みなさんは描きおわった作品どうしてますか?今回は、描き終わった水彩作品の保管についてお話ししてみたいと思います。
Table of Contents
描き終わった作品どうしてる?
やっと1冊スケッチブックが描き終わった!
描き終わった絵ってどうすればいいのかな??
ひよこちゃんおめでとう!
じゃあ、描き終わった絵をキレイに保管しておこうか。
たくさんお絵描きして使い終わったスケッチブック、どうしてますか?
みなさんがどうしているかは分からないのですが、私はこんなやり方で保存をしている、というのがあるのでご紹介します。描き終わった作品は大切なもの。キレイに保管しておきましょう!
よかったら参考にしてみてください!
質問と回答
いただいた質問はこちら↓
こんな感じで回答させていただきました。
スケッチブックの作品は、全ページ描き終わった時点で、リングを外しバラバラにしてサイズごとにファイルに入れています。 ファイルは普通のクリアファイルでもいいのですが、サイズが大きく特に大事なものはポートフォリオ用のファイルに入れています。(紙が劣化しにくいようです) 私の場合、色紙やATCは販売してしまうため長期保存はしないのですが、販売するまでは、一枚ずつぴったりサイズのクリアポケットに入れて、まとめて箱の中に入れてます。販売の予定がないなら、ミニ色紙用のファイルがあるみたいなので、それに入れておくのはいかがでしょう。 保護材はかけておくのがいいのかもしれませんが、私はパステルを使った作品にフィキサチーフをかけるくらいで特に何もしていません。ポートフォリオ用のファイルに入れていたものは15年くらい前の絵でもきれいな状態です。 ただ、そのまま置いておくと日にあたってしまったり、汚れたりしそうなので、ファイルには入れておいた方がいいと思います。自分でも見返しやすいですしね。
描き終わったスケッチブックについて
水張りせずに、直接スケッチブックに描いた作品は、全てのページを描ききったら、リングを外しバラバラにします。カッターを使って一枚ずつ切り離してもいいのですが、リングが邪魔で結構切りにくいんです。水彩紙は厚みがあるため、カッターの刃も通りにくく、かなり苦戦することがあります。
確かに!
1枚ずつ外してくの大変だと思ってたよ〜〜
ミューズの水彩紙はとてもよくできていて、スキップアーチというミシン目がついていて、カッターを使わずとも手で簡単に水彩紙を取り外すことができます。これ、とてもありがたいです!描き終わった絵をカッター使わず取り外せるのは本当に便利!国産水彩紙はこういうところが気が利いているんですよね。
ワトソンやランプライト、ニューブレダンなどについています。全ての水彩紙のスケッチブックについていたらなあ、と切実に思います。
その他の水彩紙のスケッチブックは、すぐに取り外したい!という場合を除いて、そのままにしておいて、最後のページまで描き切ってしまいます。
最後のページまで描いたら、リングの方を取り除いてしまいます。この方が100倍楽です。そしてリングを取る作業が結構楽しい笑
まずリングの端っこの曲がっているところをニッパーで切っちゃいます。
あとはくるくる回すだけ!!
わっ!簡単に外れた!
割とクセになるので、我が家では子供たちにお任せします。紙を傷つけず、安全に紙を取り外すことができます。このリングを外そうと一生懸命ニッパーで切ったりしてましたが、よく考えたら螺旋状になっているので、くるくる回すだけで外れるんですよね。
でこのバラバラになった作品を仕分けします。
水張りした作品は、ボードから外します。(外さないと次の紙が貼れませんよね☺️)
ブロックタイプの水彩紙も、描き終わるたびに紙を取り外すかと思います。
では次のステップへ!
描き終わった作品の仕分け
描き終わった作品の仕分けをします。
このあたりは作家さんにもよると思いますので参考までにお聞きください。
あくまで枯葉の場合です!!
1枚1枚丁寧に仕上げて、失敗作を作らない作家さんもおられます(尊敬が深い)
枯葉の場合は、パッと思いついたアイディアを描いてみたり、なんとなくアドリブで描いて色をつけたりという制作もしがちです。割と何かを描かずにいられないので、描いてみたけど微妙な結果に終わった、みたいな作品も結構出るのです。描いてはみたけど、未完に終わることもよくあります。(見切り発車で始まり、終着点が分からなくなった)
もちろん展示に出すため、公募に出すため、の作品は構想を練ってから描くので、そんなことにはならないのですが…
それ以外にも色々思いついたものを次々に描いていくため、色々なクオリティの作品がたくさんスケッチブックにおさまっています。(そういうものは水張りもしないからスケッチブックにたくさん描いてます)
で、それらをどうするかです。
私の場合、スケッチブックから取り外した時点で仕分けします。
①ちゃんと完成したので、ファイルに入れるもの(額装して展示に出したり、販売ができるクオリティのもの)
②簡易仕上げではあるが、クオリティの高いもの(ドローイングとして販売できる)
③未完成のもの(描きかけだけど、ちゃんと仕上げれば形になりそうなもの)
④着地点が分からなくなったもの(完成させる見通しが立たないもの、失敗してるもの)
④はその場でゴミ箱行きです。販売していると完成度の高いものからお迎えされて自分の手元には残らないので、失敗品を残していると、手元にクオリティの低い作品が残り、テンションが下がってくるので、価値がないと思うものは変な愛着が生まれる前に容赦なくゴミ箱へ。
③は迷うのですが、とりあえず、取っておきます。完成しないこともありますが、やる気のない日にちょこちょこ進められるので。(描きかけの絵に加筆していく作業はテンションが低い日にもできる)またテーマがある企画展にぴったりのこともあるので、手札として残しておこうかな〜ですね。これも時間が経つと価値を失うので、あまり長い期間放置になってしまったらゴミ箱に行くこともあります。
①と②は大切にファイルに綴じて、日の目を見るまで保管です。10年以上前の作品は販売しないので、そのまま自宅に残ったりもします。
書いたあとに思ったのですが、③、④あたりは「枯葉の場合」なので、あまり参考にしないでください!!技術的には理想に届かなかった作品でも残しておくと後でリメイクなんかもできますし、作品数をあまり作らない作家さんにとっては、貴重な作品にもなるかもしれませんし。失敗と思っていても、他の人に見せると「悪くないよ?」っていう意見だったりもしますし。その場の勢いで、何でもかんでも捨てない方がいいかもしれません。特に若い頃描いたものは、技術的には拙くでもアイディアが面白いことも多いので。。特に若い方は無闇に捨てないで、時間が経ってから整理してもいいかもしれません。特に③と④は見極めが難しいこともあるので!
自分の作品、大事にしてね!
ただ、①、②、③、④で入れるファイルや箱は分けておくといいかもです。
作品はファイルに入れよう
描きあがった作品はファイルに入れて保管します。箱にいれる、やジップロックに入れるのも聞いたことがあるのですが、作品を劣化から守れて、見返しやすいのがクリアファイルだと思っています。特によく描けた〜、頑張った〜と思うもの(①)はポートフォリオ 用のファイルに入れておくと長期保存がききます。
私も10年以上の作品をファイルに入れていますが、全く変化がないのには驚きます。紙の質のおかげもあると思いますが、ファイルも一役買ってるのだと思います。私が持っているファイルはネットで売っていなかったのですが、(銀座の伊東屋で購入した作品保存に特化したファイル)
こんな感じのものでいいのではないか、と↓価格も同じような感じでした。ちょっとお高いですが、作品が一点もので、販売するときにはそれなりのお値段になりますので、きちんと保管しておくことは大事です。
A3ノビだとF6はギリギリかもしれませんね。F4サイズは大丈夫だと思います。
そこまでしなくていいと思っている場合は、普通のクリアファイルでもいいかもしれません。透明度の高いものだと作品もきれいに見えるので、人に見せるときにもいいかも。
サイズはA3くらいあると何かと便利かも。
ファイルに入れておくと、見返したり、作品を探したりする時に便利です。クオリティで1軍、2軍と分けておくと、展示に出すときにも便利です。
保護材はかけるべき?
保護材に関しては、今まで無頓着だったのですが、強い光が当たるような部屋に飾られる場合は、UV機能のある保護材をかける方がいいかもしれません。
(額装してあれば、ある程度日の光からは守られるようです)
ホルベインからこんなものが売られています。
パステルや色鉛筆がメインの絵にはフィキサチーフは欠かせないと思います!
保護ワニスには防カビの効果があるそうです。防カビ剤が必要かは分からないのですが、お部屋の環境にもよるかな。アイボリブラックはカビやすいみたいなので、防カビスプレーは必要かも。
小さいサイズの絵の保管
ATCやミニ色紙を保管するときは専用のファイルがあったりするみたいなので、そういったものを買ってみてもいいかもしれません。
ATCはトレーディングカードと同じサイズなのでトレーディングカードホルダーに入ります。
ミニ色紙が入るファイルはあるのかしら?と思ったのですが、ありました!
豆色紙1/4サイズ(75mm×75mm)専用のファイルは見つからなかったです。(どこかに売ってそう、見かけたら教えて下さい)まあ↑大きい分には収納可能でしょう。大は小を兼ねる。
枯葉の場合は、ATCとミニ色紙の絵は販売用と割りきっているので、描いた絵は、透明ポケットの中に入れて、テープで口を閉じ、それをまとめて箱の中に入れて収納しておいたりします。販売までしばし…
こんな感じの袋です↓これはATCが入るサイズ。
豆色紙にちょうどいいサイズの袋もありますね〜!ありがたし。
こういうアイテムは100均でも売ってますが、枚数を考えるとこのAmazonの商品の方が断然お得な感じもしてきます。
あ、確かに…
100均のは20枚入りとかだったかも
描きかけの絵の保存
描きかけや判断に迷う絵はこのようにざっくりファイルに入れて保管していたりします(100円ショップなどで見かけるジッパー付きの分厚めのファイルです。
描き上げたら、専用フォルダに移動かな。ただ、着地点のよく分からなくなった描きかけの絵は、新しく書き直した方がいいかもしれないと思うことも多々。もう多すぎてよく分からなくなっています。(SNSに上がるのはごく一部の絵のみなんですよ)
自分でも判断がつかないものはとりあえずざっくり保存ですね。
自分でもうまくいく作品は道筋が見えているのですが、どういう方向に行ったらいいか分からないものは時間をかけても完成しにくいです。こういうのどうにかしなくちゃって思うんですが。。
終わりに
というわけで作品の保存について、紹介してみました。
作家さんによってもそれぞれだと思うのですが、一番大切な作品に関しては同じような感じではないかと思いますね。
参考になれば嬉しいです!