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[水彩紙レビュー]キャンソンヘリテージについて

今回はキャンソンヘリテージという水彩紙のレビューを描きたいと思います。

キャンソンヘリテージとは

フランスキャンソン社の最高級水彩紙です。マルマンが代理店となっています。

キャンソンの水彩紙は色々ありますが、キャンソンヘリテージは中でもコットン100%の高級水彩紙です。

コットン100%って何?という方はこちら→コットン紙とは?[水彩紙のきほん]

またキャンソンヘリテージの特設HPがありましたので、そちらもどうぞ→キャンソンヘリテージ

表紙は気球の柄が目印です。とてもデザイン性が高く、おしゃれです^^

目の荒さ、形態

目の荒さは 荒目、細目、極細目 の3種類(目の荒さのよって表紙の色が異なります)

今回は真ん中の細目のレビューになります。

四方固めのブロックタイプと片側だけ留めてあるパッドタイプの、2タイプの販売ですが、ブロックタイプの方がサイズの種類が豊富です。パッドタイプの方が、一枚あたりの値段が安いので、「まずお試しに」と考える方はパッドタイプの購入がおすすめです。

キャンソンヘリテージの特徴

  • 紙の色は真っ白
  • 発色がかなり鮮やか
  • 乾くのが早い(パルプ紙の乾きの速さとはまた違う)
  • すぐに重ね塗りができる。下の色は動きにくい。
  • キレイににじみができる
  • 規則正しい凹凸を持った独特の紙目
  • 価格が目立って高い

キャンソンヘリテージのレビュー

色が鮮やか

紙は真っ白で、絵具の色がとても映える水彩紙です。パレットで溶いた絵具も、紙の上にのせると色が変わってしまうことが多いですが、キャンソンヘリテージはほぼ絵具の通りの発色です。

特に赤、青は鮮やかに発色しました。特に赤は、紙によっては沈んでしまうことがありますが、キャンソンヘリテージでは、とても鮮やかでした。

なので、色鮮やかに表現したいときに、向いている水彩紙だと思います。

にじみはキレイ

にじみやグラデーションは、他のコットン紙と同じように、とてもキレイにできます。やや水をたっぷりめにひくと綺麗に塗りやすいです。

乾くの早い

この水彩紙の際立った特徴は、乾くのが早いことです。にじみどめは効いているので、もちろんにじみやグラデーションは落ち着いてやることができるのですが、水を少なめに塗ると割とすぐに乾きます。なので、テンポよく重ね塗りをしたいときには助かります。

私はとてもせっかちで、次々重ね塗りしていきたいので、乾くのが早い水彩紙はとてもありがたく感じました。下の色も動きにくいので、重ね塗りにも向いています。重ね塗りした色も濁りにくいですね。

赤の上にレモン色を重ね塗りしているのですが、重ね塗りできない紙だと、レモン色の方に赤が流れ出します。キャンソンヘリテージは、全然レモン色の方に、赤が染み出していないので、重ね塗りに強い紙だと分かります。リフティングもあまりできないみたいです。

紙目が独特

あとは独特の紙目かな。凹凸が大きく、規則正しく並んでいて、目立ちます。いかにも水彩紙といった感じですが、スキャンすると紙目はよく見えると思います。特に、白く塗り残したところではっきり紙目が見えます。画面全体に色を塗った絵ではそこまで目立たないです。この感じは、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。

色鉛筆で塗ってみると、かなり凹凸が目立つ
紙であると事がわかりますね

逆に粒状化色(グラニュレーションカラー)や分離色では、紙目のおかげで、絵具がくぼみにたまりやすく、綺麗に分離します。なので、粒子の大きさや差を生かした表現には合うと思います^^

キャンソンヘリテージ、分離がきれいに見えます

マスキング

マスキングは一応できたのですが、一度だけマスキングテープを貼ったときに、少し破れてしまった事がありました。消しゴムなどには強いのですが、マスキングは一度試してから使ってみた方がいいかもしれません。

また、新たに分かったことがあれば追記します。

価格

お値段が際立って高いのが難点です。コットン紙はどれも高いですが、その中でもかなり高い部類に入ると思います。最高級と言われるアルシュと同等くらいです。先ほど書きましたが、ブロックよりもパッドタイプの方が安いので、そちらを買う方がお得感があります。あまり大きいサイズはないのですが、230×310mmと260×360mmの2サイズがパッドタイプで売られています。

他にも水彩紙のレビューのせていますのでぜひ読んでみてくださいね。

[水彩紙レビュー]ウォーターフォードについて

ストラスモアについて(水彩紙レビュー)

アルシュ(細目)について(水彩紙レビュー)

ランプライトについて(水彩紙レビュー)