ずっと前に買ってみたものの、開けるのを忘れていた、オリオン水彩紙スターターパック。開封してレビューをします!12種類も入っているのでかなりお得です。
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紙選びに悩んだら、アソートパックがおすすめ!
初心者の頃は、どの水彩紙を選べばいいのか迷ってしまうと思います。とても種類も多いですし、値段もまちまちです。技法書を見ても「自分に合うものを探しましょう」なんて、書かれていますが・・・
自分に合うのが、どれかなんて分からない💧
水彩紙の違いやおすすめくらい、教えてよ
と思ってしまいますよね。
一番良いのは、色々な水彩紙を買って試してみることなんですが、スケッチブックを1冊買ってみて、「あまり使い心地がよくないなあ」ということも。絵を描く頻度が少ない人は、1冊使いきるのにも時間がかかります。
そこで、最初は、色々な水彩紙が詰めこまれているアソートパックを買うのがおすすめです!
今回はオリオン社の水彩紙スターターパック!!
圧倒的にお試ししやすい価格で、とてもおすすめです。どんな水彩紙が入っているか、このスターターパックのおすすめポイントをお伝えしますね。
スターターパックに入っている水彩紙の種類
オリオンの水彩紙スターターパックには12種類の水彩紙が入っています。
- シリウス特厚口
- ワーグマン350g
- アクリルデネブ
- こみっくでねぶ
- アルデバラン
- 麻王
- セザンヌ細目
- セザンヌ中目
- セザンヌ荒目
- バンブー
- トルション
- ブリタニア
これらの12枚です。B5サイズとポストカードサイズがあります。
私が購入したのはポストカードサイズです。
このように12種類の紙が1枚ずつ入っています。
簡単に12枚の説明
詳しいレビューはそのうち載せますので、簡単に。
シリウス特厚口
表面が強い。紙目はなだらか、独特の模様。とにかく弾きが強く、薄めた絵具を弾きがち。
乾くと整い、端正な印象。
ワーグマン350g
表面の凹凸が大きい。荒目といってもいいかも。くぼみに絵具がたまり、独特の表情。グラデーションやにじみが得意。
アクリルデネブ
発色は強めで、濃く着色する。表面は粗いので、乾くのにやや時間がかかり、ゆったり作業できる。
こみっくでねぶ
滑らかな表面の紙。さらっとした塗り心地で、ムラなくぬったりにじませたりは難しいけれど、表面が滑らかなので、ペンやマーカーと併用するのに良さそう。
アルデバラン
紙の表面は、よくある感じ。使いやすい中目。にじみはあまり広がらない。乾くのがやや早いので、手早く。
麻王
にじみどめのかかっていない紙。独特で面白いが、透明水彩の技法は使えないので注意。絵具はすぐに紙に吸い込めれにじむ。水墨画風に描いたり、にじみを生かした作風に。
セザンヌ 細目
最高級水彩紙。コットン100%
表面は滑らかでさらっとしている。
細目にしてはにじみやすく、整ったグラデーションもできる。目が細かいので、鉛筆やペンの相性もよく、細かい描き込みができる。
セザンヌ 中目
最高級水彩紙。コットン100%
吸い込みゆっくり、にじみやすく、にじみは大きく広がる。発色は強め、深みがある。適度な荒さなので、細かい描き込みにも対応する。全ての水彩技法が、快適に使える。
セザンヌ 荒目
最高級水彩紙。コットン100%
吸い込みがゆっくりなので、ムラないウォッシュやグラデーション、にじみがきれいにできる。発色強め、深みがある。
バンブー
竹90%の変わった水彩紙。さっぱりした明るい発色。絵具の定着は早めなので、手早く。
トルション
紙肌がやわらかい。独特の紙肌で、丘が大きい。吸い込みは強めで、ふわっとにじみ、グラデーションも得意。ソフトな表現に。
ブリタニア
とてもにじみやすい。にじみはどこまでも広がっていく。グラデーションも得意。
オリオン 水彩紙スターターパックのおすすめポイント
12種類も試せるのに、値段が安い
1枚ずつしか入っていないとはいえ、この値段で12種類の水彩紙を試せるなんて、お得すぎます!
本当にすごい!!
水彩紙のスケッチブックは、サイズが小さくて、安いものでもそれなりのお値段してしまうんです。そして、やはり使い心地がいいとは限らないので、あまり使えなかったということも。
その点、このスターターパックは、1枚ずつなのも気軽でいいです。
他社からも水彩紙アソートパックのようなセットは売っているのですが、それと比較しても、オリオンのスターターパックは種類が多いし、価格も安いです。
最高ランクの高級水彩紙が試せる
これが一番のメリットだと思います!
このスターターパックの中には、「ハーネミューレ セザンヌ」という高級水彩紙が3枚も入っています。この水彩紙はとても使い心地がよく、かなりの数の水彩紙を使い込んできた中でも「トップクラス」の水彩紙に入ると感じています。
このトップクラスの水彩紙を440円で試せるなんて!お得すぎる!!
セザンヌはかなりおすすめの水彩紙です。特にイラストを描かれる方には、繊細な塗りもきれいにできて使いやすいのではないかと。
水彩画で一番大切なのは「水彩紙を選ぶこと」です。
もちろん水彩紙には「合う、合わない」といった相性も存在しますが、やはり透明水彩の技法が「使いやすいもの、使いづらいもの」があるので、早い段階で「透明水彩の技法が使いやすいもの」を知っておくといいと思います。
試すときのポイント(初心者向け)
試すといっても何を試せばいいの?
そもそも、水彩紙ってどんな違いがあるのよ?
そう、最初は水彩紙の違いなんて分からないですよね。
水彩紙は原料やにじみどめ、表面の形状の違いがあって、それらの特徴が、「重ね塗りが得意」「にじみがきれいにできる」などの違いに現れます。
紙に簡単な絵を描いてみてもいいですし、ただ塗ってみるだけでもいいと思います。
このようなポイントを気にしてみるといいと思います↓
- 発色。(色の鮮やかさと濃さ。同じ絵具を使って12種類お試しすると、比べやすいです。赤と青は紙によってかなり色が違うので、ぜひ試してみてください)
- にじみ(水を塗ってから、にじみを作ってみてみる。にじみの大きさや乾くスピードなども、要観察)
- 重ね塗り(重ね塗りができるかどうかはとても大事なポイントなので、ぜひチェックを。乾いた後に、他の色を重ねて、下の色が動かなければ、重ね塗りに強い紙です)
発色の良さは、お値段とはあまり関係がありません。紙の色にもよりますし、落ち着いた色がいい場合もあります。好みですね。
にじみと重ね塗りの技法が、上等な紙とお手頃な紙で一番差が出るところなので、しっかりチェックしましょう。
特に重ね塗りは、できない紙でやろうとすると、
すぐに汚くなってしまうよ。
よく見極めてね!
上等な水彩紙でしか、できない技法もあるので、その辺りは難しいですが、使っている水彩紙で「できること、できないこと」がしっかり分かっている事が大事と思います。
終わりに
オリオンスターターパック、とってもおすすめです。ポストカードサイズとB5サイズありますが、とりあえず試すなら、ポストカードサイズがおすすめです。とにかく安い!
Amazonで買えちゃいます!私もAmazonで注文しました。
水彩紙は、透明水彩の出来栄えに一番影響を与える要素なので、色々お試しできると一番いいと思います。やはり描ける絵も変わってきます。
それ以前に、水彩紙の種類や基礎知識もあった方が、選ぶときの助けになるので、ぜひ他の記事も読んでみてください!
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