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CCDスキャナで水彩アナログ原画の色はどのくらい違う?(エプソンのGT-X830)

先月6年ほど使っていた複合機のスキャナが壊れまして、新しくスキャナを買い直しました。

Twitterでみなさんにアドバイス頂いた通りのCCDスキャナなるものを購入しましたので、どのくらい色味が変わるのか、検証してみたいと思います。エプソンのGT-X830という機種です。

はじめてのCCDスキャナ

我が家はスペースにゆとりがないため、プリンター複合機を使用しておりました。よくある、プリンターとコピー機、スキャナ機能がついているものですね。どちらかというとプリンターメインで使っていて、コピー機能も頻繁に使うので、スキャナはおまけ程度という感じだったのですが。(ちなみにこれもエプソンでした!)

で、今回はそれが見事に壊れてしまったため、買い替えに。とりあえずスキャナがないとブログの更新も新作の絵もアップできません。

買い替えにあたっては皆様にアドバイスしていただきました。

ひよこ
ひよこ

ありがとう♡

CCDスキャナが色鮮やかに取り込んでくれるよ、アナログ絵師ならこれがいいよ、と満場一致で同じ商品をすすめていただき、それをそのまま購入しました。

エプソンのGT -X830です。

ちなみにこの商品2014年発売となっています。そんなに新しいものではないみたいですが、いまだにCCDスキャナを探すとこの商品が主力みたいです。このあたりの技術はもう飽和してるんですかね。

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ちょっとお高いですが、やはり比較してみたらかなり色が違ったので、迷っている方にはおすすめです。1つ前のモデルだと半額くらいですが、この現行モデルでも2014年発売と、ずいぶん前に発売されたものなので、新しく買うならこれがいいかもと思いました。

CCDスキャナ、水彩における色比較

何が違うのかというと、一番は色ですね。

複合機では取り込めていなかっった色がかなり多く拾えていました。クサカベの色見本で比較してみると分かりやすいので全ての色域で比較してみたいと思います。

一番違うのはマゼンタ系の色です。。高彩度の赤紫ですね。マゼンタとモーブはもはや別の色なんでは?と思ってしまうくらい違います。ウルトラマリン やコバルトブルーネオもかなり彩度が高いです。

よくよく本物と見比べたのですが、GT-830で取り込んだものは逆に色が鮮やかすぎるような感じもします。ちょっと過剰なんですね。ここまでじゃないぜ。やる気出し過ぎというか…

とはいえ、もちろん複合機と比べれば、かなり多くの色を拾っていることが分かります。

改めてみると複合機の方はかなり色がぼんやりしてますね。今までそこまで気にしていなかったですが、複合機のスキャナはちょっと物足りないですね。

例外的にロイヤルブルーとプルシャンブルーは複合機の方が色が近いです。ただ、彩度が高いものを低くすることはそこまで難しくないので、色調補正を頑張れば問題なさそうです。

あれっ 緑はそこまで違いがないですね〜

エメラルドグリーン がちょっと鮮やかですね、GT-x830は。張り切ってるな〜って感じです。でも実物より鮮やかなんですよね笑

黄色もそこまで差がないですね。一番下段の赤は結構違います。GT-X830は赤、紫、青の取り込みが得意みたいですね。カドミウムレッドディープの色の濃さが表現されていて嬉しい。

あとオレンジ。複合機はオレンジが本当にダメで、少しでも赤みのあるオレンジだと朱色になっちゃうし、黄色によったオレンジだと黄土色になってしまう、という悩みがありました。「おーい、違うってば…」と何度も心の中で叫んでいました。

GT-X830も他の色に比べるとオレンジの取り込みは苦手みたいなのですが、複合機よりはだいぶよいです。ちゃんと仕事してます。

赤はかなり差が出てます。GTーX830 で取り込んだ色は全体的に濃いですね。ブライトレッドの赤さとか結構リアルですよ。オーロラピンクもちゃんと色が出ています。フレッシュピンクに至っては、複合機スキャンでは、隣とピーチピンクと色が同化してましたけど、ちゃんと別の色だということが分かります!

紙目の凹凸について(水彩画比較)

GT-X830は紙目を拾わず、滑らかになる、との話を聞いていました。確かに凹凸を拾わず、絵が滑らかに見えます。ですが後日、親切な方より「このスキャナには紙目は拾うモードもある!」と教えていただきました。

ひよこ
ひよこ

選べるんだ!
それは嬉しい。

紙の凹凸はアナログ作品の魅力でもあるので、場合によっては再現したいこともあります。このあたりは好みもあると思っていたので、「紙の凹凸をひろうか、ひろわないか」を選べるのは大変嬉しい機能です。さすがGT-X830!紙目ありなし選べるなら文句なしです。

では比較してみたいと思います。

まず、通常の「紙目を拾わないモード」

ツルツルの紙に描いたみたいに見えます。滑らかですね。ただ、少しぼやけています。

次は「紙目を拾うモード」

こちらはかなり原画に印象が近いです。カーテンのあたりに一番差が見えやすいと思いますが、紙の凹凸によってざらざらっとしたテクスチャーが出ています。

かれは
かれは

このあたりは好みかな??

どちらがよいかは、好みもあるし、目的によっても違うかもしれません。例えば、作品をSNSに乗っけたり、展覧会で販売するポストカードなら、紙目は少しある方がその作品の「アナログらしさ」が感じられると思います。紙目が全く見えないのは、綺麗だけど、ちょっと寂しい気もします。

一方、イラストレーションで、デジタル入稿する場合だったら、なるべく紙目は見えない状態の方が都合がいいこともあると思います。鮮明さや、伝わりやすさが求められることもあります。

ちなみに、紙目を拾うモードにするには…

歯車マーク(環境設定)→スキャン→原稿の表面材質感を優先して読み取る にチェックをいれる

で切り替える事ができます。

ひよこ
ひよこ

ほうほう!
簡単だね

最後に

というわけで、新しいスキャナの比較をやってみました。

GT-X830は、特にオレンジ、赤、マゼンタ、青あたりの色の認識がかなり違いました。オレンジに関しては十分とはいえませんが(オレンジの認識はもともと難しいみたい)それでも複合機に比べれば格段に差がありました。

水彩で人気なのは、赤、ピンク、紫、青だと思うので、その辺りの色を多く使う作家さんだと、かなり差を感じると思います。色の再現度も高いし、ちょっと鮮やかさが強く出ます。(そのあたりはもちろん色調補正で本物に近づけることができます)

紙目は拾う、拾わないの選択が自分でできるので、もう特に言うことはないと思いました。拾うモードだとかなり原画に近い感じになりましたので、大変満足です。

かれは
かれは

大満足でした!

アナログ原画も発表の場はネットで、となることも多いので、スキャナのクオリティは結構大事です。イラストの仕事を受ける時も、グッズを作る時も、プリントを売る時も、原画がデジタルデータになっている必要があります。CCDスキャナはそれなりに金額もするので、全員におすすめはできませんが、アナログ原画をもっと高画質に、と思う方には期待に応えてくれるものだと思いました!

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私は機械に弱いため、CCDスキャナの何がどう優れているのかはよく分かりませんでした。他のCCDスキャナとの比較もできません。他の方の記事の方が参考になりそうですのでぜひ、読んでみてください。私も参考にさせていただきました。

参考になれば嬉しいです☺️

ひよこ
ひよこ

色が鮮やかでうれしくなるね!