先日Pigmentピグモン(天王洲アイル)で銀の顔料と水彩メディウムを買ってきたので、銀色の絵具を作ってみました。
ピグモンについてはこちらに来訪レビューを書いています↓
Table of Contents
用意するもの
- 顔料(粉の状態)
- アラビアゴムメディウム
- 平たいパレット(紙パレットで大丈夫でした)
- ペインティングナイフ
パレットは陶器製のものなどあれば、良さそうでしたが、紙パレットでも出来ました。ペインティングナイフはあったほうがいいと思います。私はプラスチックのものを使っています。
顔料は大きな画材店に売っています。顔料のそばにメディウムも売っています。
使用した顔料について
今回使った顔料はChromashine SL70-X(クロマシャイン)というものです。ホルベインの顔料です。
色は銀色なのですが、この顔料はかなり粒子が大きく、輝きが強いです。
詳しくはPigmentのHPに書いてあります。
アルニウムフレークがベースになっているとのこと、確かに銀というより、アルミの色ですね。ものすごくきらきらしています。
通常の銀絵具と比べても、粒が大きくざらざらしているので、絵具も粒子感が出るのでは、と期待しています。
使用したメディウムについて
ホルベインの「アラビアゴムメディウム」を使用しました。この一本の中にアラビアゴム、グリセリン、防腐剤が含まれていて、顔料と混ぜるだけで水彩絵具を作ることができます。「絵具を作ってみたい」と画材店のスタッフに相談したところ、この品を薦めていただきました。固形のアラビアゴムは熱で溶かして使うのだと思います。ハードル高い、難しそう、と思っていましたが、これなら簡単に絵具を作れそうです。
絵具を作る他にも、不透明水彩に混ぜて透明感を出したり、透明水彩に加えて深みを与える、といった用途があるようです。
大型の画材店でないと取り扱いがないかもしれません。
作りかた
まず、顔料を出します。どのくらいがいいのか量が分かりません。
水彩メディウムを垂らしました。こちらも量が分かりません。少なめにして、足りなかったら、足していこうと思います。
ペインティングナイフで、顔料の粉と水彩メディウムを混ぜていきます。
ひたすら練っていきます。粒子が大きいので、ざらざらした絵具になりそうです。メディウムの量はちょうど良さそうです。
かなり練ったので、このくらいで良いでしょう。完成です。
作った絵具を入れる容器のことを考えていませんでした。とりあえず、クリームなどを小分けするケースに入れておきます。固まった後も、透明水彩のように使えるといいなあ。
早速描いてみた
作った絵具で早速塗ってみました。絵具はまだ乾いていません。
粒子感があり、かなり強く光ります。きらきらというよりギラギラ、不思議な輝きです。
面白いです。ちょっとイメージと違いましたが、きれいです。重ねて塗ることもでき、厚塗りすると白っぽくなり一層輝きが増します。ここまで光る絵具は初めてなので、感動。
どんな風に使ったら良さそうかは、まだ考え中なのですが、面白い絵具ができました。
固形水彩のように、乾いた後に溶かして使うことができれば、完璧なのですが^^
次の日…
次の日、絵具は完全に乾きました。
水に溶かして使えるのか?水のついた筆でぬぐってみると…
大丈夫でした!ちゃんと溶かして使うことができました。
乾燥して固まった後も、普通の水彩のように使うことができました。これで使いたい時に、使いたい分だけ使うことができますね。自作した絵具でも、普通の透明水彩のような使い方ができることが分かりました。
終わりに
絵具の自作はやってみたかったのですが、アラビアゴムを溶かしたりする工程が、難しそうでなかなか挑戦できないでいました。
今回、ホルベインのアラビアゴムメディウムを使って、簡単に絵具を作ることができました。選んだ銀の顔料も、なかなか見かけないタイプのものだったので、とても面白い絵具ができたと思います。もちろん、普通の色の顔料でも作ることができます。
購入した顔料は15gで、まだまだ余っているので、たくさん絵具を作ることができます。
とても楽しかったので、今度は顔料同士を混ぜて新しい色を作ってみたいな、と思います。