本サイトはアフィリエイトやPRが含まれていることがあります。

シュミンケホラダム12色セットについて徹底解説❗️

シュミンケホラダムの12色セットに興味がある方に、徹底解説します。

シュミンケホラダムは、取り扱いのある店舗が少ないです。通販で買うにしても、実物を見ないで買うのは勇気が要りますよね。

私はシュミンケホラダムの12色セットは買ったことがないのですが、持っている色が多かったので、レビューしてみようと思います。足りない色はドットシートのものを塗りました。

何かの参考にして頂けたらと思います^^

シュミンケホラダム12色セットの内容

シュミンケホラダム12色セットに入っている色はこんな感じです。

  • 215レモンイエロー
  • 234カドミウムイエロー
  • 349カドミウムレッド
  • 353パーマネントカーマイン
  • 494ウルトラマリン
  • 492プルシャンブルー
  • 519フタログリーン
  • 534パーマネントグリーンオリーブ
  • 655イエローオーカー
  • 649イングリッシュヴェネチアンレッド
  • 663セピア
  • 786アイボリーブラック

の12色です。

ふつう12色セットに白い絵具が入っていることが多いのですが、シュミンケホラダムの12色セットには白は入っていません。白が入らない12色セットは珍しいです。白は、あまり使わない色なので、なくても困りません。むしろその分、色の絵具が入っているのは嬉しいですね^^

12色を1色ずつ解説

レモンイエロー

12色セットにレモンイエローが入っているのは珍しいです。

シュミンケホラダムのレモンイエローは、透明感があり澄んだ色味です。他の色と混ぜたとき、色が濁りにくく、きれいな混色ができます。植物の下地に使ったり、鮮やかな黄緑を作ったりすることができて、かなり使い勝手がいいです。さまざまなメーカーのレモンイエローを試しましたが、その中でもおすすめのレモンイエローです。

カドミウムイエローライト

不透明の濃厚な黄色です。発色が強めで、しっかり色をのせることができます。塗った時に塗りムラが出ないので、きれいに色がのります。

このカドミウムイエローライトは他の色との混色にも負けにくく、使い勝手のいいイエローです。シュミンケホラダムにはカドミウムイエローは4種類あります。(カドミウムイエローレモン、カドミウムイエローライト、カドミウムイエローミドル、カドミウムイエローディープ)どれも魅力的ですが、このカドミウイエローライトは明るい色で、「ザ・黄色」という感じの色です。

カドミウムレッドライト

発色強めのオレンジレッドです。朱肉のような色です。

不透明で強い発色です。塗りムラが出ず、平坦にベタ塗りをすることができます。薄めるとサーモンピンクです。とても使い勝手が良い赤です。

肌の赤みや、花、夕焼けの空や、紅葉した葉など、カドミウムレッドライトで塗ってみたい色はたくさんあります。初心者でもきれいに塗れる色なので、おすすめです。

カドミウムイエローライトとの相性がよく、混色して、鮮やかなオレンジを作ることができます。

パーマネントカーマイン

発色のよいローズレッドです。透明感がある色ですが、濃厚で深みもあります。パーマネントカーマインは、他のメーカーのものと比べると、そこまで鮮やかではなく、少し落ち着いた色味の上品な赤です。私は他の色と合わせやすいので、とても気に入っています。水で薄めるときれいなピンク色にもなります。

花やフルーツを描くのに欠かせない色です。私は5年ほどパレットに入れているお気に入りの赤です。

ウルトラマリンファイネスト

定番のウルトラマリンブルーです。ぜひ、12色セットに入っていて欲しいけれど、意外に入っていない色でもあります。

赤みがかった青で、明るい青です。透明感があり、粒子が荒い色です。ですが、シュミンケホラダムのウルトラマリンは粒子があまり荒くありません。粒子が荒い色は、他の色と混ぜた時に分離してしまうことがありますが、シュミンケホラダムのウルトラマリンは分離しずらいので、とても使いやすいです。

シュミンケホラダムには、他にフレンチウルトラマリン(粒子粗めのウルトラマリン)と、ウルトラマリンブルー(他の青との混合色、ちょっと安い)が売られています。

プルシャンブルー

12色セットにプルシャンブルーが入っているのは珍しいです。

プルシャンブルーは、暗めの冷たい青です。着色力の強い色で、紙に染みつきやすいです。

濃く塗ると暗い青ですが、水で溶いて薄めると意外に明るい水色になります。シュミンケホラダムのプルシャンブルーは、他のメーカーのものと比べて、色は薄めです。そしてかなり落ち着いた色です。ホルベインやウィンザー&ニュートンのプルシャンブルーとは色が違います。もしかしたら、好みが分かれるかもしれません。

フタログリーン

透明感があり、鮮やかなブルーグリーン。

よくセットに入っている鮮やかな緑なのですが、持て余す人も多いようです。緑として使うには、人工的すぎる色なので、混色して使います。鮮やかな分、混色の時に色々な色を作ることができてとても便利です。

鮮やかな黄緑や、オリーブグリーン、グレーや、青緑などを作ることができます。

パーマネントグリーンオリーブ

フタログリーンに比べると、彩度が低く、ちょうどいい色味に調整されています。

針葉樹の木や葉っぱなど、深めの葉の色にぴったりです。

フーカスグリーンと似た色ですが、パーマネントグリーンオリーブの方が黄色味があるので、明るさもあります。落ち着いた上品なグリーンです。風景や、植物を描く時に重宝します。混色しないで、そのまま使えるので、便利です。

イエローオーカー

おなじみの黄土色。不透明で耐光性の高い色です。

しっかりした色ですが、彩度の低い色です。下地色にも良いですが、混色でも活躍します。色相的には彩度の低い黄色です。

この色はどのメーカーでも同じような感じです。色味もほぼ同じです。

シュミンケホラダムは、他にも、似たような黄土色のバリエーションがたくさんあって面白いです。

イングリッシュベネチアンレッド

赤茶色です。レンガの様な色。とても着色力が強く、色も不透明で強さのある色です。

シュミンケホラダムの赤茶色にはさまざまな種類がありますが、このイングリッシュベネチアンレッドは赤みが強く、鮮やかです。粒子も細かく滑らかです。薄めると、ピンクのようにも見えるくらい。中々他では見かけない美しい色味だと思います。風景や植物、人物の表現でも活躍します。私は大好きな色で、必ずパレットに入れています。

セピア

焦げ茶色です。半透明色。

焦げ茶色といっても、シュミンケホラダムのセピアは、かなり暗い色で、彩度も低めです。一瞬、黒やグレーのようにも見えます。暗いですが、着色力はそれほど強くありません。

茶色としてだけでなく、グレーのような使い方もできると思います。少し透明感もあるので、重ね塗りして影の色として使うのもおすすめです。

似た色にセピアブラウンレディッシュという色があり、そちらの方がより明るい焦げ茶色です。

アイボリーブラック

深みのある黒です。

あまり特徴のないニュートラルな黒なので、薄めるとグレーの色調になります。

この色は大抵のセットに入っていますね。

いいなと思うところ

赤2色、黄色2色、緑2色、青2色、茶色3色、黒1色です。

とても考えられているセットだな〜と思います。

色のバランスがいい(特に、黄、赤、青、緑)

実はシュミンケホラダムの12色セットは、黄色、赤、青が2色づつ入っています。

三原色が2色づつ入っているセットはかなり珍しいと思います。

赤と黄色と青は、色や透明度、粒子の細かさなど性質の違うものが、2種類ずつ入っています。

それぞれ、絵具同士の相性もあるのですが、さまざまな混色をすることができます。

鮮やかな混色もできますし、渋い混色もできます。(ちょっと知識が必要ですが、試していくとだんだん覚えることができます。)

また、緑も2色入っています。

緑は鮮やかなフタログリーンと渋みのあるパーマネントグリーンオリーブの二本立てです。フタログリーンはぎょっとするほど、鮮やかで人工的な色味なので、そのままでは使いません。混色の時にお役立ちなグリーンです。鮮やかな分、色々な色を作ることができます。

より渋いパーマネントグリーンオリーブは植物にぴったりのグリーンで、混色せずそのまま使うことができます。即戦力の高いグリーンです。このグリーンはとても木や葉を描くのにとても使い勝手のいいグリーンです。

入っている色のバランスがいいので、この12色で、絵を描いたら、混色や色使いが上達しそうです。

透明色と不透明色、両方入っている

あとは不透明色と透明色がバランスよく入っています。透明水彩というと、透明色の方に注目しがちですが、透明色だけでは絵にメリハリがつきにくくぼんやりしてしまうこともあります。着色力の強い不透明色も、画面にインパクトを出せるので、とても便利なんです。それに不透明色の方がムラなくきれいに塗れたりもします。

このシュミンケホラダムの12色セットは透明色、不透明色が両方そろっているので、バランスがいいですね^^

白が入っていない

滅多に使わない白が入っていないのも、ポイント高いです。

透明水彩の白は滅多に使いません。その分、色のついている絵具が入っているのだと思うと、お得感があります。良心的なセットだと思います。

不満なところ(あまりないけど)

セピアが、ちょっと暗い色です。かなり黒やグレーに近い色で、彩度が低いです。きれいな色ですが、あまり使わない人もいそうです。(私もあまり使わない^^;)

シュミンケ12色セットの茶色は、イエローオーカーとイングリッシュヴェネチアンレッドとセピアの3色で、あちょうどいい深めの茶色がないのです。私はセピアの代わりにバーントアンバーだったらよかったのに、と思ってしまいました。

(特にシュミンケホラダムのバーントアンバーは深みがありきれいな色なので。とっってもおすすめです!!)

同じセピアでも、セピアブラウンレディッシュ、という色の方が、焦げ茶色という感じがして、こちらの方がおすすめです。

あとは、プルシャンブルーの個性が思ったより強かったので、こちらも好みが分かれるかもしれません(色は落ち着いていて素敵な色です)

まとめ

シュミンケホラダムの12色セットはかなり完成度が高くおすすめです。

とりあえずセットで買ってみたい、と思う方はおすすめです。

ただ、セットの内容はオーソドックスな色なので、すでに絵具をたくさん持っている場合、持っている色と被ってしまうこともあるかもしれません。シュミンケホラダムにしかないような、独特の色を求める場合には、バラで好みの色を買う方がいいかもしれませんね↓

シュミンケホラダムおすすめ7色

シュミンケホラダムの絵具はとても高品質です。顔料の密度が高く、発色が美しいですし、溶けやすさや伸びのよさがあり、とても使いやすいです。値段は高いですが、十分その価値があります。一度使うと病みつきになります。私も少しづつ買い足しているので、またおすすめの色が出てきたら、レビューを書こうと思います。