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作家名刺の作り方[画家・イラストレーター向け/入れるべき項目とデザインのコツ]

今回は画家、イラスト作家向けの名刺の作り方をご紹介します。

作家名刺とは?

去年になりますが、参加していたグループ展で、まだ駆け出しだという若い作家さんとご一緒する機会がありました。その作家さんの出展作品のそばに名刺がなかったので、「名刺はないのですか?」と聞いてみたところ、「実は作り方が分からなくて」ということでした。

作家やイラストレーターにも名刺が必要なのですが、会社員が持つような名刺交換用の名刺とはまた少し違った、作家名刺が必要になります。

ひよこ
ひよこ

ふつうの名刺とは違うの〜?

かれは
かれは

作家名刺はお客さんに持っていってもらう、ショップカードのような名刺だよ

作家名刺は、展示会の時に興味を持ってくれたお客様に持っていってもらう配布用の名刺のことです。レストランのレジのそばに置いてあるようなショップカードのようなイメージです。

この名刺は名刺交換用の名刺とはちょっとちがって、興味を持ってくれたお客様にSNSをフォローして作品を見てもらったり、今後の展示情報を見てもらうためのものです。なので、とっても大事なものです。名刺が置いてないと、「いいな〜」と思ってもそれっきりになってしまい、作家名を覚えてもらうことができません。展示で「いいな」と思ってもらったら、その後、SNSやHPを見てもらって覚えてもらう、これが展示に参加して次に繋げていくための最も大切なことです。

ただ、最近はスマホで全てのことが完結してしまうせいか、自宅にパソコンがない、という人も増えていて、自分の作品画像を取り込んだり、それを加工して印刷物をつくる、ということが苦手な人も増えているそうです。(意外にも若い人)

私もデザインを考えたり印刷データを作るのは、そこまで得意ではありません。が、やっぱり自分で印刷物が作れると、外部に委託しなくてもグッズや画集への展開ができるので、ぜひ慣れておきましょう!

今回は簡単に名刺を作る方法と、手に取ってもらいやすい名刺、またあまりおすすめでない名刺を、作家と企画者の視点からお伝えします。

名刺を作る方法(印刷データの作り方)

名刺を作るにはまず画像編集ソフトが必要になります。はじめての人におすすめなのがcanvaですが、色々なソフトで作ることができます。私はPixelmatorも使っていますが、簡単な印刷物はcanvaです。

canvaに関してはスマホでも使うことができ、youtubeや色々なサイトで使い方が紹介されているので、初心者でも簡単に使えます。ここれは手取り足取り説明はしません。テンプレートも豊富です。

データの作り方はどの画像編集アプリでも同じです。

名刺の出来上がりのサイズは 91mm×55mm

印刷用のデータはここに上下左右3mmずつ、塗り足しが必要になります。(塗り足しは印刷が多少ずれてしまっても、大丈夫なように設定されている予備のスペースだと考えてください。)

なので97mm × 61mmで印刷データを作ります。

文字は出来上がりの線(紫の線)の内側3mmより内側に入っているようにします。端っこの方にある文字は、ずれて切れてしまうことがあるので。

また絵をはじっこまで印刷したい場合は、塗り足しの部分にも絵が入っていないと、ずれたときに何も書いていない余白がはみ出てしまいます。

これが印刷データをつくる基本のやり方です。

文字と画像を配置できたら完成。これを印刷用のデータに書き出します。

色を印刷用のCMYKにして、PDFデータで保存します。

これを印刷会社に入稿すれば、名刺が出来上がります。

私は名刺はラクスルに頼んでいますが、名刺100枚なら安く印刷してくれる場所は多いです。作家名刺は無料で大量に配布するものなので、まずは安く100枚刷ってみて、なくなったら次を考えてみましょう。

作家名刺に書くべき項目、書かない方がよい項目

普通の会社名刺と作家名刺とは全く違うものです。作家名刺は展示会場やイベントで大量に不特定多数に配布するものです。なので、プライベートな情報を名刺に書いてはいけません。誰が持っていくか分からないからです。

記載するのは作家名、SNSのアカウント名、HPアドレス(あれば)、QRコード、あと大切なのが作品画像です。

会社員の名刺だと会社の住所やメールアドレスなども書いてあると思いますが、これに倣って自宅の住所やメールアドレスなどを書く必要はありません。

かれは
かれは

配布用の名刺と名刺交換用の名刺を分けるのもおすすめ!

また、ギャラリーのオーナーや出版社、メーカーの営業など、名刺交換をする機会があると思いますが、そういったときに使う名刺は作家名刺とは分けて、名刺交換用の名刺を作っておくのもよいと思います。メールアドレスなど連絡先を入れたい場合は、名刺交換用の名刺に記載しておくのがおすすめです。(ただ名刺交換用の名刺でも住所を書くのはおすすめしません)業界の人でもストーカーになる人はいるので、特に女性は気をつけてくださいね。

なので名刺交換用の名刺であっても書くのはメールアドレスくらいまで。それも記載がなくても仕事や案件はSNSのDMから来たりします。

わたしは名刺交換用の名刺は用意していなくて、配布用の名刺で名刺交換を行い、連絡先が必要なら、その場でメールアドレスを書いて渡しています。

おすすめの名刺デザイン

グループ展主催をしていて、お客さんの動きを見て、これはいいなと思う名刺があります。

表面に作品が大きく乗っていて、そこに作家名も載っている

展示を設営する時に、名刺は作家名がある方を表として設置します。(じゃないと誰の名刺か分からないため)作家名がある側に絵がないと、お客さんはあまり名刺を手に取りません。展示中は、名刺は無料で取れるものなので、コレクションのような感じで手に取るので、絵がついているものを優先的に取ります。

なので、絵がある面に作家名を載せるのがおすすめ。作家名を大きく書いている人は「うまいな」と感じます。

また人物画を描く人は顔が大きめのものが、たくさん取られる傾向にあります。(私の場合は一番左の名刺がたくさん取られる傾向にありました)

QRコードが入っている

表でも裏でもよいのでQRコードが入っているのはおすすめです。作家名が誰とも被りがなく、一発で出てくる人は検索ですぐに探してもらえるのですが、意外と辿り着けないものです。

そこで、QRコードは一発でリンクで飛んでもらえるのでおすすめ。幅広い年齢層にQRコードは浸透しています。海外の人は日本語が読めないので、QRコードがあると便利なようです。


どのSNSのリンクに飛ばすか?ですが、どれか一つなら、圧倒的にインスタグラムがおすすめ。お客さんは「他にはどんな絵を描いているんだろう」と思うことが多いので、一覧で他の作品も見やすいインスタが喜ばれます。あとギャラリーに来る人はインスタ利用率が高めです。あとは海外の人も日本語読めないので、インスタだとフォローしてくれやすいです。インスタをあまり動かしていない私がいうのは説得力がないかもしれませんが、展示会ではインスタおすすめ。
もちろん全部のSNSのQRコードを記載してもよいです。

ひよこ
ひよこ

QRコードの作り方が分からない💧

実はそんなに作り方は難しくありません。QRコードメーカーにアクセスして、自分のアカウントのユーザーIDを入力(アドレスである必要があるので、プロフィール画面のアドレス)

https://m.qrqrq.com/

枯葉庭園のアカウントだと、IDがKarehateienなので、これを入力します(リンクコピーできないときは下のアドレスのKarehateien の部分を自分のIDに置き換えてみてください↓


https://x.com/Karehateien

https://www.instagram.com/karehateien

注意した方がよい名刺

少しでも名刺を持っていってもらうために、凝った作りの名刺を用意する作家もいます。特殊印刷や特殊な紙の名刺は見ているだけでワクワクしますよね。ただ、展示企画者の立場からすると、実はおすすめではない…というものもあります。

ひよこ
ひよこ

ええっ、気になる…

大きさの違う名刺

少し大きな名刺やポイントカードのように折り畳式、女性名刺といって少し小さいもの、正方形のもの。

定形外の名刺…時々見かけるのですが…

持って帰った後に、名刺ファイルに入らない、ケースに入らない。ということで面倒になって、廃棄になってしまうケースも多いんです。なので大きさや形で個性を出すのはあまりおすすめしません。

私は名刺は無印の名刺ファイルに入れて、保存しています。ここに入らない名刺は、残念ながら手に取りにくいと感じてしまう…

名刺の形や大きさで個性を出そうとする作家はクセの強い人、という印象を持つギャラリー関係者も多いです。形や大きさは定型の91mm×55mmがおすすめ。これを縦に使っても横に使ってもOK。

特殊紙

大体の特殊紙が大丈夫なのですが、注意が必要なのがトレーシングペーパーに印刷された半透明の名刺。とっても素敵なんですが、ちょっと不都合なことがありまして。それは名刺1枚1枚が反りやすいこと。なので、壁に設置する場合でも机に平置きする場合でもバラバラっとなりやすく、お客さんが1枚取ったら、ばらばらと床に落ちてしまう。みたいなことがよく起こっています。本当に素敵なんですけどね…

ひよこ
ひよこ

薄いからなのかな…

あと透明名刺(クリアカード)は透明すぎて、重ねて置いたときに文字が読みにくい、というのはあります。

展示での名刺の設置の仕方

作品のすぐの壁に設置

これは展示によって違うのですが、私が企画する展示では名刺は作品のすぐ下にピンで設置します。

↓自分で搬入する作家は、名刺が置ける台を設置することもあります(100均セリアで売っています。後ろにピンがついています)

作品のすぐ下に設置しているのは、作品がいいなと思ったらすぐに名刺を手に取ってもらえるようにしています。この形式が一番作家さんの名刺を手に取ってもらいやすいです。

離れたところのテーブルに平置き

少し離れたところのテーブルに名刺だけまとめて置かれるパターンもあります。それだと作品がよかったから、というより、可愛い名刺や目立つ名刺が持っていかれる傾向にあり、そもそも名刺は取られないことも多いです(ほとんど名刺が減っていないことも)

展示会場の設営の都合が多いです(参加作家の数が多い、壁がワイヤーのみで壁に釘打ちできないなど)

こういった展示の場合は名刺は頼りにならないので、プロフィールボードの作り込みが大事です。

名刺を置かせてもらえない

そもそも名刺を置かせてもらえないパターンもあり、その場合はキャプションにQRコードをつけておく、代わりにプロフィールボードを用意して、そこにQRコードを記載する、という方法もあります。

名刺を置かせてもらえない、というのはそもそも展示空間の雰囲気を大事にしたいという展示コンセプトを重要視する考え方と、あとはお客さんと作家を直接繋げさせない(あくまでギャラリーを通してもらう)という暗黙の都合のこともあります。

名刺はグループ展でファンを増やす大事なツール

そういう事情もわかると、グループ展で名刺を置かせてもらえるのは、ありがたいことだと思ったりします。名刺はが作家が直接ファンを増やしていくための大事がツールなのです✨

作家さんは展示中にフォロワーが増えることがあると思いますが、このフォロワーは直接作品を見ていいなと思ってもらえたフォロワーさんです。数字上ではたったの一人かもしれませんが、価値の高い1人です。なので、展示中は極力名刺が切れることがないようにしたいですね。(といってもうっかり切れちゃうことあるんですけどね。自戒もこめて)

ということでまだ作家名刺がない、という人はぜひ今からでも作ってみてください。色々みて思うのは凝った名刺でなくてOK。十分手に取ってもらえます。また安い印刷でも大丈夫です。

ただし、必要事項はしっかり入れておきましょう!!

noteはじめてみました!

ブログのサブコンテンツとしてnoteを始めてみました!

ブログでは話せない裏話、制作過程、日々気づき、読書メモ、展覧会や旅の記録などを気ままに記していくつもりです。

こちらもぜひのぞいてみてください✨

https://note.com/karehateien