少しでも透明水彩を身近に感じて、楽しんでもらうために!難しくなくて、誰にでも出来て、そして楽しいことを考えてみました。ガチレビューは疲れるので、ときどき息抜きの記事を書いています。
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描きたいものがない…だと??
「描きたいものが見つからない」
「何を描けばいいか分からない」
これは意外とよく聞く悩みです。私は「別に何かを描かなきゃいけないということはないんでないの?」と思っています。
そんな方にこそ「透明水彩」はおすすめの画材です!!
透明水彩のすごいところって、絵を描かなくても面白いところです。
絵を描かなくても?
ただ、絵具を塗り広げていくだけでも充分楽しめるんです。
水分の多い絵具なので、馴染ませれば色が動くし混ざるし、、ちょっと絵の具だまりができたり、ふちどりができたり。とにかく予想がつかないことだらけなのです。
それが絵を描く時にはコントロールしにくく難しい要素でもあるのですが。
裏を返すと、ただ色を塗っているだけでも変化があって面白い!
また絵具の色によっても、絵具の粒が重かったり軽かったり。粒の大きさが違ったり。透明度も違うし、色の濃さも違ったりする。色々な要素があるので、似たような色でも少しずつ性格が違い、その違いが楽しい❗️
透明水彩はとくに顔料の性質が表に出やすい繊細な画材。アクリルとか油彩はそうでもない。紙によっても変わる。画用紙か、水彩紙か、パルプ紙か、コットン紙か。種類によっても乾く速さやえのぐのにじみ方が違う。
色見本作っているだけで時間があっという間に経ってしまった!こんなことはありませんか?
色々絵具で遊んでいると、筆遣いも上達しますし、混色などで好きな組み合わせも発見できますのでぜひ。
透明水彩は、絵なんか描かなくても楽しい!
色遊びしてみよう!
今回は水玉をひたすら描いていく❗️
使う紙は端切れで大丈夫です。私の場合、出来上がり予定のサイズよりも、少し大きめの紙に絵を描くため、余白ができます。これをカットした後取っておきます(小さくした紙は風邪引きやすいので、ジップロックに入れておくといいですよ。ビニール袋にいれておくだけでも違う。)
失敗しちゃった絵があったら、裏を使ってもいいですね。一応水彩紙には表裏がありますが、どの水彩紙も裏が使えます。ちょっと描き心地は十分でないこともありますが、色遊びなら気にならないのです。すぐに捨てないで、取っておいてください。
紙もどんどん値上がりしているので、フル活用してから捨てましょう
青で水玉
単色で。重ねたらしてみる。絵具を一方に寄せたり、にじませて変化をつけたり。フラットになってみたり。色々塗り方を変えてみても楽しい。濃度で色も変わります。同じ絵具を使っているのに塗り方や水分の量なんかでもぜんぜん印象が違いますね〜。筆でも変わります。ナイロン筆は均一に色をのせるのに向いていて、獣毛は色を柔らかくのせるのに向いています。
まずフタロブルーがおすすめ。PB15という表記の青い絵具を探してみましょう。この顔料は比較的新しい顔料、とっても鮮やかで透明感があるので、とても透明水彩らしい絵具!
黄色を混ぜてみました!混ぜてもいいし、混ぜずに紙の上にじませてもいいです。
これはフタロブルーイエローシェードにバナジウムイエローという発色強めのレモンイエローを混ぜています。涼しげ!!
なんかシャボン玉みたい〜♪
紙の上で自然に混ざるのを待つ感じですね。あとは乾いたら重ね塗りしてみても。フタロブルーは着色力が強く紙に染み付きやすいので、たぶん重ね塗りしても溶けにくいと思います。
溶けちゃっても別にいいんですよね。色遊びなので。
紙によっても違うので、高級紙ほど切れ端を残しておいて色の乗り方を研究しておくといいです。
3色混ぜると色濁る?
3色は彩度が落ちることが多いです、濁ってしまうから色を混ぜてはだめ、と習った人も多いかな?
ならば、色々なくすみカラーをつくってみよう!!濁ってもいいじゃないか、絵具だもの!
絵具だもの!!
赤、青、黄色を混ぜて、くすみカラーを作ってみました。
3色混色は濁ってしまうことより、同じ色を再現しにくいからという意味で、あまりおすすめしませんが(大抵の色は2色混色で作れるので)色遊びだしね。色々やってみよう。
ホルベイン水彩マラソンでも、3〜5色で色々な色を作ってみましたが、とても楽しかったです。濁った色(この言い方好きじゃないなあ、くすみカラーがいいかな)も使い方次第。使える組み合わせを覚えておくと便利です。
3色混色の解説はこちら。いくつかよく使う組み合わせを決めておくといいかもですね〜。
3色で縛ってみるのも楽しいです♪♪
似た性格の子を集めてみた
透明色だけ集めてみた。鮮やかな色が多いかな〜?カラーインクのような雰囲気。
パステルカラーだけ集めた。マカロン系ですね。かわいい!
青ばっかり集めた。ついつい青って増えちゃいますね。
粒状化色だけ集めた。最近のお気に入りです。
暗い色だけ集めた。ダークカラーも地味に見えますが、絵に使ってみるととても使いやすいことが多いですね。画面が引き締まる!記事もう少し足したいと思います。
インディゴ、セピア、ニュートラルチントやマースバイオレット、ペリレングリーン、グレー系の分離色など…魅力的な色がいっぱいです。
魅惑のキラキラ
キラキラカラーも使ってみよう。最近のブームがキラキラ絵具です。メタリック系の色や光って写真やデジタルではまったくわからないんですが、実際に見ると「あっ」となります。
今まで、金銀銅くらいしかバリエーションがなかったですが、最近すごく種類も増えてます。角度を変えると見え方が変わるのとか。めちゃおすすめですね。さらに盛ったりするとよいです!!これも絵描かなくても模様だけでも楽しいので。
画材で遊ぼう
絵を描く=何かを達成する
みたいに捉えている人も多いみたいなのですが、もっと遊びとして楽しんでみてもいいのでは?と思いますね。描きたいものを描きたいように描く、さらには伝わるように描いていくのには、どうしても技術というものと切り離せませんが、ただそれも我慢や苦しみと結びつける必要はないので。
「上手くないから」
なんて考える必要はないし(技術は少しずつ身につければいい)
「何かテーマをもって制作しないと」
みたいな義務感持つ必要もなく(描きたいテーマは少しずつ探せばいい)
「面白そうだから試してみよう!」がモチベーションでもいいと思います。
今日は絵具でどんなものを描こうかな〜?
そのために楽しめる遊びを用意していくといいと思います。以前展示会で、「絵具買ったけど、なかなか上手に描けなくて…」とおっしゃっていた方がいたので「葉っぱとか描いてくのおすすめですよ。」とお伝えしたら「葉っぱもけっこう難しくて💦」とおっしゃってたので、「じゃあ水玉でどうだっ!?」と考え、今回の記事を書いてみました。
ちなみに私はとても楽しかったです。絵具を使うのに絵を描かなくてはいけない、という思い込みを捨てて、模様を描いたり、絵具を垂らして、抽象画風のものを描くのも一つの方法ですよね。
ぜひ、余った絵具でお楽しみください〜✨