定番の赤紫。ピンクを作りたい時や、混色して紫を作る時に重宝。オペラやマゼンタに比べると耐光性に優れた絵具です。

フローラルバイオレット、バイオレット 他で見かけないような、華やかな色味。ちょっと耐光性は心配ですが、珍しく美しい色味(スキャナで読み取れない色でした。実物はもっと鮮やか)

ライラック(PW6,PV19,PR122) 紫のパステルカラー。ホルベインのライラックとも似ているが、もっとピンクがかった色。

ウルトラマリン(PB29) クサカベのウルトラマリンは2色。こちらは粒子が粗いタイプのウルトラマリンかな。分離色を作りたい時はこっちがいいかも。

ウルトラマリンライト(PB29) 粒子が細かく、伸びの良いウルトラマリン。初心者にはこちらがおすすめ。

コバルトブルーネオ(PB29,PB15,PW6) どこかで見かけたことがあるな…と思ったら、ホルベインのコバルトブルーヒューに似ています(中身も色も)くせのない青色なので、初心者にもおすすめ。

プルシャンブルー(PB15,PG7,PB61) 普通は単一顔料(PB27)の絵具なので、単一顔料だと思いこんでいましたが、違った。なぜ…(頭が混乱)普通のプルシャンブルーは薄めると明るい水色になりますが、クサカベのは渋いです。これはこれでいい色ですが、本来のプルシャンブルーとは違う色なので注意が必要

モナトストラルブルー(PB15) こちらはPB15の単一顔料。おそらくPB15:6 の色味です。フタロブルーレッドシェードの方ですね。

セルリアンブルー、オーロラブルー、スカイブルー 3色が黄色よりの鮮やかな青。

ブルーコンポーゼ コバルトターコイズに似た色。でもコバルト系の顔料ではなく、他の顔料で同じような色を再現しているのがすごい。

アクアブルー 青緑のパステルカラー。イラスト描く人に人気のある色。

ロイヤルブルー(PB60,PR122) こちらもPB60の単一顔料かと思っていたら、違いました。PB60がベースで赤紫の顔料が少しだけ混ざった混合色です。少し紫がかった色味が独特で美しいです。

緑系

グリーンも珍しい色味が目白押しで、目が回りそう。

クサカベのグリーンの特徴は「鮮やかなグリーンが多い」ことです。

ビリジャン[ネオ](PG7) 基本のフタログリーン。12色セットに入っています。このサイトではお馴染みですね。そのままでは鮮やかすぎて、あまり使い道がありませんが、混色してあらゆるグリーンを作ることができます。とても汎用性の高い色。

オキサイドグリーン(PG17) 渋みのあるグリーン。ホルベインでは売っていない色ですが、海外メーカーでは定番色。植物の色としても悪くないですが、どちらかというとミリタリーな印象のグリーン(私見)

カドミウムグリーンネオ(PG36,PY184,PB15)

カドミウムグリーンライト(PY184,PG36) かなり鮮やかな黄緑色

パーマネントグリーンディープ(PG7,PY1,PB15) 少し落ち着いたグリーン

パーマネントグリーン、パーマネントグリーンライト、パーマネントグリーンペール この3色はフタログリーンとPY1(黄色)の混合色。鮮やかな黄緑色です。

エメラルドグリーン 白は入っていないようですが、パステルカラーのミントグリーンに似ています。

テールベルト 個性的な灰色がかったグレー。一般的なテールベルトに比べると色が濃い。案外珍しい色かも。

ジャングルグリーン(PG36,PY1) もう一つのフタログリーンに少し黄色が混ざった色。とても鮮やか。

カドミウムグリーンライト、パーマンネントグリーンライト、パーマネントグリーンペール この3色鮮やかな黄緑

サップグリーン 他メーカーのサップグリーンと比べると色が鮮やかで黄色味が強いです。華やかさがあります。こちらも人気色。

オリーブグリーン、グリニッシュイエローは、黄色が強い渋緑。自然のものを描くときに重宝する色味。混色にも下塗りにも。

黄色、オレンジ系

パーマネントイエローライト、レモンイエロー 基本のイエローとしておすすめ。はっきりして鮮やかな色合いで、混色にも向いている色味。

ガンボージ 透明感が強い黄色で、面白い色

ジョンブリアン ホルベインのジョンブリアンよりもピンクがかっていて、使いやすそう

全体として黄色は優しい発色のものが多く、鮮烈な黄色やカドミウムイエローのような強い黄色は見当たりませんでした。この中ではパーマネントイエローライトがクセがなく、使いやすさを感じました。

オレンジ

パーマネントイエローオレンジ 黄色よりの明るいオレンジ。

ポピーオレンジ 明るいオレンジ。みかんのような色

パッションオレンジ 衝撃の蛍光オレンジ。クサカベ以外では見かけたことのない色。蛍光ペンのオレンジのような色。スキャナで取り込みにくい色のようですが、肉眼でみるとインパクトがあります。ハッとさせられるような鮮烈な色味。

写真の方がまだ色が近いです!

色々ある赤の中で基本の赤におすすめ↓

プライムレッド 鮮烈な赤。定番の顔料PR254で、ホルベインのピロールレッドと同じ。伸びがよく滑らかで塗りやすい。そして真っ赤で色がわかりやすいのも特徴。

ルビーレッド 鮮やかなローズレッド。こちらも定番の顔料PV19。発色が強く、伸びもいい。こちらの方が混色が得意で、色に幅を出しやすい。

その他気になる赤↓

ブライトレッド 独特の凝集がある赤。あまり見かけない顔料。面白い色。

チェリーレッド 透明感が強く、発色は弱めだけど独特の鮮やかさ、色の明るさが可愛い。

クリムソンレーキ ホルベイン のクリムソンレーキはもっと紫よりですが、クサカベのものは赤が強いです。落ち着いた深い色味が、自然のものを描くときに重宝しそうでうs。

バーミリオン[ネオ] 定番の朱色。明るい赤で、黄色との混色の相性がいい。12色セットにも入っている

ちなみに…

こちらも写真の方が近い!

画像では分かりにくいのですが、オーロラピンクはオペラのような鮮やかなピンク、フレッシュピンクも淡いですが鮮やかさのあるピンクです。(スキャンで読み取りにくい色でした。)

茶色、グレー、黒

ライトレッド(PR101) 定番の赤茶色ですが、かなり色が明るく使い出がありそうです。割と赤みが強いタイプです。混色にも下地にもおすすめです。

ベネチアンレッド(PR101) ライトレッドと似ていますが、より深みのある赤茶色です。顔料は同じです。の色はおすすめです。明るめの赤茶色で、混色にもいいし、下地にもおすすめ。ただ、着色力が半端ないので、混色に使いたい時は、少しずつ混ぜて。クサカベのは、赤みが強くいい色だな、と。

ローシェンナ こちらもあれ?めっちゃ混合色です。ですが、意外と便利な色かも。よくこのような感じの色を混色で作るのですが、3色混ぜないと作れないので意外と不便です。これはベージュと言ったら良いのかな。金髪や金属の表現にも絶対便利。ありそうでない色です。

バーントアンバー この色はわりと、色が明るいものが多いのですが、クサカベのものは深みがあり素敵な色合い。シュミンケのバーントアンバーが一番好きなのですが、2番目はクサカベです。

セピア 深い焦げ茶色で、薄めてグレーやベージュとしても使える

ブルーグレー 人気の色。噂は聞いていたけど、やっと実物に会えました。グレーと言っていますが、水色です。明るい青です。

イエローグレー これも便利そうな混合色、ローシェンナと並んで、ありそうでない色です。こちらは白が混ざっている色なので、よりマイルドですね

ペインズグレー 一般的なペインズグレーと違い、あまり色が濃くないです。なので、黒の代わりに使うことはできないですが、重ね塗りには良さそうです。

アイボリーブラック、オフブラック アイボリーブラックの方が色が弱く、半透明。オフブラックは真っ黒で不透明。用途で好きな方でいいと思います。

クサカベの単一顔料

クサカベの単一顔料は少ないので、単一顔料の方をピックアップした方が、話が早そうです。定番の色はしっかりありますが、その他は混合顔料でクサカベにしかないような個性的な色が多いです。

モーブ(PR122)

ウルトラマリン(PB29)、ウルトラマリンライト(PB29)、モナストラルブルー(PB15)

ビリジャン[ネオ](PG7)、オキサイドグリーン(PG17)

パーマネントイエローライト(PY1)、レモンイエロー(PY184)、イエローオーカー(PY42)

プライムレッド(PR254)、クリムソンレーキ(PR114)、ローズマダー(PR83)、ブライトレッド(PR3)、チェリーレッド(PR53:1)、ルビーレッド(PV19)

ライトレッド(PR101)、ベネチアンレッド(PR101)

バーントアンバー(PBr7)

アイボリーブラック(PBk7)

オフブラック(PBk7)

終わりに

クサカベの絵具は、とても明るく、並べてみるととても華やかで、見ているだけでも楽しいです。

今回は省略してしまいましたが、ひとつひとつに和名もついていて、それも素敵です。

色に関しては、好みもあるのですが、クサカベの色と個性的で面白いなーと改めて思いました。

また、少しずつ追記しますので、お楽しみに♪

12色セットは発色のいい色が多くておすすめです↓

他のメーカーのレビューもどうぞ↓

ひよこ
ひよこ

たくさんレビュー書いたね〜