アリステーマの作品について
第2回「ALICEの大博覧会」 ドラードギャラリー
1月25日(木)〜30日(火)12:00~20:00
アリスをテーマにした展示とのことです。ルイスキャロルの「不思議の国のアリス」でも「鏡の国のアリス」いずれかとテーマとしたものということでした。絵画でも立体でも写真でもOKとのことで、当日どんな作品が集まるか楽しみですね!
アリスは20年の長いお絵描き期間の中でも、何度か挑戦してきたテーマでした。(アリス限定の展示に出したり、公募に出したり、色々ですね)
とはいうもの、描きたいと思いながらも、そこまで積極的に描いてこなかったテーマでした。というのも、いつの時代もアリスは人気で、色々な素敵な作家さんが描かれており、あまりにもイメージが使い尽くされてあるので逆にハードルが高くも感じていました。参考になる絵が多すぎるんですよね。(アリスはコミック系のイラスト作家さんにも、耽美系の作家さんにも人気なモチーフです。今では少し少なくなりましたが10年前とかは本当に多かったです)
でも最近色々な絵具が扱えるようになってきたので、今までのアリスとはちがうものを描いてみたいなと思い、今回申込みさせていただきました。
ドラードギャラリーの建物とアリスの世界観ってぴったりなんですよね。
制作について
これが、ノートに描いたラフ。というか最初のイメージ図ですね。今まで立ってるアリスが多かったので今回は座ってるアリスにしようと。ラフと本番と変えたのは、少し引きの構図にしたことです。
サイズは八切り額でぴったりになるように、170×230mmくらい(今回は額の大きさからちゃんと逆算しました!学んだ笑)水彩紙はストーンヘンジアクア荒目です。
お茶会の場面は描いたことがなかったので、選びました。3月ウサギや 帽子屋を描きたい衝動に駆られたけど、今回はアリスがメイン。その分、顔にこだわることにしました。
顔は最初幼い感じにしていたのですが、描き込むうちにちょっと大人っぽい感じになりました。
最初の顔。
色は迷いながら塗りましたが、水色の洋服や赤いハートには焦茶が合うかなと思いました。
アリスってなんとなく不安定な構図の方が合いそうなので、階段やアーチの手すり、テーブルの線など斜めの線を入れました。
迷ったのはアーチの部屋の向こうを何色にするか、ということでした。無難な紺色やベージュもよいかと思ったのですが、やっぱり、1枚ずつ挑戦したいこともあり、思い切って「赤にしよう!」と。
透明水彩の赤も透明感や明るさがあって華やかですが、今まで、あまり好きになれなかったです。が、去年ニッカーの絵具を使わせていただいて、「不透明水彩の赤よいな!」と発見しました。マットでムラがない赤、なんかリッチな感じでよいです。ということもあって今回は、不透明の赤を使いました。といっても真っ赤だと強すぎるので、チャイーズレッドと黒で。
おお、これよいかも。こんなに赤をはっきり塗ったのもはじめてかもしれない。
また不透明の赤を使ってみたいなと思ったのでした。
久しぶりにトランプの柄をがんばって描きました。特にハートのQ(Queen)!サムトレーディングの顔料ペンで!(この細かさは筆では無理…)
トランプは浮遊感が出たでしょうか。上から落ちてくるイメージではなく、上に向かって落ちていくイメージです。
タイトルは「A Mad Tea Party」としました。
日本語だとmadは「きちがい」とか「狂った」と訳されるのですが、どちらも絵のタイトルには美しくないので、英語そのままにしました。
額装
額装は今回時間がなく、新宿世界堂(額)→銀座伊東屋(マット)でお願いしました。
時間がない時の最短の額装はこれ↓
最初から黒の額、と決めていたので、ラーソンジュールのシャルム(黒)に切り口黒の白のマットを合わせました。切り口黒がぴりっと効いていてとてもよいです!
と、作品を紹介させていただきました。
お時間ある方はぜひよろしくお願いいたします。アリスの作品が集うとても楽しい展覧会になると思います。ドラードギャラリーのホームページはこちら。とっても面白い建物なので、ぜひ↓