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ニッカーの蒼鷹を使ってみたよ!とっても使いやすい筆で初心者にもおすすめ。

今回はニッカーの蒼鷹という筆のご紹介です。ここ半年ほど、とても気に入って愛用しております。

ニッカーの蒼鷹を知った経緯

今回は久しぶりに筆の話です。とっても気に入ってしまったので、ご紹介いたします!

今回はニッカーの蒼鷹という筆になります。

こちらを知った経緯は、ニッカー様より、デザイナースカラー(PR案件)の依頼でデザイナースカラーを送っていただいた際に、「こちらも一緒に使ってみてください」とご提供いただいたものです。

その後、ありがたく使わせていただいていたのですが、半年くらい使い込むうちにとても気にいってしまったので、自主的にご紹介させていただくことにしました。

元々は提供品されたものでしたが、依頼ではなく自主的なレビューですので、PR表記はいたしません。が、誤解がないように経緯は正直に書かせていただいてます。

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そして自分でも、サイズ違いを1本追加購入いたしました!Amazonで購入しました。

お気に入り度でいうと愛用の東紅と同じくらい好きで、よく手に取る筆となりました。どんな筆なのか知っていただけたら嬉しいです✨

ひよこ
ひよこ

蒼鷹ってなんか名前がかっこいいね✨

蒼鷹のスペック

ニッカーの蒼鷹のページを見てみたらこのような感じでした。ニッカー蒼鷹商品案内

引用しますね。

”現役のアニメーション背景美術のスタジオ、作家らの協力を得て作成した日本画の線描筆です。
製造は画筆の老舗メーカーである名村大成堂です。
コシの強いイタチ毛を芯毛に、上質な馬毛と羊毛を上毛に使用しました。先端の尖りとまとまりの良さはシャープな線が描けるため細かい作業に最適です。また絵具の含みが良いため、水彩画、日本画、デザインなどで使用できます。”

とのことです。

芯毛がコシの強いイタチ毛で、上毛に羊毛というのは特選東紅にも共通するものですね。蒼鷹はそこに馬毛もプラスされているみたいです。枯葉はこういうタイプの筆に弱いみたいです。ハイブリッド系の日本画筆。もちろん水彩にもぴったりなんです!

かれは
かれは

どうも混合の筆に惹かれてしまう…

ひよこ
ひよこ

いいとこ取りの筆なんだ!


サイズは大85、 中77、小65、の3展開。

最初に使ったのが大サイズで、とても気に入りました。そのあと買い足したのが中サイズ。サイズの比較はまた後でします。

蒼鷹の特徴

・抜群の安定感

まず特筆すべきは抜群の安定感と、穂先のしなやかさです。

穂先が長めなんですが、そのせいか根元からくにゃっとしなることはなく、安定しています。わりと根本から穂先までが長い筆なので、コントロールが難しそうに見えるのですが、全くぶれずに安定してます。背筋がピンと伸びているみたいな。

それでいて、硬くはなくて穂先はしなやかです。

・先端が細く、そろいもいい

穂先が尖っていて、細部描写に向きます!細かいところの塗りもきれいにできるし、特にはみ出さずに塗りたい時に重宝します。

葉っぱの先端もきれいに尖らせることができます(でも尖りすぎていないというのも大事)細やかな作業が得意なのが、この蒼鷹の特徴です。

また先端の揃いもよくて、全くばらけません。

・水含みがちょうどいい

水含みはとてもいいのですが、含み方が適度。ちょうどいい感じです。

というより、たくさん含ませればたくさん吸い込むし、先端だけ吸い込ませて少ない感じにもできます。東紅やラファエルコリンスキーの場合、水や絵具を含みすぎて、初心者には水分のコントロールが難しく感じるみたいなのですが、蒼鷹はそのあたり、ちょうどいい感じですね。

絵具の色もしっかり出ます。

私の好きな東紅特選とのちがい。

愛用している東紅と比べてみます。

かれは
かれは

どっちも使いやすいけど、使い心地に差があるよ!

東紅特選は、割と根元までしっかり絵具を含ませて、ぼかしたり、にじませたりの技法が得意な感じです。特に、根元までしっかり使って、絵具をぼかしながら広げていく、という技法がすごくきれいにできます。(煙のような表現)にじみもきれいにすることができます。それでいて細部描写もできる万能筆です。ですが、含みが良すぎるので、ちょっとその辺りの微調整にコツがいる。あとは細かい動きを繰り返していくと、先端の摩耗が激しいです。どちらかというと水彩の柔らかい表現が得意!

すごく使いやすい!という人がいる一方であまり合わなかった、という人もいたのが東紅特選です。

こちらの蒼鷹の方がさらに細部描写に向いてます。それでいて、穂先が尖りすぎていないので、荒目の水彩紙でも、かすれることなく塗れました。穂先がぶれなくて塗りやすい!弱点があるとすれば、筆全体を使って塗るようなダイナミックな動きはしにくいです。

こちらの蒼鷹の方が万人むきかも!いい意味で特徴がないです。東紅の出番も相変わらず多いですが、最近は同じくらい無意識に手に取ってしまいます。

どんな人に向く?

イラスト系の画風や細かい描写が多い人におすすめ。とにかく細部の塗りつぶしや先端のシャープな描写に向いてます。ランダムに塗って、わざとラフな感じを出したりするより、端正にムラなく塗りたい人におすすめ。絵具ののり方も均等です。

あとは持ち替えずに全てを一本の筆で塗りたい人(はい、私です)しなやかなので、背景をざっくり塗ったり、比較的大きめの面積も綺麗に塗れるのですが、途中で持ち替えずに細かさが必要とされる境界の部分もささっと手早く塗れる。

当たり前だけど、透明水彩だけでなく、デザイナースカラーのような不透明水彩のもったりしたテクスチャの絵具にもいいし、アクリル絵具にもよかったです(絵具がこびりつかないようによく洗ってね!)もちろん岩絵具も!!

さすがプロ絵師が監修しているだけあって、ものすごく使いやすい筆でした。あまり知られていない筆でもったいない!

ひよこ
ひよこ

色々な人に知ってほしいね!

どのサイズを買えばいい?

「好きなサイズを買ったらいいと思います。」

というのが、無難な答えなのでしょうけど、そういうのが好きじゃないので…!

「紙が小さいから小さいサイズを買ってみようかな」と思う方もいるかもしれないんですが、あえて…

大サイズをおすすめします!!

写真で見るとサイズの違いがあまり感じられないかもなんですが、比べてみるとかなり大の方が大きいです。そして、細部でできる描写の細かさは大サイズでも中サイズでもそこまで変わらない。つまり大サイズでも同じくらい細かいところが塗れる!

かれは
かれは

先端が細いので、取り回しのしやすさは大きさによって、そこまで差がありませんでした!

だったら水含みのする大サイズの方が、一回に塗れる面積が大きくて、描写が長持ちするんです。大きな筆で塗った方がムラなく塗りやすいですしね。

ちなみに、最近鬼のようなペースで描きまくっていた豆色紙もほとんど大サイズで仕上げています。

でも!最終的にはお好きなサイズをどうぞ〜!どれでも活躍する気がします。

最後に

この筆は初心者さんにもおすすめ🔰です。筆に慣れていない人でも取り回ししやすいです。外側の毛は柔らかいので、重ね塗りでも下の色を削りにくいですし。ちょっと高いですが、1本良い筆があると、とっても水彩生活楽しくなりますので!

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今まで、水彩の使いやすい筆というとコリンスキーが定番だったのですけど、最近めっぽう値上がりしまして!!使いやすいサイズのコリンスキーの価格がどんどん手が届かなくなってきているので、おすすめしづらくなってきました……

その点、東紅特選やこちらの蒼鷹はまだ現実的な価格!使いやすさと価格のバランスがいい!自信を持っておすすめできます。