★★個展「星月夜の幻想」(10/12~17)のお知らせ★★

ぎゃらりぃあと「月満ちる夜には」出品リスト

8月にぎゃらりぃあとさんで行われる公募展「月満ちる夜には」に出品する作品のリストをつくりました。今回は「満月」がテーマ。私の好きなテーマなので、喜んで参加させていただきました。とても楽しみです!

「月満ちる夜には」

ぎゃらりぃあと「月満ちる夜には」

期間:2022年8月17日(水)〜29日(月)(2週間の期間です)

時間:12時〜20時(月曜日18時まで)

場所:大阪市北区黒崎町14-19

テーマ「満月」

夜の情景を描くことが多いので、月はとても好きなモチーフ。中でも「三日月」と「満月」はよく描いています。今回、新作旧作取り混ぜて、作品を準備しました。

月といえば印象的な思い出話があるのでさせてください。私が住んでいるところは周りにビルや高層マンションが多く、夜景といえばビルの明かりです。夜空にはほとんど星は見えません。小さい頃はもう少し星は見えたような記憶があるのですが、年を追うごとに見える星の数はどんどん減っている感じがします。高いマンションやビルもどんどん増えたのでそもそも空の面積が少なくなりました。以前は遠くにわずかに見えていた夕日も見えなくなりました。

そんな中、中学生のときに学校の修学旅行で山の奥にキャンプにいったときのお話(20年以上前の話…)です。キャンプといっても山小屋ですが、そこはなんと電気の通っていない場所なのでした。1日目は水洗でないトイレを使い、鼻をすっかりやられました。おまけに自分の班だけ、飯ごうでご飯がうまく炊けず、疲れているのにお腹がすいていてもう帰りたい気持ちでした。夜になって、山小屋から懐中電灯を持って友達と外に出たときのこと。夜はまっくらになるよ、と聞いていたのですが、思わず息をのみました。

そこに広がっていたのは、本当の真っ暗闇と空に浮かぶ満天の夜空でした。

びっくりするほどたくさんの星が真っ暗な空に浮かんでいました。本当にものすごい数の星でした。うっすらと天の川も見えました。都会でポツンポツンと浮かぶ星しか見たことのない私は、本当に衝撃を受けました。あの時の光景は今でも忘れられません。

そのとき、もう一つびっくりしたのは、月の明るいこと。月は闇の中で電灯のようにわずかに地上を照らしていました。「まるで電気みたい」とそれも衝撃でした。今まで「月の光」や「月明かり」なんて言葉はあるけど、「月が明るい」と思ったことはなかったんです。電気がない場所では月はものすごく明るいし、まっくらな山の中だと月の光がとても心強く感じました。

それ以来、星も見えていないだけで実はたくさん浮かんでいるし、月もとても明るいんだなと思うようになりました。

普段は忘れているのですが、絵を描くときだけは、そのときに見た夜空を思い出します。もう一度くらい見てみたいな〜と思います。なんとなく「月」と「星」のモチーフが好きになったのもその頃からです。

ひよこ
ひよこ

見てみたいな!
たくさんのお星様⭐️と明るいお月様🌝

と思い出話はこのくらいにして、出品する5点の作品を紹介しますね。

月光のセレナーデ

サイズ:180mm×320mm

画材:透明水彩、アクリル絵具、色鉛筆

紙:アルティスティコ水彩紙(旧)

テーマ:こんなノートのメモから出発しました。最初は光を放つ満月と水の魔女ローレライをイメージしています。

ローレライはドイツ発祥の伝説で、ライン川流域の町ザンクト・ゴアールスハウゼン近くの岩山にたたずむ水の精。このあたりは船による水難事故の多い場所で、ここを通る船の船頭が金色の櫛(くし)を持った美しい少女の歌に魅せられると、船が渦の中に飲み込まれてしまうという魔女伝説(ローレライ伝説)が生まれたそうです。

ひよこ
ひよこ

ちょっとこわい…

なので最初のタイトルは「ローレライ」

が、仕上がっていくうちにと「ローレライ」のイメージから、「月の光」にイメージが移っていきました。

「ローレライ」→「月夜の調べ」→「月光の調べ」→「月光のセレナーデ」と仮のタイトルが色々変わり、最終的に「月光のセレナーデ」の語感と文字列の見た目が気に入ったので、これに決定。

かれは
かれは

絵を描き進めるうちにちょっとイメージも変わりました!

画材:今回はよく緑をつくるときに使う万能のフタログリーンは封印して、ビリジャンと、マイメリのコバルトグリーン系の色味を使ってみました。少し粒状化して、塗るとまだらになる絵具です。が、それによって、かえって衣装が月光に照らされる感じや水晶のような光を乱反射する感じを表現できたのではないかと思っています。粒状化も色々な表現に使えて面白いので、今後も積極的に使っていきたいと思います。

額のこと:絵は縦長の構図だったので額も縦長にするつもりでしたが、額屋さんで予定が変わりました。額屋さんのオーナーさんが、「この絵は縦長の額に入れない方がいい!太子額に入れて、絵の端っこが隠れたらもったいないから、全部見せて、カラーマットにしましょう。色は絵の色に合いそうな薄い緑がいいかな」とテキパキご提案くださり、よくわからないけどそれがよさそうかなと思い、お任せしました。額縁は自分で決めました(アルフレームさんの額縁、控えめな金でとても気に入っています)

で、こんな感じ!自分ではこの額装は選ばなかったと思うので、とても新鮮だったし、とても素敵に仕上がったと思います。自宅の壁に1週間ほど飾ってみましたが、色味も落ち着いていて、生活空間にあっても違和感なくてなじみやすかったです。

もちろん縦長額も悪くなかったと思うけど、確かにスカートの裾が切れてしまうので、全部見せれてよかったです。額装による見せ方ももっと研究したいなあと思いました。

月明かりに誘われて

この作品だけ去年2021年に描いた作品です。

サイズ:175×185mm

画材:透明水彩、色鉛筆、アルティスティコ水彩紙

実はクサカベにより、ファブリアーノアルティスティコがリニューアル販売されるときに、抽選でいただいたサンプル用紙に描いた作品なのでした。

かれは
かれは

この枠とても素敵じゃない?

ひよこ
ひよこ

かわいい!かれはさん好みだね

アルティスティコは白が美しく、寒色系の色が映える水彩紙なので、思い切って青をメインにした作品にしました。何のアイディアも持たず、1発描きで、アドリブで描いた作品ですが、実はとても気に入っています。予想した通り、青が深くきれいに出ました。ちょうどスーパーパンチコンパスを買ったばかりだったので、マスキングテープを丸く抜き、丸いお月様もきれいに塗るという試みにも成功しました。

タイトルがついていない作品でしたが、フォロワーさんが「月明かりに誘われて」ということばと共に引用リツイートしてくださり、あまりにもそれが素敵だったので、お願いして、それをそのままタイトルにさせていただきました。

https://twitter.com/Karehateien/status/1384357560862478336/retweets/with_comments

と、色々思い出深い絵なのでした。(2021年の4月ごろのようです)

ひよこ
ひよこ

素敵なエピソードがある作品だね♪

満月をテーマにしているので、今回の展示にテーマがぴったりだなと思い、額装し、展示に出させていただくことに。デコラティブな縁は素敵なので、そのまま見えるように残して、紺色のマットと合わせました。額縁はサムトレーディングです。やっと日の目を見て嬉しいです。

アルティスティコのレビューでも紹介しています。

おやすみ月よ

こちらはやや大きめのミニ原画で制作しました。

サイズ:100×100mm

画材:透明水彩、色鉛筆、アルシュ水彩紙

構想があり、タイトルも最初から決まっていました。「眠りに着く前のひととき」をテーマにしました。枯葉は「眠る人」や「眠り」のテーマがとても好きでよく描いています。眠りにつく瞬間やまどろみを表現できたらなあ、とよく考えるのです。

アルシュ水彩紙のにじみが相変わらず神がかっています。色は青紫をテーマにしていますが、実は背景キラキラします!クサカベのシャインパールでキラキラさせてみました。色の感じは写真の方がリアルです。ただ、実際はもっと深く鮮やかなので見て欲しい…!

額はこんな感じです。額がクリーム色で優しい感じなのでそれに合わせて描きました。

双子の星

サイズ:90×70mm

画材:透明水彩、色鉛筆、ストーンヘンジアクア水彩紙

こちらもミニ原画です。

宮澤賢治の「双子の星」が好きなので、いつか描きたいなあと思いながら…完全にではありませんがそのイメージを持って描きました。星座でも「双子座」というのがありますし、2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体のことを連星とよびますが、「双子星」とも呼ぶそうです。そういうわけで「双子」と「星」はなんだか縁が深いなあと思うのです。その双子の星が共通の「月」を持って回っていたら…という想像で描きました。

こちらもラフが残ってました。もう少し幼いイメージでしたね。

いらない紙にごちゃごちゃ描くのが好きですね。絵にならない絵もたくさんありますが、形になることもあります。

額装はこんな感じに。額は写真よりも落ち着いた金色です。

夜空に願う

最後に制作した1枚でした。こちらもミニ原画。

サイズ:75×68mm

画材:透明水彩、色鉛筆、ウォーターフォードホワイト細目

ウォーターフォードの細目は、ミニサイズの原画を描くのにぴったりなのでは!と思い、試してみましたが、ぴったりでした笑 細かいところまできれいに塗れます。繊細な絵にぴったりです。

今回のミニ原画のテーマは夜空と水晶。鉱石は最近すこしづつハマりつつあります(描くのに)。水晶の妖精です。月と夜空に願いをこめて。

色は青緑とピンク。装飾に銀をすこし散りばめていたり、青緑の中にもピンクやオレンジがうっすら浮かんでいたり、細かいところも注目してもらえたら嬉しいです。

額は先に買ったものですが、とても素敵なミニ額なので絵の色をぴったり合わせようと思いました。銀色なんですが、よくあるグレーがかった銀ではなく、白っぽいのがとても好みなんです。大きいサイズもあったら嬉しいけど、どのメーカーのものなんだろう?

また出会えたら嬉しいです。

ミニ色紙

持ち帰り可能作品はドローイングではなく、ミニ色紙にしました。

4枚描きました。こちらも目に留めていただけたら嬉しいです。

夜の住人とめぐる町です。小さい画面に物語をこめましたので、みていただけたら嬉しいです。

おわりに

もう一度展覧会の告知をさせてください。

ぎゃらりぃあと

会期2022年8月17日(水)〜29日(月)12時〜20時(月曜〜18時)

購入のルールなどはこちらのあとさんのページをご覧ください↓

 ぎゃらりぃあと「月満ちる夜には」

とても楽しみな展示です。お時間ありましたらよろしくお願いいたします。