#nnmファンミに参加した感想とふりかえりを書いていきます。
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NNMファンミにクリエイターとして参加してきた
事後報告になってしまうのですが、6月27日(金)、28日(土)、29日(日)に行われたnnmファンミーティングに招待クリエイターとして参加してきました。
nnmファンミーティングとは、ニッカー絵具、名村大成堂(筆)、ミューズ(紙)の3社合同による画材お試しイベント&アニメ背景界の巨匠たちによるライブペイントとワークショップのイベントです。そこに今回、クリエイター枠で招待され、参加してきました。

色々新しいチャレンジがあったり、出会いがあったり、勉強になったりと、濃い体験でした。ただ、今回は有料のイベントということもあって、なかなかフラッと見に来ることはできず、どんな感じだったんだろうと気になった人も多かったと思います。なので、備忘録も含めてこんな感じだったよ!というのを語っていこうと思いました。
たくさん画材のお試しができた!
今回お試しできたのは、ニッカー絵具のデザイナースカラーとポスターカラー、ミューズのランプライト水彩紙とTMKポスター紙、あとは名村大成堂の筆たくさん、でした。


というわけで、ちょこちょこ画材のお試しをしまくりました。
今回購入した画材はこちら。
短穂面相(小、大)
新NRニューホワイト版下(中、大)

小さめの筆がどうしても欲しくて!(ダメになりやすい…)
名村さんには「珍しいの選びましたね!」と言われたので、これまた使い心地をレビューしなくっちゃ。最近筆レビューが増えておりませんので。
あとはこれも名村さんなんですが、新商品のシールドパレット(まだ店頭に並んでいないそう)↓

これは、密閉パレットで蓋を閉めると、絵具が乾かないそうです。アクリル絵具がすぐに乾いてしまって悩んでいるので、試してみたいと思います。先行販売に立ち会えるとは!ラッキー。
私の好きなミッキーのパレット。小さいもの。

こちらは今は無きミッキーのパレットです。会社がなくなってしまった時に、デザインだけ名村さんが引き取って、続けて販売してくださっているそう(ありがたい…)プラスチックパレットの中では一番小型(だと思う)なので、持ち運びに便利なんです。配信にもいいかなと思って購入しました。
あとは筆くじをひかせてもらって、大きな筆を2本ゲットしました。(値段2度見しちゃった。お得すぎない??)

せっかくなので紙くじもひいてカミノミミもゲットしました。ブロックの断裁した部分だそう。

またまたブログで紹介できたらいいですね〜!メーカーの方ともたくさんお話しできてまた勉強になったし、とても楽しかったです。こちらのリクエストも伝えました!(ダメ元で🙏)
ライブペインティング
ライブペインティングの準備
このイベントの目玉は、アニメ背景界の巨匠によるライブペインティングとワークショップでそれを目当てにきている方がとても多かったのですが、そんな中自分もライブペイントをさせていただきました。
持ち時間が1時間ということと、人に見られながらの作画、それも喋りながらの、となるとかなりハードルが高いものがありまして、事前にどうしようか悩みました。

いつも通りのやり方だと仕上げられない…

1時間ってあっという間だもんね
もともとライブ配信で1時間くらいで作品を描く、というのはちょこちょこやっていたのですが、1時間はドローイングレベルのものをざっくり仕上げるのが席の山で、しっかりした作品は無理だなと思っていました。特に顔を仕上げるのには微調整が必要なので、それだけでも最低1時間はかかる…。
事前に、時間が厳しい場合は、3分クッキング方式で、ある程度仕上げたものと入れ替えながら、断片的に作業を見せていく、というのでも構わないとのことでした。
個人的には1時間で絵を描くチャレンジというのをやってみたかったんですよね。下書きは用意するとして、真っ白な紙から、最後作品が仕上がるところまで見せられたらなあと。もしできたらかなり自信になるな、と。
というわけで事前に用意したのは、こちら。

・ざっくりした下書き(線はシンプルでほとんど要素がないけど、塗りだけでどう作品に見せていくのか)
・サムネイルスケッチ(ハガキサイズに作った作品の塗り見本、これで配色と使う絵具を決めました)
・混色指示書(迷う暇はないので、あらかじめ何色を使って混色するのか、どの絵具を使うのか決めて、自分への指示書を書きました)
これだけです。ちなみに1回もデモンストレーションはしてません。ただ、人物に30分、背景の塗りに30分は欲しいなとは考えてました。
いざ本番!(当日はかなり緊張していました)
写真を撮っていただいたので、こんな感じで塗ったよ〜というのを。
使った画材について
水彩紙:アルシュ細目
筆:ニッカー蒼鷹、名村の特選東紅、細かい部分にNDBセーブル
絵具:ニッカーデザイナースカラー
①使う色をパレットに絞る。今回はほぼデザイナースカラーだけで塗ってます。はじめに解説しながら作品に使う色を混色しました。
②最初は明るい部分から塗っていきます。この作品だと肌と髪の毛、羽根の部分に下地の色を塗ります。


③一気に洋服にグラデーションをかけながら、塗り広げていく(デザイナースカラーはバックランが起きにくく、本当にグラデーションがきれいにできる)下にいくにつれて色が濃くなるように。
④羽根の部分だけ、透明水彩で透明感を。黄色の上から水色を塗ってます。髪の毛も塗る。

⑤ここでいったんドライヤー。(本当はゆっくり乾かした方が、奥まで浸透する)
⑥ここまでで30分程度、次に濃い色の背景を塗っていきます。大量に用意した夜空のために混色した紺色を一気に塗ります。いつも左端から上、右、下のようにぐるっと塗っていくので、今回もそのように。用意した色が足りなくなったり、細かいハプニングがありました。
(こんな感じでモニターに大写しになっていました)

細かい部分も濃い色を。

⑦ここで残り10分。境界をぼかす作業と、肌色に影や赤みを入れる作業。

⑧最後の3分で、白い絵具をスパッタリング。白い星を。

完成!!1時間で完成しました。時間をいっぱいいっぱい使いながらなんとか!いつもだったら5時間×3日くらいかけるような作品でしたが。迷う時間、戻る時間、何度も重ねるところを最低限にカットしたら1時間でも絵が作れるんだ、と自分でもびっくりしました。

見てくださった方、ありがとうございましたー!
なお、ほとんど喋れなかった気がする。いや喋ってたのかな?ちょっと今回は1分も無駄にできなくて、余裕がなかったですね。今度はしっかり解説しながらできたらと思います。
録画してもらったそうなので、後日Youtubeなどで見れたら嬉しいな(自分でも見返したいです)
ちなみにこの作品、7月19日〜日本橋 Otho Gallerynにて妖精をテーマにした「fae fantasie展」にて飾る予定です。お楽しみに!!


巨匠たちのライブペインティングを直に見れた
今回、一番良かったなあと思ったのは、ふだん見れないアニメ背景界の巨匠たちのライブペイントが直に見れたこと。つい食い入るように見ちゃいまいた!

軽快なトークを交えながら、本当にあっという間に、絵が出来上がっていくのですが、自然の部分はざっくりでもそれらしく、建物や道などはシャープに、それぞれ描き分けられていて圧巻でした。
絵画ならば風景画も色彩のコントラストや光の効果を使ってドラマティックに見せることが多いのですが、アニメ背景なので、細密でクオリティは高いのですが、一方であくまでイラスト的な表現で、過剰なコントラストなどはなく、情報の量が適切に整えられているな〜と感じました。本当にすごかった。筆の使い方など参考になったので、自分でもチャレンジしてみたいな、と思いました。
これだけでもとても勉強になり、刺激にもなりました!!
他にも夏目レモンさんのライブペイントも素敵でしたし、ホネ山さんのトークしながらの塗りも楽しくて良かったです。他の作家さんの塗り、とても参考になりますね。百聞は一見にしかず、という感じです。
ジブリの美術監督武重さんとプレバト!!の水彩作家野村さんの対談もとても面白かったですね。
終わりに
というわけで、とっても面白かったイベントでした(また開かれないかな〜)ニッカーさんお招きいただきありがとうございました🙏はじめてづくしでしたが、貴重な体験をさせていただきました。この後もグッズや原画の通販があるそうなので、ニッカーさんからの情報を待ちたいと思います。
せっかくなので、こちらの記事も✨✨
ニッカー絵具のデザイナースカラーは完全不透明というわけでもないので、透明水彩ユーザーにもおすすめですよ。記事をぜひ!!
名村大成堂の筆のおすすめはたくさんあるのですが、今回は蒼鷹と東紅を使いました。特に東紅はアニメ界のレジェンドも愛用でしたよ〜↓
ミューズといえばランプライトかな!こちらも初心者さんにもおすすめなのでぜひ↓