透明水彩、固形かチューブか?迷ったときに

画材店に行くと、ずらっとチューブの絵具が並んでいますが、その横を見ると、キャラメルの箱のような絵具が並んでいる棚があったりします。これは固形の透明水彩です。

チューブと固形、どちらがいいのか?メリットとデメリットをご紹介します。

チューブと固形、どちらがいいの?

透明水彩を買うとき…

ひよこ
ひよこ

チューブと固形どちらがいいのかな?

と迷われる方もいるかもしれません。

まずはチューブの絵具と固形の絵具がどんなものかご紹介したいと思います。

透明水彩 チューブタイプとは

透明水彩のチューブ型はこういったものです↓

で、パレットに絞り出して使います。乾いた後も、水のついた筆で溶かして使えるので、パレットは洗いません。

透明水彩 固形タイプとは

透明水彩の固形はこんな感じのものです↓

キャラメルのような形状で売られています

絵具があらかじめ箱の中に固められています。最初から乾燥した状態で売られています。これはハーフパンと呼ばれるサイズのものです。もっと大きいものもあるのですが、あまり見かけません。固形水彩といえば、ハーフパンのことを指すことが多いです。

固形水彩用のパレットが売られていて、専用のパレットにセットして使います。

これは割とたくさん入る固形パレット。48色入る。
これはW&Nのコンパクトなパレット、絵具とパレットがセット。

どちらのタイプもメリットとデメリットがあるのですが、普通のチューブ型の絵具と固形絵具、それぞれの長所をまとめてみました。

チューブタイプのよいところ

  • パレットに出しておくと筆で色が取りやすい
  • パレットにもよるが、混色スペースが広い
  • いくつかのパレットに絵の具を分けることができる。

パレットに出しておくと、筆で色が取りやすい

パレットにもよりますが、仕切りのあるパレットに絵の具を入れておくと、筆で取りやすいです。

使ううちにだんだん手前がけずれていきますが、それがまた使いやすいです。

スッと、色が取れるので、ノンストレス。筆も傷みませんし。手前のスペースで、筆についた絵の具の量も調節できるんです。

絵具が取りやすいのです

また大きな筆を使うこともできます

固形タイプは、ハーフパンが一般的ですが、箱状なので、真ん中に穴が空いていきます。コンパクトな分、箱の中に大きめの筆が入らないこともあります

あとは固形は少なくなってくると絵具が取りにくいです。途中で充填もできませんしね。

かれは
かれは

全体として、筆で絵具を取りやすいのが、パレットにチューブの絵具を出した時のメリットです!

混色スペースが広い

固形タイプのパレットは、コンパクトなつくりなので、どうしても混色スペースがせまいです。

使うパレットにもよりますが、大きめのパレットであれば、混色スペースは広いです!

混色スペースが広ければ、ゆったり色を混ぜることができるので、様々な種類の色を作りやすいです。

別々のパレットに色を分けられる

固形はもう固まっているので、包丁で切って半分にする…というわけにはいきませんが、チューブであれば、いくつかのパレットに同じ色を出して分けることができます

例えば、お気に入りのフタロブルーの絵の具を、メインの大きなパレット、携帯用の小さなパレットそれぞれに半分づつ入れておく。そんなことができるのが、チューブ型の良いところです。

お出かけ用のミニパレットにも同じ色を

また絵具をおすそ分けしたり、交換したりしやすい、という交流面のメリットもありますね!

固形タイプのよいところ

  • そのまま持ち運べる。コンパクト!
  • 絵の具の並び方の順番を簡単に変えられる
  • チューブのように容器の中で固まってしまうことがない

コンパクトで持ち運びができる

とにかくコンパクトです。驚くほど小さいものもあります。元々外で描くため、携帯用に作られたものだと思います。

コンパクトで携帯

ですが、チューブタイプのものでも、小さなパレットを買って、乾燥させたあと持ち運び用にすることができます。

持ち運び以外のメリットもあります。固形水彩は全体的に作りがコンパクトで、箱状なので、管理がしやすいです。絵具の数がとても増えてきてしまった場合は、パレットに入りきらないことも多く、ハーフパンに入れてしまった方が、たくさんの絵具を効率よく管理することができます。

ハーフパンに入れて管理

色の順番を簡単に変えられる

これは意外に大きなメリットかもしれません。チューブタイプの場合、一度パレットを作ってしまうと、順番を変えたり、色を入れ替えたりすることが、とても難しいです。

カッターやナイフを使って出来ないこともないのですが、とにかく手間がかかります。中々はがせない色もあるし、うっかりパレットを傷つけてしまったこともあります。

私もこの作業は、一年に一度(年末)しかやりません。。

かれは
かれは

普通のパレットでは色の並べ替えは簡単にはできません…

固形水彩では色の並べ替えが簡単にできるので、試行錯誤したい人にはおすすめです。

固形水彩では、色の並べ替えが簡単にできるので、試行錯誤してみたい人にはとてもおすすめできます。

年末のパレット並べ替えの様子はこちら

チューブのように中で固まらない

チューブは、うっかりすると、容器の中で固まってしまって、出せなくなることがあります

1/3くらい残っていたのに固まってしまいました

水彩画家の永山裕子さんは、パレットに絵の具を出すとき、全て絞りきって出してしまう、とおっしゃっていました。私は半分くらいは出しますが、全部は出さないです。

なので、硬くなって出せなくなってしまったことあります。入り口付近が固まってしまった場合、おしりの方を切ったり、おなかのあたりを割いて出せることもありますが。。

ひよこ
ひよこ

何だかかわいそうな感じもするねえ

その点、固形は最初から固まっているので、気楽です。でも古くなると、絵の具が縮んで、容器の中でスカスカになっていることがあります。

とにかく、あまり古くなる前に使い切ってしまうことが大事みたいです。

(チューブの場合で保存する時は、とにかくふたをしっかり閉めることが大切です)

チューブがおすすめ

「チューブと固形、どちらがいいのかな?」と迷ったとき、特にこだわりがなければ、チューブをおすすめします。やはり、絵の具が取りやすいし、混色をしやすいからです。

パレットをいくつか作ることもできるし、融通もききやすいです。

かれは
かれは

私はチューブ派です

固形水彩を使っていた時期もあったのですが、大きめの筆が入らなかったりするので、やはりパレットとチューブの形に落ち着きました。制作のことを考えるとパレットとチューブが使いやすいと感じています。

絵具の数が多い方は、ハーフパン(固形タイプ)の方が、管理がしやすいようです。箱の形なので、うまくケースに収めると、驚くほどたくさんの絵具をコンパクトに収納できるのですよね。私も画材研究ブログを始めてからは、色々な作例や色見本を作る必要に迫られ、普段使わない絵具を全部ハーフパンに入れて管理するようになりました。

ひよこ
ひよこ

固形も便利そうだね!

もちろん、何を重視するかはそれぞれです!

どちらも良さがあるので、自分のスタイルに合いそうな方にチャレンジしてみてください!

パレットの作り方の記事も好評です!

ホルベインの固形水彩もおすすめです。使いやすい固形パレットもちょこっと紹介しています。

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