お待たせしました!ついに大人気クサカベハルモニアの新色が発売となりましたね。楽しみにしていた人も多いはず。私もその1人でした😊では12色どんな色が揃っているか、見ていきましょう!
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クサカベハルモニアとは…?
クサカベハルモニアはクサカベの分離色絵具のシリーズです。
分離色は、絵具の顔料の重さや粒子の大きさの違いを活かして、塗ったときに色が分かれ、多色に見える絵具のことです。海外のメーカーではいくつか売られていたのですが、日本のメーカーですとクサカベのハルモニアが初です!
シュミンケホラダムやダニエルスミス、スーパービジョンの分離色も人気があります!
クサカベさんによるとハルモニアは空前の大人気だそうで、あまりの人気ぶりに一時期欠品が出ていたほどです。
これが去年発売だった色たちですね。「ハルモニアはじめて」の方はこの記事も読んでみてくださいね↓
で、今回追加で12色が新しく追加されました!
ハルモニアの新色が出る、と聞いた時は「6色くらいかな」と思っていたのですが…
なんと12色も!!
すごいですよね。びっくりです。そして今回は、前回なかった暖色系の色やパステルカラーの分離色もあったりして、とっても楽しみにしていました。ワクワクしながら待っていましたよ。
すっごく楽しみにしていたよ〜〜!!
新色ハルモニアは、全体的に「今までの分離色にはなかったような色味が多い」のが特徴かと思います。顔料も日本のメーカーには珍しいものもあったりするみたいです。
こちらはカタログの色見本。
では実際の絵具の色見本も見て行きましょう!!
今回もクサカベさんに絵具をご提供いただきました。皆さんにハルモニア新色の魅力が伝われー!という気持ちでご紹介します。
ハルモニア新色の色見本
こちらが色見本になります。使った紙はワトソンホワイトです。
前回同様、全12色。4号チューブで10ml。
単色販売もされていますし、今回は最初からセット販売もされています。
前回は渋い色味も多かったですが、今回は明るい色味が多い!今まで明るい色味、それも暖色系の分離色ってなかったと思うのですが、なかなか素敵ですね。
ハルモニア新色を1色ずつ解説
13-シャイニーブリザード/凍える吹雪
PBk23, PB60, PW20
名前を聞いて一番気になっていた色!多分、キラキラのブルーグレーかなと予想していましたが、大体当たっていました。分離は控えめですが、グレーと青が浮かび上がります。
そしてめちゃくちゃキラキラする✨
顔料をみるとこのキラキラの正体は雲母のようです。雲母ってこんなにキラキラするんですね!
PBk23はとても珍しい顔料だそうですよ(確かに見たことないですね)青みがかったグレーの顔料だそうです。PB60は枯葉の大好きなインダンスレンブルーですね。
乾くとすごく綺麗です。濃いめに溶いて背景にも使ってみたいです。とてもロマンチックな色。。
全色の中で一番惚れた色です…!
14-カリビアンアズール/カリブへの航海
PV14, PB15:3, PG7
こちらは青と紫の分離色ですが、塗った感じはフタロブルーが強くて、わりと鮮やかな青です。
よくあるウルトラマリン主体の分離色じゃないので、そこまでざらざらしません。塗った瞬間は分離がわかりにくいのですが、乾くときれいに分離してます。青の中から紫が浮いて出てくる感じですね。
紫はコバルトバイオレットです。コバルトバイオレット自体は単色だと、塗りにくい色ですが、こううやって分離色になってみると素敵ですね。
15-ドリフトアイス/恵みの流氷
PW6,PV15,PG7,PB15:3
個人的に気に入った個性的な分離色。パステルカラーの分離色はとっても珍しいですが、それだけじゃなく色味がとんでもなく可愛いです。塗った瞬間はブルーグレーなのですが、時間が経つうちに、水色とラベンダー色が浮いてきます。この絵具をドレスの色とかに使ってみたいですね。
顔料は白も入っています。ウルトラマリンバイオレット、フタログリーン、フタロブルーの組み合わせですが、こんなにも味わい深い色ができることに感激。
16-ライムスパークル/はじける果実
PY159,PG7
個人的にとてもテンションが上がった色。塗ったそばから、緑から黄色が分離していきます。そして、乾いてみると緑、黄緑、ミントブルーの3色が見えます。とても分離しやすかったです。
そして、感触がとても滑らかなんです。「分離色は気になるけど、粒子が荒い感じが苦手…」という方にもぜひお試ししていただきたい色です。
鮮やかだけれど分離する 緑、とても珍しいと思います。
緑の分離色ってオリーブグリーンみたいな色が多いですもんね!
可愛くてお気に入りだよ〜
普通に葉っぱなどにも使えそうなグリーンですね。
17-ゴールドシトリン/輝く黄水晶
PY216,PY3
レモン色と山吹色がうっすら分離する、これまた個性的な色。黄色の分離色が出るとは思いませんでした!予想外…
カラーバランス的には黄色が入ったら綺麗だろうなあと思っていたので嬉しいです。この色が入っていることでセットで見たときに華やかさが増している感じがします。
濃い部分はオレンジがかった黄色で、淡い部分は鮮やかなレモンイエローなのが面白いです。色が明るめなので、分離は目立ちませんが、実用的なカラーかもしれませんね。
ちょうどひまわりみたいな色だなあと思いました。
ひよこちゃんを塗るのにもいい色かも…
え、なになに?
18-フェアリーコンクパール/妖精の真珠
PY159,PW6,PR188
こちらも白が入ったパステルカラーの分離色です。なんと表現したらいいのか分からないのですが、肌色っぽい淡いオレンジからピンクと黄色が分離するような色です。
可愛い!桃っぽい色だね
繊細な分離なので絵の中に入れてしまうと分かりにくくなりそうですが、とても綺麗な色だと思いました。
この色も滑らかな感じなので、肌色にも使えるかなと思い…
水たっぷりで塗ってみたら、黄色い部分、ピンクの部分に分かれ生き生きした肌色に!普通に使えそうです。お試しあれ〜〜
19-マンダリンカーネリアン/情熱とエナジー
PY159, PR188
鮮やかなオレンジ色の分離色。分離色だけど、粒状化する色ではなくて滑らかで発色も強めです。ちょうどみかんのような色です。これもとても面白い色ですね!今までになかった鮮やかで、滑らかな分離色です。明るい色が好きな方におすすめです。
こちらもとても分離しやすかったです。濃く塗るとオレンジ!という感じですが、水多めに塗ってみるとけっこう黄色も出てきたりして、塗っていてとても楽しかったです。
なんだか美味しそうな色!
オレンジは単体ではあまり使わないのですが、ピンクや黄色も出てくるオレンジだと、華やかでいいなと思いました。クランベリーパンチと組み合わせて塗ってみてもいいかもしれませんね。
20-クランベリーパンチ/休日のパーティー
PY159,PV19
こちらは鮮やかな赤の分離色。顔料の組み合わせはマンダリンカーネリアンと似てますね。ライムスパークルやフェアリーコンクパールにも入っているPY159が分離しやすい顔料とのことでした。ベースは鮮やかな赤ですが、水が多い部分に黄色が浮き出てきます。
普通に赤として使ってみたいです。
チューリップを描いてみましたが、1色でもとても華やか!
「あ〜こういうチューリップあるよね!!」と娘たちも大喜びでした。
とても華やかな分離色ですね!
21-シフォンピンク/柔らかなレース
PR233,PV15
こちらはポッターズピンクがベースになった分離色。この色好みです!ポッターズピンク感が強いので、この色は粒状化(粒子が荒く、くぼみに絵の具の粒子が溜まりやすい)が激しめですが。やや紫がかった色が素敵です。影の色にも活躍しそうです。
出した絵具を乾燥させてしまうと、水に溶けにくくなるので、使うたびにチューブから絞るのがおすすめです。ポッターズピンクと同様、しっかり塗るのに絵具をたくさん消費する色なので、すぐに使い切りそうです。
くすみピンクって感じかな?
国産の絵具でポッターズピンクが使われているのは、とても珍しいそうですよ。
22-ジオグラフィック/大地のささやき
PV14,PBr11,PG50
グリーンがかった褐色です。カーキ色かな?
ところどころ明るめのグリーンが見えたりします。
不思議な顔料の組み合わせですね。コバルトバイオレットやコバルトグリーンのおかげで、粒状化する色になってます。
ありそうでない淡めの茶色なので、髪の毛や瞳など人物を塗るのにも良さそうですね。木や土など自然のものを表現するのにも良さそうな色だと思いました。
23-ファントムミスト/妖しい霧
PB29,PR102,PY53
ダスクスカイとも似てますが、また一味違ったグレー。グレーといってもやや焦茶よりでしょうか。茶色よりのグレーから青(ウルトラマリンの色)が浮かび上がっています。この色は濃いめの色なので、単色でドローイングを描くのにも活躍しそうです。
この色は粒子が荒めの色です。
茶色と青の組み合わせがとても好きなのでツボにハマりました。
この色もとても気に入りました。
24-レイブンバトラー/漆黒の執事
PBk11,PB36,PBk7
濃いめの黒です。塗っているときには普通の黒の感じですが、しっかり粒状化する色です。そしてうっすら青緑っぽい色が浮かんできます。個性的な黒ですね!粒状化する黒って使ったことないので、どんな感じにつかったらいいのかなと思いましたが、背景や影色に使ってみてもいいのかもしれませんね。
淡く塗ってグレーとして活用させるのも良さそうだと思いました。
今回の新色ハルモニアの特徴
鮮やかな色が多め
今回のハルモニア新色の特徴は、
とにかく鮮やかな色の分離色が多い!
これに尽きると思います。これは開発者の方も「往来の渋い感じの分離色にしたくない」とおっしゃっていたので、こだわりポイントなのだと思います。
ライムスパークル、ゴールドシトリン、フェアリーコンクパール、マンダリンカーネリアン、クランベリーパンチ、このあたりはとにかく彩度が高いです。カリビアンアズールやドリフトアイス、シフォンピンクも分離色にしては、鮮やかな色味です。
確かに分離色というと渋い感じの色が多いので、かなり顔料の組み合わせに工夫があったんだろうなと思います。
また、ドリフトアイスやフェアリーコンクパールのように、白が入ったパステルカラーの分離色があるのもクサカベらしくていいですね!
滑らかな色が多い
また、滑らかな色が多い
これもクサカベハルモニアの新色の特徴だと思います。
分離色というと、粒子の荒い色がベースとなってザラザラした感じになることが多いです(枯葉はこういう粒子の荒い分離色も好きです)それは粒子の大きさや重さの違いを利用して、分離させているからなんですね。
滑らかな色同士では、分離色は作れないはず…?
なんですが!このハルモニア新色は滑らかな色が多いのです。
ライムスパークルやマンダリンカーネリアン、フェアリーコンクパール、クランベリーパンチあたりは、滑らかなのに分離しちゃうんです。
その秘密はPY159という顔料にあるそうなんですが、塗りながら「すごいな〜」と思いました。
なので、ハルモニア新色ゲットしたい方はこの辺りの色、ぜひお試ししてみてくださいね〜!びっくりすると思います。
おわりに
どうしよう…
どの色にしよう…
と迷っちゃう方はセット買いもおすすめですよ!
なんせ箱がついてきますしね。
今回のハルモニア新色はとても魅力的な色が多いです。今までになかったような色味もたくさんそろっているので、ぜひお試してほしいな!と思いました。
明るくて可愛い色がいっぱいだよ〜
私も作品を描いたらこちらの記事に追記していきたいなと思ってます。
前回のハルモニアの記事もどうぞ…見比べてみてくださいね。うまく分離させるコツも書いてます↓