展示のお知らせです。ぎりぎりになってしまいましたが!!
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パレットギャラリー「装幀画展Ⅺ」
麻布十番のパレットギャラリーで「装幀画展Ⅺ」が行われます。
装幀画展は今回で11回目だそうです。どんな企画なのかというと、画家が自由に1冊本を選んで、その装幀画をイメージした作品を描き、本のカバーをデザインし、作品と本のカバーを展示するというものです。
今回の企画展はアートソムリエである山本冬彦さんにお誘いいただいたものです。山本冬彦山さんは、コレクターでいながら作家を集めてさまざまな展示会も企画しておられます。一昨年のドラードギャラリーでの「創作表現者展」で枯葉は「山本冬彦賞」をいただいたのですが、そこからご縁が始まりました。
今回は、推薦作家のみによる展示ということで、いつになく緊張!しております笑
文庫本選び、テーマ選び
テーマに選ぶ文庫本は自由とのことで、すごくすごく迷いました。
本の装幀などは憧れですが、いざ、本を選ぶとなると、自分の作品と相性がよさそうなのは、サスペンスやミステリーなどではなく…(普段読むのは、そういうのばかりになってしまうのですが)やっぱり西洋古典文学かな、と思いまして。でも悩む悩む。
いざとなると、すごく選択が難しいです
次女が「シェイクスピアとかはー?」と提案してくれたので、一番描いてみたいと思っていた「夏の夜の夢」にすることにしました。
そこで、みなさん!
「夏の夜の夢」ではなく「真夏の夜の夢」では?
と思った方も多いのではないでしょうか?そう、私もあれっと思ったんですよね。元々の英語の題では「A Midsummer Nitght’s Dream」となってます。Midsummerは素直に訳すと「真夏」なのですが、英語圏では、「真夏」というより「夏至」の意味なのだそう。そのため、Midsummerは「真夏」とはちがうので「夏の夜の夢」という題が採用されたようです。そのあたりの背景も調べてみて、改めて分かったことも多く面白かったです。
そういえば「ミッドサマー」という怖そうな映画がありましたね…。
作品について
という感じで今回の作品はこんな感じになりました。
本当はもっとたくさん要素を詰め込んだ大作を描きたいところなんですが、今回は本の装幀がテーマということなので、自由に描くというよりは、「ブックカバーの絵」というのを意識しました。
「文庫サイズで映える絵」=あんまり細かくしすぎない、はっきりした色やコントラスト。
「文字が入ることを考慮して、抑えた絵」=文字が入るので、はじっこまで埋め尽くさないように。余白を意識する。
こんなことを意識しました。妖精の女王をイメージしましたが、人物に関しても、色々な解釈ができるようあまり説明的にならないように…などいつもとちょっと違った感じにできたかな。
作家名:枯葉庭園
題名:夏の夜の夢
サイズ:180×240mm
技法・素材:水彩、アクリル絵具、ストーンヘンジアクア水彩紙
額装はこちらにしました。
ピンクがかったマットな額ですが、作品がピンクベージュの色合いなので、ぴったりでした。マットはシンプルにナチュラルホワイト。
文庫カバーのデザインについて
今回、文庫本のデザインを自分でしなくてはいけないというのが、大変に感じました。
「絵が描けるなら、デザインもできるでしょ」みたいに思われがちですが、実は全く別のスキル!!絵が描けてもデザインはできません。中にはセンスのいい作家さんもおられますが、少なくとも枯葉はデザインは全くできないど素人…やっぱりプロがデザインしたものは全然仕上がりが違います。過去の出展者さんのデザインも見せていただきましたが、多分プロの装丁家さんが作ったんだろうな!と思われる、レベルの高いものでした。
これは緊張しちゃう…
デザイナーさんにデザインをお願いすることも考えましたが、せっかくの機会だし、とも思い、作家兼デザイナーさんにトンボ線だけひいていいただいて、自分でブックカバーをデザインをしました。実際に販売するわけではないので、こういうものもあってもいいかなと。
展示会場には、デザインしたカバーをかけた文庫本も一緒に展示されるとのことなので、楽しみです。まだ実物を見ていないのですが、写真を撮ったらのせていきますね!
展示のお知らせ
「装幀画展Ⅺ 文学とアートの出会い」
2024年2月24日(土)〜3月3日(日)
11:00~19:00最終日17:00まで
パレットギャラリー麻布十番 港区麻布十番2-9-4
いつもと少し違ったテーマの作品展で楽しみです!!場所も麻布十番のギャラリーではじめてのエリアですね。近くにはオシャレなカフェやお菓子のお店がたくさんで散策しているだけで楽しいです。麻布十番おすすめのお菓子は「豆源」、娘たちの好物です。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。