ホルベイン108色セットを2年前に購入したのですが、それ以来「ホルベインの推し色」が増えています。今回はそのうちの1つ、キナクリドンスカーレットをみなさんにご紹介したいと思います。
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水彩絵具の王道ホルベインの推し色
ホルベインの水彩絵具って王道すぎて、割と盲点なんですよね。基本色が優秀なのは、言うまでもないのですが、結構個性のある色も多くて!価格も安いので、どんどんお試ししてみたくなります。
初心者さんが買うべき基本の色はこちらにご紹介しています。
とりあえず全色まるっと知りたい!という方はこちら。全色にレビューをつけています。
で、今回ご紹介するのは、基本の色というわけでもないのですが、とても汎用性が高く、かつ単色でもとても綺麗な1色です。キナクリドンスカーレットです。
お気に入りの色♪
楽しみ!
キナクリドンスカーレットについて
キナクリドンの仲間
枯葉はキナクリドン系の赤はどれも好きでして。
こちらは、どちらかというと基本色に入るPV19(基本の赤)
こちらはキナクリドンマゼンタの名前でお馴染み、PR122(鮮やかなピンクが作れる赤紫色)
透明感、発色の強さ、鮮やかさ、溶けやすさ、耐光性、どれをとっても優秀なんです。さすがキナクリドン!!
今回ご紹介するキナクリドンスカーレットもキナクリドン系の赤ですが、こちらはもっと色が明るく(深みがない)さらに鮮やかな赤です。赤というよりピンクかな。
108色お試ししていて「こんな色もあるんだ〜!」とびっくりしました。なんと可愛い。
お試ししながらすっかり気に入ってしまって、2年連続パレット入りしています。そこまで大量に使うわけではないのですが、色々な場面で使えて、尚且つ他では替えが効かない色と感じています。
キナクリドンスカーレットはこんな色!
顔料はPR209
とにかく彩度が高く、明るいです。以前ご紹介したパーマネントスカーレットと似たような雰囲気ですが、もう少し、黄色みが少ないです。
この色の印象は赤というよりピンク!!
枯葉もキナクリドンスカーレットを赤として使うことはなくて100%ピンクとして使っています。
少量でしっかり発色することもあり、あまり減りは早くありません。ちなみにブリリアントピンクという色がありますが、こちらのキナクリドンスカーレットの顔料と白の混合色パステルカラーとなってます。でも白が混ざるとやや色は鈍くなるので、キナクリドンスカーレットの方が澄んだ色のように感じます。
比べてみたら面白いかも!
粒子が細かく軽いらしく、ウェットインウェットで滲ませると、とにかくふわっと大きく色が広がります。この絵具の広がり方も好きです。
こんな風に使っています
ピンク色のものを塗るときに使うこともあります。特に花にいいですね!さほど濃く塗らなくてもしっかり発色して良い感じ。彩度が、眩しい!オペラとは違ったよさですね。オペラは、枯葉にとってはちと甘いのですが、キナクリドンスカーレットは甘いけどすっきりした感じで、ほどよいです。
頬の赤みに使うことがあります。彩度が高すぎるのですが、少量ですごく効きますね。ほわーっと浮き出てくるような赤み。
最近描いたこちらにもがっつり使って見ました。グレーや暗いブルーとも相性よいです。
実はひよこちゃんのイラストにもよく使っています。可愛い色だからひよこの淡い黄色とよく合うんですよね。黄色や水色と相性バッチリ!
赤はカドミウムレッドなどを使っていたので、ピンクやオレンジもちょっと落ち着いた感じで使うことが多かったのですが、この色のおかげで、かなり幅が広がりました。この透明感がハッとするような感じなんですよね。鮮やかな赤はあまり、気乗りしなかったのですが、使って見たら発見や広がりがある色でした。透明水彩のいいところを凝縮したような色だと思いました。
かわいくて大好き✨
おわりに
あまりみんなに知られていない名作絵具だと思うので、ぜひ使ってみてください。意外と落ち着いた絵を描く人と相性がいい気がします。華やかなポイントを作ることができます。
青系はもう定番の顔料が決まってしまっていて、あまり新しい発見はないのですが、赤は幅があってすごく面白いですね。他にも紹介したい赤がたくさんあります。
またホルベインの絵具も魅力的な色が多く、ぜひまた記事を増やしていきたいですね。