今年のパレット、まだ使って1ヶ月ですが、とても気に入った色があります。その名もセヌリエグレー!あまり話題に登る色ではないのですが、紹介させてください。
Table of Contents
セヌリエとは?
2023年のパレットを作って1ヶ月経ちました。まだどの色もパレットに入れたばかりなので、溶けやすくてとても使いやすいです。今年はじめて入れた色を、定番色と混色したりして楽しんでいます。
どの色もお気に入りなのですが、その中でも特に気に入ってぐんぐん減っている色があります!
それがセヌリエグレー。
その名の通りセヌリエ透明水彩のグレーです。
セヌリエの全色レビューはこちら↓
セヌリエははっきりした強い発色と色の鮮やかさが特徴で、定番の赤やウルトラマリンも発色がよくとてもおすすめの絵の具です。
また、セヌリエは、ウォームグレーやグリニッシュアンバーなどお洒落な中間色が多いのも特徴。ウォームグレーは一時期欠品が出たほどの人気色ですよね。ウォームグレーもメインパレットに入れてみたかったのですが、枯葉のパレットは茶色系の色が多く被ってしまいそうなので、ちょっと毛色の違うグレー、セヌリエグレーを入れてみることにしたのでした!
緑っぽいグレーははじめてかも?
楽しみだね✨
セヌリエグレー、どんな色?
セヌリエグレーはちょっと緑がかったグレーです。
顔料はPW6、PBk9、PG17(白、黒、オキサイドグリーンという編成)
白が入っている色なので、当然不透明。
去年パレットに入っていたホルベインのグレイオブグレイに比べると色は濃いめです。
グレイオブグレイは色が淡かったので、白の代用品として使うことが多かったですが、セヌリエは濃いめのグレーなので、暗色との混色でも力を発揮し、さらに汎用性が高い感じがしました。
なので混色してパステルカラーをつくるというよりも、濃いめの色と淡い色をつなぐような色を作るのに便利です。
少し色が濃いめであることがかえって使いやすさを増している気もします。
単色では、あまりに渋いので綺麗な色には見えないかもしれませんが、他の色とタッグを組ませるととても活躍できる色でした。
セヌリエグレーこんな風に使ってみた
単色でグレーとして使う
色味としてはグレーなので、影の色やグレーのものを塗るときにも使えます。
洋服と瞳をセヌリエグレーにしてみました。
白い服の影や髪の毛に使ってみましたが、なかなかいい感じ!
少し緑がかっているので、渋くなりすぎないのもポイント高いと思いました。
渋めのグリーンとして使う
少しだけフタログリーンを足して、グリーンとして使用。あまり絵の中に緑を入れたくないときの、葉の色として使ったりしてます。この色は今までレパートリーになかったのですが、あまり主張させたくないときにはとても良い色です。
こちらは↑葉の色にセヌリエグレーを使っています。少し青をプラスしていますが、くすんだ葉の色としても優秀でした。葉の色がくすんだ色なので、瞳の鮮やかさが際立っていると思います。
グリーンやブルーと混色するのもよし。
混色してさらに可能性が広がります。フタロブルーとかフタログリーンなど鮮やかな色と混色してみたら、枯葉好みの色が出てきました。こういう色好き…
深い色と混ぜるのもいいですね。セヌリエグレー優秀!
緑がかっているので、青や緑、紫系との混色の相性がよさそうと感じていますが、暖色系と混ぜてみるのもいいかも。
絵全体の色味を落ち着ける
絵には目立たせたい部分もあるのですが、あまり目立たせたくない部分もあります。そんなとき、いい意味で絵の色彩を落ち着けるのにとても使いやすい!
肌色のアクセントにも良かったです。ちょっと赤みを落ち着けたいときに。
グリーンアースやテールベルトに比べるとしっかり発色するので実用的な感じがしました。
柔らかく塗りやすいグレー。
セヌリエの絵具は固まりにくく、どろっとしやすいと聞いていましたが、今のところセヌリエグレーはしっかりパレットの上で固まっています。(冬だからでしょうか?)
白が入っているせいか、柔らかく溶けやすいです。とても使いやすい!
溶けやすいというポイントは些細なことのようにも思えますが、ストレスなく制作するにはかなり重要なポイント。溶けにくい色は使用するたびにチューブから出せばいいのですが、パレットの仕切りに出しておくには溶けやすい色を出しておきたい気持ちもあります。
類似の色と比較してみた。
デイビスグレーと似ているかな〜と思ったので、そちらの色とも比較してみました。
<ウィンザー&ニュートンのデービスグレー>
色はセヌリエグレーと似ています。色はデービスグレーの方が、少し淡いかな。
ただ、硬く固まってしまい、溶けにくいとこのこと。
セヌリエグレーは柔らかい感触が持ち味なので、とても溶けやすく使いやすいです。代用になるかも。
<ホルベインのデイビスグレー>
ホルベインのデイビスグレーは、セヌリエグレーよりも色が濃く、しかも緑みが強いです。この色はこの色で素敵ですが、こちらも一度固めてしまうと、溶けにくい色です。こちらも代用可能かもしれませんね。
まだまだある!セヌリエのグレー
セヌリエには「ウォームグレー」「セヌリエグレー」「ライトグレー」という3種類のグレーがあります。ウォームグレーは茶色がかったグレー、今回紹介したセヌリエグレーは緑がかったグレー、ライトグレーは青みがかったグレーになります。どれも使いやすそうです。
なかなかこういう色は他のメーカーでは見かけません。日本のメーカーはパステルカラーはあってもグレー系の白混合色はあまりないんですよね。
すごく気が利いている!と思いました✨
なんかこう…
おしゃれな感じの色だね!
使用してみてまだ1ヶ月なので、まだまだこれからだと思いますが、この色をパレットに入れたことで新しい色との出会いがありました。もちろん好みですが、グレー系の絵具は一つパレットに入れておいてもいいのかも、と思いました。
ここ最近、分離色でもアクリル絵具でもグレーにハマっています。またグレーについてはご紹介したいと思いますので、お楽しみに〜✨