ぎゃらりぃあとさんでのひさしぶりの展示になります。今回も出品する作品と、使用画材についてお話しさせてください。
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展示のお知らせ
「夜空に浮かぶ花」
2023年5月17日(水)〜21日(日)
会場:ぎゃらりぃあと(大阪)
13:00〜20:00(最終日18:00まで)
素敵なテーマで、描いてみたいな!と思って参加応募しました。
では、描いた作品を1枚ずつ紹介させていただきます!
約束の地
一番最初に、展覧会の「夜空に浮かぶ花」というタイトルを見て思いついた絵です。
ノートの走り書きはこちら…
真夜中、花畑の中で誰かを待っている…。
タイトルは最初に決まりました「約束の地」
イメージはすんなり決まったのですが、ここからが難航しまして。
まず一枚目…くすんだベージュのような色で描き始めたのですが、なんだかしっくりこない。失敗したわけじゃないのですが、顔もちょっとイメージと違う。やめよう描き直そう。
で、2枚目。今度はもう少し大きく描くことに。背景に花畑が広がっていて、そこにポツンと立っているイメージ。色はもっとピンクっぽくしようと思い、ポッターズピンクなどを使って色を塗っていったのですが…これもしっくりこない!!背景も塗って8割くらい描いたのですが!顔も妙に寂しい感じで、最初のラフスケッチと近いのですが、実際に描いてみるとなぜかしっくりこない。
う〜〜〜ん。ここまで描いておいてなんですが、どうしても納得できないので、もう一度だけ描き直すことに!
まだ描くの?
最初からサムネイルスケッチを描いておくべきだったんですね。なので、小さく描いてみることにしました。
花の色は、今まであまり使ってこなかった青〜紫〜ピンクのグラデーションにしてみることに。今回は夜空の面積が大きいので、この色合いの方が華があっていいな。よしこれでいこう。そしてドレスの色も純白にすることにしました。改めて色彩のイメージを固めておくことは大事だと思いました。
で、途中経過は怖くて撮らなかったのですが、完成しました。背景の色が予想より濃い色になってしまったのですが…。少女の表情は思いっきり変えましたが、最初に描いたものより明るい表情になってくれてよかったです。ドレスのデザインもちょっと華やかな感じに変えました。リボンとヘッドドレスはすごくキラキラするので見てもらえたら嬉しいです!
額は、お気に入りのベルリンのシルバー(ラーソンジュール)です。白っぽいシルバーがイメージだったのでぴったり。
マットはダブルマットにしました。外側がアイボリー、内側が純白、白いドレスが際立つマットになったと思います。
夜空への願いごと
妖精は好きなモチーフなんですが、描くのはとても久しぶりでした。羽が描きたい。鳥のような天使の羽ではなく虫っぽい羽が。
夜と花がモチーフなので、紫色の羽を持つ夜の妖精にしようと。こちらも落書きしていたのですが、当初のイメージでは羽はなかったですね。
白い花の色にこだわっているので、ぜひ実物が見れる方はそのあたりも注目してみてくださいね。
こんな絵具を使いました。
マイメリのウルトラマリンディープがすごくよくて!粒子の荒い感じが質感を表現するのにぴったり。色合いも青紫やブルーグレーなど幅が広いですね。羽の部分やドレスにたくさんつかっていますよ!
額装はこんな感じに。ホワイトゴールドでちょっとアンティーク風なのが、とても好み。作品の青紫ともぴったりだったと思います。すごく好きな額なのですが、残念ながらメーカーが分からず!!知っている方教えてください。
別れを告げる花
シャボン玉をモチーフにした絵の構想は今までちらほらあったのですが、意外とちゃんと描いたことはなかったです。
ラフスケッチでは、色々なパターンが。髪の毛もポニーテールだったり…。枯葉はあまり流行を追わない絵柄を目指してるんですが、髪型だけは、なんとなく今風にすることを意識してます。本当に少しだけですが。
花と夜とシャボン玉で。
花の花芯が紫色にキラキラします。ホルベインのクロマパールシリーズの新色、クロマパールバイオレットで。
紙はストラスモアですが、真っ白で発色がいいので、青や紫が映えますね!廃盤になってしまったのが残念です。
シャボン玉また描きたいな。子供が小さい頃が喜ぶのでよく飛ばしてましたが、大きくなるとやらなくなりますね。公園でシャボン玉見かけると、懐かしい気持ちになります。小さい子がシャボン玉を掴もうと追っかけてるのが好き…。
なんか虹色の球体って幻想的だし、すぐに消えてしまうのも儚くていいですね。
今回はハガキサイズなので、もう少し大きいサイズでまたシャボン玉を描きたいです!
額装は、ラーソンジュールのフォトフレームですが、はじめてA5サイズというものを使用しました。このサイズ、すっごくポストカードサイズの額装にちょうどいいです!インチサイズでは大きすぎるし、キャビネやポストカードサイズ額だとやや寸詰まり感があるので、このA5は絶妙なサイズ感だと思いました。
確かにピッタリ!
沈黙のかけら、いつか見た夢
こちらは最初はドローイング枠で出そうと思ってたのですが、思ったより時間をかけてしまったのと、額装してみたら映えそうだったので、急遽、壁に飾る作品とすることにしました。
連作なので、一緒にご紹介します。
もともと2枚のつもりですが、1枚の紙に背景を繋げて描いたので、1枚の絵に見えますね。そのままスキャンしちゃいました。
そのあと真ん中で切って2枚の絵にしました。(1枚絵の状態もお気に入りでした。2人いる絵、また描きたい)またマットに2穴開けて連作を飾るのもいいなと思いました。
左の作品が「沈黙のかけら」右の作品が「いつか見た夢」
夜空と花束。静けさの中で、夢をみる。
紙がウォーターフォードホワイトの細目です。細目の水彩紙、どれもあんまり好きじゃなかったのですが、ウォーターフォードの細目を使ってみて気持ちが変わりました!すごくいいです。細めなので、かなり繊細に描ける。乾くのは早いけれどにじみも綺麗だし、背景も濃い色できれいに塗れました。主にドローイングで使っていましたが、大きめの作品にもよさそう。とくに、紙目のざらざらした感じが苦手な人、とにかくなめらかに塗りたい人におすすめです!!
額装はこんな感じにしました。
最初は有り合わせのバラバラの額に入れればいいかなと思ったのですが、やっぱりお揃いの額に入れたくなりました。発送の前日ぎりぎりにAmazonで注文。ラーソンジュールのシャルム(シルバー)にしました。
キャビネサイズにはポストカードサイズのマットがついています。
ぎりぎりだったけど、妥協しなくてよかったです。
しかも、ラーソンジュールのフォトフレームは素敵な黒い箱がついてます!
高級感ある!
テーマカラーを設定してみて
実はぎゃらりぃあとさんに出すときは、展示ことにテーマカラーを設定してるんです。今回の夜空に浮かぶ花は、「紫と紺色」にしようと決めました。
(「青の祝福」では「青」、「桜散る頃」では「ピンクと水色」、「月満ちる時は」では「ミントグリーンと青紫」)
紫といっても、紫色の絵具を使うのも素敵なのですが、今回は混色で紫色で混色を作ってみました。混色にはウルトラマリンブルーをメインに使いましたが、とても奥が深かったです。色々な絵具の組み合わせや配分で色々な紫が作れて楽しかったです。
展示詳細
夜空に浮かぶ花 5月17日(水)〜21日(日)
販売の詳しいルールは↑こちらで確認してください。
今回、記事では紹介していませんが、ドローイングも2枚あります。
お時間ありましたらよろしくお願いいたします。