色鉛筆の技法 ベスト 7

色鉛筆の代表的な技法を7つ集めてみました。本当はもっとあるのですが、あまり使わないものもあるので、よく使う技法だけ厳選しました。

色鉛筆で絵を描きたい時も、塗り絵を塗りたい時も、透明水彩と併用したい時にも。

薄塗り

薄く塗っていきます。ポイントは、色鉛筆の跡が残らないように優しく塗ることです。塗りムラが出ないようにします。均一に塗るのは、意外と難しく、練習が必要です。濃く塗ってしまうと、色鉛筆の跡がはっきり見えてしまい、綺麗には見えません。紙の表面を滑らせるように、色鉛筆を動かします。薄塗りは基本です。グラデーションや、重ね塗りの時にも使うテクニックです。一番よく使う基本的な技法です。

塗りつぶし

少し力を入れて、濃く塗りつぶすテクニックです。ベタ塗りと言ってもいいかもしれません。平塗りとは違うのは、色の濃さです。色鉛筆は一定の方向に動かしながら塗っていきます。これも塗り跡が残らないように気をつけます。一番濃く塗っていけば、あまり鉛筆のあとは残りません。塗りつぶしは、色鉛筆の種類や、使われている顔料によっても、色の濃さや表面のツヤが違うものになります。塗りつぶしをした上に他の色を重ねたり、水彩を重ねることはできないものもあります(色による)

グラデーション

平塗りと塗りつぶしの合わせ技です。色の塗る時の強さを変えて、変化させていきます。はじめは濃く塗っていき、少しずつ、調子を弱めていきます。途中で、境目が見えないように少しづつ変化させていくのがコツです。一色の濃淡で表現すれば、単色グラデーション、薄塗りしたところに別の色を重色すれば、多色のグラデーションになります。陰影をつける時にも、グラデーションを駆使すれば、ソフトな陰影になります。

ハッチング

こちらはあえて、線で塗っていく技法です。基本は同じ方向の線を隣に描いていきます。塗りつぶしや薄塗りの技法に比べると粗密な感じになるのですが、色鉛筆らしさは出ます。線で表現できる、というのが色鉛筆の特徴の一つなので、それを生かした技法といえます。同じ方向の線を描いていくのがハッチング、格子状に線を重ねていくのがクロスハッチングです。筆圧弱めで、同じ強さの線を描いていくのがコツです。

重ね塗り

色鉛筆は絵具と違い、色を混ぜることができないので、重ね塗りによって新しい色を作っていきます。また重ね塗りによって、陰影を表現したり、複雑な色味を表現できます。基本的には薄塗りを重ねていきます。グラデーションやハッチングも駆使しながら、重ねていくと複雑な塗りになります。色を重ねていくと、色の彩度が落ち、色も濃くなるので、それも計算に入れながら塗っていきます。色鉛筆の可能性を広げる大切な技法です。

ぼかし

色鉛筆で塗ったあと、ティッシュや綿棒でこすってぼかす技法です。こすったところは、少し色が取れて、境界がぼんやりぼけた感じになります。塗りあとも分からなくなります。パステルのようにも見えます。他にも、色鉛筆の芯をカッターで削り、その粉をティッシュで広げて着彩していく方法もあります。この場合は薄く広範囲に色をのせることができます。いずれも柔らかいものを表現したり、エッジをソフトにしたい時に使えます。ティッシュでぼかした時と、綿棒でぼかした時では、綿棒の方が色が取れず、濃く残ります。細かいところは綿棒がおすすめです。

リフティング

塗ったところの色を取る技法です。消しゴムか練り消しで、色を取っていきます。消しゴムのほうが、色をたくさん取ることができますが、こすりすぎて紙が痛むこともあるので、この技法は最後の方にします。主に、ハイライトの表現に使います。ものに光があたって、強く光っているところなどです。つやや光そのものを表現する時にも使います。

まだまだあるよ

他にも、細かい線をひいて重ねていく技法や、点描など、色々な技法があります。特に点描は色鉛筆やペンでしかできない技法ですが、あまり一般的でない、というか私もほとんど使ったことのない技法なので割愛しました。7つにまとめてみました。ほとんどは、この技法の合わせ技で解決すると思います。

塗りとはまた別かもしれませんが、色鉛筆には「線をひく」という機能があります。色鉛筆を尖らせて、線を生かした表現もすることができます。どのような絵を描きたいかで変わってくると思います。

色鉛筆は幅の広い画材

色鉛筆は手軽でありながら、表現の幅の広い画材です。

コントロールが効くので、細かいところを描き込んだり、微妙なグラデーションで色の変化をつけたり、水彩に比べると繊細な表現ができます。対象をリアルに描いたり、細かい絵を描くことができます。

一方、独特の塗りあとを残すこともできるので、ほんわかした手作り風の優しい絵を描くこともできます。

最近は、かなり濃く塗りこめるタイプの色鉛筆も登場し、色鉛筆らしくない濃く重厚なタッチで厚塗りすることもできるようになりました。これでますます、選択肢が増えました。

水彩のように、色を混ぜたり、広いところを塗ったりするのは難しいですが、タッチを選ぶことによって幅広い表現ができます。

色鉛筆の技法は、透明水彩のように、偶然に左右されることがないので、だれでも練習していけば少しづつ上達します。

色鉛筆のおすすめブランドについても、そのうちご紹介しようと思います。