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シンプルな8色パレット(ホルベインのデザインパレット)

透明水彩を少しだけ買って、始めてみたいという方向けのパレットをご紹介します。

最初は7色がおすすめ

透明水彩の絵具は、初めは少ない色数の方が、色と混色について理解しやすいという面もあります。

絵具はあまり多すぎると、使いこなすのが難しいです。色が多すぎると、混ぜずに色をそのまま置く「塗り絵方式」になってしまい、色づかいが上達しにくいです。

というわけで最初は7色くらいからスタートすると、とても混色が上手になりますので、おすすめです!

7色でも、充分絵を描くことができます。混色によって、たくさん色を作ることができます。(7色だと、混色のパターンは21パターンあります)

どの7色にしたらいいかわからない、という場合はこちらの記事を参考にしてください↓

透明水彩のおすすめ7色

とりあえずこの記事では、このおすすめ7色をパレットに入れていきたいと思います。

大まかに説明してしまうと、このおすすめ7色とは「赤、黄、緑、濃い水色、群青色、黄土色、茶色」です。

具体的な絵具の名前に関しては、詳しくは記事を読んでいただいた方が早いと思います。

7色にぴったりのデザインパレット

そしてこの7色をぴったり収めることができるパレットを発見しました。

ホルベインのデザインパレット(中)

です。

絵具を入れるスペースが8個あります。

上記の記事で紹介している7色がぴったり入ります!1つ余るけど大丈夫。

混色スペースも8個です。混色スペースが細かく分かれていることで、作る色によってスペースをはっきり分けることができて、混色が理解しやすいと思います。混色スペースが分かれていないと、作った色同士が混ざったりすることもあります。作った色が混ざり合うと、色が濁ってしまいます。

色を入れる順番

絵具を入れていきますが、一応色相環の順に入れていきます。

赤、黄土色、黄色、緑、濃い水色、群青色、茶色

が良いかなと思います。私は黄土色を群青色と茶色の間に入れてしまいましたが、黄土色は黄色の隣の方がわかりやすいです。また、茶色と赤は近い色なので、

茶色、赤、黄土色、黄色、緑、濃い水色、群青色

でもいいかもしれません。

余ったスペース何色入れる?

あと絵具を入れられるスペースが1つ余っていますが、黒を入れておくといいかなと思います。アイボリーブラックでもいいのですが、私のおすすめはペインズグレーです。青みがかった濃いグレーです。黒のようにも使えますし、薄めてブルーグレーのようにも使えます。混色でも色を濁らせにくいのでおすすめです。

あるいは紫を入れておくのも良いかもしれません。混色で試してみると分かるのですが、赤と青を混ぜてもさほどに鮮やかな紫はできません。紫の花を描きたいという場合には、あると便利かも。ホルベインならパーマネントバイオレット、ウィンザー&ニュートンならウィンザーバイオレットあたりでしょうか。

混色スペースどう使う?

せっかく混色スペースが分かれているので、作る色によって分けていくといいと思います。

例えば、①のスペースは赤と黄色を混ぜてオレンジ系、

②のスペースは鮮やかなグリーン系、

③のスペースはブルー系の混色(水色や青緑など、鮮やかなブルーの混色)

④のスペースは紫系

下の段の⑤のスペースは茶色、

⑥は渋めのグリーン(鮮やかなグリーンとは区別する。オリーブグリーンや深緑を作る)

⑦はネイビー(濃いめのブルーや、渋いブルーを作る)

⑧はグレー(補色を混ぜたり、三原色を混ぜることでグレーを作る)

などと、作る色で、スペースを分けていくと濁らないと思います。初めは混色に黒を混ぜないで、渋い色を作る練習をしていくと感覚がつかみやすいです。特に、2色を混ぜて作ることを基本としていきます。2色混色で、鮮やかな色を作る混色渋い色を作る混色を練習します。

混色のきほん(初心者向け)

慣れたら、3色混色にトライしていくといいと思います。

終わりに

とてもシンプルなパレットができました。普通のパレットは、絵具を入れる仕切りが、15こほどあるのが普通です。初めから15色揃えてもいいのですが、意外に使いこなすのが大変です(どの色とどの色を混ぜると何色になる、というのを覚えづらい)

12色セットを買っても、あまり使わない黒と白(特に白は使わない)が入っているので、色のついた絵具は10色だけです。しかも12色セットの中には、人によっては使いづらい色味が入っていたりもします。混色に向かない色が入っていることも。

7色は、ちょうどいい色数なのではないかと思っています。私は26色パレットを使っていますが、あくまで混色のメインとなっているのは、この基本の7色です。厳密には7色では足りないので、もう少し色が必要ですが、この7色は基本です。(逆にこの7色で作れない色を買うことにしています)

ホルベインのデザインパレット(中)はこの7色を収めるのにぴったりで、嬉しい^^

フタがないので、そのままにしておくとほこりがついてしまいそうですが、薄くて邪魔になりません。

サイズはさほどコンパクトではありません。27.1cm×16.3cmでB5(ノートのサイズ)より一回り大きいイメージです。

重さは103gで軽いです。

私はなかなかこのパレット気に入りました。とりあえず絵具を少しだけ買ってみたいという方と、混色が上手になりたい方におすすめのパレットです。