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W&Nコバルトグリーン(時々単色レビュー)

実はウィンザー&ニュートンのコバルトグリーンは間違えて買ってしまった絵具でした。でも使ってみたらとてもいいお色だったので、レビュー記事を書いてみました。

買う色間違えた…

画材屋さんで購入したのはウィンザーグリーン(イエローシェード)のはずでした…

ところが

コバルトグリーン!

全然違う!!

というか、お隣の色ですね😱

ひよこ
ひよこ

誰かが戻すときに間違えちゃったのかな?

かれは
かれは

みなさん、絵具を戻す時には気をつけましょう…

コバルトグリーンについて

せっかくなので活用しましょう。

まずは色試し。

こんな色です。

コバルト系のグリーンは初めて。

よく考えたら、この色、珍しい色味ではないですか?あまり見かけたことのない色だと思います。

ひよこ
ひよこ

結構かわいい色だね

グリーンは現在では、フタログリーン(ホルベインではビリジャンヒュー)の混合色が主流なようで、ほとんどのグリーンがフタログリーンと黄色やオレンジの混色カラーです。(サップグリーンやフーカースグリーンなど)フタログリーンは粒子が細かく、混色に向いているからなのでしょうね。

コバルトグリーンは、粒状化する色ですね。塗るとザラザラした感じです。

他の色と混色すると、分離しそうな予感がします。

予想通り分離しました〜

色は、ソフトな感じのブルーグリーンです。ミントグリーンといってもいいかもしれません。色相はフタログリーンに近そうですが、もっともっと淡い色です。彩度も少し低いと思います。

明るい色味ですが、強い色ではないので、他の色とも調和しやすそうです。

透明度は半透明くらいだと思います。

密度が低い感じ。下に別の色を塗っておいて、上から、コバルトグリーンを塗ったら、粒子感を生かせそう。

鮮やかな色を隣にのせても、馴染やすいです。

コバルトグリーン混色

混色をしてみました。

黄色系の色と混ぜたら、分離していますが、落ち着いたグリーンになりました。葉の色っぽいかな。これは結構使えるかもしれないですね。

ちょっと深みが足りないですが、ソフトできれいな緑です。

青系と混ぜたら、きれいな青緑。粒子の細かい色と混ぜると不規則に分離して独特の表現になります。粒子の荒い色同士を混ぜたらどうなるのかな、と思っていましたが、少しだけ分離していました。

ピロールレッドと混色したら、笑ってしまうくらい分離。混ざってないです。不穏な感じのグレーが出来あがりました。

パーマネントバイオレットとの混色は、落ち着いていて素敵な色味です。ブルーグレーですね。

とりあえず1枚描いてみた

とりあえず、1枚描いてみました。洋服と目にコバルトグリーンを使用。あとは葉の部分もコバルトグリーンとサップグリーンを混色して塗りました。

穏やかな色味なので、複数鮮やかな色を投入してもケンカしにくい。

主線をはっきりさせるとよいかも。

コバルトグリーンは粒状化カラー

粒状化の色(粒子の荒い色)は好みが出ると思います。目の荒い水彩紙に塗ると、紙の目を写したような独特の模様が浮き上がりますし、ザラザラっとした感じになります。私は、個人的には、粒状化の色は、独特の効果が作れるので、何色かはパレットに入れておきたいと思っています。

このコバルトグリーンは珍しいグリーン系の粒状化色です。他にもビリジャンなども粒状化色ですが、ビリジャンよりは使いやすいかもしれません。上から、重ね塗りして、ちょっとニュアンスを加える、ということもできそうです。粒状化色についてはこちら↓

粒状化絵具について(グラニュレーションカラー)

最近流行している分離色を作るのにも使えそうです、緑系のグラニュレーションカラーは少ないのでおすすめです↓

分離させて不思議なにじみをつくる[分離色の作りかた]

最後に

独特の色味ですが、かなりソフトで主張の強くない色なので、暖色系のはっきりした色とも合わせられる色です。ただ用途は限られそうです。必須のおすすめ色というわけではありませんが、個性的で面白い色だと思います。

ちょっと珍しい絵具を探している方にはおすすめできるかも!

サブパレットのほうに入れて楽しんでいます。

私は絵具が大好きなので、新しい色に出会うと「どんな風に生かしたらいいかな」ということを考えるのが楽しいです。描きたいものがはっきりしているときは、「これを描くためにこの絵具を使う」という選び方ですが、逆に「この絵具を使うために、生かせそうな絵を描く」というのも、好きです。たまにはこういうのもありです。

ではまた^^