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3色混色のやりかた(難度高め)

2色混色について説明した記事を以前に書きました。今回は3色混色のやり方を説明してみます。

色づくりはもう慣れてるから大丈夫だよ

という方も、ぜひご一読ください。

3色混色は意外と難しい?

2色混色の記事も読んでね

まず、2色混色の記事をまだ読んでいない方は、こちらの記事を先に読んでいただけると分かりやすいと思います。

どのように3色混色してる?

では、3色混色の話をしていきたいと思います。

3色絵具を混ぜて、色を作るとします。

どうやって色を混ぜて、色を作りますか?

どうやって?
えーと、こんな感じだよ。

3色絵具を出して、一気に混ぜる!

わー!ちょっと待って!!

えっ、なんかダメだった?

ダメではないんだけど…
でもいま作った色、もう一度同じ色を作れると思う?

・・・

3色を一気に混ぜる方法、一見問題なさそうに見えるのですが、一体何がいけなかったのでしょうか?

そう、問題は再現性に欠けることです。

一気に色を混ぜるはNG。その理由は…

なぜ一気に色を混ぜてしまうと、再現性に欠けるのでしょうか?

それは、どの色をどの割合で混ぜたか、
分からなくなってしまうから
だよ。

確かに、さっきは一気に混ぜちゃったから、どの色をどのくらい混ぜたか
分からなくなっちゃった…

ちなみに私は、ごく最近まで、ひよこさんがやっているように、一気に混ぜて色を作り、偶然出来上がった色で、よく色を塗っていました。もちろんこれでも大丈夫です。

でもやっぱり、せっかく作った色が「いい感じ♪」でも、もう一度同じ色を作れないのでは、不便なことも…

せっかく綺麗な色が作れたのに〜!

これから紹介する3色混色のやり方をマスターすると、一度作った色をもう一度再現することができるようになります。全く同じ色になるかは、練習次第ですが、一気に混ぜ混ぜするよりも狙って色づくりができることは確か。

私は、初心者は2色混色で絵を描いていくのがおすすめなのですが、確かに3色混色しないと表現しにくい色味もあります。

3色混色がマスターできると、より複雑な色味を作ることができるようになります。絵に使えるツールが増える感じです!では行ってみましょう!

3色混色(作る色と使う絵具を決める)

では3色混色を順番に解説していきますね。

オリーブグリーンを作る

まず、作る色を決めます。今回は作るのはオリーブグリーン!

なぜこの色が選ばれたのかというと、2色混色では作りにくい色だからです。なので3色混色で作ってみましょう。

オリーブグリーンはどんな色なのかというと…こんな色です。

(こういう色の絵具も売っているのですが、今回は自作します)

かれは
かれは

自分の好みのオリーブグリーンを作ってみよう!

作るのは4種類のオリーブグリーン。

使う絵具について

使う絵具はこの3色にします。

フタログリーン、カドミウムイエロー、バーントアンバー

この3色です。黄色はカドミウムイエローでなくても大丈夫です。バーントアンバーの部分は赤に代えることもできますが、より分かりやすくするため茶色にします。

3色混色のやり方

1.作る色が何色の仲間か考えよう

3色混色をするとき、目標の色が何色の仲間か?ということをよく考えます。

ひよこ
ひよこ

オリーブグリーンは緑だよねえ…

かれは
かれは

緑の中でもどんな緑なのか、考えてみて

オリーブグリーンは、黄緑の仲間です。

それも彩度の低い(渋い)黄緑です

ひよこ
ひよこ

渋い黄緑だから、黄緑の仲間ってことね!

2.まず2色混色、ベースの色を作る

なので、まずは黄色と緑を混ぜて、黄緑を作ります

いきなり3色は混ぜないで、まず、2色混ぜてベースの色を作ります

2色混色が怪しいという方はこちらの記事で復習してください。

どのくらいの黄緑にするかは、大事です。2種類作ってみましょう。一つは黄色に近い明るい黄緑。もう一つは緑が強めの黄緑ですね。

これでベースになる色が作れました。一度紙に塗っておきましょう。

1つは黄色多めの明るい黄緑、
もう1つは緑がやや多めの深めの黄緑
かれは
かれは

ベースの色は少し多めに作っておこう

3.最後に3色目を加える

ベースの色が作れたら、そこに少しづつ、3色目のバーントアンバーを足していきます。

かれは
かれは

少しずつね、一気に混ぜないでね。
元には戻せないので…

このバーントアンバーの量で色の渋みが調節できます。

少しだけ、なら、割と明るめのオリーブグリーン、たくさん混ぜると渋みの強いオリーブグリーンです。

ベースの色は2色あるので、それぞれ2段階ずつ色を作っていきます。

4種類作れましたか?

もしうまくいかなったら、もう一度トライしてみてくださいね。

一気に混ぜる方法との違い

かれは
かれは

3色一気に混ぜる方法と何が違うか、分かった?

ひよこ
ひよこ

まず、2色を混ぜて黄緑を作ってから、後から、少しずつ3色めを加えた

そうなんです。まず「2色を混ぜてベースの色を作ってから、3色めで彩度を調節する

これが3色混色の基本です。ベースの黄緑の色さえ覚えておけば、次に同じ色を作るときに、再現しやすいです。ベースになる色は水彩紙の端切れなどに、メモしておくといいです。

ひよこ
ひよこ

なるほど!これなら全く同じ色は無理でも、かなり似た色は再現できそう

3色混色は渋い色を作る混色

基本的に3色混色は、渋い色を作る混色です。2色混色で作りづらいような、鈍い色を作るときに使います。

例えば、グレー紫や、ブルーグレー、など。

なのでベースになる明るい色をまず作ることが大切です。ブルーグレーなら、青をまず作る、渋いピンクなら、まずピンクをつくるなど、何の色の仲間かな、と認識するところから。

ひよこ
ひよこ

どんな色の仲間なのか、考えるんだね

3色混色は難度が高い

ただ、ほとんどの色は2色混色でも作れるかなとも思います。むやみに3色混色はおすすめしないです。

3色混色は2色混色よりも10倍くらい複雑なので、使いこなすのはかなり時間が必要と思います。今回の記事で、私も狙い通りの色が100%作れたか?というとそうでもありません(笑)

一応今回の3色混色の混色表も作ってみました。

フタログリーン、カドミウムイエロー、バーントアンバー3色の混色表

この記事を読んでみて、やっぱり難しいと思ったら、まずは2色の混色を試してみてください。

そして、3色の混色にチャレンジする場合、とりあえず手当たり次第混ぜてみて、色々な色を感覚で作っていくのもひとつの練習法です。こちらの方が性に合う方もいるかもしれません。

とりあえず3色を適当に混ぜてみましたが、
自然な色のグリーンがたくさんできて大満足!
ひよこ
ひよこ

ううむ。最初はこちらの方がいいかもな

もちろん、パレットで偶然的にできた色を使うのもあり。特にルールはありません。

そもそも混色はしてもしなくてもどちらもいいんです。

混色は、あくまで自分が使える色を増やすツールのひとつだと捉えていただればと思います。

かれは
かれは

自分が使えるツールを増やしていこう!

まとめ

3色混色のポイント
  • 3色を一気に混ぜない
  • 作る色が何色の仲間か考える
  • まず2色混色してベースの色を作る
  • ベースの色に少しずつ3色目を加える

私は3色の混色は苦手でした。というが2色の混色も苦手でした。

いつも行き当たりばったりで、経験と勘で色を混ぜていました。なので、いつも使う混色のパターンも決まっていて、同じような色で塗っていました。

でも、ブログでは「なんとなくやってます」「勘です」では記事にできない(笑)「人に分かりやすく説明するのにはどうすればいいのかな」と頭をひねって、考えたところ、このやり方に落ち着きました。

もちろん、今でもなんとなく色を混ぜて塗っていることもあります。あくまで感覚に頼ってしまうことも少ないくないです。それはそれでよいのだと思います。

ただ、前よりも狙って色を作ることもできるようになってきたので、場面によってどちらの方法も使うことができるようになりました。

かれは
かれは

選択肢が広がって、使える色も増えたよ。

ひよこ
ひよこ

混色は苦手だけど、頑張ってみようかな!

皆さんのお役に立てたらとても嬉しいです。試してみたよ!という方いらしたら、コメント欄で教えてくださいね。

2色混色おさらい!

今回と同じ、黄緑を2色混色で作っています↓

ちょっと慣れてきた人向け、3色で絵を描くチャレンジ↓

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