ニッカー絵具様よりご依頼いただきまして、デザイナースカラーのレビューと使い方を徹底的に考えてみました。透明水彩ユーザーさん必見です!
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ニッカーのデザイナースカラーと出会う
今回の記事はニッカー絵具様からのご依頼と絵具の提供によって実現しております。が、自分にとっても、実りの多い内容となりましたので、皆様にもぜひ知っていただきたい!と思っています。
実は、このお話をいただく前から、少し不透明水彩(ガッシュ)に興味が出てまして。部分的に不透明水彩を併用した作品も描いてました。
自分の求める「発色の強さ」は不透明水彩を使った方が早道なのでは??ガッシュ=不透明、という部分にのみ着目してしまいがちなのですが、他にも発色の強さや色の濃さ、また塗りムラが出ないという特徴もあります。
そんな中、2023年の枯葉庭園の個展を見に来てくださったニッカー絵具様に「デザイナースカラーを使ってみませんか?」とおっしゃっていただき、今回のPR案件が実現しました。ちょうど不透明水彩を少しずつ集め出していた矢先でしたので、ありがたくお受けしました。
透明水彩ユーザーの中にも
・実は不透明水彩の方が向いているのでは?
・部分的に透明水彩と不透明水彩を使い分けしたらいいのでは?
という方もいるはず…。それだけ、向いている表現も異なります。
今回はデザイナースカラーの色紹介とともに、デザイナースカラーをどのように活用していくか?も考えていきたいと思います。
ニッカー絵具についてhttps://nicker-enogu.com/product_cat/designers-color
不透明水彩(ガッシュ)とは?
透明水彩とは何がちがうの?
まずそもそものお話です。透明水彩と不透明水彩の違いですが、ズバリ、顔料濃度の違いです。
絵具は顔料と展色材(バインダー)でできています。
透明水彩と不透明水彩のバインダーは同じ、アラビアゴムです。なので、本質的には同じ種類の絵具です。
ちがうのは顔料濃度で、透明水彩は透明性を活かすために顔料濃度は低め、一方の不透明水彩の顔料濃度は高めです。このちがいが透明感のありなしを生んでいますが、色の濃さや発色の強さにも影響しています。
ちなみに海外ではこの「透明水彩」と「不透明水彩」は区別されていないので、全部まとめて「水彩絵具Watercolor」です。なら、一緒に使ったっていいじゃないか!
ちなみに不透明水彩はガッシュと呼ばれることもあり、アクリルガッシュと混同されることもありますが、こちらは全くの別物。アクリルガッシュはアクリル樹脂でできたアクリル絵具の一種なのに対し、ガッシュはアラビアゴムでできた水彩絵具の一種で、バインダーが違うので、全く種類の違う絵具となります。
ガッシュとアクリルガッシュは
全然ちがう絵具なんだね
最初の方に書いた記事で修正してないのですが一応↓
ニッカー絵具のデザイナースカラーとは?
デザイナースカラーとポスターカラーの比較
ニッカーというと、ジブリ背景で有名なポスターカラーを思い浮かべる方も多いと思いますが、デザイナースカラーはさらに高品質な顔料を使ったハイグレードモデルだということです。
ポスターカラーとの比較でいうと、よりアラビアゴムが多く、グレードの高い顔料を使用している、体質顔料を減らしているということです。
ユーザーはどのように使い分けするのがよいか、聞いてみたところ…
ポスターカラー 直接瓶に筆を入れて描けるので、毎日仕事で使う人や作画にスピード感が求められる人におすすめ。被覆力はポスターカラーの方が上。実はポスターカラーにはチューブもあるが、チューブで展開している色は66色中36色のみ。
デザイナースカラー 絵画、イラストなどの一般ユーザーにはこちらがおすすめ。色もより鮮やかで、耐光性も高い。全72色を保存性の高いチューブで展開しているのも強み。
とのことでした。
絵画やイラストで使うなら、デザイナースカラーかな✨
デザイナースカラーの主なユーザー
デザイナースカラーの1番の特徴はこれだそうです↓
①水溶け、ノビがいい
②色味が澄んで鮮やかで、混色時に彩度が落ちにくい
なんだか使いやすそう!
アクリルガッシュの台頭まではデザインの専門学校・大学で圧倒的なシェアを誇っていたそうですが、(現在は服飾系の学校が多い)現在のユーザーはイラストレーター、カリグラファーが主だそうです。
カリグラフィーは意外だったのですが、国内の著名な先生が勧めていることもあり、退色しやすいインクの代わりに保存作品としてよく使われるのだとか。
※練習はインクで行いますが、ガッシュを使用するときはインクのように薄めるそうです。
アラビアガムの伸びのよさ、色紙などに描いてもしっかりのる被覆力の高さなどから愛用されているそうです。
確かに文字が書きやすいです✨
あとで詳しく語るのですが、確かにデザイナースカラーは他社の不透明水彩と比べても、絵具の粘度が低く(とろ〜んとしてる)伸びがよいです。確かに、絵だけでなく文字なども描きやすいなあと思いました。
版画にも使えちゃう↓
ニッカー絵具デザイナースカラー全72色、色見本
ニッカーのデザイナースカラーの全色の色見本と解説を貼ります。もともと98色展開でしたが、廃盤により色数が減り、現在は72色の展開。
使用顔料と耐光性表示も書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
◉強い
●比較的強い
◯弱い
ピンク系、紫系に耐光性の低い絵具がありますので、展示販売では注意です。
なお、色見本はあまり水で薄めずに、しっかり塗ってます。
デザイナースカラーを実際に使ってみた感想
①伸びのよさ
とにかくノビがいい!透明水彩と一番ちがうのが、伸びの良さです。透明水彩だと色を広げるためにある程度水分が必要となり、そのうちに色も薄まってしまったりするのですが、デザイナースカラーは少し筆に水を含ませるだけで、すっと伸びます。
とっても塗りやすい!
正直、透明水彩よりも全然塗りやすい。これ、初心者さんにも使いやすいのでは!と思いました。
②色が鮮やかで濃い!
色が鮮やかで濃い!先ほども説明しましたが、透明水彩よりも顔料濃度が高いので、同じ色、同じ顔料であっても色がしっかりとついて、とても濃い。濃いといっても黒っぽくはならないので、しっかりしているという感じです。そして顔料がたくさん集まるせいか、同じ色でも、より鮮やかに感じます。
↑上の画像は左がデザイナースカラー、右が透明水彩です。比較してみると一目瞭然。透明水彩では、「色が足りずにパンチが足りない!」と思うこともあるので、この強い発色、不透明水彩も絵に取り入れたいなと思いました。
③ムラなく塗れる
ムラなく塗れる。透明水彩で、ムラなく塗るのって難しくないですか?均一に広げようと思ってもすぐに濃淡がついて、ムラになります。透明水彩はそれが魅力でもあるのですが、やっぱりムラなく平坦に見せたい、っていうケースもあるんですよね。
よく「ムラなく塗るコツはありますか?」という質問いただくのですが、これは透明水彩でムラなく塗る練習をするより、不透明水彩を使ったほうが話が早そうです。他社の不透明水彩も使ったことはあるのですが、ニッカーのデザイナースカラーは、とくにムラなく塗るのが得意です。これ、すごくイラストとかでも使えるんじゃないかな〜と思いました。
デザイナースカラーの活用法
不透明水彩というと、ちょっと苦手意識を持たれる方も多いのではないでしょうか?おそらく線画を描いてその上から着彩するスタイルの絵が多いため、下の線画が隠れるのは困る!と感じる方が多いのだと思います。
日本では透明水彩ユーザーの中でもイラスト風の作品を描く方も多いですからね。なので「不透明」=「下の線を隠してしまうから困る」のかなと。
なので、不透明水彩と透明水彩を、1枚の絵の中で併用するのがいいんじゃないかな?と思いました。
透明水彩をベースにしつつ、時々不透明水彩を活用するスタイルです。透明水彩が苦手とする技法に不透明水彩の力を借りるというイメージです。それだと、元々の制作スタイルを崩さず、表現の幅を広げることができます。
これなら簡単にチャレンジできそう!
今回、結構作品を描きましたので、いくつかデザイナースカラーの使い方のヒントをまとめました!どうぞ。
1 濃い色、鮮やかな色を足す
不透明水彩の魅力は、色がとてもはっきりして鮮やかなこと。透明水彩の発色に慣れていると、かなり色が強いです。
透明水彩も色が鮮やかな絵具はたくさんありますが、不透明水彩の色の鮮やかさは、均一で見た目にも強い印象を受けました。色がしっかりしている、という感じ。
なので、透明水彩の作品に、デザイナースカラーの鮮やかな色を1色加えるだけでも、かなり印象が強くなりました!
特に赤!🟥今まで「赤ってそこまで好きじゃないな」と思っていたのですが、ニッカーのデザイナースカラーのフレンチレッドを使って衝撃を受けました。赤もマットで濃い色だとすごく素敵ですね!
次に青。ウルトラマリンも不透明水彩だと色が強くて、すごく鮮やかで綺麗な色です。独特の粒状かもマイルドで塗りやすかったです。しばらくデザイナースカラーのウルトラマリンを使おうかな、と思うくらいでした。シャニンブルー(顔料でいうとフタロブルー)もとっても鮮やかです。
プルシャンブルーは透明水彩のものよりさらに深みがあり、ほとんど紺色といってもいいほど。素敵です!この顔料は不透明水彩で本領を発揮する色なのかも。
同じ顔料でも結構、見た目が違います↓
黄色もしっかり発色してよいです。今まで透明水彩のカドミウムイエローが不透明で鮮やかでいいなと思ったのですが、不透明水彩の黄色はどれもしっかり不透明で、かなり鮮やかで画面の中でしっかり主張する。とってもいいです。黄色って色自体が明るく他の色に負けてしまいがちなのですが、しっかり塗りたい時には不透明水彩の方がいいですね!
2.不透明水彩でマットな背景を塗ってみる
こちらは気軽にできる!不透明水彩のマット感を活かして、背景だけマットな色でベタ塗りしてみました。
不透明水彩のもう一つの大きな特徴が、「ムラなく同じ調子で塗れる」というものです。特に白のはいったパステルカラーでやりやすいです。透明水彩のパステルカラーに比べて顔料も多いし、色も濃いものが多くて、さらにムラなくマットに仕上げられます。
作例はこれ。手前の人物は透明水彩と不透明水彩の混合で。背景をホリゾンブルーで。このマットな感じもとてもよいのでは…
こちらの作品も空がホリゾンブルーです…気に入っているので使用率が高いです。渋い色のラインナップももう少しあると嬉しいんですが!ホリゾンブルーのマットな空のおかげで、虹のグラデーション(透明水彩)が際立ちました。
3.明るい色を重ね塗りする
不透明感を活かして、色を塗った上に重ね塗りしてみます。とはいうものの、あまりしっかり塗った後に重ね塗りすると、下の色が溶けてしまうので、うまくいかないこともありました。第一層は、透明水彩の方がよさそうでした。(そしてコットン紙使用)
色を塗った上に明るい色(黄色)をのせてみます。
青の上に黄色をのせると、透明水彩の場合は色が混ざって緑に見えますが、デザイナースカラーの場合は、ちゃんと黄色が発色します。
他にも、シェルやクリームチーズ、サビグリーン、レモンイエロー、シャトルーズなど、使えそうな色は色々あります。
透明水彩だと、絶対に塗り残さないといけなかった明るめの色を、上からのせることができるのは新鮮でした。が、このデザイナースカラー、他社の不透明水彩に比べるとそこまで、ガッツリ不透明ではないです。なので、ほんのり明るい色を重ねられる、くらいの感覚がよいと思いました。
4.細い線をひく。文字をかく
不透明水彩の特徴もう一つとして、恐ろしく伸びがいいこと!これは透明水彩に使い慣れていると衝撃ですね。綺麗に伸びる。
そのため、小さな筆で細部を描くのにとても向いています。透明水彩の場合、小さい筆で描くと、線がかすれてしまいがちですが、不透明水彩だと同じ調子で描けることに驚き!
確かにお話にあった通り、これならカリグラフィーにもいけそう。なんとなく文字も描いてみたのですがとっても描きやすかった。透明水彩だと濃度を一定にするのが難しくて上手く文字が書けないんですよね。最近作品に文字を入れるのをやってみたいので、ぜひチャレンジしたくなりました。
5.少し薄めて透明水彩のように使う
不透明水彩を薄めれば理論上は透明水彩のようにも使えるはず。ただ、バインダーのアラビアゴムが少ないので、定着力は落ちてしまいます。なので、あまり薄めすぎてはいけない。
けど、透明水彩以上不透明水彩未満くらいの感じならいいのでは!グラデーションの技法は透明水彩よりはるかにやりやすいですね。海みたいなグラデーションが簡単にできました。
透明水彩のように、にじみの技法もできました。デザイナースカラーの場合、透明水彩ほどにじみが広がらず、コントロールしやすい感じでした。色もしっかり乗るし、加えて均等に色が広がる感じできれいでした。
注意が必要な点
とはいっても注意する点もあります。
1パレットに固めて使えるか?
「不透明水彩をパレットで固めて使えるか?」という質問に対しての私の考えは「できなくはないけど、推奨しない」という感じです。
不透明水彩は、顔料に対してバインダーであるアラビアゴムが少ないため、絵具が乾燥するとパレットから剥離しやすいです。
また乾燥させたものを水で溶かして使うこともできるのですが、少し色が薄まってしまうこともあって、100%よさを生かせない感じもしました。
使う分だけチューブから出す方が、絵具をしっかり使えて、色も濃く塗ることができ、不透明水彩の良さを活かすことができます。特に「1.濃く使う」と「2.マットにぬる」は、チューブから出したものをそのまま使った方が、上手くいきました!
どちらかというと「使いきれなかった絵具を捨てずに使うことはできる」という感覚でいればいいかもしれません。
とはいうものの、パレットにも出して使ってますけどね!
2パステル系の色は乾くと色が変わる
パステルカラーについてですが、チューブから出した時の色と乾いたあとの色が変わります。これは中に入っている体質顔料の性質です。(体質顔料は決して悪者ではなく、絵具の色をほどよく薄めたり、滑らかにする働きもあります。)
が、混色する時には色の変化に注意が必要です。
パレット上で、良いと思っても、紙の上にのせて乾いてみると少し印象が変わることがあります。なので、作品を塗る前に色見本を作って、乾燥後の色のイメージを固めておくとよいと思います。
乾くと色は濃くなるようでした。
3重ね塗りには注意が必要
透明水彩以上に重ね塗りはちょっと厳しいかも。。とにかく顔料に対してのアラビアゴムが少ないので、定着はちょっと弱めかも。塗った後に重ねると、下の色がごそっと溶けてしまうことも。また、完成後も、水滴など垂れると、絵具が流れてしまいます。
しっかり塗ったらあまり触らない方がよいと思いました!そのぶん、修正したり、塗ったところをぼかしてなじませたり、色々できるのも事実✨
デザイナースカラーのお気に入り
個人的に気に入った色をご紹介します。
まずは中間色のおすすめです。透明水彩のパステルカラーよりも、デザイナースカラーのパステルカラーは色がかなり濃いめ。これが、かえって使いやすさを感じました。
カフェオレ ダントツの推し。めちゃめちゃ便利でした。髪の毛や肌の陰影、小物やベースの下塗りなど。おすすめ!
ホリゾンブルー ダントツの推し。絶妙なくすみカラー。背景を単色で塗ってもいいし、風景にも馴染む色。くすんだ水色として空を塗ったり、植物の影にも。グレーとしても。おすすめ!
ネイルピンク ありそうでない色。濃いめのベージュで、肌の影やポイントだけでなく、木材や動物毛のベースにも。色が淡くないのがポイント。
レーズン ありそうでない色。深みのあるくすみバイオレット。青と混ぜて暗色を作ったり。影として使ったり、境界をはっきりさせたり、とにかく使い出のある色。
シンバシ、ピーコックグリーン しっかり発色する水色なので、目元や装飾など面積の小さい、目立たせたいところに。単純に色がきれいで、使っていて喜びがある。
チェリーピンク 濃いめのピンク。淡いピンクより断然使いやすいなーと。人物の肌の赤みや花の色に。
ヒヤシンス 類似の薄紫が何色かあるのですが、この色が一番伸びがよかった。紫系の花や、白い服や肌の影色としても。
はっきり鮮やかな色にもお気に入りがいっぱい。
フレンチレッド これもダントツの推し!!🟥今まで出会った赤の中で一番好き。しっかりしたムラのない鮮やかな赤で、完全に惚れました。赤って好きな色じゃないと思っていましたが、このフレンチレッドで赤をもっと使ってみたいと思うようになりました。
ウルトラマリンライト すっごく鮮やか!まぶしいほどの発色。はっきり青として塗りたい時におすすめです。透明水彩のウルトラマリンより、鮮やかであまり粒状化もしません。
プルシャンブルー とにかく色が濃い!!インディゴのような濃さ。でも薄めると鮮やかな青が出てきて、やっぱりプルシャンブルー✨透明水彩ユーザーにも一度試して欲しい。より深みのある表現ができます。
シャニンブルー いわゆるフタロブルー(PB15:3)ですが、こちらも色が濃いめ。薄めると鮮やかな色が出てきます。ややクセ強め。あえて濃淡つけたいときに。
セルリアンブルー 私の推しはこちら。色が濃すぎなくて、鮮やかで、しかもムラなく塗れるのでとてもよい。こちらは濃淡つけたくない時に。フタログリーンと白が少し混ざっていて、はっきりした水色って感じの色です。このミニ色紙の背景がセルリアンブルーです。
バイオレット 鮮やかな青紫。ハッと目を引く発色です。透明水彩では見かけない珍しい色。蛍光色が入っているので、この鮮やかさがどの程度保つのかちょっと不安ですが、素敵な色です。
ビリヤードグリーン いわゆる緑って感じの色。自然な色を作りやすかった。差し色としても面白い。
シャトルーズ 黄緑って色々あるけど、ここまで黄色に近いのは初めてみた。白い花の影や下地にもすごく使いやすかったので、これも植物描く人におすすめ!
パーマネントレモン レモン色は、透明水彩だとあまり発色しないので、1色持っておくと便利かも。
他にもおすすめいっぱいあるんですが、とりあえずこんな感じで。耐光性を気にしないなら、ピンクやローズレッド、ネオンピンクも綺麗な色でした。便利な中間色を1色、鮮やかな色を1色ずつぜひ試してほしい!
最後に
というわけで、かなりがっつり使って検証してみました。ずいぶんたくさん絵も描いたと思います。
結論、デザイナースカラー、使える!!
今までしっかり塗るところはアクリル絵具を使うことが多かったのですが、デザイナースカラーの方が透明水彩と併用しやすいですね。混ぜて使うこともできるので、好きな濃度にすることもできるし。お互いの境界をなじませて使えたりと、自由度が高かったです。
透明水彩ユーザーさんの中で、こんな悩みを持つ方がいたら、ぜひ↓
▪️透明水彩だけだと色が薄くなりがち
▪️ムラなく塗るのが難しい
▪️細かいところがきれいに塗れない
どれもありがち
こういう時はデザイナースカラー!
今までデザイナースカラーというと、くすみカラーのイメージが強かったのですが、実際に全色試してみると、「意外と鮮やかな色もよい!」ことが分かりました。
やはり枯葉は、展示をすることが多いので、「横にどんな画材、どんな作風の作品がきても、負けない強い画面」を意識することが多く、今回のデザイナースカラーは1つのヒントになったような気がします。
実際、ニッカーのデザイナースカラーを使ってみて、いつもよりしっかり色をのせることができました。独特の不透明感も透明水彩と相性良かったのがびっくりでした。これからも、「透明水彩だけではぼんやりしてしまう時」に、デザイナースカラーを取り入れてみようと思います。
まだ絵を描くのに使っていない色もあるので、またおすすめの色がでてきたら、SNSや記事で紹介できればと思います。