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サイトの内容
このサイトは、透明水彩を中心にしたアナログ画材の情報発信をしています。
こんな記事を書いています!
- おすすめの絵具とおすすめの使い方
- 絵具のレビュー
- 紙のレビュー
- 筆のレビュー
- パレットの作り方
- 水彩のテクニック
- その他便利画材の紹介
- 作例
自己紹介
初めまして!枯葉と申します。
私は、かれこれ20年くらい透明水彩を使って、絵を描いています。
絵といっても、風景画や静物画ではなく、おとぎ話や神話、または自分の空想の絵を描いています。
15年〜10年前くらいに銀座や青山で、個展を開催し、現代アートや、ファインアート、イラストなど様々なジャンルの合同展にも参加させていただきました。アートイベントで、ポストカードやポスター販売もしていました。
今は、色々な事情で、展示の活動はお休みしていますが、また再開したいと思っています。
ここ数年は、展示ではなく、主に作品の制作と、透明水彩のことを調べたりしています。
このサイトについて
このサイトでは、主に透明水彩の画材について、紹介しています。
絵具の選び方や、顔料の知識、水彩紙のこと、筆のこと、透明水彩の技法や、上達のヒントなど。
画材や技法のことは、主に手書きのノートでメモ書きしているのですが、まとまっていなくて、自分でも必要な情報が見つからなくて困っていました。ブログにまとめておけば、自分でも後で見返すときに探しやすいし、よいのではないかと思いました。なので最初は、備忘録の目的で始めました。
ですが、色々書いていくうちに、ブログ執筆そのものにハマってしまって、「役に立った!」という感想を頂けるのもとても励みになっています。
透明水彩は手軽な画材
透明水彩は誰にでも挑戦できる、手軽な画材です。用意するのは、絵具、筆、紙だけです。
絵具は乾いてしまえば、そのまま保存ができるので、後片付けもすぐにでき、次に使うときも、特に準備なしにそのまま絵を描くことができます。
パレットさえ作っておけば、いつでも絵を描くことができるのです。パレットをコンパクトなものにすれば持ち運ぶこともできます。
油絵やアクリルはパレットに、絵具を一回一回しぼり出さなくてはいけません。日本画は膠で顔料をとくところから始めなくてはいけません。
匂いや、汚れが気になる場合もあります。
その点、透明水彩は手軽です。すきま時間に少しづつ取り組むことができます。
ですので、なかなか忙しくてまとまった時間が取れない方や、お子さん、年配の方にもおすすめできます。
透明水彩ならではの独特の美しさ
透明水彩には、独特の技法があり、それがとても美しいです。
にじみや、重ね塗りなど、一目で「これは水彩の絵だ」とわかるようなものです。
中には偶然性の高い技法もあり、これはデジタルで表現できないものです。
また色々な技法を組み合わせることで、何で描いたのかわからないような複雑な表現も可能です。
技法や表現の幅が広く、描く人によって、全く違った表情を見せるのも、透明水彩の魅力の一つです。
間口は広いが、奥が深い
透明水彩は誰にでも気軽に始められる画材ではありますが、それでいながら、極めるのが難しい画材でもあります。
これは、現役イラストレーターとの合同展で、油彩で描くプロのイラストレーターの作家さんも「透明水彩はとても難しい画材」と皆口を揃えておっしゃっていたのが印象的でした。
確かに、他の画材と比べて、透明水彩はコントロールが難しい画材なので、複雑な構成の絵を描くのは難しいです。修正もできないし、途中で色を変えたりすることもできないです。後戻りができない、というのが透明水彩の1番の難しさかと思います。
ただ、中々思うように行かない分、奥が深くハマってしまうところもあります。
とにかく気軽に
絵には目的は必要ない
「絵を描くのは難しい」という人もいますが、うまく描ける、描けないはそこまで大きな問題ではないのです。私は、高校生のときに透明水彩を始めましたが、誰にも描いた絵を見せたことがなかったので、自分が下手だという自覚が全くありませんでした。自分のために描いていたので、スキルとか技術という概念がなかったんです。
描きたいものがはっきりしてくると、それを実現するための「技術力」がはじめて問題になってきます。
でも、スタートは、楽しいから、描いてみたいから。がモチベーションでいいと思います。
絵に描くことに目的や結果を求めない方が、長続きすると思います。
独学は時間がかかる
私は高校生の時に初めて、透明水彩に出会い、自分の描きたいテーマで絵を描き始めました。
美術の大学や教室で学んだことはなく、独学で絵を学びました。
ですが、とても時間と手間がかかりました。
機会に恵まれなかったので仕方なかったのですが、道具の扱い方くらいは誰かに教わっておけば、もっと上達が早かったと思います。かなり回り道をしました。
初めは、画用紙と、透明水彩10色くらいでスタートしたのですが、「水彩紙」に出会うまでに5年ほどの年月がかかっています。信じられないかもしれませんが、今ほどインターネットが普及してなかったので、Googleで「透明水彩」と検索しても何も出てきませんでした。SNSもありませんでした。インターネットを駆使して、作品を発表するのはデジタルで絵を描いている人たちでした。
水彩の情報といえば、市販されている教本がメインだったんです。でも「風景画と静物画」がメイン。
そういった教本は、製作手順や作例などのページが多く、私の知りたい画材や技法についての説明がとても少ないです(今でもそうかも〜)
私が知りたかったのは、絵具の選び方や混色のこと、水彩紙の違い、色の重ね方や、きれいにグラデーションを作る方法などです。
色々な画材を使い比べたり、練習を重ねて、少しずつ分かってきたのですが、できれば、画材や技法のことは、誰かが教えてくれたら、もっとショートカットできたのに!とつくづく思います。
かつての私と同じことで、悩んでいる方がいるかも…
今まで技法や画材について書き溜めたノートを私だけ見れても仕方ない。誰かに役立ててもらおうと思い、ブログを公開することにしました。
もちろん好きなものを買ってOK
このサイトの大前提として、
- 絵は好きなように描いていい
- 画材は好きなように使っていい
- 色や配色は好みなので、人によって美しいと感じものは違う
ですが、初心者のときは、膨大な絵具や水彩紙の棚から、何をどのように選んだらいいのか分からない、ということもあります。
赤1色とっても、バーミリオンやらクリムソンレーキやら、
どれがいわゆる赤なのよっ!?
って思ったりしますよね。一体どこから手をつけていいのか、と途方にくれるパターンもあると思います。(私のように、適当に選んじゃえ!と思える方はそれで大丈夫です!)
なので、このサイトでは、初心者向けの「まずこれを買ってみるといいよ」という記事をたくさん書いているので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
その上で、もう少し種類を増やしたい場合は、好みに応じて買い足しをしていけばいいと思います。
道具ひとつとっても、実際に手にとって使ってみなければ、分からないですが、誰かのレビューがあれば、新しいものを買ってみる判断の材料になると思いますので、ぜひこのサイトの情報を活用してください。
透明水彩を始めてみたいけれど、何から揃えたらいいか分からないという人、
すでに絵を描いているけれど、もっと知りたいことがあるという人が、
透明水彩で絵を描くことを、もっと楽しめるようなお手伝いができればと思います。