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オリジナルの耐水性のペンが作れる!インクタイプのアクリルと空っぽペンを活用する方法

アクリルインクのペンを自作する記事です。とても便利なのでご紹介したいと思います。

アクリル絵具でペンが作れる?

5月のお買い物で購入し、作ったアクリル絵具のペン。

いつ固まってしまうかヒヤヒヤしていましたが半年たった今でも普通に使えているのでご紹介することにしました。

使うのはアクリル絵具になりますが、普通のチューブ型のアクリル絵具ではなくてインクタイプのアクリ絵具になります。リキテックスリキッドでもいいですし、ホルベインのアクリリックインクでもできます!

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リキテックス(Liquitex)
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アクリル絵の具は速乾性、耐水性の特徴があるため、水彩画の線画に使うのにはとても向いている画材!上から水彩で塗ってもにじみません。

が、一般的なアクリル絵具って、とろーんとしていてとてもペンとして使うイメージはないですよね?

が、近年発売になったインクタイプのアクリルならば可能なのです。インクタイプのアクリルは顔料の濃度はそのままに(つまり色の濃さはそのままで)形状だけがサラサラのインクのような絵具になってます。なので透明水彩のような薄塗りに向いています。

これを透明水彩の代わりに着彩に使うのももちろん優秀なのですが、線画に使うというのもとてもよい方法!!だって絵具だから好きな色のインクがつくれるじゃないですか??

ペンだと黒だと色が強すぎて、セピア色でも色がちょっと濃すぎるなんてことありませんか??

透明水彩のような繊細な画材の場合、線画の色ってあまり濃くない方が映えることも多いですよね。グレーとか赤茶色、赤紫、などちょっと曖昧で淡い色のペンも欲しい、と思うのは枯葉だけではないはず…

そこで、アクリル絵具の出番!アクリル絵具は色が豊富ですよね(混色で調色することも可能)

ひよこ
ひよこ

アクリル絵具なら色がたくさん
あるから、選ぶのも楽しそう✨

アクリルインクをつけペンやガラスペンにつけて使う方法もあります。が、いまひとつ、つけペンを使うのが苦手…あとはアクリル絵具はすぐに固まってしまうので、つけペンもガラスペンもすぐに綺麗にしないと絵具を落とすのにも一苦労です。

かれは
かれは

お手入れに気を使います!

ペンタイプだったら言うことないのに、と見つけたのが…

呉竹のからっぽペン!

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ただちょっとこちらだと、ペンが太いかな。あくまで「ほそふで」とのことなので、最初はいいのですが使っているうちに先っぽが柔らかくなり太めになってきます。

次に見つけたのがこれ↓寺西化学さんの空のペンです。これなら線画に使える太さです。

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この寺西化学の「てづくりペン」とアクリルインクを使ってペン作りをしてみましょう。

アクリル絵具でペンを作る方法

作り方です。

使うのは、このてづくりペンのセットとアクリルインクです。今回はリキテックスリキッドのセピアを使ってみました。

あまりに気に入りすぎて3パック買いました笑

中に入っているパーツは、インクを吸い込ませる「中芯」と「本体の軸」と「尾栓」というキャップです。

使うインクは、本来は染料系の万年筆インクのみとなっています。ですが、アクリルインクでもペンを作ることができました(ですが、メーカー推奨ではないので、そのあたりは個人のご判断で)

いくつかペンを作ってみましたが、顔料の粒が大きい色は、芯にインクを吸わせることができませんでした。(レッドオキサイドはだめでした、キラキラ系の金や銀などもできません)なので、ペンを作れない色もあります。全ての色で試したわけではないので、どの色がダメかは分かりません。

今回使用したセピアとミューテッドカラーは大丈夫でした!ざっと見た感じでは、アクリルインクは顔料の粒が小さい色が多めなようなので、大丈夫な色が多いとは思います。

アクリルインクを小瓶に移していきます。私は少し淡めの色が作りたかったので、ちょっと水で薄めました。

中芯にインクを吸わせます。8割ほどインクが染まればOKとのことですが、吸い上げるスピードが速いので引き上げるタイミングが難しいです。

インクを吸い込んだら、本体の軸に中芯をセットします。おしりのキャップをはめたら完成!ペン先にインクが浸透するのを待ちます。

これで、出来上がりです!!やったー!

ちょっと淡めの茶色のペンができました。

濃さ違いや色違いで作れる

インクの濃度を変えて、濃さ違いのペンをつくることもできます。

セピアもインクそのままの色と薄めた淡い色2色作ってみました。ミューテッドピンクの方は半年前に作ったのですが、問題なく描けています。こちらも淡い色と原色で2本ペンを作りました。

混色して色を作れば、さらに微妙な色合いのペンも作ることができます!

ひよこ
ひよこ

売っていないような
変わった色のペンも作れるね

ミューテッドシリーズはくすみカラーなので、線画にも使えそうでおすすめですよ。私はミューテッドピンクを持っていますが、ミューテッドグレーやミューテッドパープルも線画向きの色かなと思いました。

追記:中芯が色を吸わない色について

うまくいかなかった色について情報をいただきましたので、追記します。

リキテックスリキッドのニュートラルグレー5は、うまくいかないそうです。おそらく白の顔料が重たいので、うまくインクを吸わないのだと思います。線画に良さそうな色なだけに残念ですね。

グレーが欲しい方は黒を薄めた方がいいかもしれませんね。

他にも白が入った絵具はあったと思うので、確認し次第追記します。

イエローオキサイドもだめだったと報告いただきました。

サップグリーン×バーントアンバーではうまく吸えたとのことでしたので、不透明色は全体に難しいのかもしれません。

あとは私が試した中ではレッドオキサイドがダメでした。こちらも重たい顔料です。

金や銀のキラキラ系の絵具もだめでした。

追記:皆様からの報告

オリジナルペンで色々絵を描いてみた!

作ったペンでお絵描きしてみました。

描き心地は滑りが良く、とても描きやすいです。もちろんミリペンと比べると太さは太めになりますが、細すぎないため、水彩紙に引っかかりにくく均一な線が描けます。

太いのが嫌だったら、色を淡くすると、優しい印象になります。淡い色にすると、水彩ともなじみがよく、色も映えやすいです。少しエッジをはっきりさせたいけれど、黒のペンだと色が強すぎると感じる時に!

かれは
かれは

自分の絵に合わせた色
にできるのがよいです✨

そして、何といっても、耐水性なので、上から水彩で塗ってもびくともしない…!全くにじまないので、安心して線画に使うことができます。

あとはたくさん種類を作っておけば、場所によって線の色を変えたり、濃さを変えたりという繊細な使い分けができるところ!

ふわふわした髪の毛は淡い色で、はっきりさせたい顔の輪郭線は濃い色で、目元は黒っぽい色とピンクを…など、部分部分で色を変えたりすることも可能。

これは作家さんによっても色々な使い方がありそうです!

おわりに

一つ注意していただきたいのは、このアクリル系の顔料インクを入れるやり方はメーカー推奨ではないので、長い年月では乾いて使えなくなってしまったり、色によっては目詰まりする可能性もあるということ。

いまのところ普通に使えていますが、もう少し時間が経つとどうなるかは分かりません。(ミリペンの寿命もそこまで長くないので、気にならないかもしれませんが)

アクリル絵具は速乾性なので、最初にペンを作ったときは2〜3ヶ月で使えなくなるのではないかと心配したのですが、今のところ半年はもっています。そして染み込ませたインクもなかなかなくなりません。あと半年使ってみて、また結果報告しようと思います。

からっぽペンもそこまで高価なものではないので、ものは試し、でお気軽にチャレンジしていただければ嬉しいです。固まってしまったら、また作ればいいかな、と。

ひよこ
ひよこ

楽しい使い方がたくさんありそうだなあ✨

使ってみて、うまくいかなかった〜という報告もいただければと思います(この記事に注記します)