透明水彩やアクリル絵具と一緒に使える白ペンについてまとめました!
Table of Contents
白ペンについて
水彩画の仕上げに白をアクセントで加えたくなること、ありますよね。
もちろん白の絵具で塗ってもよいのですが、筆で均一な線を引くのは結構難しかったりします。透明水彩の白は透明感があり、真っ白にならないし、アクリルの白はテクスチャが固めで細かな点や線を描きにくかったりします。描きにくいと思って、薄めて伸ばすと、白が薄くなってしまいます。
そこで白ペンはとても便利なのです。細い線も思いのまま。点描も筆より打ちやすいです。隠蔽力が強いものも多いので、細かい部分であれば、絵具の白より白ペンに軍配が上がります。
私はホワイトの効果にこだわっているので、白ペンはついつい集めてしまうアイテムの一つです。
家で見つけたのはこれ。
隠蔽力(濃さ)や先端の形状などが違うので、比較してみたいと思います。
ボールペンタイプ(細)
ボールペンタイプの白ペンです。とにかく細いので、線描や小さな点を打つのにちょうどいいです。
シグノ ユニボール
文房具屋でも売っていて、一番入手がしやすいです。
滑りがよく、細い線が描きやすいです。やや硬質で、コントロールはしやすいです。
少し色は薄めです。はっきりさせたいところは、重ね塗りするとよいです。濃さを調節して、強弱をつけることも出来ます。
私が知る限りでは、0.7mmのものと1.0mmのものがあるようです。
タチカワ ピュアホワイト
太さが3種類あります。
0.5mm、 0.8mm、 1.0mm
私が持っているのは0.8mmですが、どうせなら3本セットでもいいかも。私も他の太さのものを買い足そうと思っています。
滑りがよく、細かな線もスイスイ描けます。シグノのユニボールよりも、出が良いのか、白色が濃いめです。とても優秀!
細タイプの中ではこれが一番お気に入りです。
カラーマスター サムトレーディング(2022,12,追記)
こちらは追記情報になります。
サムトレーディングのカラーマスターもとても使いやすかったのでおすすめです。白色度も高めでしっかり色が色がつきますし、案外細い滑らかな線も描くことができます。私が購入したのは0.5mm(0.5mmと1mmがあるようです)
色々買った中では最近一番よく使っている白ペンになります。白色度の高い白ペンは、固まりやすいのですが、これは今のところ固まらずに使えています。総合力高め!
中サイズ
ルプルーム マービー
ルプルームは、ボールペンよりも少し太めになりますが、とても塗りやすくおすすめです。
白の色が濃く、隠蔽力もあります。ボールペンタイプの白ペンよりもしっかり色が出るので、少し面積の大きい部分や大きめのハイライトにも活躍します。こちらもとてもおすすめ。
ZIG 筆ペン白色(超極細) 呉竹
繰り出しタイプの筆ペンです。結構濃い白のインクが出てきます。
かなり隠蔽力は高めなのでしっかり塗りたい時に。形は筆になっているので、筆のストロークを生かした描写ができます。
おしり部分を回すとインクが出てくるので、かすれるたびに、必要分だけ出して使います。このインク、出てくるのに少し時間がかかるのですが、私はせっかちなので、なかなか出てこないと、カチカチ何回も回してしまいます。そうすると時差で突然インクが溢れ出してくるので、ものすごく焦ります。という流れを毎回繰り返しています。
あるある…💦
4Artist Marker ぺベオ
ぺベオのマーカーはとても優秀なのですが、白ペンに関してはあまり出がよくありません。
妙に薄いです。ペン先を押すと、インクが出てくるのですが、今度はインクがドバッと出過ぎてしまいます。なんだかうまく使うことのできない白ペンです。
ですが、金、銀などのメタリックカラーはものすごく優秀なので、また別の機会にご紹介します。
アクリルマーカー
スリム065チタニウムホワイト リキテックスマーカー
アクリルマーカーってどんなもの?と思い、買ってみました。形状はマジックのような平たい形です。なので、細かい線を描いたりするのには向いていません。大きめの文字や塗りつぶしに向いていそうです。
一回塗っただけでは濃さが足りません。真っ白にしたい時には、重ね塗りをしたりします。あまり濃くないので、他の色と混ぜて使ったり、明暗のメリハリをつけた表現にも向きそうです。アクリルなので耐水性なのもありがたいポイントです。
修正液
ペン修正液 ペンてる
修正液?と思われるかもですが、修正液は、文字を修正するためのものなので、かなり白色が濃く隠蔽力も高いです。なので意外に優秀です。
押しながら出すので、線描には向きませんが、大きめの点を打つのに向いています。
真っ白なのでとても綺麗です。そして、乾いたあと、ペタッと薄く平らな形状になります。ペタッと薄くマットになるので、影が出来ず白さが際立ちます。
白さと強さを求める時には修正液も意外におすすめです。そこまでコントロールが出来ないのが難点ですが…
余談、なかなか良い白絵具がない
意外に「濃いめの白い絵具」というのはないもので、私は「白ジプシー」に陥っています。
「透明水彩の白」は混色には良いのですが、単独で使うと薄いです。
「不透明水彩の白」は幾分濃いですが、それでも白さが足りません。
アクリル絵具も「ガッシュの白」であればそこそこの濃さになるのですが、絵具の粘度が高く伸びが悪いので、水で薄めて使うことになります。そうすると、白が薄まってしまうので白色度が落ちてしまうんですね…
なので、絵具がさらっとしているのに、白の顔料濃度が高い絵具があったら、私はそれを買いますね!
さらっとした濃い白が欲しい!
リキテックスのフルイドタイプのガッシュの白がとても理想的だったのですが、廃盤になってしまったのです。同じようなものがあるといいのにな〜〜っと思っています。
(メーカーさん、ぜひお願いしますっ!!)
最後に
とはいうものの、白ペンがとても優秀なので、細かいところは白ペンにお任せです。今回紹介した中で、特におすすめなのは、サムトレーディングのカラーマスターとマービーのルプループ、タチカワのピュアホワイトです。
ハイライトで白が入ると、絵はガラッと変わります。
白ペンは漫画用のものが多いのですが、侮れません。イラスト、絵画制作にも活躍するので、ぜひ仕上げに活用してみてください。
ちなみに、透明水彩の白絵具について、説明している記事もあるので、「白の絵具って何に使うの?」と疑問に思われた方は、ぜひ読んでみてください。