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牧野原色図鑑がとてもおすすめ!おすすめの資料(植物編)

質問がありましたので、独立した記事としてまとめておきますね。色々な方に知って欲しいので!!牧野富太郎先生によるめちゃめちゃ詳しい植物図鑑です!

おすすめの植物図鑑

絵やイラストを描くときに、花の資料って欲しくなりませんか??花はイラストに取り入れやすいモチーフですよね。

昨今はネットでも調べられますが、やっぱり図鑑が手元にあると、とても便利です。

ひよこ
ひよこ

お花描くの大好き!

そこでおすすめの植物図鑑があります。

この記事でちらっとご紹介したものです。

31日間、毎日春の花と女の子を描こう!と決めて描きましたが、そのときに毎日大活躍していた図鑑がありました。

その時の植物図鑑がこちらです!原色牧野植物図鑑シリーズです。

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こちらのシリーズ、原色植物図鑑、コンパクト版というのですが、実は全17巻です。その中でも園芸種の植物(いわゆる花屋さんで見かけるような花)に絞ったものがコンパクト版の7、8、9、10巻になります。全4巻です。名前は「原色園芸植物図鑑

ちなみにですが、

日本に自生する野生の植物が「原色牧野日本植物図鑑」で1、2、3巻

樹木の図鑑が「原色樹木図鑑」で4、5巻

きのこの図鑑が「原色きのこ図鑑」で6巻

園芸種が「原色園芸植物図鑑」で7、8、9、10巻

高山植物が「原色高山植物図鑑」で11、12巻

薬草が「原色薬草図鑑」で13、14巻

昆虫が「原色昆虫図鑑」で15、16巻

日本の動物が「原色日本動物図鑑」で17巻

となっています。北隆館のホームページで全貌を確認してみるといいかもです(コンパクト版は下の方にあります)↓

全部コンプリートしたいところですが、私は花を一番たくさん描くため、園芸種の図鑑を4冊そろえています。

これより詳しい植物図鑑はおそらくないと思います。

原色園芸植物図鑑のすごいところ

全て手描きのイラスト

この図鑑のすごいところは、1940年に刊行された図鑑を改訂した古い本(このコンパクト版自体は1985年に刊行)でありながら、目次以外のページはフルカラー。植物の図は写真ではなく、全て著者の牧野博士による手描きのイラストであるというところです。(牧野博士は植物学者の父と呼ばれています、こんな素晴らしい図鑑を残してくれてありがとうございます!!ホント偉大)

ちなみにこの植物の絵は、水彩絵具ウィンザー&ニュートンで描かれているそうです!(当時の日本にはあまり発色のいい水彩絵具がなかったのだとか)

かれは
かれは

こんなところでウィンザー&ニュートン!

図鑑の画像が写真ではなく、イラストであることについては、

ひよこ
ひよこ

イラストより写真の方が正確じゃないの??

と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、葉のつき方、枝分かれの仕方、根元はどうなっているかなど、意外と写真では分かりにくいことも多いのです。私も花などはネットで検索することもあるのですが、写真は大抵、野外で群生していたり、他の植物と一緒に写っていたりするので、葉のつき方や、実際の植物の全体の様子は全くわかりません。

この図鑑は全てイラストなのですが、ものすごく植物の細かい部分やつくりが分かりやすい!茎の様子(太さや色、まっすぐか、曲がっているか)や葉のつき方(互い違いについていたり、一箇所から対になっていたり)、花のつき方、枝分かれのしかた、根元の様子など。

根元の様子なんて、写真だと100%葉で隠れてますから…

すみれの根元がどうなっているか知りたかった〜!

なので、この図鑑を買ってから、知りたかったところが隅々までよく分かり、植物が描きやすくなりました。花をイラストに取り入れるとき、花だけポンと描いてしまいがちですが、葉のつき方や茎の様子も分かっていると、色々な形で絵に取り入れることができます。

ひよこ
ひよこ

可能性が広がる!

ボリュームがすごい

この図鑑はすごいボリュームです。4冊に分かれているだけあって、知りたい植物、花については全て載っていました。知らない花もたくさんあります。全ての植物にイラストが載っていて、小さな本ですがミッチり詰まっています。

図鑑なので、原生地、体長、花をつける季節、品目、種別など、ビジュアル以外の情報も豊富です。

イラストが全て牧野博士の手描きというのも圧巻です。これ、全部描いたのか、と思うと…頭が上がりません。

ていうか絵!植物学の先生なのに絵が上手すぎる!!

ひよこ
ひよこ

見ているだけでも楽しい

牧野博士は「雑草という名の植物はない」という言葉を残しており、どのイラストにも植物への愛が感じられます。

図鑑という形のよさ

ひよこ
ひよこ

今じゃネットで検索できるから、
図鑑なんていらないかな、と思ってたけど…

もちろんネットでも色々なことが検索できます。便利です。

なんですけど…

パラパラめくって、自分の知らなかった植物や花と出会えるのも楽しい。意外とこの花とこの花は種目が同じなんだ!とか、この花は6月に咲く花なんだ!とか、原産地とか…

アスターは中国原産

やっぱり図鑑なので、体系的にまとまっているのがすごくいいですね。開くたびに発見があります。

咲く季節や種目、原産地も分かったら、創作のイメージが湧きやすいじゃないでしょうか。

ネットの情報ってどうしても断片的なので、画像だけ検索しても、その花についてよくわからないことも多いです。

あまりメジャーではないけど、素敵な花もたくさんあります。今まで見たことがあったけど、名前が分からなかった花もありました。

本の形にまとまっているのが意外と便利だったりしますね。

図鑑って改めてすごい情報量なんだなあ、と思いました。

難点

難点はボリュームが凄すぎること。しかも4冊に分かれているので、目的の植物を探すのにとても時間がかかります。その分、大抵の花は載っているのですが…(品種が多いような植物についてはまた別の資料を探す方がいいかも。)

なので、私は図鑑の表紙に、どの花がどの巻に載っていたのかメモしています。メジャーで、よく探すものだけですけど。付箋もたくさん貼っています。

一応目次がついているので、そこから索引で探します。でも本が分かれているとそれも大変。

あと、専門書なので、コンパクト版といいつつお値段は高めです。1冊5000円近くします。なので古本で探すのでもいいと思います。このボリュームと専門性を考えると、このくらいの価格してしまうのも納得なのですが…。ちなみに大きいバージョンもありまして、こちらはサイズも大きく、お値段も30000円とかなので、それと比べるとお手頃??

ただ、後世に末永く残って欲しい本でもあるので、定価で購入しようかなとも思ったりします。

子供用の図鑑はどうか?

子供用の植物図鑑も持っています。こちらは自生しているような植物がメインで、園芸種のページはほんのわずかです。こんな花もありますよ〜くらいの感じ。

なので、いわゆる花屋さんにおかれるような花を描きたいと思うと、物足りないですね。ただ、ポケット版はそれなりに便利なので、1冊あってもいいかもしれません。(日本の野草などがざっと載っています、お散歩にちょうどいい)

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もっと詳しい植物図鑑ってないのか!?と丸の内丸善(とても大きい本屋さん、専門書も多い)で必死に探しまくったところ、この図鑑に行き着きました。コンパクトな割に、お値段が…!?ちょっとびっくりしましたが。

でも知りたいことが全部載っていたので、迷わず購入しました。

品種を細かく知りたい

牧野園芸図鑑は、とても便利です。が、そこまで細かい品種は扱っていません。

が、例えば紫陽花だと品種がたくさんあるのですが、牧野園芸図鑑だと10種類くらい。この本にはそこまで細かく載せていないのだと思いますし、この本が出された1940年よりも花の品種もかなり増えているはずです。

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で、種別にもっと色々知りたいな、という時は、園芸雑誌やフラワーアレンジメントの雑誌などが詳しいです。

同じ種類の花でも色や形など色々なバリエーションがあるので、見ているだけでも楽しいです。(が、雑誌なので、バックナンバーを頼りにする感じになります。広告など不要なページも多い)

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フラワーアレンジメントの雑誌は、組み合わせ方や花の見せ方なども参考になるので、一時期20冊くらい集めていました(バックナンバーを古本屋でゲットしていた)今は好きなページだけをファイルに保存しています。

色々種類が知れて楽しいです!

これは図鑑とは別にとても参考になっています。

絵を描かなくても一見の価値があるかも?

植物だと、こんな感じかな?とうろ覚えで描いてしまうこともあると思うのですが、やっぱり植物図鑑が手元にあると全然違います!私も誤解していた部分がたくさんありましたし、描いてみようと思う花も増えました。もちろん実際に見に行くのが一番なのですが、季節によっては咲いていないこともありますし、園芸種だと花屋さんでしか見かけない種類も多いので、図鑑はありがたいです。

いい資料があると、絵に取り入れられるモチーフの種類が増えるということなので、自分の可能性を広げてくれるものとして活用しています。

牧野先生!素晴らしい図鑑をありがとうございます!!

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古い本なのにも関わらず、いまだに改訂が重ねられ出版され続けている、っていうのがすごいですよね。これを超える図鑑は多分出てこないと思います。全種類、手描きのイラストがついているとか、尋常ではないです。牧野先生の植物への愛がすごい…

図鑑は手描きだから価値があるんだと改めて思いました。手描きだからこそ、人間が必要な情報を選んで、他の人に分かりやすく示す、ってことができるんですよね。構造や細部は写真よりもイラストの方がわかりやすいです。(もちろん写真資料もうまく組み合わせると、もっといいと思います)

フジなんかも写真ではどこがどうなっているかよくわからない花の代表格ではないでしょうか?
これは私が撮った藤です。いい雰囲気ですが、やっぱり構造は分かりにくいです

お値段は張りますが、その価値がある図鑑だと思っています。

私も記事を書いているうちに、きのこや樹木など他の種類の原色図鑑も揃えたくなってきました。

そういえば2023年の朝ドラ「らんまん」はなんと牧野富太郎先生がモデルだそうですよ!神木隆之介さんが演じるそうです。朝ドラは一度も見たことがないのですが、興味をひかれます。