今まで描いた記事、メーカー別にまとめてみました!
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ホルベイン
一番メジャーなメーカー。大抵どこの画材店でも見かけるので、一番入手がしやすい。
教本や教室でも使われていることが多いので、参考にしやすい。
割と鮮やかで発色は強めなのが特徴です。
基本のカラーに加えてパステルカラーのラインナップも豊富。
現在、チューブタイプ、ハーフパン、ケーキタイプでの販売がありますが、それぞれラインナップや使用感も異なります。
定番だけに全色の入手が難しく、意外にサイトでも記事が少なめです。もっとホルベインの記事書こうかな!
ターナー
アクリルはすでにメジャーですが、透明水彩に関しては後発。
とにかく低価格高品質が売りで、コスパはよいです。
元々国内向けに54色が販売されていて、去年から海外で販売されている15mlチューブも買うことができるようになりました。そのあたりのラインナップも含めて解説しています。
12色セットもおすすめです。
クサカベ
クサカベ透明水彩は、毒性のある顔料を使わない絵具です。使用顔料は他のメーカーとかなり違いますので、純粋な比較は難しいです。
パステルカラーや蛍光カラーも豊富です。
ついこの間全色レビューが実現しました!
ウィンザー&ニュートン
ウィンザー&ニュートンはイギリスのメーカー🇬🇧
老舗ブランドです。顔料の特性を生かした絵具で、発色の強い色ははっきりした色合い、淡いものは繊細な発色です。単一顔料の絵具が多く、ラインナップも多すぎず少なすぎず。適度にバリエーションも豊富です。
価格はホルベインの倍くらい。価格とクオリティのバランスがよく使いやすいです。海外ではウィンザー&ニュートンが主流のようです。
シュミンケホラダム
シュミンケホラダムはドイツのメーカー🇩🇪
こちらも老舗ブランド。最高級の絵具で、高価格ですが、人気があります。
単一顔料の絵具が多く、バリエーションも全メーカーの中で1番豊富です。他のメーカーでは売っていない独特の色も多いので、バリエーションを求める場合はシュミンケホラダムです。
また、独特の滑らかな感触があり、凹凸の激しい紙の上でも均一に絵具がのります。顔料密度も高く、なかなかなくならないので、そこまでコスパは悪くないのかもしれません。
なぜシュミンケホラダムの絵具が高いのか?特徴をまとめてみました。
個人的なおすすめ色を紹介しています↓
マイメリブルー
マイメリはイタリアのメーカー🇮🇹
老舗ブランドです。割と高価格です。
元々単一顔料にこだわりがあるブランドでしたが、2020年にリニューアルされ、全色単一顔料になりました。顔料のバリエーションという意味では、シュミンケホラダムと同じくらい種類が豊富です。
特に赤、黄色、青の種類が多いです。
便利が調合カラーはないので、どちらかというと混色向きかもしれません(特にグリーン系)
澄んだ発色で、均一に絵具がのります。
セヌリエ
セヌリエはフランスのメーカー🇫🇷
こちらも老舗ブランド。店舗での取り扱いは少なめ。
蜂蜜を展色材に加えた絵具とのことで、妙に柔らかく固まりにくいです。
発色は驚くほど強いです。鮮やかではっきりした色が多く、伸びもよいです。お洒落な混合カラーも多く、選びがいがあります。割と単一顔料と混合色が半々くらい。
まっち
まっちは日本のメーカーです🇯🇵
あまりメジャーではありませんが、非常に高品質な絵具を作られています。とても粒子が細かく、粒が揃えられているので、きれいに混ぜることができます。色数こそ少ないものの、混色でたくさんの色を作ることができるので、表現の幅は広いです。
混色で色の彩度が落ちにくいため。色作りの勉強にもなります。
しかも安い!
通販での購入がメインになります。
月光荘
月光荘は日本のメーカーです。🇯🇵
銀座に店を構える絵具メーカーです。お店はレトロな雰囲気で一見の価値ありです。
絵具は個性的な色が多く、そのほとんどが3色くらいの顔料を混ぜて作られた独特の色です。こちらも通販で購入できます。
記事では販売している絵具の全色色見本をのせています。
最後に
ここまで色々書いておいて、こんなことをいうのも良くないかもしれないのですが、どのメーカーの絵具であってもそこまでは違いがありません。
このページで紹介した絵具であれば、どこのメーカーの絵具であっても、発色もよく使いやすいです。
絵具の違いは、「メーカーの違い」よりも「顔料の違い」の方が大事です。裏を返すと、顔料が同じ絵具は、違うメーカーの絵具であっても、同じような色、性質があります。
↑例えば、PR122という顔料の絵具です。メーカーごとに名前は違いますが、基本同じ色です。
じゃあ、各メーカーの違いって何?
扱っている顔料の幅に差がある、というくらいかな!
顔料の種類は、高いメーカーの方が多い傾向にあります。
「基本の色」はほとんどのメーカーでも取り扱いがあります。
この記事で紹介しているような色は、どこのメーカーでも売っています↓
(例外はまっちと月光荘で、色数が極端に少ないので、単純に比較するのは難しいです。)
「高級メーカーはやっぱり発色が一段階違う」とか「〇〇の絵具は、抜群の透明度と鮮やかさ」などと耳にするかもしれませんが、同じ顔料であれば、国産の150円のチューブも海外高級メーカーの1500円のチューブも、同じ発色です(言っちゃった!)
これは、主要の色で、ちゃんと試し塗りして比べたので、自信を持って言えます。
(溶けやすさや色の均一さに違いがあるかな〜くらいですが、決定的な違いではないです)
どのメーカーにも良さがあって、ちゃんと基本の色は取り揃えられているので、安心してお楽しみください!
メーカー間の優劣はあまりないんだね。
好きな絵具で楽しんでね!!