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透明水彩、色鉛筆と併用できる?相性は?

今回は透明水彩と、色鉛筆を同じ絵の中で併用できるか?についてお話ししたいと思います。

透明水彩と一緒に使うのに向いているのはどっち?

色鉛筆には水性色鉛筆と油性色鉛筆とあります。

ひよこ
ひよこ

2種類あるんだね。
どっちがいいのかな?

水性色鉛筆とは、塗った後に、水のついた筆でこすると、溶けて水彩のように使える色鉛筆のことを指します。

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水性の色鉛筆は、色鉛筆のようにも水彩のようにも使えるので、とても人気がある画材です。これもこれでとっても魅力的なんですが✨

重ね塗りすると色鉛筆で描いた線が流れちゃうので、水彩と一緒に塗るなら、油性の色鉛筆がおすすめです。といっても特別なものではなく、普通の色鉛筆のことです。

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今回は、油性色鉛筆と透明水彩の相性についてお話ししたいと思います。

透明水彩と色鉛筆は併用できる!

透明水彩と色鉛筆は同じ紙の中で一緒に使うことができます!

しかも、とても相性が良い画材同士!これを利用しない手はないですよね?

色鉛筆で塗った後、透明水彩で塗ることもできますし、

透明水彩で塗ったあと乾いてから、色鉛筆で塗ることもできます。

それぞれ違った効果がありますが、透明水彩だけとは一味違ったテイストになるので、ぜひ、トライしてみてください。

かれは
かれは

ちょっと雰囲気が変わります!

ひよこ
ひよこ

一緒に使えるんだ!使ってみよう✨

こんなときは注意

紙が濡れているときに重ねない

透明水彩で塗ったあと、色鉛筆で塗る場合ですが、透明水彩が乾いてからです。

紙が濡れているうちに塗ろうと思っても、色鉛筆の色が全くつきませんし、紙を痛めてしまう原因にもなります。焦らず、しっかり乾かしてから重ねます。(水性の色鉛筆は濡れている時にも塗れます)

色鉛筆を濃く塗りすぎると、水彩をはじいてしまう

色鉛筆で描いてから透明水彩を重ねる場合ですが、色鉛筆をかなりの筆圧で塗りこめてしまうと、上から透明水彩を塗っても色が乗らないことがあります。

色鉛筆のワックスが、水彩絵の具を弾いてしまうようです。

ただし、弾かない色鉛筆もありますので、種類次第です。色にもよると思います。

左は青を濃く塗っていますが、上から青い絵具を塗っても、問題なく重なっています。が、右のペールオレンジは、水彩の青を弾いています。

(はじく、という特性を生かした画法もあります。)

色鉛筆の上に透明水彩を重ねようと思っているときは、あまり濃く塗りすぎず、優しく塗るとよいです。

そのためには発色に優れた色鉛筆を選ぶことをおすすめします。

発色のイマイチな色鉛筆は強く塗らないと色がのらないで、色を塗りすぎてしまう傾向があります。

紙肌を選ぼう

色鉛筆は、紙の表面の形状に強く影響を受ける画材です。

表面のボコボコが激しいものだと、色鉛筆も荒いタッチになりがちですし、滑らかな紙だと驚くほど細密に描くことができます。

左の紙はでこぼこがある紙なので、色鉛筆で塗ると荒いタッチになっています。一方右の紙は比較的滑らかなので、滑らかな線をひくことができ、フラットな塗りができます。

ひよこ
ひよこ

右はツルッとした感じ、左はガサガサした感じ。
絵によるかな?

透明水彩には描きやすい紙でも、色鉛筆で塗りづらいこともあります。色鉛筆が滑らかにのる水彩紙は、水彩絵具にはイマイチなことも多いです。

なので、水彩紙を選ぶときに、透明水彩の塗りやすさに加えて、色鉛筆との相性も考える必要があります。

私は色鉛筆を使う時には、紙選びが難しく迷います。両方の画材に相性の良い紙は値段も高いことが多く、悩ましいです。

色鉛筆を併用するメリット

透明水彩と色鉛筆を併用することにはいくつかメリットがあります。

コントロールしやすい

色鉛筆と併用するのは、初心者の方にとてもおすすめの方法です。

透明水彩だけでは、筆のコントロールが難しかったり、細かい線を引いたりするのが難しいです。

色鉛筆のいいところは、鉛筆型だから誰でもきれいな線を引けるところ。筆で細い線を一定の太さで引いていく、これは結構難しく、苦戦する方も多いのでは?(私もその1人…)

色鉛筆はコントロールがしやすいので、細い線を描いたり、弱い調子で微妙なグラデーションをかけたりと、細かいニュアンスを出すのが得意です。

ひよこ
ひよこ

確かに小さい部分は色鉛筆の方が塗りやすい!

特に細かいところは、色鉛筆に任せてしまうと、初心者でも簡単に細密な絵を描くことができます。

ただ、色鉛筆だけでは、広いところを塗ることが大変です。面積が大きくなると同じ調子で均一に塗るのはとても難しいです。色も重ね塗りによって、新しい色調を生むことはできるのですが、絵具の混色のような自由度はないので、この点は透明水彩が優れています。

透明水彩と色鉛筆でお互いの弱点をカバーし、いいとこどりできるので、とてもおすすめの組み合わせです。

より複雑な表現ができる

透明水彩と色鉛筆は、まったくタイプの違う画材なので、一つの画面に異なるテイストを加えることができます。なので、より複雑な表現をすることも可能です。

透明水彩も色鉛筆も透明感があるので、どちらも重ね塗りができます。

特に透明水彩は使う紙によっては、重ね塗りがあまりできないこともあります。色鉛筆で重ね塗りすることで、複雑な色を表現することができます。

使う人によって、様々な表現方法があると思います。透明水彩と色鉛筆、どちらを先に塗り、どちらを後から塗るのかによっても、かなり変わってきます。

なじみやすい

透明水彩と色鉛筆は、それぞれ違った感じなのですが、ペンなどに比べるとなじみやすいです。

例えば、色鉛筆で下書きをする方法があります。

色鉛筆の下書きは、透明水彩となじみやすく、下書きの線が目立ちません。特に茶色やグレーの色鉛筆で下書きすると水彩の色となじみ、透明水彩の持ち味を活かしやすいです。

このようにどの部分に透明水彩を使い、どの部分に色鉛筆を使うかでも、かなり印象が違うので、興味のある方は色々なチャレンジをして欲しいな、と思います。

ペン線画と色鉛筆線画で描き比べをしてみました↓見た目の印象だけでなく、塗りにも影響を与えるので結構違いが出るんだな!と思いました。

終わりに

透明水彩は、他の画材と併用できることが魅力の一つです。他にも、ペンを使ったり、アクリル絵具、パステルとも併用ができます。描いたものを切ってコラージュのようにすることもできます。可能性は無限大です。

ひよこ
ひよこ

色々な画材と合わせられる✨

透明水彩は「このように使わなくてはいけない」と捉われず、色々なことを試してみると、より自分の求めていた表現に近いものが見つかるかもしれません。

今回紹介した色鉛筆と透明水彩は、特にリスクもなく、相性のいい組み合わせなので、絵に取り入れやすい、と思います。ぜひお試しください。

私の愛用の色鉛筆はファーバーカステルのポリクロモス、カランダッシュのパブロ、ホルベインアーチストなどです。そちらについてはこちらの記事が詳しいのでぜひ♪