みなさんお待ちかね?のパレット入れ替えの記事です。どんどこ行くよ〜
Table of Contents
パレットの入れ替えとは?
さて、年末がやってきました。パレットの入れ替えの時期ですね!
12月に入った頃から、来年のパレットをどうするか、そわそわしていました。パレット入れ替えのことを考えると、1年があっという間に過ぎてしまったことを、感じます。
来年はどんな色を入れようかな?
ワクワクしちゃうね✨
実は毎年、年末のこの時期にパレットの掃除と色の入れ替えをして、これが毎年の恒例行事になっています。最初は、備忘録として記事に残していたのですが、毎年毎年恒例にしていることで、楽しみにしてくださる方もいて嬉しいです。
このパレットに入った色を参考に、絵具を買ってくださっている方もいるみたいなので、絵具選びにも熱が入ります。なので、毎年色を少し入れ替えて、新しい絵具のチャレンジをすることにしているんです。
今年はパレットを洗う様子も動画に撮ったので、うまく編集できたら、動画もアップしようと思います。
枯葉が10年以上愛用しているのが、こちらのターレンスのアルミパレットです。使っているのは穴のあるタイプですが、穴無しの方が混色スペースが多くおすすめです↓サイズは色々ありますが、26色入るものを愛用しています。
26色というのは、絵を描くのにはちょうどいい色数な感じがします。1年でちょうど、飽きずに色々な組み合わせを試してみることができる絶妙な数な感じがしますね。このパレットは混色スペースも広いので、色作りもしやすいです。
1年は、作ったパレットを徹底的に使い尽くすルールにしているので、基本的には選んだ26色で絵を描くことにしています(全く他の色を使わない、ということではないのですが、基本がこの26色です)1年間、パレットの26色とじっくり付き合うことで、使いこなしや工夫が生まれ、色々な混色のテクニックが身につきます。
なぜ、年末にパレットを入れ替えるのかというと…
作った水彩パレットの入れ替え自体がわりと大変な作業だからです。水彩のパレットは洗わずに絵具を出しっぱなしにすることができるのですが、一度作ると、色の入れ替えや順番を変えたりが難しいのです。同時に色を使いきらないと、入れ替えはできません。
結構大変なんだよね…
なので、パレットを使う期限を1年と決めて、年末に向けて絵具を使い切り、パレットを一回綺麗に洗って、クリアにした状態で絵具を新しく選び、パレットを作ることにしています。
2024年のパレットの振り返り
2024年年末のパレットの様子が、こんな感じです。
はい、汚いですね。
では振り返ってみます。
まず
①ホルベインアーティストパンがとても優秀だった!
これは何年か使っていて感じていることですが、ホルベインの固形水彩がとても優秀です。1年パレットに絵具を出しっぱなしにしていると、少なからず劣化します。これは高級な水彩絵具でも関係なくて、ものすごく劣化していきます。
そんな中でも固形水彩は乾燥や縮み、ひび割れを起こしにくいのですが、その中でもホルベインアーティストパンは特に優秀です!色も鮮やかですし、滑らか、とても溶けやすい。しかもハーフパンから絵具を出しやすいです。
しかも、値段が安い!!なので全力でお勧めしちゃいます。ハーフパンをパレットにくっつけて使う方法は後でお伝えしますね(ホルベインアーチストパンカラーの単色販売がAmazonでなくなってしまいました。悲しみ…)
②赤系はやっぱりキナクリドン系が優秀だということ
赤系の絵具は、かなり種類が多いこともあって、ここ何年か色々な組み合わせを試しているのですが、もともと自分が定番として考えている組み合わせが優秀であることを実感しました。今年入れたのはカドミウムレッドパープル。色見本では真っ赤が綺麗な色で、発色も強いので使いどころも多いです。が、混色すると、彩度が落ちやすい!なので、赤として紫を作ったりオレンジを作ったりするときには、また別の色が必要になります。
なので、基本の赤のポジションにするにはちょっと物足りなかったです。来年はいつもと同じ、基本7色にも入っているキナクリドンローズ(PV19)に置き換えたいな、と思いました。とはいえ、いつもと違うチャレンジができたのは良かったです。
③最近黄緑系はあまり使わない
これもここ数年の個人的な傾向ですが、黄緑の絵具をあまり使いません。今回入れたオキサイドオブクロミウムとリーフグリーンはどちらもとても使いやすい黄緑でした。オキサイドオブクロミウムは滑らかで溶けやすく、発色も強めなので、なかなかいい効果が出ます。リーフグリーンはかなり黄色寄りの黄緑なので、黄色の代わりに下地に塗るのも面白かったし、重ね塗りして、色を少し黄色に寄せることもできて便利でした。
ですが、どちらも量は使わなかった。あまり植物などの自然物を今年は描かなかったことも原因の一つだと思います。来年は思い切って黄緑の絵具をなしにしてみようかなと思ってます。
④おおむねバランスがよかった
それ以外はバランスのよい組み合わせで、とても使いやすかったです。特に今年初めて入れたコバルトブルーやコバルトバイオレットライトなどは、チューブから出すと固くなってしまう色なので、今まで敬遠してましたが、ホルベインアーティストパンがとても溶けやすくて使いやすかったです。
ラベンダーやウィンザーバイオレット、コバルトバイオレットライト、ペリレンバイオレットなどの紫系の絵具をたくさん入れたけど、どれも使いやすくて大活躍でした。
茶色もマホガニーブランは、粒状化する個性的な茶色で、使い勝手が良かったです。強いていうなら、もっと粒状化する茶色が使ってみたい!
来年はこんな色を入れたい!
来年はこんな色を入れたいと思ってます。
①ネイプルスイエローレディッシュ(レンブラント)…淡いオレンジ、肌色っぽい色
②ルチルイエロー(シュミンケホラダム)…ネイプルスイエローの代わりに
③ターコイズグリーン(マイメリブルー)…深みのある青緑
④ウルトラマリンバイオレット(シュミンケホラダム)…久しぶりに買った色、美しい青紫
⑤ローズ(レンブラント)…濃いめのピンク色
⑥モーブ(レンブラント)…深みのある紫
⑦マダーブラウン(アリザリン)(マイメリ)…明るめの赤茶色
⑧マースブラウン…赤茶色と黒に分離する茶色
⑨あと、新しい試みとして、分離色を1色入れようかと思ってます。メインパレットには分離色は入れたことがなかったのですが、分離色はそろそろ定番化してきて安定して手に入るようになったこともあって、1色選んで入れてみようかなと思ってます。どの色なのか?パッケージで分かっちゃうかな??
こんな感じで、色の順番を考えておきます。
パレットの掃除
では、まずパレットを綺麗にするところから。
絵具はまだ少し塊で残っているものもあるので、洗い流す前になるべく外しておきます。カッターを絵具の下に、グッと入れて、持ち上げると外れます。(量が残っているものはポロッと外れる)ボロボロになっているものは、水でふやかしてから、取っていきます。
たくさん残っているものは、取っておいてもよいですが、今回は全体的にボロボロになっていたので、一旦廃棄です。
パレットを水で流す前に、なるべく拭き取っておくことにしました。下水に流す絵具を減らしておこうと思います。
あとは水で流していきます。
絵具は水で落とせますが、染みついた色がなかなか落ちません。なので、激落くんスポンジと消しゴムを使ってこすります。染みつきには消しゴムが一番効きます。
青や紫が染みつきやすいです!細かいところは綿棒で、拭き取ります。
綺麗になりました!!
もちろん新品同様、にはなりません…もう10年以上使っているので。今回、大幅にひび割れを起こしている部分もあって、そろそろ寿命かも、と思いました。でももう少し使いたいですね!
すごい!ちゃんと綺麗になった✨
絵具を入れていく!
綺麗になったので絵具を入れていきます。
並び順は右下から黄色系〜緑〜青、上段の左上から紫〜赤〜茶色〜黒グレーにしていきます。茶色の中でも黄色っぽい色は、下段に移すことにしました。下段の大きな混色スペースは、青や緑の混色のために使います。上段は茶色や紫系の混色ですね。
今年は絵具の入れ方に一工夫しました。いつもは、みっちり奥の方に高く盛り上げますが、今年は絵具をパレットナイフで薄くならしました。その方が、絵具を溶かしやすく、。塊になってしまうと、カチカチになって溶かしずらくなってしまうんですよね。今年はなるべく薄くなるように入れてみました。
固形のハーフパンに入っている絵具は、そのままではパレットで使うことができないので、いったん取り出してから、アラビアゴムでつけます。1年で1つ使いきれないこともあるので、半分にして入れることもあります。
このようにアラビアゴムをつけて、パレットにくっつけると、外れることはありません。
ここで1つアクシデントが!それは入れる予定だった、ホルベインのインジゴが固まってしまって出てこなかったこと。インジゴは、色々持っていたのですが、全て使い切ってしまって手持ちがありません💧
今から買いに行く時間はないので…代わりに分離色をもう一つ入れることにしました。
インジゴの代わりにはならないけど、気になっていた分離色、こちらを入れることにしました。
分離色はもう1色入れたので、合計2色になりました。どの色が入ったかは、年始の記事を楽しみに✨
完成したパレットはこちら!
今年は、緑を減らして、黄色と紫を増やしてみました。そして分離色のグレーが2色入っている!(ちょっとアクシデントで、場所がイマイチですが…)今回はオーソドックスな基本職を押さえつつ、新しく使う色も多いので、とても新鮮な感じです。いつもと違った色の絵が描けるのではないかとワクワクします。
来年が楽しみです。
1色ずつの詳しい記事はまた来年の年始にあげます。またお楽しみに。
お時間ある時に過去記事もぜひ〜!