本サイトはアフィリエイトやPRが含まれていることがあります。

おすすめメーカーカタログについて(見つけたら持って帰ろう!)

おすすめのメーカーカタログを紹介します。

透明水彩のカタログの中では、ウィンザー&ニュートンのカタログとシュミンケホラダムのカタログがめっちゃ詳しいです。なので、画材店で見つけたらもらって帰ってくるのをおすすめします。

webでも見れるかな、と思ったのですが、全ページは公開していないみたいですね。

ウィンザー&ニュートンのカタログ

ウィンザー&ニュートンのカタログに載っていること

全色のラインナップ、使用顔料

全色のラインナップが表示されています。カタログのメインのページです。このようなページは大体のメーカーのカタログで用意されています。一覧なのが見やすいし、選びやすいです。

絵具の一覧表に顔料や透明度、粒子の大きさの記載があり、とても見やすい

バニーコルアート ウィンザー&ニュートン絵具一覧96色/

どの絵具にどの顔料が使われているのか、はもちろん、透明度や、粒子の大きい絵具にはGの表示、染みつきの強い絵具にはStの表示、価格のランク、耐光性についても記載があります。

絵具は色味だけではなく、透明度や粒子の大きさ、染みつきなど、様々な要素があり、絵具ごとに特性も違います。似たような色でも、「こちらの色は粒子が荒く、混色に向かない」「染みつきが強すぎて、リフティングの技法に向かない」など違いがあり、できることや得意なことも違ったりします。なので、上記の表示が公開されていることはとても大切です。

似たような色でも、そんな違いがあるんだな〜

メーカーによっては、使用顔料がはっきり明示されていないということもあったりします。個人的な意見になりますが、情報開示がしっかりしているメーカーのもの商品の方が安心して使えます。

例えば耐光性の問題もあったりします。やはり作品を販売することもありますので、飾っていて、色褪せしたりするのは困るからです。

また、混色して分離してしまうのは困るので、Gカラー(グラニュレーションカラー)の表記もありがたいです。逆に分離させたいという場合もGカラーの表記は役に立ちます。

とても読みやすい

ウィンザー&ニュートンはその点、とてもはっきりと書かれているので、良心的なメーカーで、とても助かります。

透明性、粒子の大きさなの要素、基礎知識

他ページに顔料の種別や、絵具の特性、透明度、グラニュレーション(粒状化)など、解説が詳しくあります。

これがすごい!!

そんじょそこらの技法書よりよほど詳しいです

かなり詳しくてとても役に立ちます。

すごく勉強になります

有機顔料、無機顔料の違いなども。

ちょっと詳しすぎて難しいかも。

ウォームカラーとクールカラーの記載もあります。ちょっと色彩理論や配色の知識がないと理解しづらいのですが。。一つ一つ丁寧に解説されています。

顔料の基礎知識についてはこちらでも紹介しています↓

シュミンケホラダムのカタログ

1色ずつの解説ページ

シュミンケホラダムのカタログは、絵具のラインナップ一覧表のページはありません。

そのかわり一色づつの解説が超詳しいです。使用顔料、透明性、着色力、耐光性、はもちろん、その絵具の特徴の解説も。

色によっては、「青との混色推奨」など、おすすめの使い方も書かれています。

ありがたい!かなりアーティスト目線だよね

個人的にいいな、と思ったのが、基本色に●マークがついていること。

●マークは基本色みたいです、参考になる!

もちろん色は好みなので、好きなものを買っていいのですが、初心者のときは何から手をつけていいのか、よく分からないので、基本色●の表示は、選びやすくていいです。最初に買うときには、かなり参考にしました。

セットに入っている色が分かる

何気にありがたいのが、セットに入っている色が全部表示されていることです。

カタログにセットに入っている色がはっきりと記載されていないメーカーは多いです。

シュミンケホラダムのカタログには12色セット、24色セット、36色セット、48色セットに入っている色が記載されていて、メーカー側が基本色として位置付けている色を知ることができます。セットを買わず、バラバラにそろえる場合でも、かなり参考になります。バランスよく色を揃えるときにも役に立ちます。

セットに入っている色はほとんど使ってみたよ。
最初は誰かのおすすめがないと選びづらいよね。

カラーメトリック(色相環)

実はこれが一番重要です。(全てのメーカーに作ってもらいたいなあ、本当に役に立つんです!)

絵具を色相環の中に並べている図なんです。自分の持っている絵具が、色相環のどこに位置するのか、というのが分かるんですけど、これがとても大事です。

番号だけなので、色は書き込みしないと分かりませんが…でも、便利!

特に最初の頃は、色を見ても、それが色相環でどのあたりに位置する色なのか、皆目見当がつきません。例えば「コバルトブルー」紫に近い青なのか?緑よりの青なのか?

色を見ただけで、パッと分かるのはかなり色に敏感な人だけだと思います。特に茶色やグレーなど、色が渋くなるほど(中央に近づくほど)色相環での位置は分かりにくくなります。

考えたことなかったなあ

よくブログでも赤みのブルーや青よりのグリーンという表現が出てくるんですが、それはこの色相環上の位置の話なんです。色相環を理論で説明することが多いんですが、実際の絵具と結びつけている解説はあまりありません。

これがどう役に立つのかというと、色を選ぶときに、色相が近くならないようにバランスよく絵具を選ぶときに役に立ちます。また、鮮やかな色というのも分かるので、鮮やかな色を作りたいときにはどれを選べばいいかというのも分かります。色の知識が必要になりますが、自分の色彩を広げたり、新しい色合いにチャレンジするときにも使うことができます。

ちなみに。これを見ると分かりますが、絵具の色というのは偏っています。

赤や黄色はたくさんあるけど、グリーンや紫の絵具は少ない!

グリーンや紫は顔料が少ないんだよ。
鮮やかな黄緑や青紫の顔料はないしね

絵具は全ての色域があるわけではないんです。全色購入しても、全部の色域をカバーすることには、足りないです。なので、顔料が存在しない部分の色は、混色によって作るしかありません。これが混色が超大事な理由なんです❗️

その他カタログ

その他のメーカーも、カタログはあります。

絵具の全色ラインナップを一覧にしたものは必ず載せられています。ほとんどのメーカーは色ごとに使用顔料、透明度、耐光性の表示はあります。(全色一覧とは別ページに表としてまとめられている場合も。こういうタイプはちょっと確認しづらいです)

親切なメーカーだと、そこにGマーク(粒状化する色)、Stマーク(粒子の細かい色で染みつく)の表示もあります。Gマークのついた色は、粒子が荒いので、他の色と混ざりにくいです。ので表示があるのはとても役に立ちます。逆に分離色を作りたいときにも必要な情報です。

初心者であっても、複数のメーカーから、またがって絵具を買う場合は、顔料を見て見ることをおすすめします。同じ顔料で、同じ色の絵具でも、メーカーごとに名前が違うことがあります。被って買ってしまうのを防ぎたい時も、逆に同じ色を買いたいときにも必要です。

かれは
かれは

PG7は、ホルベインではビリジャンヒュー、W&Nではウィンザーグリーン、シュミンケではフタログリーン。別々の名前だけど、同じ色だよ

また、超ややこしいのですが、他メーカーで同じ名前で売られているのに、全く別の色だということもあります。

かれは
かれは

ホルベインのキナクリドンレッドとW&Nのキナクリドンレッドは、名前は同じだけど、違う色だよ。

えっ、それはまぎらわしいな!

間違えて買ってしまわないように、顔料のチェックは必須です。

最後に

というわけで、カタログの話をしてみました。

全てのカタログが、メーカーのHPで見れるのが理想なのですが、ない情報も多いです。画材店で見つけたら、カタログもらって帰りましょう!!

顔料のことなどは少しずつサイトでも書いていくのでお楽しみに〜

顔料の基礎知識です。ちょっとマニアックかもしれませんが、詳しく知りたい方はこちら↙️