とってもいい白絵具を発見してしまったので、ご紹介します。ぜひ参考にしてみてね。
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透けない真っ白絵具を探して
絶対に透けない真っ白な絵具が欲しいな、と感じることはありませんか?

真っ白な絵具欲しい!

白を重ね塗りしたら、下の色が透けてきちゃうことはよくあるよね!
今まで水彩、アクリル絵具、インク、と色々な白絵具を試してみましたが、なかなか真っ白なものが、見つかりませんでした。もちろん混色してパステルカラーを作る分には問題ないのですが、枯葉が欲しいのは仕上げ用に使う、不透明の白、それも重ね塗りしても下の色が透けない真っ白です。
白色度の高い白絵具があったらいいな〜と常々思っていて、画材屋さんで長いこと探していました。

今回、かなり理想に近いものが見つかったので、ご紹介します。
スーパーオペークホワイトについて
それが、スーパーオペークホワイトです。「白すぎる白」として発売されているものです。
こちらはアクリル絵具なのですが、透明水彩で描いたものに仕上げとして使う分には問題ありません(水彩絵具と混ぜることはできません)

アクリル絵具ならではのいい部分もあります。それは乾くのが早く、乾いた後は耐水性になるのところ。なので、スーパーオペークホワイトが乾いた後に、もう一度塗って白さを強調することもできますし、別の絵具を重ねることもできます。下の色を溶かしてしまうこともありません。
特徴は、従来の白い絵具よりもさらに白色度が高く、完全に不透明であることです。とにかく白さに特化した絵具です。
この絵具はもともとスーパオペークブラックと一緒に期間限定発売されていたものですが、定番の商品になりました!ありがたい🙏
スーパーオペークブラックについてはこちら。
ただ、個人的にはブラックよりもホワイトのほうがより実用的で助かります。
スーパーオペークホワイトの種類。
このスーパーオペークホワイト、気に入りすぎて色々な形状で買っているのですが…
まずはこのチューブタイプ。20mlチューブ。一番量が少なくて価格もお手頃です(あっという間になくなるのですが)わりと硬め。アクリル絵具の硬さなので、筆跡は残りやすいです。顔料濃度が高いので、硬くなりやすく、これも買った当時より硬くなっている気がしますね。(買いたてはもう少し柔らかいです。)

次に大容量パック(300ml)最初、期間限定と聞いていたのであわてて買ったのがこちら。不思議とチューブよりも柔らかめ。とろーんとしてます。粘度があるので、伸びやすく、それなりにしっかり乗せられるので、より真っ白にしたいときにおすすめかも。開き口が大きくて一回にドバッと出てしまうのが難点ですが。たっぷり使えてお得。たくさん使いたい人に。

今回、水彩民におすすめしたいのが、このインクタイプ。量も多くお値段もそれなりになるので、ずっと迷っていたのですが…買ってみて大正解!!もっと早く買えばよかった。インクタイプなので、さらさらで塗りやすい(透明水彩の併用として自然)さらさらなので、水で薄める必要がなく、結果真っ白を保ったまま塗れるのがおすすめポイント。インク上なのでスパッタリングや細い線引きなど、技法的にも幅があります。さらっとしているのにしっかり不透明というのが助かりすぎる!

価格を見てチューブでお試ししてみようかな〜という人が多いと思いますが、おすすめは圧倒的にインクタイプです。大きくて場所取りますが、これが一番使いやすくて満足度が高かったです。
白色度を比べてみた
他の白絵具と比べてどの程度白色度が高いのか。比べてみたいと思います。
透明水彩の白…チタニウムホワイトとチャイニーズホワイトがあって、チタニウムホワイトの方が白色度が高いのですが、しょせんは”透明”水彩。ぶっちゃけどちらも白色度が高くありません。めっちゃ透ける。むしろ透ける感じを生かして黒い紙に絵を描くと素敵なのですが、色の濃い絵具に重ね塗りすると下の色が溶けてきたりするので意外と難しいです。なので、透明水彩の白はあくまで混色用なんだと思ってます。ハイライトとしては物足りない。

不透明水彩の白…透明水彩の白に比べると白色度は高くなるのですが、完全に不透明か?と言われるとそこまでですね。水を少なめにすると不透明にはなりますが、塗りやすい水加減にすると結構透けてきます。むしろ混色して白っぽい色を作りたいときに使えるというか。

アクリル絵具の白…絵具自体の粘度が上がってくるので、白はより白っぽくなります。が、それでも真っ白か、と言われるとまだまだ物足りない。重ね塗りすると白っぽくなるのですが、そうすると分厚い感じになるので、表面がフラットにならなかったり。

スパーオペークホワイト…みてください、この白さ。完璧じゃないですか?他の絵具と比べても群を抜いて白いのがわかります。全く透けないです。透けないのに、さらっとしていて描画がしやすいのです。

好き!一生ついていく!

表現の幅が広がりそう✨
活用法
仕上げの星や泡など黒っぽい背景に白を効かせるときに活用することが多いですが、インクタイプは特に活用法が多い感じです。

点描、線描を活かしてハイライトの表現にもいいんですよね。私はよく星空や泡にも使っています。

インクタイプは粘度低めなのでスパッタリングもできます↑


もちろん混色してもいいのですが、混色するなら普通の白でも十分なので、白すぎる白ではもったいないかもしれない。
あくまで白を白として使いたい時におすすめです。

注意点
注意点はアクリルガッシュであること。これだけ白色度が高いということは、顔料の濃度が高いということなんです。つまり盛り上げすると、ひび割れるし剥離しやすくなるんです。
かなり誤解されているのですが、アクリルガッシュは平滑にぺたーっと塗ることを想定されている画材で、一般的なアクリル絵具とはちがって盛り上げはできないんです。一般的なアクリル絵具よりも顔料濃度も高めです。そのため、その分展色材の割合が少なくなるので、厚みが出るとひび割れるし、ぽろっと剥離しやすくなる。


↑ちなみにですが、パレットに出したものはボロボロになってますが、紙の上に出した絵具はボロボロにはなっていないです。ただ、ぽろっと外れそうな感じにはなってます。
あくまでフラットに塗る、のが基本になりますが、。度塗り3度塗りの厚塗り程度なら問題ないです。

少し分厚めに塗る、程度は全然大丈夫!
最後に
というわけでいかがだったでしょうか?スーパーオペークホワイトは最強の白絵具でした!使い終わったらぜひリピートしたいと思っています。
白の絵具、または白いインクをハイライトに使いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。とっても使いやすいので🙏

なかなか白も奥が深いんだね
白い絵具についてもっと知りたいな、という方はぜひこちらの記事も読んでみてください。