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[ホルベイン透明水彩]アーチストパンカラーのレビュー

ホルベインのアーチストパンカラーのレビューのレビューをしてみようと思います。こちらはとても良い商品なのにも関わらず、あまり知名度が高くないので、もっと皆さんに知って欲しい気持ちで書きました。

ホルベイン アーチストパンカラーとは?

記事を書くに至ったきっかけ

きっかけは質問箱に寄せられたリクエストでした。

ホルベインのアーチストパンカラーは「クオリティは高いのに、知名度が低くて残念」というものでした。そのあと、他の方から「ぜひアーチストパンカラーのレビューをして欲しい」とリクエストを頂いたこともあり、これは試してみなくては!と思いました。

ホルベインのアーチストパンカラーは、教本で見かけたこともあり、存在自体は気になっていたものの、買ったことはありませんでした。今回初めて14色買ってみて、とてもお気に入りの絵具になったので、レビューを書くことにしました。(後に何色か買い足しをしております)

ホルベイン水彩は3種類

ホルベインのアーチストパンカラーとは、ホルベインで売っている透明水彩の固形タイプのシリーズです。

ホルベイン透明水彩には、いま現在3種類の水彩絵具が売っています。

  • チューブタイプ
  • アーチストパンカラー(ハーフパン)
  • ケーキカラー

の3種類です。

この中で最もメジャーなのはチューブのタイプでしょう。ホルベイン透明水彩絵具として、愛用されています。水彩ユーザーならば、一度は使ったことがあるはず。

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こちらが今回紹介する、固形水彩。名前は「ホルベインアーティストパンカラー」。検索するときにはこの名前で検索して探してみてください。

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実はもう1種類固形水彩がありまして、それがこの「ケーキカラー」こちらは丸く平べったい形(珍しい!)の固形水彩です。ハーフパンではないので、絵具が取りやすいという特徴もあるそうです。これなら大きな筆も使えますね。アーティストパンカラーやチューブよりも、シンプルな作りのようですが、一般的な絵を描く分には必要十分とのこと。価格も安いです。

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アーティストパンカラーは高級ライン

普通、「チューブと固形」は形状が違うだけで、同じラインナップの絵具が売られていることが多いのです。

ホルベイン水彩もチューブとハーフパンでは、同じ色が売っているのだと思いこんでいました。が、よくよく見たら全然違う!

チューブとハーフパン、ケーキタイプ、それぞれ、絵具の中身や色数、ラインナップは結構違いました

製法やバインダーも異なるということなので、同じメーカーの商品ではあるけれど、全く別のシリーズとして紹介しようと思いました。

中身や顔料が異なる、というのはこちらの本に書いてあります↓面白い本なので、興味のある方ぜひ。ちょっと難しいことも書いてあるのですが、対談形式なので読みやすいです。

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また、ホルベインの方と直接お会いしたときにも、「パンカラーの秘話」を伺いました。わざわざこの絵具を作るために機械を購入したそうです。こだわりの絵具だそうですよ。

購入した色について

ホルベインアーチストパンカラーは全54色。いきなり全色購入は厳しいので、とりあえず14色購入しました。

世界堂で購入したのですが、店頭に色見本はなかったので、ちょっと悩みました。

ひよこ
ひよこ

色見本は欲しいな✨

で、購入した色はこんな感じです。

イエローオーカー(PY42)

イエローオーカーはチューブのものとあまり変わりませんでした。

ハーフパンのイエローオーカーは明るめ

ただ、スッと伸びて滑らかです。色も明るめのイエローオーカーです。(明るめのイエローオーカーは質が良いと何処かの本で読んだことがあります)

耐光性もある顔料なので、頼れます。

レモンイエロー(PY3、PY111)

レモンイエローはチューブ(HWC)のものより断然ハーフパンのものがおすすめです。

混色してみると、ハーフパンのレモンの方が
しっかり黄色の色味が残っていることがわかる

ハーフパンのレモンイエローは発色が強く、混色でもしっかり黄色の色味が主張しています。

チューブのレモンイエローはPY3に白の顔料が混ぜられていて、発色がやや弱いです。

サップグリーン(PY180、PG7)

こちらは、チューブのサップグリーンと使用顔料が異なります。

使用顔料違うのにとても似ているサップグリーン

ですが、塗ってみると色はとても似ている!(似せて作っているのかな)

ホルベインのサップグリーンは、独特の黄色っぽさと渋みが好きなんです。

色々なサップグリーンを比較した記事です↓

ビリジャンヒュー(PG7)

ブログではお馴染みのフタログリーン

こちらはどのメーカーでも同じような色味です。

ホルベインのビリジャンヒューは、色が濃くとても鮮やかです。

この鮮やかなグリーンの生かし方が今ひとつ分からない!という方はこちらの記事を↓

コバルトターコイズ(PB28)

この色は、国産の水彩メーカーではあまり見かけないので買ってみました。

ホルベインのチューブ水彩では売っていない色です。

値段がちょっと高いですが、ウィンザー&ニュートンやシュミンケで買っても高いので、この色が欲しい場合はこのアーチストハーフパンで買うのもありですよ!

発色ではホルベインのハーフパンのものも悪くないです!

冴えた発色です。シュミンケのものと隣に並べてみましたが、遜色ないですよね。

プルシャンブルー(PB27)

お役立ちの個性的なブルー。よく12色セットにも入っているので、定番色といってもいいのでは?

モケモケした凝集がありがちだけど、
このプルシャンブルーは滑らかで塗りやすい

どこのメーカーにも売っていますが、アーチストハーフパンのプルシャンブルーは、滑らかで独特の凝集もあまりありません。

プルシャンブルー比較記事

フタロシアニンブルー(PB15)

お馴染みのフタロブルー。

PB15:3かな?

フタロブルーは同じPB15でも様々な色味がありますが、おそらくPB15:3の方だと思います。

チューブのフタロブルー(イエローシェード)とほぼ同じ色です。

鮮やかな水色です。(シアンの色)

フタロブルーはハーフパンの方が色が穏やか

チューブの方が色が強いですね。ハーフパンのフタロシアニンブルーは、色はあまり強くないので混色などで重宝しそうです。

ウルトラマリンディープ(PB29)

お馴染みのウルトラマリンブルー。

チューブのウルトラマリンディープとほぼ同じ色です。ホルベインのウルトラマリンは、独特の紫がかった青で個性的です。この色味がなんともキレイなんですよね。ただ粒子が粗めです。

ハーフパンの方が粒子が荒く、フレンチウルトラマリンみたいな感じ

ハーフパンのウルトラマリンディープは、チューブのものよりさらに粒子が粗い感じです。

キナクリドンマゼンタ(PR122)

鮮やかな赤紫。ピンクを作るのに便利な色味です。

キナクリドンマゼンタは名前も色味もほぼ同じ。

チューブとハーフパン、比較してみましたが、ほぼ同じ色。どちらも伸びがよく、鮮やかです。

ハーフパンの方が、色が強くなく、滑らかに均等に色がのる感じがします。この色は定番色で、名前は違うけれどほとんど全てのメーカーで買える色です。その中でも、ホルベインアーチストハーフパンのPR122は、鮮やかで明るい発色がとても魅力的でした。

パーマネントアリザリンクリムソン(PV19、PBr25)

パッケージにはPV19と書いてあったので、購入しました。パッケージの色が赤ではなく茶色だったので、開けてみるまで不安でした。

PV19は赤です。深みのある赤だったりピンクだったり、バリエーションがあることが多いです。

この色はチューブにはない色です。

似たような赤と比較してみました

ローズマダーが似てますが、もっと発色がいいです。シュミンケのパーマネントカーマインとも似ています。

ホームページとカタログにはPV19、PBr25との混合色という表記もあり、どちらが正しいのかなと思っていたら、PV19、PBr25の表記が正しいそうです。ということは、ちょっと渋い赤なのですね。

基本の赤だったら、ナフトールレッドの方が良いかもしれません。

バーミリオンヒュー(PR188、PY154)

こちらもパッケージにはPR188とありましたが、カタログとHPの表記、PR188、PY154が正しいそうです。

チューブのバーミリオンヒューとハーフパンのバーミリオンヒューは、名前は同じですが、顔料と色は全く違う色です。

ハーフパンのバーミリオンヒューは、デジタルでは
表現できない色みたい。もっっと鮮やか!

ハーフパンのバーミリオンヒューはより鮮やかで可愛い色です。透明感も強いです。が、ちょっと人工的な感じもします。

ただ、チューブのバーミリオンヒューの方が自然で力強い発色なので、好みが分かれるかな〜?

インディアンレッド(PR101)

落ち着いた色味の赤茶色です。こちらもチューブにない色味です。

バーントシェンナともライトレッドとも違います。ちょっと落ち着いた赤銅色で、鈍いピンクとしても使えます。滑らかで、力強い発色。

バーントアンバー(PBr7)

定番の茶色です。

バーントアンバー

こちらはそこまで、チューブのものと色が変わりませんでした。ちょっと分離しているようにも見えなくもないですね。自然のものを描くのに良さそうな、ナチュラルな色合いでした。

ペインズグレー(PR122、PB15、PBk6)

青がかったグレーです。使いやすい色味です。

ペインズグレー

アーチストハーフパンの使用感

「アーチストハーフパンは、チューブのものより純粋なので、理論上は発色が良い」とのこと。こちらは書籍にも書かれていますが、ホルベインさんも全く同じことを説明してくださいました。要は、チューブは中身を均等に保つために、分散剤など入れるそうですが、固形水彩にはそれが必要ないので、より純粋に顔料の色を楽しめるそうです。

発色:実際に塗ってみて、発色は澄んだ色味のようにも感じました。どちらかというと色が均一で滑らかなので、シュミンケホラダムやマイメリのような高級水彩と似た感触、色合いです。

溶け方:これはアーティストパン(固形)の方が溶けやすいです。スッと溶けます。チューブの絵具は乾燥させてしまうと、溶けにくくなる色もあるのですが、アーティストパンはどの色もスッと溶ける感じでとても使いやすいです。とくに、コバルト系は何かと溶けにくい色が多いので、アーティストパンを愛用しています。

伸び:伸びがよいです。全体的に滑らかで、紙にのせた感じも均一です。ちょっとシュミンケやマイメリのような高級水彩とも似ている感触です。弾きの強い水彩紙にものりやすったです。

顔料:チューブと同じような色名でも、使用されている顔料が違う絵具も多いです。割と高価な顔料もふんだんに使われている印象でした。安めの国産メーカーであまり売られていない顔料の絵具も多く、全体的にお得だと感じましたね。

価格、コスパは?

ホルベインアーティストパン(固形」)の価格は通常のチューブの倍くらい。チューブに比べると高価ですが、使用感は海外の高級メーカーに劣らない発色や滑らかさなので、とてもコスパがよく感じました。なので、基本色の買い足しはアーティストパンカラーですることが増えてきました。

特におすすめなのがこれ↓ シュミンケホラダムやマイメリで買うと2000円超えの色なのですごくおすすめです。

他の色はこんな感じですね。色数は少ないですが、よく使う色はそろっているので得に問題ない感じです。

かれは
かれは

本格的な使用感で、コスパはいいかも!

ひよこ
ひよこ

値段もそんなに高くないし

ラインナップ

ちなみに全48色。

種類は少なめです。はっきりした色が多く、チューブの方で人気のパステルカラーはほとんどなし。ジョーンブリヤンくらいでしょうか。結構単一顔料も多いんですよ。

絵を描く時に必要な色はほとんどそろっている感じですね。

かれは
かれは

色数少なめですが、選びやすい♪

チューブと同じような色、同名色でも、使用されている顔料が違う絵具も多いです。

なので、同じホルベインであっても、チューブとアーチストパンカラーでは、全く別のシリーズなんだなと思いました。チューブにしかない色、ハーフパンにしかない色もあるし、両方にある色もあります。

ホルベインの公式ページにラインナップが載っています。店頭には色見本がなかったので、こちらで確認を(いずれこのサイトにものせたいですね)↓

ホルベイン公式 アーチストパカラー

ハーフパン自体のクオリティも高い

ホルベインのアーチストパンカラーは、ハーフパン自体に色名の表記があり、ケースをとってしまった後も、どのハーフパンがどの色か分からなくなってしまうことはありません。ケースが無地になっているブランドもあるのでこれは嬉しいです。

ハーフパンに色名表示があるのはとてもいい

また裏面に磁石がついていて、金属製のケースにペタッとくっつけることができます。

磁石が裏についている
ひよこ
ひよこ

磁石が最初からついているのはうれしい!

この磁石つきのハーフパンなら、アルミの薄型のケースにつけることができますね。ものすごくコンパクトなハーフパンケースをつくることができます。

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専用のパームケースを買ってみたよ

ホルベインアーティストパン専用のパームケースが売られていて、こちらにきれいに絵具をセットできます。

というわけで、48色入るケースを買ってみました!デザインは賛否あるようですが、私は割と好きです。

パームケース

今まで、アルミのケースや色鉛筆のケースにハーフパンを並べていたけれど、専用のケースがあるなら、こちらの方が断然使いやすいと思いました。

取り外しできるパレットがついているので、混色はここでできる

絵具を並べてみました。割といい感じでは?

ついでなので、自作のハーフパン、頂いたハーフパンも入れてみました。思ったより入る!蓋部分にはポストカードサイズの水彩紙をセットできる!天才的アイディアでは?

ミニパレットを横部分につけてみた

また、この取り外しミニパレットが、横にも前にも付けられる。スケッチの時は絶対便利!

パレットを前につけてみたところ。
細かいギミックがあり、気が利いている
かれは
かれは

とっても使いやすいです!

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ハーフパンをメインに使っている方には、このパームケースだけでもオススメできます。個別に買ったハーフパンもちゃんと収納することができました。かなり数が入るのに、コンパクト。無駄がありません。

最後に

ひよこ
ひよこ

魅力が伝わってるといいね

ということで、ざっくり買ったホルベインのアーチストパンカラーについてまとめました。

なんとなく知ってはいたものの、使ったことはなかったし、中身がここまでチューブと違うものとも思っていなかったので、実際に試すことができてよかったです。質問者さんに感謝します。

本当は全色レビューしてみたいです。いずれ何かの形で実現できたらなあ、と思っています。

色々愛用している方から、情報を補足していただければ、と思います。Twitterでもコメント欄でも大丈夫です!

6件のコメント

初めまして!
最近水彩にハマり、よく枯葉庭園さんの記事を読ませていただいております!
今回は私も最初に購入したアーチストパンカラーが紹介されていて思わずコメントしちゃいました!
Twitterはやっていないので、フォローなど出来ないのですが、今後もこちらのサイトをチェックして勉強していきたいなと思っております
突然のコメント失礼いたしました。

はじめまして。
アーチストパンカラーお使いなのですね。嬉しいです!
使用感が高級水彩なみなのに、お値段が比較的お手頃で素晴らしい絵具だと思っています。
ぜひぜひ、またサイトに遊びに来てくださいませ^^

こんにちは!大変遅ればせながら、冒頭の質問箱に投稿させて頂いた者です。
早くもこんな詳細な記事を書いていただいていて驚きました!ありがとうございます!
本当に、それそれそうなのってガクンガクン頷きながら読ませていただきました。
使用感はとても良いのに、色見本が無かったり、使用顔料の情報がフワフワしてたり、なんとなく信頼感に欠けるところが本当にもったいなくて。
コバルトターコイズも、今HPではPG50になってますしね…。
お忙しい中時間とお金を割いて記事にしてくださり、本当にありがとうございました!

こんにちは!
記事を読んでくださりありがとうございました。
アーチストパンカラー、とても使用感よくて驚きました。
魅力的な商品なので、色々な方に試していただきたいな、と思って記事書きました☺️

コバルトターコイズ、HPではPG50になっているんですね。
HPの表示が最新、とのことでした。
この色は他のメーカーでもPB28になってることがあるので、何か理由があるのかもしれません。
メーカーさんとお話しする機会があったら伺ってみますね。

記事にするネタは常に探しているので、リクエストを頂けてとても助かっています。
ありがとうございました。
(コメントが承認制になっているので、混乱させてしまったらごめんなさい💦)

ホルベインのハーフパン好きです。
カドミウム系とコバルト系が非常に溶けやすくて好きです。
他のメーカーだと固い色が柔らかいのが特徴だと思います。

ホルベインのハーフパンは、チューブよりも溶けやすく伸びもよかったです。
確かに、コバルトターコイズ柔らかめでした!
中々ネットに情報が少ないので記事にしてみました^^

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