今回は質問箱で頂いたリクエストに応える記事です。メインパレットについては、たっぷり記事を書いているのですが、サブパレットの中身も気になるということで、入っている色やメインパレットとの違いなどを紹介します。
Table of Contents
サブパレットについて
サブパレットの方にはメインのパレットには入れていないちょっと変わった色や、粒子の粗い色などをメインに入れています。

サブパレットは個性的な色が多いらしい♪
サブパレットの方はそこまで考えて色を選んでいるわけではありません。たまたま残量の都合で入れている色もあります。
メインのパレットではほとんどの色が作れるように考えているのですが、サブパレットではそういうことを考えていないので、一部作れない色があったりもします。そのかわり、粒子の粗い色が多いので、分離色を作って遊んでいます。
並べ方も一部色相順になっていないところもありますが、こんな感じです!

こちらのパレットはメインパレットに飽きた時など、気分転換に使ったりしています。
メインのパレットは、1年で使い切り、年末にパレットの掃除をして新しい絵具を入れる、という入れ替え制にしています。が、サブのパレットは入れ替えにしてません。随時開いたところに別の色を出したりしてます。
まあ、割と適当なんですね…
メインパレットについてはこちらの記事で詳しく紹介してます。メインパレットの中身は毎年入れ替えているので、入れ替えの様子もレポートしています。

メインパレットの記事を先に読んだ方がいいかもです
サブパレットに入っている色
ではざっくり色の説明してみますね。関連記事にリンクを貼っておきます。
赤系

クリムソンレーキ
ホルベインの暗めの赤紫。意外に珍しい色で気に入っています。最近は赤はPV19キナクリドンローズに頼りきりなので、あまり使わなくなりましたが、自然のものを描くときや寒色系の絵の引き締め色、下地色など、何気に活躍する色です。
マゼンタ
シュミンケホラダムのマゼンタもちょっと珍しい色です。色がPV19とPR122の中間くらいですね。シュミンケホラダムのおすすめ7色にも入れています。シュミンケホラダム三原色の赤にも指定されているようです。
ピロールレッド
ホルベイン。こちらもどのメーカーにもあるPR254です。とても鮮やかで、まさに真っ赤。
「真っ赤」がほしい人にはおすすめ。どのメーカーでも色は同じですが、色の濃さが違う感じがします。ホルベインのピロールレッドはやや色が浅く、軽やかなイメージ。
色相はPV19のローズレッドとバーミリオン系の朱色の中央くらいの場所にある赤。何を言っているのか分からない、という方はこの記事を読んでみてください。
ブリリアントオレンジ
オレンジも色々ありますが、私はホルベインのブリリアントオレンジもオーソドックスな色で気に入っています。きれいな色なんですが、私はあまりオレンジを使わないので、あまり減りません。
オレンジ比較記事(顔料別になっていないのが気になるので、書き直すかも…)
黄色系

インディアンイエロー
とても好きな山吹色。こちらもシュミンケホラダムのおすすめ7色に入れています。透明感があり、すっきりした色味です。薄めると優しい黄色になります。下地の色としても活躍します。メインパレットに入っていました。
イミダゾロンイエロー
黄色といえば、カドミウムイエローが好きなのですが、やはりイミダゾロンイエローが一般的なので、2軍のパレットはこちらをメインにしています。ホルベインの三原色の黄色にも入っています。
なぜかフタロブルーとの相性が今ひとつです。
トランスペアレントイエロー
ちょっと変わった透明のイエロー。透明感が凄まじいので、水彩紙に慣れた人は、混色や重ね塗りでぜひ使ってみて欲しいです。彩度はあまり高くありません。
イエローオーカー
定番の黄土色。どうしても必要になるので、2軍パレットにも入れています。
この色の使い勝手の良さは下の記事を読んで見てくださいね。
緑系

オリーブグリーン
ホルベインの傑作色のひとつ。茶色?と言ってもいいくらい色が渋いのですが、とても素敵な色です。ホルベインは、全体的にグリーンがとてもよいです!日本の自然にマッチするような色です。
多用しすぎると絵が暗くなるのでおすすめしませんが、鮮やかな色を少し渋くするという調整役としても便利です。絵の色がまとまらない!という場合はぜひ使ってみてください。
あまりに便利なので、メインパレットには入れていません。
サップグリーン
ウィンザー&ニュートン。
なんだかないと不安なので入れているサップグリーン。サブのパレットに入れているのはウィンザー&ニュートンです。どんな違いがあるのかは…
ウィンザーグリーン(イエローシェード)
ウィンザー&ニュートン。
これはフタログリーン(イエローシェード)で、顔料はPG36。フタログリーン(ブルーシェード)PG7の双子の妹的な色です。色はとても似ています。使い勝手もほぼ同じです。メインパレットにはPG7の方を入れていますが、こちらはPG36を入れいています。単色だとこちらの方が好きです。
コバルトグリーン
あまり他のメーカーでは見かけない、ミントグリーン。この色は間違えて買ってしまったのですが、意外と楽しく使っています。色味が優しくてかわいいです。単一顔料なのに、ちょっと不透明。
粒子が荒く、分離色も作れます。
シャドーグリーン
ホルベイン。こちらはペリレングリーンです。グリーンの暗色。ちょっと彩度や明度を下げたいときにも便利。緑系の暗い色はついつい便利なので使ってしまいますが、便利ゆえ、多用しすぎると絵が暗くなってしまうので注意。
青緑系

ヘリオターコイズ
シュミンケホラダム。一時期メインパレットにも入っていた、青緑の鉄板色。PB16ですね。この色もどのメーカーでも買える定番カラーです。青緑は混色で作る方が好きなことに最近気づいて、メインパレットから外しました。
シュミンケホラダムの中でも人気色だったと思います。
マヤブルー
ターナー。この色は癖の強い色です。色見本を見ても分かる通り、塗りムラができがちで、にじみもコントロールしにくいです。
ターナーのおすすめ色にもよく名前が挙がりますが、これは初心者向きの色ではないですね。色味が好きなら、シュミンケホラダムのプルシャングリーンの方が扱いやすくおすすめです。(ほぼ同じ色)
ただ、このモケモケした感じを生かして、魚の鱗を描いたりしています。面白いので時々使っています。
ターナーは、もっと他にも透明感や発色に優れた色をたくさん出しているので、そちらもぜひ。
セルリアンブルー
ホルベイン。水色!とてもきれいな色ですが、恐ろしく粒子が粗いです。初心者には扱いが難しいかもしれない色。
背景などを塗るとざらざら感が残ります。粒子が荒すぎて、どの色を混ぜても分離するので、分離色を作るのにはちょうどいいです。フタロブルーほど色鮮やかではないですが、きれいな空色です。
フタロブルーイエローシェード
ホルベイン。PB15:3の定番色です。三原色のブルーに一番近い色です。フタロブルーは着色が強すぎて扱いが難しいので、メインパレットには少し色が薄いピーコックブルーが入っていることが多いです。この色は三原色で色見本を作ったりするときに使っています。
青、むらさき系

コバルトブルー
シュミンケホラダムの中でも特に値段が高かったので、勇気を出して買いました。ものすごく澄んだきれいな青で、初めて使った時は発色の美しさに感動しました。
一時期メインパレットに入っていましたが、お引っ越ししてサブパレットの方に来ました。
色相はウルトラマリンとも似ていますが、色は明るく、ウルトラマリンほど深みがありません。濃く塗っても色が黒っぽくならないのが特徴です。粒子は少し粗めらしいのですが、シュミンケホラダムのコバルトブルーは割と滑らかです。
あまりに澄んだ色のせいか、混色するのをためらってしまいます。この青は特別です。青好きな方ぜひ…
ウルトラマリン(イエローシェード)
ウィンザー&ニュートン。ウィンザー&ニュートンのウルトラマリンは、色が濃くはっきりしています。こちらも比較記事があります!
パーマネントバイオレット
ホルベイン。顔料はPV23で、紫の顔料の中では一番よく知られている色だと思います。メーカーごとの違いはよく分かりませんが、若干色の濃さに違いがあるような感じがします。
青がかった紫の色が美しく、すみれやパンジーの花を描きたくなります。
こちらはメインパレットにもメーカー違いで同じ色が入っていますが、いずれはマンガニーズバイオレットを入れたいと思っています。
コバルトバイオレットピンク
月光荘。この色は15年くらい前に購入したのですが、いつのまにかリニューアルされてしまったようで、もっと色の濃い赤紫に変わりました。私はこのピンク色がとても好きだったので残念です。
コバルトバイオレットという名前はついていますが、コバルト顔料は入っていません。白も入っているためか、色も不透明です。
一時期メインパレットで活躍していました。

かわいい色だ!
別のメーカーですが、マッチブライトカラーの「あかるいむらさき」というのがなぜかこの色にそっくりです。気になる方はチェックしてみてください…
茶色、グレー系

ベネチアンレッド
ウィンザー&ニュートン。この色もよく使うのでサブパレットに入れています。定番の赤茶色。メインパレットにはシュミンケホラダムのイングリッシュベネチアンレッドが入っています。メーカーによっても色が違うので、つい買い集めてしまいます。

この色を買い集める人は少なそうだけど…
バーントアンバー
シュミンケホラダム。好きな色なので入れています。茶色のわりに滑らかな色で気に入っています。メインパレットにもサブパレットにも入れています。
インディゴ
ホルベイン。ホルベインのインディゴにはかなり青味があります。インディゴもメーカーによって色々あって、比較もしました。
セピア
ホルベインのセピアも素敵な色なのでお気に入りですが、使用頻度がそこまで高くないので、サブパレットの方に移しています。
シュミンケペインズグレー
シュミンケホラダムのペインズグレーはなぜか、あまり青味がないんです。普通の黒です。青みを期待して買ったのに…シュミンケペインズグレーブルーイッシュの方が青みのグレーみたいです。知らないで買ってしまったので、余り気味です。
色々な黒、グレーの記事です。
最後に
というわけで、サブパレットの方もまとめてみました。
以前にメインパレットに入っていて、引越ししてきた色もありますね。
シュミンケホラダムのマゼンタ、コバルトブルー、インディアンイエロー。ホルベインのクリムソンレーキ、セルリアンブルー、インディゴ。月光荘のコバルトバイオレットピンクなどは、以前にメインパレットに入れていました。
パレットの様子はこんな感じですね。

が、毎年使ってみたい色が変わるので、以前の主力だった色をそのままサブパレットにうつしたりしています。

メインパレットは全色入れ替えたりはしないのですが、少しずつ入れ替えています。
ターナーのマヤブルー、ウィンザー&ニュートンのコバルトグリーン、シュミンケホラダムのトランスペアレントイエローなんかは自分の中では異色カラーなのですが、時々使いたくなります。
凝り固まった頭をほぐすために楽しく使っています。
使用しているパレットはこちらですね。メインパレットも同じものを使っていますが、とても使いやすいので、おすすめですよ。サイズは色々あるのですが、26色が少なすぎず、多すぎずでお気に入りです。プラスチックのパレットから移行したい方、ぜひ…
ちなみにこの他にも頂き物のハーフパンを詰めた固形パレット、イタリア旅行で購入したゼッキの固形水彩セットがあります。そちらもいずれ…。